例年よりも遡上尾数は「少なめ」と推定

 これまでの調査結果から、常磐川(図1)における投網1回あたりのアユの採捕尾数が多い年は、米代川水系だけではなく、雄物川、子吉川水系などでも遡上量が多いことが明らかになっています。
 2022年の常磐川における4月下旬~6月中旬(4月25日~6月13日)までの投網1回あたりの採捕尾数は0.4尾/回であり、ここ5年間では2018年の0.3尾/回に次いで少ない状況でした(図2)。
 調査地点が友釣り漁場内に位置する阿仁川の米内沢頭首工(図1)では、アユの初確認日は例年(6月12日:2010~2021年までの月日の平均値)よりも3日遅い、6月15日でした。
 なお、気象庁公表の1か月予報によると、6月下旬までの降水量は「平年並」であり、遡上に支障のない環境であることが予想されます。


図1 調査河川


図2 常盤川におけるアユの採捕尾数