焼却灰処理施設の立入調査結果等について（第９報）

　県は、７月２５日、首都圏等のごみ焼却施設から排出された焼却灰の処理を行っていた大館市のエコシステム秋田(株)、エコシステム花岡(株)、小坂町のグリーンフィル小坂(株)において、放射能の状況を監視するため立入調査を実施しましたので、その結果について、次のとおりお知らせします。

敷地境界の空間放射線量

　３施設の敷地境界における空間放射線量の測定結果は以下のとおりであり、これまで実施した８回の測定結果と同レベルで、いずれも秋田県における地上高さ１ｍにおける空間放射線量のレベル（０.０３～０.０９マイクロシーベルト／時）と同レベルとなっています。

※1月、3月の測定で、一部の地点の空間放射線量率が低いのは、積雪の影響と考えられます。

エコシステム秋田及びエコシステム花岡については、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されませんでした。

グリーンフィル小坂については、放射性ヨウ素は検出されませんでしたが、放射性セシウムが２.８ベクレル／リットル検出されました。この数値は、これまで実施した８回の測定結果（２.３～４.２ベクレル／リットル）と同レベルとなっています。

なお、公共水域中の放射性物質の濃度基準※１であるセシウム１３４で６０ベクレル／リットル、セシウム１３７で９０ベクレル／リットルに比べて大幅に低い数値となっています。

※1 平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法施行規則

エコシステム秋田及びエコシステム花岡については、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されませんでした。

グリーンフィル小坂については、放射性ヨウ素は検出されませんでしたが、放射性セシウムが１９ベクレル／キログラム検出されました。この数値は、これまで実施した５回の測定結果（８．２～１３ベクレル／キログラム）と同レベルとなっています。

現時点で、排水汚泥に係る放射性物質の規制値はありませんが、国が脱水汚泥等を利用した副次産物の利用について求めているクリアランスレベル（１００ベクレル／キログラム※２）に比べて大幅に低い数値となっています。

※2 放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の当面の取扱いに関する考え方（平成23年6月原子力災害対策本部）

エコシステム花岡及びグリーンフィル小坂について、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されませんでした。