横手市における災害廃棄物の試験焼却処理結果について
2012年09月12日 | コンテンツ番号 6475
横手市東部環境保全センターにおいて、7月10日(火)から12日(木)にかけて実施した災害廃棄物の試験焼却処理の結果のうち、ダイオキシン類やばい煙にかかる測定結果が得られました。
これにより、全ての測定結果が判明したことから、一連の測定結果を取りまとめましたので、お知らせします。
この度、横手市東部環境保全センターで実施した岩手県野田村の災害廃棄物の試験焼却処理における排ガス、飛灰固化物のダイオキシン類濃度や、排ガスの塩化水素・ばいじんなどの調査結果が判明し、いずれも問題のないレベルであった。
この結果を含め、県のガイドラインに基づく処理生成物(主灰、飛灰固化物)や排ガス、地下水等の放射性セシウム、周辺の空間放射線量率など一連の測定結果は、いずれも問題のないレベルであり、災害廃棄物を安全に処理できることを確認した。
横手市では、この結果について8月10日及び11日に住民説明会を開催して詳細に説明することとしており、県としては、今後、災害廃棄物の本格受入れに向けて横手市と協議を進めていく。
試験焼却処理の概要
事前確認調査により安全性を確認した岩手県野田村の災害廃棄物(木くず等の可燃系廃棄物)を通常の可燃ごみと混合の上、焼却処理し、処理生成物(主灰、飛灰固化物)は横手市南東地区最終処分場に埋立処分した。
災害廃棄物搬入日及び搬入量 | 7月10日~11日 計9.00トン |
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試験焼却処理期間 | 7月11日8:00~19:00 7月12日8:00~19:00 合計22時間 |
災害廃棄物の事前確認調査日 | 6月29日 |
事前調査日 | 7月2日 |
試験焼却処理中調査期間 | 7月10日~12日 |
事後調査日 | 7月23日 |
試験焼却処理に伴う調査結果
野田村米田二次仮置場における事前確認
災害廃棄物の遮蔽線量率等を測定したが、全ての項目において、ガイドラインに定める目安値を大きく下回るなど、問題のないレベルであることを確認した。
- 破砕処理エリアの空間放射線量率:0.06マイクロシーベルト/時で、バックグラウンドの0.07マイクロシーベルト/時と同レベル。
- 災害廃棄物の遮蔽線量率:0.001マイクロシーベルト/時で、目安値の0.01マイクロシーベルト/時を大きく下回る。
- 災害廃棄物の放射性セシウム濃度:不検出。
- 災害廃棄物のPCB濃度:不検出。
- 選別・破砕処理エリア敷地境界のアスベスト濃度:0.11本/リットルで、目安値の10本/リットルを大きく下回る。
災害廃棄物の遮蔽線量率等
野田村において、搬出期間中、災害廃棄物の遮蔽線量率及び災害廃棄物を積み込んだ全運搬車両について空間放射線量率を測定した結果、問題のないレベルであることを確認した。
- 災害廃棄物の遮蔽線量率:0.000~0.001マイクロシーベルト/時で、目安値の0.01マイクロシーベルト/時を大きく下回る。
- 運搬車両における空間放射線量率:0.05~0.07マイクロシーベルト/時で、バックグラウンドの0.06マイクロシーベルト/時と同レベル。
横手市東部環境保全センター(焼却施設)
排ガス、処理生成物(主灰、飛灰固化物)の放射性セシウムやダイオキシン類等、敷地境界の空間放射線量率、周辺土壌の放射性セシウムを測定したが、全ての項目において、ガイドラインに定める目安値や法に定める規制基準値を大きく下回るなど、いずれも問題のないレベルであることを確認した。
- 排ガスの放射性セシウム濃度:不検出。
- 排ガスのダイオキシン類、塩化水素、ばいじん、硫黄酸化物及び窒素酸化物:ダイオキシン類で基準値5 ng-TEQ/Nm3に対して0.43~1.0ng-TEQ/Nm3となるなど、ダイオキシン類特別措置法や大気汚染防止法に定める基準を大きく下回る。
- 処理生成物(主灰、飛灰固化物)の放射性セシウム濃度:試験焼却処理中の主灰は不検出、飛灰は31ベクレル/kgと事前調査での主灰8.1ベクレル/kg及び飛灰の40ベクレル/kgと同じレベルであり、埋立基準値の8000ベクレル/kgを大きく下回る。
- 飛灰のダイオキシン類濃度:0.86ng-TEQ/gであり、法に定める基準3ng-TEQ/gを大きく下回る。
- 敷地境界の空間放射線量率:0.03~0.05マイクロシーベルト/時で、バックグラウンドの0.04マイクロシーベルト/時と同レベル。
- 焼却施設周辺土壌の放射性セシウム濃度:不検出~15ベクレル/kgで、これまで県内で観測されてる土壌のレベルと同程度。
※1. 2. 4.が、今回、判明した項目である。
南東地区最終処分場
放流水の放射性セシウムや敷地境界の空間放射線量率、敷地内土壌、周辺地下水の放射性セシウムを測定したが、全ての項目において、ガイドラインに定める目安値や法に定める規制基準値を大きく下回るなど、いずれも問題のないレベルであることを確認した。
- 放流水の放射性セシウム濃度:不検出
- 敷地境界の空間放射線量率:0.03~0.04マイクロシーベルト/時で、バックグランドの0.03~0.04マイクロシーベルト/時と同レベル。
- 敷地内土壌の放射性セシウム濃度:不検出
- 周辺地下水の放射性セシウム濃度:不検出