●知事発表
 (1)プレミアム飲食券の開始について

●幹事社質問
 (1)今年度の抱負について

●その他質問
 (1)県内23市町村が過疎地域に指定されたことについて
 (2)人口減少対策について
 (3)ウクライナからの避難民の受入れについて
 (4)ウクライナ情勢に伴う地域経済への影響について
 (5)外旭川地区のまちづくり構想について
 (6)サッカースタジアムの建設について
 (7)県産材の活用について
 (8)パートナーシップ宣誓証明制度について
 (9)県の感染警戒レベルの見直しについて
 


 (幹事社)
 秋田放送です。よろしくお願いします。
 まずは冒頭、知事からの発表事項、よろしくお願いします。

(知 事)
 予算の成立に伴って、プレミアム飲食券(の発行に向けて)現在準備を進めておりまして、4月15日からペーパーの飲食券をコンビニエンスストアで発券します。また、スマホを使った電子チケットは、若干準備に(時間が)かかってますんで、4月25日から発行いたします。
 なお、感染の状況が一定程度ありますんで、活用できる登録店舗は、認証店及び国が出しております飲食店のガイドラインに基づき、感染対策を実施している店舗となります。特に県民の皆さんには、そういう店でもあまりマスクを外して大きな声で騒ぎますと、感染のリスクがありますんで、お店の方でも十分に注意してますんで、静かに会食を楽しんでいただきたいと思います。
 今のところ、約1,600店舗から申し込みがございます。前回は2,300店舗でありました。今回、テイクアウトのところも入れますんで、最終的には、ある程度増えるんじゃないかと思います。テイクアウトのところは、認証とか必要ないですから。
 あと、現在、警戒レベル「3」でございますが、これについては、他県との例のクルーズ(船)の関係、あとは県民割。あれには2,000円のクーポンが付きます。あのクーポンは、飲食に使えますが、全く制限がないんです。ですから、ある程度整合性もございますんで、警戒レベルの関係については、今月いっぱいぐらいで見直しをする予定でございます。ということで、総額75億円分でありますんで、一定の効果があるんじゃないかと思ってます。
 私からは、以上です。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 ちょっと、まず幹事社から質問させてください。
 目下、今、感染状況、県内においては過去最多更新したりしていますが、その感染対策というところと経済回すというところに関しては、どういうふうに、知事、お考えなんでしょうか。

(知 事)
 現在、東京など、まん延防止が全部解除になったところも、飲食について一定の注意事項はありますが、強い制限をしてません。また、本県でも、今のところそう大きな飲食店のクラスターは出てませんので。あるにはありますが、認証店等ではほとんどありませんので、今のところ、前回は認証店とかそういうのを関係なくやってますが、(今回は)認証店と国のガイドラインを遵守している店ということで、そこは制限をかけます。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 各社さんから質問ありますか。

(記 者)
 飲食店についてなんですけれども、知事は以前、警戒レベルが「2」以下に下がらないと、ちょっと事業スタートの目安にならないかなっていうふうな発言もありましたが。

(知 事)
 オミクロンとデルタの総体的な考察、また、一部医療関係にも今伺ってます。医療の方がひっ迫した場合は、ある程度途中で止めるということもありますが、今のところ、前回と違って全ての店というよりも、認証店とガイドライン(を遵守している店舗)ということで、そこで区切ってます。

(記 者)
 そうすると、認証店と、そのガイドラインで区切って、経済活動との両立を図っていくっていうふうな、そういったお考えなんでしょうか。

(知 事)
 そうです。

(記 者)
 じゃあ、県民に向けて、その感染対策も必要に合わせて、飲食券活用する時に必要になってくると思いますが、改めてちょっとその辺の注意点を伺えますか。

(知 事)
 認証店、あるいはガイドラインの店は、相当店の方で注意もします。例えば、私がいつも行ってる、あるイタリアンの店は、住所と名前(の記入があります)。あとは、中でお話すると、すぐ注意がきますし、相当店の方でも注意してますんで、お店の指導に従って、そう騒がずにやる分には、まず感染のリスクは相当低いと。ただ、やはり大人数でわいわい騒ぐと、これは非常にまずいですから。また、認証店、あるいはガイドラインの店は、同じテーブルに大人数が座らないように、離すような処置、あるいはアクリル版(の設置)、換気をちゃんとやってます。まずはそういうお店であれば、これまでの飲食店の感染事例を見ても、そういうお店ではほとんど出てませんので、そういうことで静かに会食を楽しんでいただきたいです。
 今日、4月1日、私もちょっと行こうと思ったら、6軒ぐらい全部満員です。現にそう動いてますんで。逆にこの飲食券を出すことによって、縛りが相当ありますんで、そういう店の制約、あるいは注意事項(を通じて新規感染者が減少するという)逆にそういうことも。理屈だけども、そういうことも考えられます。今、(経済活動との)両立ということで、ウイズコロナということで、黙っていつまでも待ってると、永久に、永久っていうか、何年も(待つことになります)。そろそろ海外は、一般的にそういう感染が出てますけども、通常の状態になってます。そんなことで、私どもの方も、まず始めてみようということです。

(幹事社)
 ほかにいかが。
 よろしいですか、これに関しては。
 では、話題切り替えまして、幹事社から質問させていただきます。
 今日、年度初めということでご挨拶ありましたけれども、改めてにはなりますが、今年度の抱負についてお聞かせください。

(知 事)
 今のところ、このコロナの影響がいつ終わるものか。また、今、これから一番(重大な)なのは、値上げが相当あります。ウクライナの情勢によって、様々な面で、むしろ経済的な(問題が生じている)。オミクロンよりも、こっちの方が相当重要です。これにどう対応するか。県の力だけでは、できません。国が対策をこれから講ずるようですが、それを待ちながらも、この影響がどう出てるかを相当注意深く観察しながら、県としてもできることはやっていくと。同時に、今日言ったとおり、様々な事項については、今のこれとは関係なく進める必要がありますんで、デジタル化、再生可能エネルギー、あるいは農業振興(を進める必要がある)。逆に言えば、今、食料の輸入が非常に少ないと。例えば、大豆を転作に使うと。あるいは、米作環境、単純に言えば、小麦粉がもし入ってこなかったら、もう米粉をどんどん作るしかないんです。逆に言えば、米が見直される、そういうこともあり得るんです。だから、農業基盤の整備はしっかりやっていかないと、食料安全保障の関係で相当まずくなりますんで。例えば、今日言ったとおり、ちょうどサーモンの養殖をやろうと思ったら、入らなくなったと。そういうことで、木材も相当輸入難です。今、工務店に聞きますと、だいぶ秋田杉を活用しながら、住宅に使うということで、相当需要も多くなってます。そうしますと、木材業界もある程度プラスに働きますし、また、多く切りますんで、再造林をしっかりやると。そういう意味からすると、新プランのあの方向性は、まずそう間違ってはいないと。そういうことで、(新)プランに従って着実に施策・事業を進めていきたいと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 これに関して質問ございますか。よろしいでしょうか。
 では、各社さんから、これ以外で質問ありましたらよろしくお願いします。

(記 者)
 人口減少について伺います。今日、総務省がまた65の市町村追加して、過疎地域に指定しました。秋田は25のうち23がその過疎地域に指定されているんですが、改めて知事の受け止めと、あとは今後の人口減少対策、聞かせていただければと思います。

(知 事)
 全国的に見ても、県庁所在地を除けば、全部過疎というか、(そう)なるんですよ。やはり、情報化、あるいは交通の至便性、交通が良くなってる。あとは、秋田(市)の場合は、雪。今も相当マンション(が建設されている)。そういうことからすると、郡部の過疎化、農村部の過疎化を止めるのは、相当難しいと。当然、農地というのは、いくらあっても限界がありますから、生産性を高めるということは、省力化です。そうしますと、少ない人数で耕作ができますんで、やはり一定の都市部に住民が集まるという状況になるんじゃないかなと。東京一極集中の(ように)、これが秋田(県)であれば秋田(市)へ一極集中。ただ、秋田(県)は広いもんですから、先に言ったとおり、県南、県北、そういうところにもう少し小さい核(となる都市)を創って、ある程度バランスをとるという方向しかないかなと考えてます。

(記 者)
 話題変わります。ロシアによるウクライナ侵攻の関係で、知事、先月、2点あるんですけども、先月、いわゆるウクライナからの避難民の受け入れについて、どういうことができるかっていうことを準備、検討を進めるとおっしゃっていたと思うんですけども、その後どのような検討状況かっていうのあればお聞かせください。

(知 事)
 企業から幾つか申し込み、就労、あとは住居(について)、そういうことが出てますが、これをまとめて国の方に伝えてます。
 あと、民間ベースで、全くの個人的な関係で話が進んでいるものもありますが、そこら辺はちょっと分かんないとこがあるんです。完全にプライベートで。
 そういうことで、私どもの方は、現に何社かから(申し込みが)来てますんで、具体的に、こういうもの(について)いつでも動けるようにということでやってますが、国から(ウクライナから逃れた方の)扱い、難民(かどうか)、あるいはそういういろいろな法的な面、そこら辺は国の方もね。今のところ、国が分配するというよりも、全て縁故の関係で何人か(日本に)来てますんで、まだ国が分類するような、何百人という単位にはなってないんです。そうなれば、縁故がない人が来ますと、これは国が動いていくこと(になる)。そういうときに、様々な県から(受け入れると)言ってますんで、どう割り振りするか。そんなことで、まだ具体的に国の方でその進め方は決まってないようです。

(記 者)
 分かりました。
 あと知事、先ほどの発言の中でもちょっと言及されていたんですけども、いわゆる地域経済への影響の面に関してなんですけども、いわゆる対ロシアの輸出入の関係では、秋田は結構原材料などを中心に輸入している状況ですけれども、主に製造業などへの影響として何か懸念されることとかはございますでしょうか。

(知 事)
 木材ですね。北洋材。ただ、逆に言えば、あれは、代替財(として)杉でできるものが多いらしいんですよ。だから、農産物、あるいはああいうものは、うちの方は逆にプラスの面が出る可能性がある。ただ、半導体、あるいはレアメタル、特殊金属、ああいうものは非常に(影響がある)。これは、うちの方というよりも、日本全国が困れば波及できますから。そこら辺、これから電子産業、ああいうところにどう影響するか。県として単体でっていうより、全体的に動きますんで。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(知 事)
 私は、魚なんか、地魚がいっぱいありますんで、これをどんどん(売り込む)。今、売り込むチャンスだと。あるいは米粉のパンは、今チャンスですから。そんなふうに、私の方は、逆に言えば強みがあるんですよ。食料とエネルギーを持ってますから。これを今、いかに使うか。そこですね。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 ちょっと話題変わってしまうんですが、秋田市が昨日、外旭川地区のまちづくり構想について、事業パートナーにイオンタウンを選んだと発表されました。屋根付きなサッカースタジアムですとか、卸売市場の再編整備、また、商業施設の整備なんか打ち出していますけれども、この構想に関して、知事の現在の評価というのはどんなものでしょうか。

(知 事)
 あれは絵ですから。本当の具体的プランが出てませんので、具体的に様々な施設が出て初めて、農業振興地域の問題、都市計画(の問題を検討できます)。全部法的な問題。相当ハードルは高いです。優良農地(については)、国が関与しますんで、現実にあの程度の構想では申請できません。どこにどういう施設を何平米で何を造るか。あとは、あれくらい広くなると、田んぼを潰すことによって、周辺の用排水を全面的に構築し直し。(それを)誰がやるのか、誰が費用を出すのか。周辺農地の方がこれをオーケーするかどうか。相当課題はあります。時間も相当かかります。まだうちの方には、あれ自身は来てますが、具体性がまだありませんので、中身の設計図ができないとできないんですよ。だから、それが出てから初めて法的な手続き(に進めます)。これまでは、まだ相当かかるんじゃないかな。

(記 者)
 ありがとうございます。
 ちょっともう1点だけお聞かせいただければと思うんですけれども、スタジアム整備について、これは県も関わり深いと思うんですが、イオンタウンの方では、屋根付きで、かつ可動式の天然芝ピッチという構想描いているみたいなんですけれども、これに関して知事はどういうふうに評価されていて、事業費も、あと非公表になってますけれども、今後どう対応していこうというお考えか。

(知 事)
 事業費と費用負担は、具体的になってから初めて結論が出ます。今のところ、いいも悪いも言えないな。

(記 者)
 かなり高額になることも予想されるかなと思いますが、この構想だと。そのあたりいかがですか。

(知 事)
 あくまでも公共性。あとは、県と市の負担の財源の問題、県民の理解。この範囲でありますんで、今から、いいか悪いかというよりも、これも全部の相当詳しいプランニングが出てからでないと判断できないです。

(記 者)
 事業者としては、半額以上は県と市に持っていただきたいっていう意向があるようですが、これについてはいかがですか。

(知 事)
 これは、まだ私の方は白紙です。白紙。

(記 者)
 白紙。はい、ありがとうございます。

(知 事)
 一定の支援はします。ただ、500億なのか、100億なのかで違うでしょ。半額でもね。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 またちょっとテーマは変わりますが、先日、ミルハスの内覧会がありまして、それに参加させていただいたんですが、秋田杉を結構、内装材に使ってて、それも一つ象徴的なことかなと思ってるんですが、県が県産材の利用の推進会議を庁内組織で設けてて、力を入れてると思うんですが、県産材を公共施設に使う、活用していく狙いや、意義っていいますか、それを知事はどういうふうに、改めて見ていらっしゃるのか、考えていらっしゃるのか。

(知 事)
 やはり、うちは杉。たくさん資源がありますんで、これを活用するということは、相当山の若返り、あと木材産業の振興(になります)。そういう意味で、今でも工務店さんなんかでも、相当使っていただくようにお願いしてますが、ミルハスは、活用例での非常にいい例なんです。今までああいう使い方をしたことはないんです。単板で使うだけで。ああいうふうにブロックで使う形があれば、逆に言えば、県産材をうまく使う見本となるかなと思ってます。やはりなじみがありますんで、地元の物を活用することによって、なじみ、経済効果、あるいは、子ども方に山の重要さを認識していただくということは、非常に重要です。私の方でも、ミルハスの場合は、相当(県産材の)活用をお願いして。よくできてますね。

(記 者)
 今後、その民間や各市町村にも積極的な活用を呼び掛けて、これまでもいらっしゃると思いますが、また…

(知 事)
 初めてああいう内装(施しましたが)、これから市民会館とか公共施設に使う場合に、あれが見本となりますから、県からも市町村、あるいは民間に、そういうとこに大いにあの活用の仕方を見てもらって、うまく活用するようにお願いするという動きが、これから活発にできるようになります。

(記 者)
 県としても、積極的に働き掛けていきたい。

(知 事)
 はい、そうです。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかはよろしいですか。

(記 者)
 本日から多様性に満ちた社会づくり基本条例が施行されて、パートナーシップ宣誓証明制度が始まると思うんですけども、知事のこの意気込みというか、考え方としても、改めてお話いただきたいです。

(知 事)
 前にも言ったとおり、秋田のイメージは、相当閉鎖的、封建的。これを打破する。こういうものが、そういうイメージを打ち壊すことができるし、実際、地方でもそういうことで困っている方がいますんで、そういう意味からすると、まず今日からスタートできたということは、非常に私も良かったと思います。当然、これから県民の方に、この趣旨をしっかり知ってもらうと。そういう形で研修、あるいは、子どもたち、教育の場、様々な(場で)、むしろこれからこの内容を知ってもらうために、いろいろな動きが、これから始めるということです。

(幹事社)
 時間の関係で、最後残り1問になりますが、いかがですか。

(記 者)
 知事、先ほど、飲食券の関係の話の中で、月内に県独自の感染警戒レベルを見直すというお考えを示されていましたけれども、この感染警戒レベルの基準を見直すということでしょうか。例えばどんなものを考えていらっしゃるのか、お聞かせいただければと思います。

(知 事)
 例えば、(感染警戒)レベルは、全部国が出す。ただ、部分的に、警戒警報、注意情報、喚起、こういうものを(県が)出すということで、(県の感染警戒)レベル自身をなくすというのが一つ。県の(感染警戒)レベルを全部国に合わせるかどうか。あるいは、医療の面だけ作って、あとは部分的に注意喚起。そういうふうにするか、まだこれは、相当慎重に、このオミクロンの様々な知見を生かしながら、専門家の意見も聞いて、これを慎重に検討しながらやろうということで、今やってます。

(記 者)
 いずれにせよ、現在の感染者数の基準を緩和するというか、そういった方向ではあるわけでしょうか。

(知 事)
 最終的には、重症者、あるいは基礎疾患(がある方)、こういう方にウエイトを置くというふうになる傾向はあります。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
 以上になります。ありがとうございました。

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