秋田市における災害廃棄物の試験溶融処理について(第4報)
2012年10月18日 | コンテンツ番号 6251
5月19日から22日にかけて秋田市総合環境センターにおいて実施した試験溶融処理後の放射能の状況を把握するため、本日、事後調査を行いましたので、その調査結果についてお知らせします。
また、試験溶融中に実施した放流水等の放射性物質濃度の調査結果が判明しましたので、併せてお知らせします。
事後調査について
秋田市総合環境センター(溶融施設及び最終処分場)及び岩見川において、
次の調査を実施した。
敷地境界の空間放射線量率
敷地境界4地点における空間放射線量率の測定結果については、次のとおり、試験溶融の前や実施中とほとんど変化なく、問題のないレベルであることが確認された。
地点1 | 地点2 | 地点3 | 地点4 | バックグラウンド | ||
---|---|---|---|---|---|---|
地点1 | 地点2 | |||||
本日(5/29) | 0.04 | 0.05 | 0.04 | 0.05 | 0.04 | 0.04 |
試験溶融中 | 0.04 | 0.05 | 0.04 | 0.05 | 0.04 | 0.04 |
事前調査 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 | 0.04 |
※秋田県における地上高さ1mにおける空間放射線量率
(0.03〜0.09マイクロシーベルト/時)
放流水等の放射性セシウム濃度
周辺環境等の放射性セシウム濃度を測定するため、次のとおり試料を採取した。
なお、測定結果は、6月5日までにとりまとめて公表する。
- 土壌、放流水(各1カ所)
- 周縁地下水(2カ所)
- 岩見川の河川水(2カ所)
- 底質(3カ所)
試験溶融中の放流水等の調査結果について
放流水の放射性セシウム濃度
秋田市総合環境センターの放流水の調査結果ついては、事前調査と同様、
不検出となっており、問題のないレベルであることが確認された。
調査地点 | 試料採取日 | 放射性セシウム濃度 | ||
---|---|---|---|---|
セシウム134 | セシウム137 | 合計 | ||
放流菅 | 5/22 | 不検出(0.46) | 不検出(0.44) | 不検出 |
マンホール | 5/10(事前調査) | 不検出(0.32) | 不検出(0.34) | 不検出 |
※()は検出下限値
岩見川の河川水等の放射性セシウム濃度
河川水
河川水については、事前調査と同様、全て不検出となっており、問題のないレベルであることが確認された。
調査地点 | 試料採取日 | 放射性セシウム濃度 | ||
---|---|---|---|---|
セシウム134 | セシウム137 | 合計 | ||
中の橋(上流部) | 5/22 | 不検出(0.29) | 不検出(0.37) | 不検出 |
5/10(事前調査) | 不検出(0.46) | 不検出(0.48) | 不検出 | |
秋雄大橋(下流部) | 5/22 | 不検出(0.42) | 不検出(0.40) | 不検出 |
5/10(事前調査) | 不検出(0.29) | 不検出(0.39) | 不検出 |
※()は検出下限値
底質
底質については、放流口及び下流部では不検出となっており、上流部で6.4ベクレル/kg検出されたが、今回検出された値は、これまで県内で観測されている土壌のレベルと同程度であり、事前調査の検出下限値(7.8ベクレル/kg)と比べてもほとんど変化なく、問題のないレベルであることが確認された。
調査地点 | 試料採取日 | 放射性セシウム濃度 | ||
---|---|---|---|---|
セシウム134 | セシウム137 | 合計 | ||
中の橋(上流部) | 5/22 | 不検出(5.8) | 6.4(5.3) | 6.4 |
5/10(事前調査) | 不検出(5.5) | 不検出(7.8) | 不検出 | |
豊成小橋(放流口) | 5/22 | 不検出(6.9) | 不検出(8.1) | 不検出 |
5/10(事前調査) | 不検出(6.4) | 不検出(6.7) | 不検出 | |
秋雄大橋(下流部) | 5/22 | 不検出(6.0) | 不検出(7.0) | 不検出 |
5/10(事前調査) | 不検出(6.0) | 5.9(5.8) | 5.9 |
※1 秋田市の土壌の放射性セシウム濃度(H20〜23:25〜29.5ベクレル/kg)
※2 秋田県の水田土壌の放射性セシウム濃度(H24:3.6〜28ベクレル/kg)
※3 ()は検出下限値