5月19日から秋田市総合環境センターにおいて実施している岩手県野田村の災害廃棄物の試験溶融処理について、本日(5月21日)までに実施した災害廃棄物の搬出時における遮蔽線量率及び空間放射線量率、溶融処理後の飛灰や溶融スラグ、溶融メタルにおける放射性セシウム濃度の調査結果について、次のとおりお知らせします。

 

空間放射線量率等の測定結果

 野田村の破砕処理エリア(新山グラウンド仮置場)において、連日、搬出する災害廃棄物の遮蔽線量率及び災害廃棄物を積み込んだ運搬車両10台、それぞれの空間放射線量率を測定した。その結果、遮蔽線量率については、いずれも県のガイドラインで定める目安値(0.01を超えない)を下回ったほか、空間放射線量率についても、バックグラウンドと同レベルであり、問題のないことを確認した。

搬出した災害廃棄物の遮蔽線量率
(単位:マイクロシーベルト/時)
  災害廃棄物遮蔽線量率(A) バックグラウンド遮蔽線量率(B) 災害廃棄物の遮蔽線量率(A-B)
5月21日 0.037 0.037 0.000
5月20日 0.036 0.035 0.001
5月19日 0.039 0.038 0.001
5月18日 0.036 0.035 0.001

※遮蔽線量率(A):外部の放射線の影響を低減させるため、災害廃棄物を鉛性の遮蔽体内で、廃棄物に接触させて線量率を測定した値
※バックグラウンド遮蔽線量率(B):遮蔽体内に廃棄物を入れない状態で測定した値

運搬車両における空間放射線量率
(単位:マイクロシーベルト/時)
  車両1〜10(右側面) 車両1〜10(左側面) バックグラウンド
5月21日 0.05〜0.06 0.05 0.06
5月20日 0.05〜0.06 0.05 0.07
5月19日 0.05〜0.06 0.05 0.07
5月18日 0.05〜0.06 0.05 0.07

※バックグラウンド:災害廃棄物の影響を受けない十分に離れた地点
※車両における測定位置は、荷台(コンテナ)側面の中央部から1m離れた地点
※左右の別は車両正面(フロントサイド)から見た場合
※秋田県における地上高さ1mにおける空間放射線量率は0.03〜0.09マイクロシーベルト/時

試験溶融処理を行う災害廃棄物量等

5月18日から21日までに、秋田市総合環境センターに搬入された災害廃棄物の総量は約272トンである。

秋田市では、1日当たり約460トンの一般ごみを処理しており、これに災害廃棄物を混ぜ合わせ、その割合(混焼率)が15%を超えないよう溶融処理を行っており、明日(5月22日)午後12時までに処理を終える予定である。

搬入された災害廃棄物の量
(単位:トン)
  5月18日 5月19日 5月20日 5月21日 合計
搬入量 76.88 68.28 62.17 64.18 271.51

※運搬には10トン車両10台を使用

処理生成物(飛灰、溶融スラグ・メタル)の測定

5月20日に試料を採取した溶融処理後の生成物における放射性セシウム濃度の測定結果は、溶融スラグ及びメタルでは不検出であったほか、飛灰では100ベクレル/kgであり、事前調査や昨年11月の調査結果と同レベルであった。

処理生成物における放射線濃度の測定結果
(単位:ベクレル/kg)
調査実施日 調査項目 飛灰 スラグ メタル
5月20日 セシウム134 46(8.8) 不検出(5.2) 不検出(3.5)
セシウム137 58(15) 不検出(5.1) 不検出(3.7)
計 100 不検出 不検出
5月10日
(事前調査)
セシウム134 28(8.5) 不検出(5.5) 不検出(4.8)
セシウム137 46(9.0) 不検出(4.7) 不検出(3.7)
計 74 不検出 不検出
H23年11月県調査結果 セシウム134 61(15) 不検出(6.3) 不検出(5.1)
セシウム137 83(18) 不検出(7.1) 不検出(3.5)
計 140 不検出 不検出

※測定値は有効数字2桁で表記している。
※()内は検出下限値。

なお、県では5月19日に排ガス中の放射性セシウム濃度を、5月20日には排ガス中のダイオキシン類の濃度を測定するため試料を採取したほか、明日(5月22日)は、処理施設の放流水における放射性セシウム濃度及びダイオキシン類の濃度を測定するため採水を行い、これらの測定結果を6月中旬までに取りまとめて公表する予定である。

リンク

秋田市のホームページ(「災害廃棄物試験溶融処理に係る放射能測定結果について(報告)」のページへジャンプします)