大仙美郷環境事業組合(大仙美郷クリーンセンター)において3月26日(月)から28日(水)にかけて災害廃棄物の試験焼却を実施しましたが、その結果をとりまとめましたので、お知らせします。

大仙美郷クリーンセンターで実施した岩手県宮古市で発生した災害廃棄物の試験焼却について、「秋田県における災害廃棄物の処理に関するガイドライン」に基づき焼却灰や排ガス、地下水等の放射性セシウム、周辺の空間放射線量率などの測定を行った結果は、いずれも問題のないレベルであった。

1 試験焼却の概要

事前確認調査により安全性を確認した岩手県宮古市の災害廃棄物(木くず等の可燃性廃棄物)を大仙美郷クリーンセンターに搬入し、通常の可燃ごみと混合の上、焼却し、焼却灰(主灰、飛灰固化物)は一般廃棄物最終処分場に埋立処分した。
表:試験焼却の概要

2 試験焼却に伴う調査結果

(1)宮古市藤原埠頭選別・破砕施設における事前確認調査

災害廃棄物の遮蔽線量率、放射性セシウム濃度及びPCB濃度並びに選別・破砕エリアの空間放射線量率及びアスベスト濃度を測定したが、全ての項目において、ガイドラインで定めている目安値を大幅に下回っていた。(調査地点は、図1参照)

表:試験焼却に伴う調査結果

(2)災害廃棄物を積み込んだ運搬車両

宮古市藤原埠頭の選別・破砕処理エリアにおいて災害廃棄物を搬出する際及び大仙美郷クリーンセンターに到着した際に、災害廃棄物を積み込んだ全運搬車両について空間放射線量率を測定したが、いずれも問題のないレベルであった。

表:災害廃棄物を積み込んだ運搬車両の空間放射線量率測定結果

(3)焼却施設「大仙美郷クリーンセンター」

試験焼却中の排ガスの放射性セシウム、ダイオキシン類、塩化水素、ばいじん、硫黄酸化物、窒素酸化物を測定したが、全ての項目において、目安値や基準値を大幅に下まわっており、問題のないレベルであった。
事前及び試験焼却中の焼却灰(主灰、飛灰固化物)の放射性セシウムを測定したが、ほとんど変化がなく、国が定める埋立基準(8,000ベクレル/kg)を大幅に下まわっており、問題のないレベルであった。
試験焼却中の飛灰のダイオキシン類を測定したが、基準値を大幅に下まわっており、問題のないレベルであった。
事前、試験焼却中、事後の敷地境界の空間放射線量率、事前及び事後の施設周辺土壌・地下水の放射性セシウムを測定したが、いずれもほとんど変化がなく、問題のないレベルであった。(調査地点は、図2参照)

表:焼却施設である大仙美郷クリーンセンターとその周辺環境での測定結果1

表:焼却施設である大仙美郷クリーンセンターとその周辺環境での測定結果2

(4)一般廃棄物最終処分場

敷地境界の空間放射線量率、周辺土壌や地下水等の放射性セシウムについて事前、事後に測定したが、いずれもほとんど変化がなく、問題のないレベルであった。(調査地点は、図3参照)

表:一般廃棄物最終処分場の測定結果

3 今後のスケジュール

大仙市では、この結果について4月15日に地元住民説明会を開催して詳細に説明することとしており、この状況を踏まえて、災害廃棄物の本格受け入れに向けて大仙市と協議を進めていく。

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