岩手県宮古市の災害廃棄物の広域処理を予定している大仙美郷環境事業組合における試験焼却処理を行うに当たって、受入基準や処理の安全性を確認するため、本日、岩手県宮古市藤原埠頭(岩手県宮古市磯鶏)で事前調査を行いましたので、その調査結果についてお知らせします。

宮古市藤原埠頭の選別・破砕施設において、次の調査を実施しました。 選別・破砕処理エリアの空間放射線量率、災害廃棄物の遮蔽線量率については、次のとおり、問題のないレベルとなっています。 災害廃棄物の放射性セシウム濃度、アスベスト濃度、PCB濃度については、3月22日にとりまとめて公表します。

選別・破砕処理エリアの空間放射線量率

災害廃棄物の選別・破砕処理エリアの3地点において、空間放射線量率の測定結果は、次のとおり、災害廃棄物の影響を受けない十分に離れた地点(バックグラウンド)の空間放射線量率と同じレベルです。 (単

地点1 地点2 地点3 バックグラウンド
選別・破砕処理エリアの空間放射線量率 位:マイクロシーベルト/時)
0.03 0.04 0.04 0.05

※秋田県における地上高さ1mにおける空間放射線量率(0.03~0.09マイクロシーベルト/時)。

災害廃棄物の遮蔽線量率

災害廃棄物の遮蔽線量率からバックグラウンド遮蔽線量率を除いた値は、0.001マイクロシーベルト/時となっており、搬出に当たっての目安値となっている0.01マイクロシーベルト/時を大きく下回っています。 なお、放射性物質濃度の測定には日数がかかるため、搬出時の確認には、放射性物質濃度との相関が見込まれる遮蔽線量率を測定します。(単位:マイクロシーベルト/時)

災害廃棄物の遮蔽線量率 バックグラウンド遮蔽線量率 災害廃棄物の遮蔽線量率からバックグラウンド遮蔽線量率を差し引いた値
災害廃棄物の遮蔽線量率 (単位:マイクロシーベルト/時)

0.025

0.024

0.001

※遮蔽線量率とは、外部の放射線の影響を低減させるため災害廃棄物を鉛製の遮蔽体内で、廃棄物に接触させて線量率を測定した値です。

なお、バックグランド遮蔽線量率は、遮蔽体内に廃棄物を入れない状態で測定した値です。

写真:遮蔽線量率の測定例