令和3年3月15日知事記者会見
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●知事発表
なし
●幹事社質問
(1)新型コロナワクチンの接種について
●その他質問
(1)歓送迎会シーズンを迎えるに当たっての注意点について
(2)東北DCに向けた県外からの誘客について
(3)今般の北秋田警察署長の行為に対する受け止めについて
(4)LGBT当事者に必要な支援策について
(5)3期目を振り返って
(6)知事選に向けて
(7)防災・減災について
(幹事社)
幹事社、朝日新聞です。
(知 事)
はい。
(幹事社)
今日は知事から発表事項がないということなので、幹事社から代表してひとつ質問させていただきます。
(知 事)
はい。
(幹事社)
高齢者を中心にした新型コロナのワクチン接種が4月から県内でも始まりますが、今、国で用意できているワクチンの数では、高齢者全体の3%分しかカバーできていません。ワクチンの供給量が限られる中、今後どのように市町村に配分していくのか、県としての方針がございましたらお聞かせください。
(知 事)
この4月5日の週に、国から高齢者用のワクチンということで2箱、12日の週に10箱、19日の週に10箱の計22箱が届くことになっております。この22箱で1万725人分です。ですから、まあ対象の36万人の高齢者のおよそ3%ということでございます。
市町村への配布(について)、様々に医師会、あるいは市町村と協議をしたところであります。いずれ幾つかの方法があります。全部を例えばどっかの市町村にやって、その市町村だけを終えてしまうという方法もあります。あとは、例えば高齢者の多いところに順次という方法もあります。私どもが考えたのは、25市町村ありますが、全部にこれを分けるということは、この22箱では無理でございます。ばらすことできませんので。22の市町村ということで、ちょうど村を除くと22市町あります。で、村の場合は非常に少ない人数ですし、その次に4月26日の週に配分がありますんで、この4月26日の配分をそっちの方に回して、まず22の市町に配分すると。これは、まず慣れてもらうと。要するに、この後たくさんの接種が行われますんで、これを実際にやって習熟してもらうという考え方がいいんじゃないかということで、医師会、あるいは市町村とも協議の上、まずは人数が少なくても1回やってみると。そうしますと、この後相当の人数を接種する場合に、各々の市町村が改善点、あるいは課題が見つかりますんで、この後スムーズにいくと。ですから、ぶっつけ本番で多くの人数を扱うということでなくて、まずは少ない人数でと。ただ問題は、その少ない人数の選択が市町村でなかなか難しいということはあります。ただ、市町村の方で、工夫しながら混乱が起きないようにやるということであります。そういうことで、(このような方法で)やることにいたします。また、一部の市町村で、医師の確保等の問題で、単独市町でなくて、ある程度周辺の町と一緒になって広域的にやるという協議を行っているところもありますんで、そういうところを工夫しながら、医療資源が限られてますんで、効率的にやってもらうということで今やってございます。
で、26日にまた来ます。3つの村はいずれも対象人数が大変少ないですから、そう混乱なく一発でできるのかなと思ってますが、6月末までの2回分の接種の数がなかなか分かりません。今のところ、4月26日の週に1,741箱、5月9日までに4,000箱という通知があります。
この後、スケジュール、供給量を確認しながら、市町村とともにスムーズな接種を進めていくということで調整を行ってございます。
そういうことで、4月12日以降は各市町村で接種の準備が整い次第、接種が開始されることとなってございます。ただ、ワクチンの接種は、市町村の準備の都合上、一斉になるのかどうかはばらつきはあると思います。
(幹事社)
ありがとうございました。
では、各社さん質問がありましたらお願いします。
(記 者)
先般、新型コロナの対策本部会議で県の警戒レベルが2に引き下げられた一方で、知事はその場で、大人数の会食など十分気をつけるようにとおっしゃっていましたけれども、これから歓送迎会シーズンを迎えるに当たって、県民はどのようにしていけばよろしいでしょうか。
(知 事)
引き続き、まだ感染のリスク(が高い)東京との往来(の自粛)。東京の方は(非常事態)宣言が解除されることになるかもしれませんが。いずれ宮城県あたりは相当出てますんで、大人数で騒ぐような宴会は差し控えてもらいたいと。ただ、4人だとかの人数制限、そこまで縛るつもりはございません。やり方次第です。幾ら人数が多くても、広いところで分散してやればできますんで。そこは大分飲食店の皆さんも十分に注意してます。特に大きな飲食店については相当そこら辺は注意してやってますんで。
私もファミレスによく行くんです。県政報告会の帰りとか。机に「ここは座らないでください」っていうことが書いてます。ホテルなんかもそうしてますんで、そんなに極端に心配はないと思いますが、なかなか、どんどん飲んでくださいって、そこまでは言い切れないと思います。
(記 者)
分かりました。そうすれば、会食については、これまでどおり気をつけてほしいということなんですね。
(知 事)
はい。
(記 者)
ありがとうございます。もう一点で、来月から東北DCが始まるかと思うんですけれども、これに向けては県としてはどのように県外の方に呼びかけていかれますか。
(知 事)
そこは非常に難しいです。東京の方で(非常事態)宣言が解除されても、高止まりというんですか、ある程度ずっと出てます。また、宮城県が結構出てます。あと変異株が青森まで来てますんで、通常のデスティネーションキャンペーンと違って、そんなに極端にどんどんどんどん県外客が来るかなとなると、そこは相当疑問です。そういうことで、私どもの方は県内流動をプレミアム(宿泊券)でやることによって、県内の方は埋まりますんで。こういうやり方がいいかどうか分かんない。県内で埋まれば、余り(県外から)来なくなると。本末転倒かもしれませんが、そんなふうなことにもなるのかなと。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
高齢者ワクチンの件でお伺いなんですけれども、市町村の配分の現状のまあ方針なんですが、4月5日から2箱、10箱、10箱と来るんですけれども、最初にどちらに配分していくか、そういう具体的な計画がもしあれば教えていただけますでしょうか。
(知 事)
4月5日(の週)は2箱です。ですから、高齢者の多いところ。秋田、横手の両市です。4月12日(の週)が10箱で、大仙、由利本荘、大館、能代、湯沢、北秋田、鹿角、男鹿、潟上、仙北市。4月19日の週がそのほかです。で、4月26日の週に3つの村、上小阿仁、東成瀬、大潟村というふうになってます。
(記 者)
ワクチンの関係なんですけれども、まあ優先接種の医療従事者のワクチンがまず全容確保まだできていない中で、高齢者のワクチン接種も同時並行で進めていかなければならないと。こうした中で、医療従事者の中には、まだワクチンが済んでいないのに高齢者の接種に当たらなきゃいけないんじゃないかと、こういうふうな不安の声も挙がっているようですが、こうした声にはどういうふうにこう対処されていきますか。
(知 事)
本来医療の方が全部終わってからとなるのが本当の姿でしょうけども、どんどん(ワクチンが)来ます。そうしますと、冷凍でも有効期限ありますんで、ずっと冷凍のまま保存もできないんですよ。そうしますと使うと。ですから、まず医療従事者でワクチンを接種した方々が中心になって、高齢者の方の接種に当たってもらうという分け方をしないことには、、まだ接種していない医療従事者が中に入るというのはリスクがありますんで、そこら辺をどう調整するか。難しいけれどもそうせざるを得ないという状況です。
(記 者)
実際のそこの調整というのは市町村が担ってく形になりますかね。
(知 事)
うん。
(記 者)
県としてはどういうふうにこう呼びかけていきますか。
(知 事)
うちの方は医師会に協力要請ということで、あとは医師会の方で郡医師会と調整して、市町村との調整の中でそこら辺をやっていくというふうになると思います。
(記 者)
分かりました。あともう一点がさっきの歓送迎会のところで、島根県知事がまず県内では積極的にその歓送迎会に行ってほしいと。まあ注意事項もつけた上でではありましたけれども、その根拠として県内の感染経路が飲食店由来というものが、推測するに4%ぐらいというふうな、まあそういうふうな数字も挙げていて、秋田県のこれまでの感染経路の分析とかは県としてはやられてますか。
(知 事)
今までのクラスターは、接待を伴う(飲食店の)2カ所です。で、普通の飲食店(からは)出てませんので、普通の、接待を伴うところでなくて広い場所、あるいは特に騒がない。例えば、お寿司屋さんなんかで騒ぐ人いないです。居酒屋さんで大人数で、テーブルが全部同じテーブルでガラッと並ぶというところが一番危ないですから、なるべく間隔を開けて静かに飲むと。だから山梨のように、どうぞどうぞというまではいかないんじゃないかな。ただ、注意すると。今のところ、そんなにリスクはないと思うけども、これから、移動シーズンで(人が県内に)入ってきます。問題は県外、特に感染の多いところから入ってくる方が混じると、リスクが増すということはありますんで、そこら辺の注意が一番必要かなと思います。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
すいません、ワクチン接種の件で、ちょっと一点追加でお伺いしたいんですが、市町村に配分したワクチンをどういう順番で打っていくかっていうのは、それ市町村ごとでの決定になるんですか。県の方で何か方針とかっていうのは。
(知 事)
いや、それは市町村の方で、いろんな工夫をしながら、お任せします。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
全く話題が変わって恐縮なんですけれども、北秋田警察署の署長が公務中に公用車を使ってスキー場に行ってスノーボードをしたというふうに報じられています。これ現場確認のためだったというふうに説明しているようですけれども、県警は警務部付きへの異動を決めました。これに関して知事どのように受け止めてらっしゃるかをお伺いできますか。
(知 事)
現場確認ですから。一般に現場確認を署長さんが全部やるっていうことは、余りないでしょう。詳しい事情は分かりませんが、あの行為は、一般の常識からすると、何となく疑問を投げかける(抱かせる)ということで、あの行為自身は私はやっぱりまずかったと思います。
(記 者)
知事は最近、男女ともに活躍しやすいような条例、あるゆる差別を解消する条例ということをご主張なさっていて、その中でLGBTっていうキーワードも頻繁に出されておられますけれども、これまでいろんなネットなんかを通じてLGBTの人からいろんな意見を聞いてるということも伺ってますけれども、このLGBTの人たちに対して、どういったその条例が必要だとお考えなのか。特にパートナーシップの制度だとかそういったことについてはどういうふうにお考えでしょうか。
(知 事)
難しいのは、ある程度認識が高まる前にこれが表に出ますと、またそういう差別につながる可能性があるんです。ですから、例えば県でそういう条例の審議会をつくるときに、そういう方に中に入ってもらうと。それすら大変難しいと思うんです。ただ、勇気を持って、(審議会に)入ってご自分の意見を述べやすいような、そういう雰囲気をつくらないことには、なかなか(進まない)。自分が出てくることによって、またいろんな反動がありますから、そこが難しい。だから、あくまでも来るのはメールなんですよ。大体匿名なんです。あの話を公約で出してから相当来るんです。で、やっぱりこれを表に出すのがいいのか決断がしにくいという話題がたくさんあります。我々が思ってるよりも悩みを持ってる方が多いような気がします。
(記 者)
そうすると知事は、まあそういう条例を制定に当たって審議会など設けるに当たって、当事者の人をそこにメンバーに入れたいというお考えがあり、そこで自由に議論できるように秘密会だとかそういったことも想定の中に入れてるってことでしょうか。
(知 事)
LGBTのみならず弱い立場の方は、様々に社会的偏見が出ますんで、そういうことについては、様々な審議会をつくるにしても工夫が必要かなと思ってます。
(記 者)
今、ほかの自治体では、相続の問題であるとか、病院の看護の問題であるとか、いろんなことについて支援する動き出てますけれども、知事はどんなそういう支援策ができるかなというふうにお考えでしょう。
(知 事)
今のところ、具体的に当事者からお聞きしないと。我々が単に机の上で考えてもなかなか出ないかなと。ただ、役所の様々な論理がありますんで、それをどうブレイクスルーするか、ここら辺が非常に難しいなと思う。
(記 者)
ありがとうございました。
(幹事社)
ほかにご質問ありますでしょうか。
(記 者)
先ほどの質問に関連してなんですが、三重県で、県の方でパートナーシップの制度に当たる婚姻に相当する証明書を、LGBTの方に、カップルに対しても交付するという報道が出ておりました。秋田県でもそういった動きに関しては、知事の方はどう考えていらっしゃいますでしょうか。
(知 事)
これからです。十分に議論して、様々な県の先進事例がありますんで、そういうものを取り入れながら、いいものを。今のところ意識改革が先行で、あとは具体的にどういう制度、あるいは措置(が考えられるか)。これは様々な意見がありますんで、全国の事例を中心に、うちの方は白紙からやると思います。で、ある程度他の県を参考はしながらも、あくまでも、白紙の状態から本来の姿を求めようと、そういうふうにやっていきたいなと思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
すいません、知事、3期目の任期満了前のこの最後の定例会見かなというふうにも思うんですけれども、改めて、その3期目振り返ってと、あと、これから間もなく知事選始まるんですけれども、それについて一言お願いいたします。
(知 事)
あっという間の12年で、前にも言ったとおり、リーマンショック、大震災、あとこのコロナということで、1期ごとに大事件があって。また、財政的にも厳しい中で、何とかやりくりしながらやってきたなと。また、多くの県民の皆さんから理解を得ながら、何回かうまくいかなかったこともありますが、議会の協力、県民の協力の中で、そんなに極端に混乱もなく、12年間やってきたなと思ってます。
(記 者)
知事選に向けては何かこうありますか。改めていうことで。
(知 事)
私は、若いからどうとか(ではなく)、時代の変化をどう見るか(だと思う)。若い方の見方もあります。ただ、経験の積み重ねから見る見方もありますんで、年は隠しようがないですから、自分なりに新しい要素を。幸い若い方との接触がたくさんあります。、自分より相当若い皆さんとの接触の方が多いですから、12年間の経験をいい方向で活かして訴えていきたいなと思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
先日、東日本大震災から10年が経ちましたけれども、秋田県としてこう防災・減災だとか、そういったところのこう知事としての思い、聞かしていただけますでしょうか。
(知 事)
この間、ある民間のデータで、本県は防災安全度がナンバーワンです。ていうのは、本県で台風で亡くなる方ってのは、ほとんどいない。あと、地震もありますが、大きな地震の確率が低いと。そんなこともあってそういう評価があるんじゃないかと思いますが、災害は、いつ何時どういうものがあるか分かりませんから、常に災害というものはあるという前提で考えて行動すると。また、単に危機管理部門だけではなくて、全職員が災害というものについて、常に自分の範疇で最善の行動をとるという仕組みづくり、あるいは職員の意識の持ち方、こういうものをしっかりやることによって、本県は大変安全な地域だということをPRしながら、様々な県政の発展にプラスに動くように、そういうことができるんじゃないかなと思ってます。
(幹事社)
最後に、あと一問質問される方ありましたら挙手をお願いします。
ないようなので、ここで、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。