●知事臨時記者会見

 「首都圏等との往来に関する注意喚起について」
 「豪雨時の避難について」 


 

(幹事社)
 幹事社の産経新聞です。
 最初に、知事からメッセージがあるということですのでお願いします。

(知 事)
 はい。まず、本県においては、4月の中旬から新規の新型コロナウイルスの感染者が出ておりません。毎日数件の、あるいは10件近い検査も行われておりますが、これについては、県民の皆さんの大変なご協力、あるいは様々な措置をしっかりとっていただいてることで、感染者がこの2カ月半余り出てないということに対し、県民の皆さんのご努力に心から感謝を申し上げたいと存じます。
 さて、東京においては、一旦下火になりましたが、ここ1週間程度、新規感染者が増加しておりまして、今月の2日以降、1日当たり連続して100人を超えております。また、隣接する埼玉県、千葉県、神奈川県でも感染者数が増加しているほか、先月19日からは首都圏との移動制限が解除されたことに伴い、東北でも宮城県、山形県において、東京都由来ではないかと思われる感染者が確認されております。こうした状況を踏まえまして、県民の皆さんには、首都圏への移動に関しては、その必要性を十分に勘案の上、より慎重にしていただきますようにお願いいたします。
 また、様々な事由によって東京においでの際においては、いわゆる新宿など夜の繁華街、要するに従業員の接待が伴うような夜の飲食店の立ち寄りについては、十分に注意を払っていただきたいと思います。また、東京の場合、飲食店も狭い、あるいは非常にお客の数も多いということで、また、感染のルートが不明な方もたくさんいらっしゃるという状況であります。そういうことで、会食あるいは昼食、食事等においても十分に周辺を注意して、3密(の回避)、あるいはマスクの着用、手の消毒等について、念入りに行っていただきたいと思っております。
 また、国が提供しております感染接触アプリ「COCOA」について、スマホを持ってる方は是非これをダウンロードして、十分に活用してほしいと思います。
 また、東京あるいは首都圏から帰ってからは、体調の管理、あるいは自分の体調について十分注意を払って、少しでも異常が感じられる場合については、帰国者・接触者相談センターに速やかに相談してほしいと思います。また、例えば東京における立ち寄り先についてのメモ、あるいは帰ってからの行動履歴をしっかり控えておいて、万が一感染した場合には、濃厚接触者あるいは様々な影響について、速やかに対応がとれるような状況をつくっていただきたいと思います。特に、医療、福祉、教育関係に携わる方については、ご本人は行かなくても家族の方が東京等との往来、あるいは友人が東京方面から訪問して、ご自分の知らないうちに家族の方が接触しているということがあり得ますので、特に家族の行動、あるいは友人・知人との接触においては、首都圏等との往来の確認など十分に注意してほしいと思います。また、各事業所の皆さんにあっては、首都圏等において感染者数が大変増加しておりますので、順次策定が進んでおります業種ごとの感染拡大予防ガイドラインの実践について、しっかり確認し、このガイドラインに沿った措置をとっていただくようお願いいたします。
 なお、イベントの制限に関しましては、適切な感染防止策の実施を前提に、7月10日からの1段階緩和について予定どおり行うものといたします。
 これから夏休み、お盆の帰省の時期を迎えますが、特に若い方は無症状の場合があることから、感染拡大を防ぐため、自重した行動をとることなどについて、ご家族の皆さんから十分にアドバイスをお願いしたいと思います。要するに、帰省に関しての健康の確認、また、東京などの状況次第では、場合によってはこの後、注意喚起から自粛要請に至る場合もございますので、特に若い方の行動については十分に注意を払っていただくように、ご実家等から是非、ご子息あるいはお孫さん等についてアドバイスをお願いします。
 ワクチンあるいは治療薬ができるまでは、まだ時間がかかると思います。今後、県においては、PCR検査体制の拡大、入院医療等の体制整備を順次進めてまいりますので、そういうことに伴って県内においても最悪の場合に備えることにいたしてございますが、まずは、県内においては高齢者が多いということを十分に考慮しながら、感染者を増やさない、出さないということに主眼を置いていきたいと思います。ただ、県民の皆さんには、これについて余り過敏になることは必要ございません。常識的に3密対策、あるいはマスク、あるいは手洗い、様々な面においての注意を十分にすることによって守ることができますので、そういう点についてご理解の上、これからも常にそういう意識をもって行動していただければ幸いでございます。
 次に、豪雨災害の関係でございます。
 九州地方を中心に、記録的な、というよりも歴史的な豪雨によりまして大変な洪水が起きております。一瞬の増水によって多大な死傷者、行方不明者が出ております。まずは、お亡くなりになった方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われました方々に心よりお見舞いを申し上げたいと存じます。
 これから秋田においてもこの梅雨の終わり、また今後、台風あるいは集中豪雨が十分に予測されます。県民の皆さんの間には、秋田は急峻な地形もないし、これまでの経験からしてそう大きな災害に、よほどの水害においても人命に関わることはほとんどないという意識が強いものと思われます。しかし、これまでの経験が全く通じないような猛烈な被害、猛烈な雨量がこれからも考えられますので、是非とも油断のないように、とにかく避難については十分に前もって準備しながら、空振りで結構ですので、是非避難の行動については速やかに行ってほしいと思います。特に、特別養護老人ホームなど高齢者福祉施設においては、お年寄りの入所者の行動が自由になりませんので、周辺の職員、また管理者において、また各々市町村等においては、十分に注意を払って、特にこういう施設の避難については、その(災害の)可能性のあることが感じられた場合には速やかに行ってほしいと思います。
 避難においては、コロナの関係も十分配慮しながら行うことが必要でございます。避難所の体制についても十分に注意を払って準備を進めていただくように、特に市町村にはお願いいたします。ただ、準備が万全に整うことができない場合でも、命の方が大切です。そういうことで、急激な水害の被害の状況が勘案される場合については、まずは避難を第一に考えた行動をお願いしたいと思います。
 私からは以上でございます。

(幹事社)
 それでは、幹事社から何点かまず質問させていただきます。
 今回の注意喚起につきまして、感染拡大地域への移動については必要性を十分勘案し、より慎重に対応してほしいという呼びかけのようですが、反面、知事は先ほど、企業の出張、事業者の出張についてはほとんどない状態にしてほしい。また、県民に対しても、私的、感染拡大地域からの帰省などについては、遠慮してもらうように呼びかけてほしいとおっしゃいましたが、十分慎重な対応という呼びかけ、ちょっと県民にとっては分かりづらいと思うんですが、これは自粛要請に比べてどの程度のものなのか。

(知 事)
 前回の自粛要請は、可能な限りテレワーク等を使って往来を避けていただくと。ただ、その後に企業活動等において、相当その影響が出てます。ですから、経済を回すために是非必要な場合については、往来について自粛となりますと、せっかく立ち直っております県内の経済がまた非常に厳しい状態になります。そこは両立するという立場で、テレワーク等でできるものについては従前のとおりでありますが、これまで企業においては、必要があっても事業を一部止めて、往来を自粛していたところもたくさんございます。そういうことで、企業活動をこれ以上止めることについては大変な状況になりますので、そういう点で、企業活動に必要不可欠なところまで自粛には至らないと。ただ、最初の段階は東京全体にそういう危険度があるという状況でとらえておりましたが、現在では夜の街、あるいはある地域に偏ってますので、東京に行ってもそういうところに立ち寄らない、あるいは、そういう飲食店もなるべく控えることで、安全性は保たれると考えておりますので、自粛というよりも、必要性に鑑みまして各々判断をしてほしいというところでございます。ただ、やはり企業の方でもそこら辺を十分に踏まえて、人数を絞ったり、あるいは、企業の方でも(東京に)行った際には外出をしないようにという指示を出してるところもございますので、そこら辺については、企業の方は対応について十分に考えておりますので、そこは個々のご判断で行動をお願いしたいと思ってます。

(幹事社)
 一般県民につきましては、例えば感染拡大地域にいる親戚を訪ねるとかそういうようなものは。

(知 事)
 はい。一般県民に関して、まず観光は控えてほしいと。完全に観光は、不要不急ですから。ただ、身内の不幸とかについて、今までもほとんど控えておりましたが、場合によっては先ほど言ったとおり十分に注意の上、なるべく滞在日数を少なくして、そういうところに立ち寄らないような状況で行くのは、やむを得ないんじゃないかと思ってます。

(幹事社)
 今回、慎重な往来の呼びかけという形ですが、こうなりますと、県内の観光地、そういう観光関連業者は、今までずっと気をもんでおられたと思うんですが、また厳しい状況になるのではないかと、実際なってるわけですけども、風評も加わって、より厳しくなるのでないかという懸念があると思うんです。その点につきまして、県としてはどういう支援、あるいは対応されていくんでしょうか。

(知 事)
 従来から観光については、7月いっぱいは東京方面からは注意(徐々に)ということで、完全に解除とはなってません。あとは、この後、Go Toキャンペーンがありますが、国の方で遅れてますので、その際に国がどういう判断を下すか。ただ、、県の宿泊券のプレミアム券でお盆頃まではお客さんも入ってますので、お盆頃まではまあ十分ではないにしても、まず県内の方で回すことができるんじゃないかと感じてございます。私の周辺のお年寄りに聞きますと、県外の方が泊まるようであればそこには行かないと。同じことなんですね。そこら辺は、他の県もそういう状況になろうと思います。

(幹事社)
 ありがとうございました。
 それでは各社どうぞ。

(記 者)
 先ほど知事から、観光については控えてほしいというお話がございましたが、今回の資料だと、観光に関しては感染状況に注意しながら行っても差し支えありませんとありますが、首都圏についてはもう明確に控えてほしいということでよろしいんでしょうか。

(知 事)
 はい。首都圏については控えてほしいです。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 もう一点、知事から、今後の状況次第では自粛要請に移行する可能性もあるというお話もありましたが、その移行する際の基準とか何か考えられてるものがあれば教えてください。

(知 事)
 東京都での最大の数(感染者数)である200名を超える状態が続くようであれば、これは前に戻ります。その際に、早めに、国が例えば緊急事態宣言を出さなくても(やります)。今考えますと、県内に感染者がいなければ県内の旅行、あるいは県内の飲食店は、かなり安全だと捉えることができますので、むしろ東京都の場合は、ある程度(の感染者が)いても仕方がないと。ただ、うちの方は、感染者が1人でも少ない方が経済は回ります。ですから、水際対策をむしろ中心に行っていきたいと思います。

(幹事社)
 分かりました。
 最後に一点。イベントの緩和については予定どおり、10日に、5,000人規模までやっていくということですが、これは県内で感染者がいない状況を鑑みて、ということでよろしいでしょうか。

(知 事)
 はい。また、その数のイベントの予定がないんです、全く。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 さっきの観光のところでもう一点ちょっと確認したかったんですが、秋田県知事の立場で呼びかけができるかどうかは別として、首都圏から秋田に観光に来るっていうことについても控えてほしいという考え方でしょうか。

(知 事)
 はい。往来について、首都圏の観光は、可能性ですね。首都圏でも23区以外で全く(感染者が)出てないとこもあるんです。ですから、一概に言えるかどうか。ただ、やはり首都圏の方が大勢来るような状態は、避けてほしいという。今、県のプレミアム宿泊券で土日を中心にかなり混んでますので、新規の観光の受け入れっていうのはほぼ無理と。で、東京都知事さんもの小池さんも、首都圏の方は地方との往来を遠慮してほしいと言っていて、そこはあちらの方とちょうど合ってますので、完全に来るな、とまではできませんが、そういう点について情報発信をして、今のところなるべく(往来を)やってほしくないという。あと、さっき言ったとおり、お年寄りで今宿泊券を使う方は、そういう外からのお客さんがいるとこへは行かないよ、という声がすごく大きいんです。

(記 者)
 今知事がおっしゃったように、都知事が都民に対して、不要不急の移動を自粛してほしいって言ってる一方で、政府は一律の移動自粛は必要ないっていうことを言ってますが、この発信の食い違いについて、知事はどのように見られてます。

(知 事)
 政府の方は、どうしても首都圏の休業要請をすれば、また金がかかるという頭があるのかなと。ただ、首都圏は特殊ですから、業種ごと、あるいは場合によっては地域ごとといったピンポイントで自粛要請とか移動の制限、こういうものを、まあ制限までいきません。いきませんけども、そういうことはやってもいいと思いますが、東京都と国の認識が少し違うというのは、私どもも非常に困るんです。是非とも、東京都と国の認識を一つにしてほしいと思います。

(記 者)
 関連で最後に一点なんですが、今の東京等で感染が広がっている中で、緊急事態宣言をまだ出していないという政府の判断についてはどう考えられますか。

(知 事)
 (緊急事態宣言を)出すとしても、全体というよりも、場合によってはピンポイントというように、政府の情報からするとそう捉えられますが、いずれ23区のどこにもでも接待の伴う飲食店があるんです。そこら辺の問題が区によって差がありますから。ただ、明らかに歌舞伎町とかの新宿の界隈や池袋といったところは、非常に雑然としてる。そういうところについては、やっぱり少し別の角度から考えてほしいなと思います。

(記 者)
 緊急事態宣言ではなくても、別の何らかの対策を政府として考えてほしいという。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 今の政府の立場に関連してなんですけども、知事としては、今後、自粛要請に状況を見ながら発展していく可能性があるということですけども、政府の方で県外への移動は自由ですとかっていう、今、都知事に対して釘を刺しているような発言がある中で、国に先だって県が自粛要請とかも含めて呼びかける必要性というのは、知事としてはどう考えてらっしゃいますか。

(知 事)
 自粛要請まではいきませんけども、これは東京以外の知事さんのほとんどみんなが言ってるんです。やはり、若い方の感染経路が分からないというのが一番困るんですよ。で、確かに、経路が分からないっていうのは、本当に分からない点と、あとは、自分から言えないというのもありますが、論理的に考えれば、感染経路が分からないということは、どこでも感染する可能性があるっていうことですよ。ですから、今まで県内では感染ルートが全部分かってますから、そこを避ければあとは大丈夫ですが、東京の場合はどこに行って誰がうつるかっていうのが分からないわけです。これが一番困るんです。街の中で完全に消毒とかができるわけないですから、特にうちの方は高齢者が多いですから、数人(の感染者)が入ってきただけで、高齢者に感染しますと、すぐに命に関わりますので、東京などの取り扱いと地方(の取り扱い)は違ってきますよ。これは、東京以外の知事さんも、何らかの注意喚起を今始めている状況ですので。

(記 者)
 政府の緊急事態宣言が出ないまでも、秋田県として自粛を呼びかける必要性はあると考えてる。

(知 事)
 ですから、あくまでも、そういうお店(接待を伴う飲食店)の(営業)自粛というよりも、往来の自粛は、この後、場合によっては東京が最盛期の200人を超えるような状況が連続すれば、もう少し強い注意喚起から自粛要請に至る可能性もあります。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 期間についてお伺いしたいのですが、開始は明日からということで、先ほど知事のお話の中で、8月10日ぐらいで東京の状況次第では注意喚起から自粛要請に、というお話もありましたけど、まず当面のところ、これについては1カ月程度は出続けるのが目処という捉え方をすればいいのか、そのあたりいかがでしょう。

(知 事)
 まず、お盆頃までです。これから帰省シーズンで移動が多くなりますので、お盆の状態まで見たいと思います。

(記 者)
 先の段階に進まずに、これがお盆のとこである種終わるということになったとしても、また再度会議等を開かれて解除については判断される、といった辺りは。

(知 事)
 はい。場合によっては、先ほど言ったとおり、お盆の前に東京(の感染者数)が相当多くなると、やはりもう一段強い自粛要請を8月に出す可能性もありますので、今月末がどうなってるか。まず今月末で一旦見ますし、また国が8月1日からの扱いについては別途何らかの情報を出すと言ってますんで、そういうものを十分に踏まえた上で、その後の措置について検討したいと思います。

(記 者)
 原則としては、今出されてるものはお盆頃までで。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 県としても、その7月末の段階で状況を整理して、その先の対応について8月上旬に判断されるという形。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 はい、ありがとうございます。

(幹事社)
 知事のスケジュールもありますので、質問はあと一社にお願いします

(記 者)
 豪雨に関連しての質問なんですが、コロナに対応した避難所を今後つくる必要がありますが、ほかの自治体では宿泊施設や旅館を活用したりとか、その開所に係る費用を助成したりとかそういった動きがあるようですが、県としてはどういったふうに避難所の開設を考えてらっしゃるのでしょうか。

(知 事)
 秋田市の一部を除けば、相当公共施設、体育館とかが安全なところに相当数ありますので、場合によってはそういうこともあり得ますが、そこまで行かなくても、うちの方では急峻なところはないですから。ただ、水の増え方が異常ですから、まず垂直避難、あるいはそういう避難所、あるいは様々な状況でなるべく早く指示を市町村が出すように、ということで、また県も情報提供をしっかりやっていきたいと思います。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 あの、往来についてですが、隣県もしくは仙台、その辺りについての往来については、どのように知事はお考えでしょうか。

(知 事)
 仙台と山形は少し出てますが、クラスターとか、そこまでいってません。山形、仙台も東京由来ですので、東北で隣県までは、今のところ、そう神経を使う必要はないのかなと。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 では、これで終了します。ありがとうございました。

(菅生広報広聴課長)
それでは、ただいまから記者会見を開催いたします。
それでは、概要について佐竹知事の方から説明をお願いいたします。

(知 事)
新型コロナウイルスの感染症の発表です。
今日、健康環境センターのPCR検査において、新型コロナウイルスの感染者が2名確認されております。先程わかったというものです。県内では、これで3例目、また4例目の感染者です。患者は2名とも由利本荘保健所管内に居住している外国人の方です。職業は、外国の指導助手、いわゆるALTでございます。
概要でございますが、3例目の患者Aは、20歳代の女性です。症状と経過でございますが、3月24日に発熱し、その日に医療機関Aを受診、翌日25日と26日に医療機関Bを受診しております。3月27日に帰国者・接触者外来Cを受診し、健康環境センターでPCR検査を実施したところ、陽性が判明しております。
次に、4例目の患者Bは、30歳代の男性でございます。症状と経過については、3月24日に発熱し、医療機関Dを受診しております。その後、味覚の障害と臭覚障害を自覚するなど症状が改善しないため、3月27日、患者Aと同じく帰国者・接触者外来Cを受診し、健康環境センターでPCR検査を実施したところ、陽性が判明しております。
感染源については、現時点では、まだ判明してございません。ただ、3月19日から22日まで、3連休です。患者2名を含む県内在住のALT8名で、2台の車で仙台市に訪問し、滞在してございます。そのほかの県内や仙台市内での行動の詳細については、現在調査中でございます。
濃厚接触者につきましては、患者2名と車で同行した6名について、1名は検査の結果、陰性を確認しております。また、3名は現在検査の実施中です。残り2名については、今、自宅待機でございます。
その他の濃厚接触者については、現在調査中でございます。
いずれまだ詳細について、経路、あるいは行動範囲、まだわかりませんので、また、何分ALTの方で、様々な聞き取りについてもまだ時間がかかっていますので、いずれ早急にいろいろな調査をしながら情報を提供していきます。
皆さんにおかれましては、患者の人権の尊重と個人情報の保護に、ご理解とご協力を賜われれば幸いでございます。
概略は以上でございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、質問の方をお受けしたいと思いますけれども、大体30分程度、質問の方、時間を設けたいと思っておりますので、ご協力の方よろしくお願いいたします。
それではお願いいたします。質問のある社は、手を上げていただきますようお願いいたします。

(記 者)
この2人について、外国人指導助手ということでしたが、仙台から帰られてから22日から現在までの間、学校などに登校、または子どもたちと接触するような機会はあったのでしょうか。

(米田教育長)
今、詳しい行動は調査中でありますが、基本的に子どもと接触したということはございませんでした。ただし、懸念されるのは、職員とは何らかの形で接触している可能性がございますので、その職員、教職員がまた何らかの形で子どもと接触しているかどうかでございます。その辺についてこの後また調べなければいけない状況でございます。

(記 者)
その2人は同じ職場なのでしょうか。

(米田教育長)
それぞれ違う職場であります。

(記 者)
もし違う職場なのであれば、今のところこの2人が仙台から帰ってきてからの接触者については、推測により把握できているのでしょうか。
(米田教育長)
それは今やっているところでありまして、この後も更に詳しくそこはトレースしながら、できるだけ多くそこをはっきりさせたいということで、今動いているところです。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
今の関連なのですが、宮城、仙台から帰ってきて、お二人の方がほかのその教職員と接触したというのは、学校に行ってという形になるのでしょうか。

(米田教育長)
そうですね、基本的に臨時休業中、今、春季休業中でありますが、職員、教職員は学校に出て新学期の準備等しておりますので、その中でそのALTと接点を持ったということはまず確かにいえると思います。

(記 者)
A、Bの方は、それぞれ帰ってきて、何日に学校に行ったことになるのでしょう。

(米田教育長)
1人は、23日、この23日は終日、そして24日は午前中、ほかの教職員と一緒に職員室にいたと聞いております。
それからもう一人のALTは、3月の24日に、その朝に、ほぼ全ての教職員がいる教員室に同じくいたと。その後ですね、マスクを付けた状態でありますが、養護教諭の方がマスクを付けた状態で、そのALTの検温をしているというところはわかっております。
今わかっているところはそういうところです。

(記 者)
今お話されたのは、23日終日と24日午前というのがAの方で、次がBの方ということですか。

(米田教育長)
そういうことです。

(記 者)
それぞれその職員室には何人ぐらいの教職員の方がいたかわかりますか。

(米田教育長)
詳しい正確な人数までは把握していませんが、多分20人を超えるぐらいだと思います、全部の職員です。24、5人だと思います。そこは、もう一回確認しないとはっきりしたことは申し上げられません。ただ、職員室の広さもございますので、どの程度の距離でいたかっていうのも、そこはまだ詳しくはわかっておりません。

(記 者)
それはAの方、Bの方、それぞれが勤務する学校の、それぞれ20数人の教職員の方がその職員室にいたっていうことですか。

(米田教育長)
少しお待ちください。
すいません、1つの学校では、職員は27人です。そしてそのもう一つの学校では16名。それからもう一つ、小学校ですが、これは10名ですね。結構少ない人数です。

(記 者)
ごめんなさい、Aの方の勤務する学校が27人、違いますか。あっ、16人と10人。合わせて27人。

(米田教育長)
違います。一つの中学校では27名の職員がいる、そういう学校です。

(記 者)
そこはAの方が勤務する中学校ということでよろしいですか。

(米田教育長)
どちらも小学校と中学校を兼務している状態です。ただ、今、小学校は1校、中学校は2校申し上げましたが、1つの小学校には、その臨時休業なってから、ずっとあと本務校で勤務というようなことで、その別の同じ小学校の方には一切顔を出してないということで、一切接触はないと判断したところです。

(記 者)
じゃあ、今教えていただいた27人、16人、10人というのが、濃厚接触者に該当するかどうかっていうのは、わからないという形ですか。

(米田教育長)
そうですね。急いで今日、先程、職員の状況は全部聞いてもらいましたが、2人まだ連絡がつかない方がいる学校が2校ありまして、残りの職員に関しては全て、体調に関しては問題ないと報告を受けておりますが、ただ、それは今日の段階ですので、この先どうなるかがまだわからないです。

(記 者)
今の段階では、お二人の方が勤務する学校の教職員の方で体調を崩していたり、24日以降に体調を崩した方は今のところはいないということですか。

(米田教育長)
いないと捉えております。

(記 者)諸冨部長にもお伺いしたいのですが、今のを踏まえて、秋田に戻ってきてから濃厚接触者と考えられる方はどれくらいいると考えられますか。現時点で。

(諸冨健康福祉部長)
もう少し詳細を調べてみないとわからない部分もあって、どれぐらいの距離感で一緒に行動を共にしたのか、それと時間的なところも踏まえて、そこは保健所のこれからの調査の結果によって濃厚接触者と認定するのかしないのかというのは、これから調べていかないと、現時点でははっきりとしたことは申し上げることはできないと考えております。

(記 者)
わかりました。
あとですね、仙台市内での行動というのは、現在調査中ということなのですが、感染のおそれがあるような場所に行ったとか、何か今の時点での情報はないですか。

(米田教育長)
その情報に関して、まずないのですが、こちらの方でも仙台に1泊とかじゃない、3泊しているということですから、全行程でどういう動きをしたかまだしっかり把握している状況ではありませんので、ちょっと何とも言い難い部分が多くあるということです。

(記 者)
わかりました。

(諸冨健康福祉部長)
補足しますけれども、仙台市の流行状況につきましては、現在、患者が2名発生しておりますが、仙台市1人、宮城全体においても仙台市が1人と塩竈保健所の管内に1人という形になるので、発生している患者の状態だけを見ると、仙台市含めた宮城県での流行というのは、それほどでもないという形になりますので、ほかの明らかに流行している地域と比べると、はっきりしたことはわからないという状況になろうかと思います。

(記 者)
ちょっと外れて、最後1点だけですね、同乗、同行された方のうち、お二人の方がまだ検査を受けないで自宅待機中となっていますが、これは何か理由はあるのですか。
(米田教育長)
それぞれその8人が一緒に行動しているわけですので、その中から今回、陽性の人が出たということですから、当然これまでの間、濃厚に接触しているということで受診するように指示しているところです。

(記 者)
指示はしているけれども、本人の行動としては、まだ検査を受けに行ってないということですか。

(米田教育長)
今日現在、ですから、できるだけ早く、明日にでも行くようにということは。

(知 事)
今わかったもので、もう遅いですから自宅待機というです。明日直ちに検査ということです。

(記 者)
はい、わかりました。

(記 者)
今の濃厚接触者についてですが、2人は自宅待機中ですけども、3名の方がPCR実施中ということで、PCR検査までに至った経緯は、発症があるとか、そういうことなのでしょうか。

(知 事)
今、順番にやっています。2名の方が同じ場所ではないものですから。あと3名の方は、今日検体を取ったので、今現在検査中です。もしこの後、陽性が出れば、すぐ、追ってお知らせします。

(記 者)
そうすれば濃厚接触者だからPCRを実施しているという理解でよろしいですか。

(知 事)
いや、同じグループ8名で2台の車で行き、同じホテルに泊まったので。その8人を順番にやってます。2人はまだ明日の朝ということです。連絡がつき次第やっていますので。6名はね、連絡がついて、3名は今できて、もう3名は今現在実施中です。

(記 者)
症状が出た方はいないということでよろしいですか。感染のお二人以外は。

(諸冨健康福祉部長)
それはまだ今、検査実施中ですので、検査の結果が出次第、陽性なればお知らせするということになろうかと思います。

(記 者)
わかりました。
すいません、Aの方なのですけども、医療機関を2つ受診されていますが、AからBに変えられた理由とはわかっているのですか。

(米田教育長)
お渡ししている資料には、Aの方は最初のところで気管支炎と診断されたと書いております。この資料に記載しているとおりで、それ以外の詳しいことは把握してないんです。

(記 者)
医療機関がAから、Dまであるのですけども、いずれも由利本荘所管内の医療機関ということでよろしいんでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
ちょっとそれについては、現時点でお答えすることができないということでよろしくお願いします。

(記 者)
確認ですが、このお二人が勤務する小・中学校というのは、由利本荘市の小・中学校でよろしいんですか。

(米田教育長)
はい、そうでございます。

(記 者)
それから、2人の住まいはどこのどういう形になるのでしょうか。下宿とか、一般の家庭に下宿をしているとか、そういう形なのでしょうか。

(米田教育長)
1人はアパート、由利本荘市内のアパートです。もう一人は、同じく由利本荘市の教員住宅に入っていると聞いております。

(記 者)
ALTとかだと、近所の人から優しくされたり、接してもらう機会も多いと思うのですけど、学校以外に自宅で発熱して、自宅にいる時に近所の人と接触したとか、そういうことは言っているんでしょうか。

(米田教育長)
これに関しては、ちょっと確認できているわけではないのですが、いずれそれぞれがアパートの周りにどういう方々がいて、どういうコンタクトがあるのかというのは全く把握しておりませんので、おそらくといったらあれですけども、日本語の会話能力等によっても、また周囲の方々との付き合い方も違ってくると思いますので、基本的にALTの方々は、やっぱりまず日本という国に来て、外国人として来ている方々ですので、まずは同じその外国から来た同じALTという仲間という意識の方が結構強いですので、そういう方々と何かあれば一緒に集まって、このように仙台に例えば行くとか、そういうことをやるという傾向はやっぱり強いといえると思います。もちろん個人的にいろいろ深く付き合う人がいる方もおります。あと、学校の中では先生たちが一生懸命やっぱり面倒をみなきゃいけないという気持ちで接しておりますので、そういう意味では学校の先生方がむしろいろいろな面で接触する場面が多いと考えなきゃいけない。それでやっぱり心配なのは、その先生たちが、どう子どもたちと接する場面があるということで、余計心配な点が出てきているということでございます。

(記 者)
先程、説明か質問で出たのかもしれませんけれども、この2人が登校した際、職員室に入って滞在した際は、マスクはしていたんでしょうか。

(米田教育長)
わかりません。そこまで確認していません。

(知 事)
いずれ今わかったもので、小・中ですので、まず由利本荘市の教育委員会に連絡して、詳細は、調査の協力依頼をして、由利本荘市の方でも動いております。

(記 者)
ありがとうございました。

(記 者)
今回新たに感染が確認された2人について確認したいのですが、2人は外国人ということで間違いはなくて、国籍はどちらになるのでしょうか。

(米田教育長)
こちらの方では国籍は把握しておりますが、その点に関しては、国籍を述べることで本人の名前そのものも特定されるということもあるということで、そこまでは述べることは控えさせていただきたいと思います。大変申し訳ないですけれども。

(記 者)
わかりました。
教えているのは英語っていうことでいいのでしょうか。

(米田教育長)
そうですね、中学校は教科としての英語、そして小学校では、今、3、4年の方では外国語活動ということで、英語に慣れ親しむように、楽しむようにというようなことをやっているっていうことですね。新しい学習指導要領に沿っていくと、今年から、この4月から5年、6年が今度正式な教科としての英語、外国語、英語になるのですが、由利本荘市はちょっと前から新しい学習指導要領を先取りして、移行期間から今、3年、4年、そして5年、6年と、外国語活動と、それから教科としての外国語、英語というものをやっているということで、通常であれば3年生、4年生あたりから、接点を持っていると考えていいと思います。

(記 者)
わかりました。
あと、この2人についてなのですけれども、入院しているのかどうかっていうところと、その後、症状はどうなのかっていうのを教えてください。

(諸冨健康福祉部長)
入院につきましては、現在、医療機関との調整中というところになりますので、まだ入院はしていないという状態になろうかと思います。症状につきましては、もうここの記載のとおりでございまして、少なくとも、例えば酸素投与が必要な重症の状態には陥っていないというところになろうかと思いますけれども、軽症なのか中等度なのかといったところは微妙なところで、重くとも中等度程度の症状の状態ではないかと思います。

(記 者)
回復に向かっているっていうことなのですか。

(諸冨健康福祉部長)
その回復に向かっているかどうかっていうのは、病状はある程度波もございますので、少なくとも、かなり重症になっていると回復に向かっているかどうかっていうのははっきりするかと思うのですけれども、先程申し上げたとおり軽症か中等度、重くとも中等度か、軽症か中度等かどちらかっていう症状の程度であれば、なかなか波があるので、現時点で回復しているかどうかというレベルまで申し上げることはできないかと思います。

(記 者)
わかりました。
そのお二人は、わかる範囲でいいのですけれども、今も発熱しているかっていうのを確認したいのと、あと、ほかの6人についての症状も教えていただけますか。

(諸冨健康福祉部長)
AとBにつきましては、配布の資料のとおりでございますので、27日現在でAの方が37.8度、Bの方が37.0度ですので、37度から発熱しているといえば発熱しているっていう状態になろうかと思いますけれども、27日のこの状態から今、現時点のところまでの病状までの詳細までは把握していない部分もあろうかと思います。
ほかの点については、現在検査中ですので、検査の結果次第で、陽性になれば状態についてはお知らせすることできるかと思いますけれども、その他の方については、まだ現時点では病状等の詳細については申し上げることはできないかと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
ちょっと経路の部分なのですけども、19日に勤務後、19日中に仙台市に着いて、19日に宿泊して、19、20、21っと宿泊して、そして22に帰ったってことなのですか。

(米田教育長)
はい、そのように聞いております。

(記 者)
先程同じホテルって言っていたんですけど、それも仙台市内のホテルに、この8人が泊まってるっていう。

(米田教育長)
そうですね。それで、泊まり方もちょっと変則だったようで、1人で泊まる部屋も使ったり、複数で泊まる部屋も使ったりということだったようですが、日々どのような泊まり方をしたかまではまだわかっておりません。

(記 者)
あと、先程、知事が、結局、帰国者・接触者外来を受けた時の症状が改善しないためと、Bさんの時におっしゃったのですけども、Aさんについても症状が改善しないから、要するにその帰国者・接触者外来を受けたっていうことになるのかなっていう。

(知 事)
まあこれ、平熱よりはあって、味覚障害と嗅覚障害もあったでしょうから、そういうことで。

(記 者)
2人とも結局、症状が改善しないからコロナじゃないかと思って接触者外来を受けたっていうことで、2人ともそういうことで。

(知 事)
多分そうだと思いますね。

(記 者)
すいません、このお二方、外国籍ということで、この仙台に行く前の段階で、例えば自分の母国や海外に一度戻られているとか、そういったことはありますでしょうか。

(米田教育長)
どちらのALTも自分の国には戻っていないとは聞いております。

(記 者)
承知いたしました。
先程教育長の方から、ホテルについて部屋は、毎回別々、いろんな様々なタイプだったということだったのですが、先程2台の車で行ったというお話もありましたが、このお二方は同じ車に乗っていたのでしょうか。

(米田教育長)
車の乗車の仕方も、その2台で同じメンバーで通しで行ったというのじゃなくて、途中でそのメンバー入れ替わったりしているようなので、非常に動きが複雑で、だから泊まった時もどういう組み合わせ、男女一緒ということはないのですが、女性が5人、男性が3人ですので、その各部屋どういう人数で、どう泊まったかっていうのが、日によってしっかり把握できてないっていうことですので、その辺もまず同じ人が同じ部屋にずっとっていうことでないっていう可能性もまずあるっていうことですね。

(記 者)
わかりました。

(米田教育長)
だから余計こんがらかるような状態だと。

(記 者)
わかりました。
あとすいません、仙台市に向かわれるということで、例えば何かこういう大規模イベントに参加するとか、何かその主な目的とかっていうのは、どういう目的でそもそも仙台に行ったのかっていうのはわかっているのでしょうか。

(米田教育長)
そこは詳しいことはわかっておりませんが、一つ聞いているのは、何か大型ショッピングセンターでしょうか、そこには行ったということは一応聞いております。残りの行動についてはわかっておりません。

(記 者)
わかりました。ありがとうございます。

(記 者)

先程、仙台市内のホテルに泊まったってことだったのですけれど、仙台市には行政区があるかと思うのですけど、具体的に何区のホテルかっていうのってわかりますか。

(米田教育長)
こちらでは、それは把握しておりません。

(記 者)
わかりました。

(記 者)
今回、患者A、Bですけれども、採用は由利本荘市になるのでしょうか。

(米田教育長)
市町村にいるALTは、全てそれぞれの市町村の方で採用しております。

(記 者)
わかりました。
あと、一緒に行かれたほかの6人の方も、由利本荘市のALTですか。

(米田教育長)
全てがそうだっていうことではございませんので、まずそれは、この後の検査結果によってまた発表すべきところが出てくると、またそこは発表、公表することになると思います。

(記 者)
そうしますと、新年度から外国語教育始まりますけれども、今回この方々、感染したということで、欠員等出ると思うのですけれども、授業の方に影響があるかどうか、いかがでしょうか。

(米田教育長)
この方々の契約は7月の20日過ぎを境に切り替えておりますので、今まだ任期の途中であります。それで、当然この接触者を含めて怪しいと思われる方々には、まず出てこないようにと指示はちゃんとやらなきゃいけないと思います。その結果、いわゆるティームティーチングを行う上で、そこができなくなるという、そういう影響はもちろんあると思いますが、それはいずれまた別の形で、いろいろ授業等工夫してやっていただいて、とにかくネイティブスピーカーがいなければ英語を子どもたちが聞いたり話したりする環境が整わないってわけではないですので、日本人の先生も場合によってはTTを組んでやることもありますので、そうやっていろいろなやり方をこれから考えていくことになると思います。

(記 者)
先日、始業式6日からという形になりましたけれども、そちらの方へ影響等はありますでしょうか。

(米田教育長)
実際にこの後の結果も見ながらですが、最終的には、状況によっては、こちらの方が県として強く指示を出さなきゃいけないような事態になるかもしれません。その時は知事の方から、そこは強く指示してもらうことになると思います。あとは状況を見て、まず設置者であるそのそれぞれの市の方、町の方の判断に、これから委ねるところも出てくると思いますが、全県的に、あるいは全国的に大きな問題ですので、強く指示、要請しなければいけないということは当然あろうかと思います。

(記 者)
今、PCR検査を行っているほかの3人についてなのですけれども、この3人の結果はいつ出るんでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
24時ぐらいだと聞いています。

(記 者)
今日の零、明日の午前零時ですか。

(諸冨健康福祉部長)
いや、今現在やっている最中ですので、これから1時間程度後には結果は出るのではと考えております。

(記 者)
わかりました。
あと、自宅待機中のお二人については、先程、知事が明日検査をするとおっしゃいましたが、これは明日。

(諸冨健康福祉部長)
いずれにせよ医療機関の受診といったところになってくるかと思いますので、そうなると帰国者・接触者外来を受診するかと思いますので、これについては明日の、真夜中に今から行くかというと、そういうわけにはいかないかと思いますので、症状が急に劇的に悪化したらちょっと話は別になってきますけれども、少なくとも現状の状態であれば明日まで待って、明日受診するという形になろうかと思います。

(記 者)
先程お答えいただいたかもしれませんが、この残りの2人については、なぜ今までPCR検査を実施してこられなかったのでしょうか。症状がないとか、そういった理由があったからでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
いずれにせよ、情報はその都度その都度更新されていて、把握できて受診、そして検査という流れになってきますので、その流れの中で、まだ受診にまで至らなかったのではないかと考えております。

(記 者)
今後、学校の消毒などは実施される予定はありますか。

(諸冨健康福祉部長)
あとはその行動歴がどういう形になっているのか、あるいは非常にその、いつの時間に、どこに行ったのかということによって、すごく時間が経っていると消毒の効果も非常に薄れてくるかと思いますので、ただ非常に、行ってまだそんなに時間が経っていないものについては消毒を実施するかと思いますので、その辺は行動歴を把握した上で、消毒の義務自体は管理、建物を管理しているものなどになってきますので、その辺の状況を把握して消毒は実施されるものと考えております。

(記 者)
もし仮に午前零時に結果が出たとして、その発表は今度はいつになるのでしょうか。明日未明、今日の夜中に出るのですか。

(諸冨健康福祉部長)
結果自体は1時間程度で、検査の不具合によって再検査などにならなければ。

(記 者)
その発表についてですね。

(諸冨健康福祉部長)
発表について。

(記 者)
はい。

(菅生広報広聴課長)
そちらについては、また後程ご報告いたしますけれども、ある程度の情報提供はいたしたいと思います。

(記 者)
あと、教育長にお伺いしますが、このALTの方々は、みんなプライベートで仙台に行ったということでよろしいですね。

(米田教育長)
そうですね、3連休を利用してのプライベートな形で、その仲間8人が一緒に出掛けたということですので、それぞれ臨時休業に入る前の2月27日に、特に県立学校の方に関しては、こちらが直接まず指導する立場にありますので、教職員の非常勤、あるいは臨時の方も含んで、教職員の方々に対する注意喚起も通知として出しております。それをきちっと実際学校の方でALTも含めて伝えているのですが、それでもやはり日本人とまた違うそのいろいろな国から来ているALTということで、何としてもそのコントロールし難いものもあってというのがまず正直なところですかね。

(記 者)
教育長として、そういった注意喚起も出されている中で、こういった事態になったことに関しては、受け止めはいかがですか。

(米田教育長)
いや、もうこれは本当に怒っています。本当に、まず、そういう気持ちです。

(知 事)
私から、いわゆる特に学校の関係者は子どもを扱っていますので、法的な権限はございませんが、県の方は、教育長から市町村の教育委員会に、原則として、やむを得ない、よほどの業務、あるいは相当な事情がない限り、県外への旅行等については、先生方については、自粛というよりも禁止に近い状況をつくってくれと強くいってます。

(米田教育長)
それを受けて、まずこれ文書等でまた市町村の方にも伝えるべきだと考えておりますので、そこはしっかりやりたいと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
知事にお伺いしたいのですけれども、改めて全国で不安が高まっている中での発症者が出たことについての受け止めと、県民もかなり不安には思っていると思うのですが、どういったことを呼びかけたいかというところお願いいたします。

(知 事)
月曜日に本部会議を開いて発表しようと思っていますが、この機会ですので、特に私から、この件とはまた別ですけども、県外に行かれるということは非常にいろいろな面で感染の可能性が増えますので、少し私から県民に対してメッセージをいたしたいと思います。
このところ、感染者は大都市を中心に継続的に増加しており、特に東京では連日、感染経路のわからない多くの感染者が確認され、この週末の外出の自粛を呼びかけているところでございます。こうした感染者が増えている地域との往来が増えることは、県内での感染拡大につながりかねず、それを発端として大規模な流行となる可能性さえあります。今後の感染拡大を防ぐためには、これまで以上に県民一人一人と企業、団体の皆様の協力が何よりも重要でございます。特に県民の皆さんには、当面、東京はじめ首都圏、また、感染者の多い大都市圏等との不要不急、極めてこの不要不急も、先程いったとおりやむを得ない仕事の関係、どうしても、あるいは例えば身内の不幸とか、本当に必要なこと以外は往来を避けていただくように強くお願いしたいと思います。
あわせて、基本的な換気の悪い密閉空間、多くの人が密集する、近距離の大声での会話、こういうことを行うような、こういうことの条件が密の3条件、重なる場所を是非避けていただくようにお願いします。特に感染していても発症しないことがある若い方々については、その行動について、当面の外出を避けるなど、慎重な行動を特にとっていただきたいと思います。
また、最近、感染者が多く発生しております例えば東京とかから帰省、または昔でいう疎開ですね、そういう意味で来県された、実家の方に来られる方が多い状況です。この方々については、ご自身で2週間程度、健康観察をしていただきまして、その間、あまり外に出歩かずに人との接触を十分避けるように注意しながら、体調に変化がある場合は、すぐに帰国者・接触者相談センターにご連絡をお願いしたいと思います。
いずれ進学、就職、異動などで本当にこの時期は往来が増えますが、各々一人一人が十分に重要性を認識しながら、様々な面で節度のある行動をお願いいたします。
以上でございます。

(記 者)
改めて自粛の要請というところもあるとは思うのですけれども、関東などがやられたような、今回、仙台での旅行ですが、近隣の自治体などとの連携なども見据えてっていうことはあるのでしょうか、動きとしては。

(知 事)
今回、感染経路が仙台であれば、仙台との連絡の必要性が生じますので、感染経路が確実にわからなくても可能性があれば情報提供を隣県にもしなければならないと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、そろそろ時間ですので、あと1問でお願いしたいんですが。

(記 者)
教育長、先程、学校再開に向けた影響のところで、県の方から指示を出さなければいけない事態になるかもしれないということをおっしゃったと思うのですが、これは感染が確認されたお二人の方が勤務する学校についてっていうことですか。

(米田教育長)
学校の児童生徒、あるいは教職員から感染者が出た場合ということで、いろいろ国の方でもこういうふうなやり方があるというふうなことは示してきております。この後またさらに結果を待つことになりますが、その結果を見て、健康福祉部の方、あるいは保健所等の方とも相談して、いろいろ指導いただきながら、最終的に県として強くこうしていかなければいけないっていう形で出して、最終的に多分市町村の方でそれを受けて、その形で対応してくれることを期待しております。多分、今回の由利本荘市も相当まず、また深刻に受け止めておりますし、また、ケースとしても今までにないALT、外国語指導助手から出ているケースですので、そこはいろいろなことを想定しながら、きちっとした対応をやっぱりとっていく必要あると思いますので、そのことは強く要請したいと思います。

(記 者)
すいません、質問の趣旨としては、その感染者が出たところの学校だけなのか、それとももっと幅広くその県内全体の学校について考えていくのかっていう。

(米田教育長)
その辺もどういうふうな接触があったかというふうなことも確認した上で、1つの学校で済むのか、それとも関連しているところ全部含むのか、それとも由利本荘市全体でやるべきなのか、その他を含めてこの後検討する必要が出てくると考えております。

(知 事)
いずれ教育、学校、県内全てね、大学の方は、秋大も県立も2週間程度、新学期を遅らせますので、小・中・高も、是非全県的に十分そういう管理、職員の行動、これを気をつけるように強く、行政として教育委員会通じて市町村にもお願いします。

(記 者)
すいません、今のもう一点関連で、その知事、今おっしゃったように、実際に学校の休業の要請、指示ってなると、知事の権限というものあると思うんですが、今回、新たに秋田県内で3例目、4例目の方が確認されて、ましてやその学校に勤務するALTの方だったということを受けて、新学期の再開について知事はどういう影響が出ると考えられますか。

(知 事)
この後、学校関係の地域の濃厚接触の状況、これがどのように確認されるかということで、その状況でもって判断します。例えば、仮に、この方々の二次感染があったとすれば、さらに三次感染もあり得ますから、そこら辺をフォローしながら、場合によってはその学校について新学期を遅らせるという、そういうこともあり得るかなと、だからこれ教育委員会と相談、あるいは専門家との相談で、そういう判断が出ます。

(記 者)
わかりました。
もう1点だけ、諸冨部長にお伺いしたいのですが、今回のこのお二人の方の行動歴から見て、仙台の滞在中に感染されたと考えていいのでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
これは全くわかりません。潜伏期などを考えると、やはり19日に勤務した後に仙台に行かれて、その後の発症が24日、2人とも24日という形になるので、なかなかこの5日間程度っていうのが短いのか長いのかっていうと、なかなか、短い時はそれでも発症する場合もありますし、長ければもう少し10日、あるいは2週間程度経ってから発症することもありますので、ひょっとすると、この仙台に行く車の中でもし今後感染者が出た場合などは、その車の中でうつったっていう可能性もあろうかと思いますけれども、そもそも最初の発症自体が秋田にいた時からどちらかが発症していたという可能性もあろうかと思いますので、ここら辺は疫学調査の結果で判断進めていくと、もう少しわかってくる可能性はあるのじゃないかと考えております。

(記 者)
じゃあ現時点では、その県内で感染、発症したという可能性も否定はできないという。

(諸冨健康福祉部長)
それについては、現時点では、否定はできないと。

(記 者)
わかりました。ありがとうございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、そろそろ終わりたいと思うのですが、よろしいでしょうか。
それでは、以上で会見の方を終わりたいと思います。ありがとうございました。

 

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