平成30年12月25日知事記者会見
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●知事発表
(1)第44回(平成30年度)秋田県芸術選奨受賞者について
●幹事社質問
(1)今年一年を振り返って(今年の一文字について)
●その他質問
(1)イージス・アショアの配備について
(幹事社)
12月幹事社の秋田朝日放送です。今年最後の定例会見ということで、よろしくお願いします。まず、知事の方から発表事項をお願いいたします。
(知 事)
皆さんには、今年1年大変にお世話になりました。ありがとうございました。今日は私の方から1件ございます。
第44回秋田県芸術選奨受賞者が決定いたしましたので、お知らせ申し上げます。
去る12月5日に開かれました芸術選奨選考委員会の選考結果に基づき、2名の方に芸術選奨を、また1団体に特別賞である「ふるさと文化賞」を贈り、表彰することにいたしました。
この芸術選奨は、昭和50年に創設され、芸術文化の各分野において活発な創作活動を行い、かつ優秀な作品を発表し、本県の芸術文化の振興に大きく寄与した方を表彰するもので、今年で44回目になります。
今回は、文学、民謡、舞踏の各分野において優れた作品を発表されました方々が受賞されております。今回の受賞を機に、今後益々のご活躍を期待いたしております。
詳しくは、配付資料をご覧いただきたいと思います。なお、表彰式は2月1日、県正庁で行うことになってございます。私からは以上でございます。
(幹事社)
ありがとうございます。この件に関して質問のある方いらっしゃいますか。
いらっしゃらないようですので、幹事社質問に移りたいと思います。
今年最後の定例会見ということで、知事の方から今年1年を振り返っていただきまして、今年の一文字についてご用意いただいているということなので、あわせてお願いいたします。
(知 事)
今年は、様々なことがございました。県政の大きな課題であります人口減少問題等々については、なかなか良い方向にいっていないという、私どもも力不足で結果がそう出せないということで、大変そういう意味で益々頑張らなければという気持ちがあります。
ただ、今年はスポーツ界が元気で、冬の(平昌)オリンピックには、本県からもバイアスロン、あるいはパラリンピックのノルディックスキーとバイアスロンに選手が出場してございます。
また、1月には、バドミントン北都銀行の米元・田中の両選手に県民栄誉賞を授与してございます。スポーツの方では、これは5月ですが、秋田ノーザンハピネッツが、(昨シーズン)2部に降格しておりましたが、1部にすぐ返り咲いて(今シーズンは1部で)頑張っております。
また、平昌五輪のフィギュアスケートで金メダルを獲得したザギトワ選手に秋田犬を贈呈いたしました。秋田犬については、今年4月に、エリアなかいちに秋田犬ステーションがオープンするなど、大館を中心に県内でも秋田犬が非常に盛り上がって、ザギトワ選手に贈ったということで世界的にも秋田犬がさらに有名になったと。
また、8月にはバドミントンの世界選手権で北都銀行の永原・松本ペアが金メダルを獲得され、この方々にも県民栄誉賞を授与してございます。
そして、9月にはサッカーJ3のブラウブリッツ秋田がJ2への参加資格となりますJ2ライセンスを取得されたという、ただ、残念ながら今年の戦績では、来シーズンのJ2昇格には至ってございませんが、いずれライセンスを取得いたしました。
やはり8月のあの金農(金足農業高等学校野球部の活躍)。これがやはり、私にとっても、秋田商業高校が甲子園へ出場した時に市長として何回か甲子園へ行っています。また、私の母校の角館高校が甲子園へ行った時には私行けなかったのですけれども、どちらかというと最近では初戦か、あるいはある程度勝ち進んでも敗退という、県民の誰もが、まさかという言い方はちょっと失礼かもしれませんが、決勝まで行くというのは、ほとんど思ってなかった。私もあの近江戦のツーランスクイズ、あれを(実際に現場で)見て、あの時は思わず我を忘れたと、私が知事になってあんなに嬉しかったことというか、自分を忘れたということはないです。
そういうことで、この金足農業を中心に、スポーツの話題が非常に多くあって、大変皆さん頑張っている中で、金足農業のやはり活躍が県民の皆さんの心に強く残ったのかなと思います。
また、単にスポーツということだけではなく、やはり地方の小さな学校、雪もあって必ずしも練習環境は、よくないという状況でも、諦めずに頑張ればああいうところまでいけるという、これは野球に限らずすべての分野に言えることで、県民の皆さんにスポーツに限らず仕事でも地域活性化でも、やればできるという非常に大きな勇気を与えていただいたということで、本当に選手諸君には、お祝いも含めて感謝しています。そういうことで、大体今年はスポーツで終わったと。
また、この後、来年4月からの台湾との定期チャーター便が決まったということ、また、「男鹿のナマハゲ」がユネスコの無形文化遺産に登録されたという、これも長い間色々な動きがあったのですけれども、遂に無形文化遺産ということで、これで秋田には5つの無形文化遺産が登録されたことになります。
このナマハゲも8県10件の伝統行事で構成される「来訪神 仮面・仮装の神々」ということでありますが、やはり報道の写真を見ても、ナマハゲが中心で「男鹿のナマハゲ」がそれを代表しているということになるかなと思っています。
そんなことで今年、何を書こうかなと、「紫」にしようかなと。でも「紫」だと金農だけですし、例えばバドミントンは「金」メダルでしょう、あと、ザギトワ選手に犬を贈って、あれも「金」メダルということで、たまたま金農は金メダルではないですけれども、金農の「金」を取って、報道されてた今年の四字熟語で「金農感謝」というのもありました。ものすごく単純にこれです。(一文字「金」を示す)これしか浮かばなかった。何でもゴールドはいいですから。1番という意味、あるいは豊かという、そういうことで是非この『金』を、金農の「金」、来年以降も、秋田の色々な場面でこの「金」が、秋田も目立つようになって欲しいなという意味で『金』にいたしました。1番の思いは金農、あとは色々な面でトップ、あるいはトップに近いという、色々なそういうこともあって金農の「金」を使ったということです。
(幹事社)
ありがとうございます。今ご説明があったとおりだと思うんですけれども、金農の「金」ですとか、ザギトワ選手の「金」、あるいはナガマツペアの「金」と、そういったあたりに思いを込められたということでよろしいですね。
(知 事)
はい。
(幹事社)
わかりました。この件に関してご質問のある方いらっしゃいますでしょうか。
(記 者)
すみません、これと関連しますが、金足農業はもちろん、ナガマツペア、そして年越してのヨネタナペアの県民栄誉賞でしたけれども、今年は一年を通して三度も県民栄誉賞を受賞するということになったわけですけれども、そういう意味で、これだけ県民栄誉賞ラッシュとなったことについては知事としてどう思われたでしょうか。
(知 事)
スポーツ立県ということで頑張ってきましたけれども、たまたまこういう時期に重なったと。やはりスポーツの関係が、サッカー、あるいはバスケ、こういうものも含めてニュースになるのが最近多いです。ですから、もともと秋田はスポーツが盛んだと、県民はスポーツが好きだということで、ただ、長い間あまり(成績が)良くなかった時期もありますが、最近こういうことで秋田も、人口減少はありますけれども、スポーツの話題というのは明るい話題です。またあの、能代(工業高校のバスケットボール部)も勝ったんだな、うん。
例えば能代が勝って、ほら全国ニュースに名門と。ですから、最近、能代工業のバスケ部もあんまり成績が良くなかったけれども、そういうことで皆さんが何となく金農、ナガマツペアとかに、引っ張られると、誰かがいいと引っ張られるんです。そんなふうにみんながそういう良い成績のところに引っ張られて、スポーツも勉強も仕事も、すべて良くなればいいなと思います。
(記 者)
すみません、もう1つ、ちょっとこじつけになってしまうんですけれども、そういう意味ではバドミントンに関しては、2組ののペアに授与という形になったんですけれども、そこには企業の力というものもあったと思うんですが、企業スポーツに対してのそういう力の入れ方というか、そういう姿勢について、一言何か思うところがありましたら教えてください。
(知 事)
やはりプロスポーツというのは企業のバックアップ、これは非常に重要です。そういう意味で北都銀行さんがバドミントンに力を入れるという、これが今度はタイのオリンピックのバドミントンの合宿にもつながったという、ですから色々なそういう波及効果があるんです。
ですから、やはりバスケもサッカーも、是非、経済状況は厳しいですけれども、県の活性化、そうなりますと企業にも、回り回って直接的ではなくても間接的でも色々と利益になりますので、是非サッカー、バスケでも応援して欲しいです。
(記 者)
ありがとうございました。
(幹事社)
ほかにございますでしょうか。では、これ以外に質問のある方、お願いします。
(記 者)
今年1年を振り返った時に、県議会でもやはりイージス・アショアの問題、非常に多く取り上げられたかと思います。イージス・アショアを巡るこの1年の総括、知事としてどうされるか、そして新年にどういったことを抱いていらっしゃるかお聞かせくださ
(知 事)
まず、イージス・アショアに関しては、唐突に、全く事前の情報が無い中でいきなり出て、そういうことで戸惑ったと。これが、秋田市も県も、何かその前もって、必ずしもオープンでなくても、例えば防衛省の幹部が内々に、我々に接触しながら、そこら辺のどうだと。そこら辺、我々県で大きな事業をやるときに、そういう問題については、いきなりバッとやるということは、我々地方行政ではなかなかないんですよ。最終的にはその反発があったとしても、そういう地域に特定の何か施設を造るにしても、前もって意向、あるいは希望、そういうものを聞くという。ただ、いきなり金額を決めて、かつ先般の原田防衛副大臣にも言ったのは、やはり私自身の個人的な見解かもしれませんけれども、最初に最適候補地と、あの言葉に非常にカチンときたというのは。
ですからものすごく簡単に、たまたまこう地図を見たら沿岸に演習地がある。射程からするとバランスがとれている。そこだけでものすごく軽く決められたと。ということは、秋田を非常に軽く見られたという、そういう、軽く見ても重く見ても違いはないかもしれないけれど、やはりそこは首長として、やはり何となく軽く扱われると、いう感覚は非常に我々としては不本意です。
相当色々な情報があって、その中でこうこうこうで何としてもそこしかないと、御願いするという雰囲気がなかった。そういうことで、それが地域住民にも、やはりそういう強引に決められた、そこがこの問題の根本でないかと思うんです。ですから、いずれこの問題は、来年にどのような結論が出るかわかりませんけれども、いずれ秋田市と連携して慎重に、そう簡単に、国がやるからぱんぱんということでは、これからもいかないと思います。
(記 者)
すいません、最後の部分、市と連携してということですけれど、改めてその県と市はどういう姿勢でこの問題に向き合っていくのか、その部分改めてお願いします。
(知 事)
結果として、地元市町村というのは一義的にそこの住民の代表ですから、民意を代表するという市の意向、また、市の方がこれから悩むと思う。例えば建築確認、協議、こうした手続きは、市です。ですから非常に市が悩むと思います。
ただ、結局、県と市が毎回いつも同じような、日にちがずれても同じようなスタンスで、どっちかが先へ出るとか、いずれ県の立場とちょっと違うところもあるんです。県は全県ですから、やはり全県的に見ると、あまり興味がないというところもあるんです、市町村によっては。
これは、別に悪いという意味でなくて、やはり(配備候補地から)遠くなりますと(興味がないというところもある)。鹿角に行けば三沢基地のほうが近いでしょ。ですから、そういう意味で、県の立場というのは、全県で考えますと、色々な意見がございますが、やはり基礎自治体である秋田市、ここのやはり意向、これはしっかり酌み取るという、ですから、市が色々な考え方でものをやるときには、これはやはり県もバックアップするということで、県も市で出来ない面があればバックアップをしながら、市の意向に沿って行動を起こそうということです。この間も市長と電話で、いずれ2月議会に、今年、議会が早いんです選挙があるから。
いずれ2月の県、市の議会でかなり活発な議論がされるのではないかと思う。ですから、それを踏まえながら、年度内にもう1回必要な事項をまとめて国に対して要望というよりも申し入れをしたいと思っています。
(記 者)
すいません、最後にいたします。今おっしゃった要望事項ですけれども、どういったイメージをされていらっしゃるんでしょうか。例えば県、市として防衛省に対して条件を付すような形にするものになるのでしょうか。
(知 事)
いや、まだあちらから基本的な配置、あるいはプランニングが示される前に条件(を付す)というのはないですから、いずれ我々県も市も、あるいは地元住民の全ての理解というわけにいかないが、大方の地域のある程度の理解、そういうものを踏まえながら県と市が一定の容認をするまでは、これを進めることについては、この間言ったとおり、要するに強引に進めることのないようにということが(申し入れの)中心です。
あとは、色々なレーダーの問題とか、どのようにやるのか、いつ頃調査が終わって、いつ頃そういうプランニングが我々に出てくるのかということも含めてもう少し検討を。今回の議会、あるいはその後の客観情勢を見て来年の3月中旬ぐらいまでは国に申し入れをしたいと思います。
(記 者)
イージス・アショアの関連で、もう少し聞きたいのですが、今回、原田防衛副大臣が来られて面会されたんですが、その時このタイミングで経済的補償、地域の振興という言葉で、そこに触れられた意図といいますか、このタイミングで触れられた意図というのをちょっとお聞きしたいということと、あと、知事の面会の後に穂積市長とも会われて、穂積市長は、アショア配置に対して容認賛成と受け止められかねないという慎重な発言もされているんですけれども、そのことについてどう思われるかちょっと教えてください。
(知 事)
私は、歴史観、明治以降の経済的な、たまたまああいう表現になったでしょうけれども、何か補填があればいいですよという意味ではなくて、今まで、国の色々な方策、例えば八郎潟の干拓しかり、ああいうものに全部協力してきた。例えば田沢の疎水、ああいうのも全部、その結果、何があったのかというと、(八郎潟では)その後、米は減反になった。田沢湖では、あの魚(クニマス)の棲まないところになった。そういうことが全部明治以降、国に協力しても最後は何となく、これ私のひがみかもしれない。ひがみ。何か、秋田は、片田舎ということで何となく置いていかれるという。そういう言い方は悪いかもしれないけれども、そういう意味で、国の大きな国策、これを秋田に押しつけられて、その結果、どうなのかということで、ずっと歴史観にこれ結構色々なことを言う人がいるんです。歴史観で、昔から、国の政策には素直に従ったけれども、あまりいい事が無かったと。
ですから今回も、国の大きな政策展開です。やはり、そういう時に、最初に言ったとおり、安易にあそこを決めたのではないかという、そこら辺から、またぞろという意識を持っていってますので、あの時に言わなければ良かったかもしれないけれど、これとすぐリンクするのではないけれど、そういう秋田について、もう少し重要なところという認識であれば、そんな簡単な決め方はしないだろうという意識を持ってちょっと言ったということです。
穂積市長の言い方は、もっともです。別に私も、何か(補償・補填)あったらこれをやりますという、そうではないですから。
(記 者)
あともう1つ、関連で、地元の住民の方は、首長とか議会の方では、反対という意思を表明してもいいのではないかという声も強いようですが、それについてはどう思われます。
(知 事)
議会、あるいは首長でも、色々な考えがあると思います。政治的な立場、あとは思想信条、私から言えば、やはり国の大きな防衛上の政策ですから、頭から色々なプランニングを見る前に拒否するという立場は行政の首長としてとるべきものではないと思う。最終的に、例えば拒否するにしても、一定のやはりプランニングを見て、やはりこれは、国と行政、地方自治体において、例えば何か先例があって非常にそういうことで被害を受けたとか、現実に同じような事例で非常に地元が損失を受けたとというと、これは頭から拒否するというのがあるけれども、全く新しい事例で、これを何も国からの具体的なものがないうちに、これをだめですという判断は私の政治信条からはしないと。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
すいません、アショアから離れてしまうのですけれど、金農の『金』ということだったと思うのですけれども、振り返ってみて佐竹知事にとって金農のベストシーン、甲子園でのベストシーンは何だったのかというのをちょっと教えてもらっていいでしょうか。
(知 事)
やはり、自分で見た、あの近江戦、あれは完全に奇跡ですよね。高校野球史上もないでしょう。監督も後で、わからなかったと。これは選手の判断で、うまくいったからいいけど、素晴らしい奇跡です。やはりあれが、次の準決勝につながったのかなと思います。自分でやはり見ていますから、あんな嬉しかったことないですよね。
(記 者)
一生忘れられないという。
(知 事)
うん、あのシーンはね、うん。
(幹事社)
お時間のようなので、あと1問にさせていただきたいと思います。お願いします。
(記 者)
先日、沼谷さんが(来年の参議院選へ)出馬断念する際に秋田市長選や知事選を目指すという趣旨の話をされていましたけれども、それについての受け止めを聞かせていただきたいと思います。
(知 事)
私が言う立場にはないでしょう。選挙は自由ですから。私も、彼どうするかなと思ったけれども、ああいう選択もあるのでしょうね。政治的に、政治信条、違うパターンで、政治セクターも違いますので、私からとやかく言うということは特にないです。
(記 者)
ちょっと気が早いかもしれませんが、次回はご自身はどうされるというのは、もうありますか。
(知 事)
まだ先ですから、まだ、2年ちょっとあるかな、うん。
(記 者)
すいません、再びアショアに戻って恐縮ですが、先程の話もそうですし、最近のお話の中でもそうですけれども、どちらかというと秋田市の問題、市長の問題ということで、秋田市に絞ったような姿勢が見られると思います。
一方で、経済的損失のときは、秋田全体、全県的の振興が必要だというような、こういった県全体の問題なのか、それとも市全体のものなのかという、そこら辺の何かあるんでしょうか。
(知 事)
沖縄の場合、あれは全県的に市がまたがっている。山口県は、ほとんど県はノータッチ。ですから、この種の問題、やはり地元市町村が一義的に、それを地元市町村を飛び越えて県というような、日本全国でこういうパターンはないでしょう。どこも、ほとんどそういう例はないかな。
ただ、当然、市民も県民ですので、そういう意味から、逆に言えば、これ国もそこなんです。私と穂積さんとでは同じ保守系でも若干違うんだな。政治的な根っこが。
ですから、県の方が、政府に近いような見方をされて、県の方に強く来るということは可能性としてあるんです。だからといって県が市の意向を飛び越えるということはない。市議会でもね、全部反対ではないでしょ。
(記 者)
何かちょっと強引な言い方かもしれないですけれど、配備の責任は秋田市が持てと。
見返りは県全体によこせというふうに聞こえるかもしれないと思うのですが、そういったところはどう思われますでしょうか。
(知 事)
見返りを一番望むのは秋田市です。秋田市。あれば、当然地元ですよ。ですから、そういう意味で、そういう捉え方は、ちょっと違います。
先ほど言ったとおり、明治以降の歴史観で言っていますから、今の問題にすぐこれをリンクするという問題ではなくて、どこの県でも、やはりあの種の問題は、地元が中心。ただ、地元の意向を酌んで県がバックアップするというパターンでしょ。
(記 者)
すいません、最後にしますけれども、沼谷さんも含めて意識調査をすべきではないか、住民の意向をもっと確認すべきではないかというような意見があります。知事、市長がもちろん最終的には決めることだと思われますが、そういった住民の意見というのをこの調査結果が出るまで含めて、再度酌み取るようなものというのはお考えあるのでしょうか。
(知 事)
正確にこの種の調査はできません。任意の調査は反対の方が、多く出るんです。一般の方は、興味ない人は、そう出ないんですよ。ですから、例えば強制力ある調査、これだといいけれども、県民投票とか。それは今の段階で、そこまではする必要はないと思う。これは、やはり違いますから、地域によって。随分違いますよ。秋田市と、秋田市内でも全く違うから、地域によって。
ただ、この種のものは、これ以上言うとまた問題になるけれども、よく色々な面で反対運動が起きるけれども、実際、例えば中央道(秋田中央道路)、あのときに結構反対運動起きた。でも、通ったら何も誰も反対しない。全部使っている。大体そんなもんです。
だから、この場合は、安全・安心に関することだから、それはあれとは違って、やはり地域の不安というのは非常に多いから、やはり地域の不安をどう払拭できるかどうかということに我々腐心すべきで、だからそこら辺が、全県的に意識調査といってもね私はそれに乗りません。乗っても、分からない。やるんだったら市の方が先でしょう。でも、市も、そこまではやらないと思う。
(記 者)
すいません、関連、1問だけ。
9月の議会の時に知事がアメリカのためでもあると、両用だという言い方をされていて、これは様々なところからも、イージスの話ですね、指摘がある、本質を突いた指摘だと思うんですけれども、防衛省からの説明では、何回秋田に来ても言う言葉には、そういったことは一切なくて、対北朝鮮、対日本の国防だというところに限定された話をずっとしてますけれども、そういった説明の仕方についてどうお感じになっているかということと、あと以前の会見で私自身がストンと落ちないものについては、協力的な態度はとれないというお話をされていましたが、今年一年振り返ってどの程度こうストンと落ちる部分というのがあったのかということをお願いします。
(知 事)
もともと安保法制か、あれによってできるんですよ。あのアメリカが、打つの、落とすのは。ですから、逆に言えば、そういう点はしっかり、ちゃんと言ってくれればいいけれども、そういう点を隠すわけではないけれども、はっきり言わないからこっちが不信感持つでしょう。軍事機密で何でもないですから。本当の軍事機密といったって、ロッキード・マーチン社の報道がバンバン出ているでしょう。そういうアメリカから出ている報道を知らんふりして、これを無視するという、これはおかしいですよ。ですから、最初から、何となく曖昧な形で説明があるものだからストンと落ちないと。今でも落ちません。
(幹事社)
これで終わりたいと思います。ありがとうございました。
(知 事)
どうも、よいお年を。