平成21年度方上地区自然浄化試験を開始しました
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八郎湖に係る湖沼水質保全計画(第1期)では、水質浄化対策のひとつとして、「方上地区自然浄化施設」を平成24年度まで25ha整備することを目標としています。
これは、大潟村方上地区に自生するヨシ等を利用して、中央干拓地からの排水の水質浄化を図るもので、昨年度から本格的な整備に向けた水質浄化試験を開始しています。
今年度の試験は、5月1日から開始しました。
1 試験施設の位置
大潟村南部の「方上地区」の西端に位置します。
近くには、大潟村からの排水を行う南部排水機場や各種スポーツイベントに利用されるソーラースポーツラインがあります。
お願い
試験区域内の観察はご自由ですが、車両の進入は禁止していますので、お立ち寄りの際は、近くの空き地に車を止めてお入り下さい。
試験設備は、試験条件を設定していますので手を触れないように、また事故防止のため、水の中に入ったり、設備に上がったりしないで下さい。
案内板の詳細
2 試験施設の概要
- 浄化方法:湿地法(表面流れ方式)
- 植生状況:現地に自生するヨシを利用
- 施設の規模 :長さ50m×幅7m×7試験区
(設定平均水深 20cm、水面積負荷 0.2m3/m2/日) - 流入水:大潟村中央幹線排水路から水中ポンプにより取水
(水中ポンプ規格:口径100mm 出力3.7kw 計画吐出量50.17m3/h)
※中央幹線排水路の水質(H8~17平均値)
- SS=35.5mg/L
- COD=10.8mg/L
- T-N=1.7mg/L
- T-P=0.4mg/L
- 導水管:高密度ポリエチレン管
口径φ150mm(内径135.4mm)
取水地点から沈砂槽までの距離 L=403m - 流量調整:分水槽(7系統毎)及び排水口(7箇所)にて流量測定
平成20年度に撮影した方上地区全体の航空写真。(丸内の拡大写真はH20.7.1時点)
3 調査の概要
主な測定項目
- 透視度
- pH
- 酸化還元電位
- SS
- COD
- T-N
- T-P
- DO
- d-COD
- PO4-P
- クロロフィルa
など
主な水質調査内容
- 流入水質と流出水質の差から浄化率と滞留時間等との関係を調べます。
- 流入量と流出量の差から水収支を調べます。
- 流下距離による水質、沈殿物内の負荷量の違いを調べます。
- 沈殿物の量から、将来の維持管理方法を検討します。
4 H21年度開始時点の各区画の状況
- 全系列ともヨシを刈り取りしています。
- 奇数列は、地表面の不陸を直しています。(偶数列は1年目に実施済み)
- 1~3系列のヨシ株は火入れを行っています。
- 左は導水前(H21.4.27)、右は導水開始後(H21.5.21)です。













