平成30年5月29日(火)、秋田県横手市大森町本郷にある山城堰(やましろぜき)頭首工において、江戸時代から300年以上にわたり地域の農業を支える大堰である「山城堰」の通水の無事を願い、恒例の「堰根祭(せきねまつり)」が開催されました。

 

 「山城堰」とは、頭首工と17km以上の農業用水路で構成されています。横手市大森町から大仙市大川西根まで続くおよそ830haの農地に水を供給する役割を担っています。

  

 山城水系土地改良区髙田理事長が挨拶した後、山城堰頭首工竣工記念碑へ拝礼を行いました。

 

 通水祈願あたり、秋田県仙北地域振興局農林部舛谷部長が祝辞を述べました。

 

 頭首工や農業用水路を管理している「水土里ネット山城」の関係者が多数参加し、先人の苦労や工夫により守り継がれてきた「山城堰」への感謝と、地域に根付いた「水のつながり」、「人のつながり」の大切さを再確認しました。

 

 

 頭首工そばの「堰根小屋」では雄物川で捕れた「クキザッコ(ウグイ)」の塩焼きのほか、里山で採れた山菜等が料理されており神事を終えた関係者が赤飯などと一緒にいただき、「水土里が育む豊かな恵み」に感謝しました。
 山城堰の歴史についてはこちら (農業水利施設歴史探訪) 山城堰の歴史 ~草止めと堰根祭り~