平成30年5月14日知事記者会見
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更新日:
●知事発表
な し
●幹事社質問
(1)イージス・アショアの配備について
●その他質問
(1)新スタジアム整備構想策定協議会について
(2)日本国憲法への「自衛隊」の明記について
(3)「にかほ陣屋」にかかる住民監査請求について
(幹事社)
幹事社の読売新聞です。よろしくお願いします。
知事からご発言があるということなので、お願いします。
(知 事)
まず、秋田ノーザンハピネッツが熊本との試合で勝利し、B1への昇格が決まったということで、第1戦は最初の方が、うまく試合が進んでなかったんですけれども、後半にしっかり挽回して、また昨日の試合は完全な勝利ということで、1年でB1への復帰ということになったわけです。皆さんの大変な頑張りによるB1復帰ということで、嬉しく思っております。
今度はB1に定着するようにしっかり頑張ってほしいと思いますし、県も県民と一緒にこれからもB1で活躍できるように、様々な面で応援をしていきたいと思ってございます。最終的に優勝決定戦がございますが、B1に昇格となったわけですので、優勝も勝ち取って、パーフェクトな形でB1に復帰していただきたいと思っております。
もう一つ。急転直下、先ほどお昼頃にイージス・アショアの関係で状況に動きがありました。詳しいことは別にして、午前中に事務レベルで東北防衛局から、近々、イージス・アショアに関する説明について、県と秋田市にいずれ伺いたいので、今後日程調整等に入りたいという電話を事務レベルで受けたところでございます。
いずれまだその段階で、これから色々な面で秋田県とともに、これはやはり私も市長も、いる時でないとだめでしょうから、私も市長も非常に(公務の)日程が混んでいますので、またあちらの方も誰が来るか分かりませんけれども、いずれ日程調整にこれから入るということで、そういうことからすると、この1カ月くらいの間に、正式な接触があるのではないかと思います。以上です。
(幹事社)
ありがとうございます。先ほどの発言に関してご質問がある社はお願いします。
(記 者)
イージスの関係ですけれども、これは今日の午前中、防衛局の誰から誰にどういう連絡があったのでしょうか。
(知 事)
東北防衛局の企画部長からうちの名越総務部長へ電話が来たということで、11時前後ということです。
(記 者)
日程調整に入りたいということでしたけれども、これはその5月というか6月、5月中にも。
(知 事)
5月は私も来週から中国への出張もありますし、無理ですね。県と市同じ日ということになりますと、市長も私も一定の時間が必要ですので、両方いるということと、また相手が、これ多分政治マターでしょうから、事務方よりもやはり政務三役となれば国会情勢もありますので、そこら辺の国会情勢と私と市長の日程、この中でこれから調整に入るということです。
(記 者)
この電話の内容というのは、秋田をイージス・アショアの配備候補地というか配備したいので、その調査をしたいというそういう内容でしょうか。
(知 事)
いずれそういうことでしょう。配備とか、そういう詳しい話というよりも、イージス・アショアに関する説明に行きたいと。県と市にもということですから、まあ秋田市ということでしょう。
(記 者)
前言ったように、配備とか調査とか、そういう具体的なことはなくて。
(知 事)
はい。
(記 者)
イージス・アショアに関しての説明をしたいので。
(知 事)
はい。多分私の方で確定的なことは言えませんけれども、まず調査の話で来るのではないかなと思います。
(記 者)
分かりました。今日の今日で聞いたばっかりであれなんでしょう。
(知 事)
うん。
(記 者)
報道でされていたものが現に来たということで、防衛省の方から連絡が来たということに関しては、知事自身はどう受け止めておりますか。
(知 事)
そろそろ(国の)4月予算が成立しますので、私の方も、6月議会があり、やはり議会とも関係がありますので、余り遅くなると、何となく宙ぶらりんの状況であれば県民も不安ですし、そろそろかなと思っていました。
そういうことで、いずれ多分、私の方としてはやはり6月議会、中旬からですので、その前にやりたいなと。あとは、これには相手があることですけれども、私のスタンスでは、当然あの軍事機密に関することは、こういう場で話すことはないでしょうけれども、調査とかそういう一般論の話は、これはやはり直接お話を聞く時に、これ私の方のあくまでも(考えですが)、これから相手と折衝をしますけれども、いずれ日程調整の中で色々な話をしますけれども、私の方から、調査する前にああだこうだって言っても、やはり調査の項目、あるいは調査の結果をどのように提供できるのか。
それによって私どもも色々な疑問あるいは質問、そういうことが出てきますので、もう一つ、やはりこの種のものは、やはりオープンでということで、私の方からすれば、できれば皆さんマスコミに公開をしながらこれを行ってほしいと思っています。相手が受けてくれるかどうか別にして。私の方ではマスコミの皆さんが同席の上で、取材を全面的にやってもらいながら、その中で話を聞きたいなと。第1点目は、そう思っています。これはこれから詳しい内容、あるいは日程の調整の中で、そのやり方、あるいは参加者、こういうことが詰められていくということになります。
(記 者)
質問をある程度準備されていると、以前の会見で、いつ来てもいいようにという話もありましたけれども、差し当たって何かこれは聞きたいっていうのもありますか。
(知 事)
これ個別の問題の前に、やはり今の急転直下、北朝鮮情勢、6月12日に日朝会談(「米朝会談」の言い間違い)。昨年の秋の段階では、やはり北朝鮮の切迫した情勢ということが中心です。この切迫した情勢が、6月12日の日朝協議(「米朝協議」の言い間違い。)、あるいはその後の北朝鮮の核の廃棄、こういうものがどのように具体的に進むかによって、今から断定はできませんけれども、もしそういう脅威が非常に薄らいでくるとすると、前提条件がかなり崩れると。
そうしますと、秋田だけの問題ではなくて、やはり国会も含めて日本全体の問題ですので、我々が納得するかどうかというよりも、まずそこを国会等で議論して、それでも、その仮に北朝鮮情勢がかなり緩和された時にもそれでも必要なのかというそもそも論、ここがまず第一になって、そうでなければ、例えばものすごく切迫してる時に、これは緊急にそういうことを進める必要があるということで、そうなれば秋田県の地域の、これはすべての人がそうでなくてもやはりある程度日本のために一定の理解を示そうという話も出てきますけれども、その前提がなくなれば、これが必要なのかどうかという話も出てくるんです。ですからまず、そこがどういうふうにクリアできるのかという。個別論はその後だと思います。
(記 者)
分かりました。
(幹事社)
そのほかで質問がある社はお願いします。
(記 者)
事務レベルで連絡が来たということですが、住民にとっては実質的に秋田市新屋に決まったのかなという印象を持つと思うんですけれども、知事としてはその正式な接触があった時にはどんなことを聞いたり、また対応していきたいと考えてますでしょうか。
(知 事)
まず、今の新屋の演習地の中の調査、(調査の)内容は聞きますけれども、この調査の可否について私からいいとか悪いとか言いませんけれど、まず今一番のあれは、今お話ししたとおりそもそも論。まずこの必要性が大分今後流動的です。そこを、それでも必要性が、これ秋田県だけではなくて国会も含めて日本全体でこの必要性が認知されるかどうかという、その議論がないと、ある程度そこがクリアされないと何となく話が違いますので、そこはどうなのかということ。
もう一つ、個別の具体論に入る前に、あの新屋の場所は、演習地といっても重火器が使えないような非常に狭い(演習場)です。両方の道路からせいぜい700ヘクタール。
ですから、一番の地元も、広大な例えば岩手山麓の自衛隊の演習場、あるいは富士山麓、ああいうめちゃくちゃ広いところはまた別にして、あそこ(新屋の演習場)では実弾撃てないです、あの中で。
あれ演習といっても、本当の意味の演習地というよりも、本当にそういう小規模な演習地ですので、ああいうところにこのような大きなシステム、これがやはり地元住民の不安だと思います。ですからそこら辺が中心になって、あとはそれでもとなりますと今度は細かいところですけれど、まだいずれ最初の段階はそもそも論のところで、まず合理的な説明をしていただきたいなと思っています。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
そのほかございますでしょうか。
なければ幹事社から、今月の幹事社質問もイージス・アショアの関連なので、私からもちょっと質問をさせていただきたいと思いますが、この話を受けて改めて県民の方だったりとか、その配備された新屋の演習場の周辺の地域の方々に、何か説明であったり、お話をするようなことというのはあり得るのでしょうか。
(知 事)
当然、一定の段階で色々な面の説明は、これは専門的な要素もございますので、県や市が説明するというよりも、やはり防衛省が直接説明する必要があると思います。ですから、市と、あとは色々な許認可、これは県の方が非常に多いんです。許認可といっても国の施設ですから、協議ですけれども。色々な面の届出、こういうものがほとんど市です。そういうこともあって、いずれしっかりした説明を十分にしていただくということは前提です。
当然これはどういう段階でどういう説明をするのかというのはまたこれからの協議ですけれども、いずれ形式的に単に1回、2回の説明では、なかなか済まないのではないか。当然どういう調査をするのか。調査結果によって、その内容について地元にどの程度オープンにするのか。その際に、その調査結果によって、地元、あるいは県、市が色々な説明をさらに詳しく求めることもあるでしょうし、そういうことはこれから相当段階的にいくのではないかなと。すぐババッと決まるかなと。少し先走った話をすると、北朝鮮の問題がもしなくなって巡行ミサイル、もっと良くなると、もともとのイージス・アショアのアセットの内容が異なってきますから、そうすると全く(配備の)前提が異なりますから、ですからこれはまたもう一回国会に戻る議論ではないかと思います。
(幹事社)
ありがとうございます。じゃあ、こちらの件に関して。
(記 者)
今後という話が、今出されたので、今後について聞きたいんですけれど、調査の説明を受けられて、その後、議会の前にという話だったと思うんですけれども、どこでこう調査を受け入れるか受け入れないかというのを決める、判断するご予定でしょうか。
(知 事)
調査を受け入れないということはできないと思うんです。調査を拒むということは、これは無理でしょう。ただ調査結果の内容の提供を受けて、これを我々なりに、あるいは議会において調査結果に基づいて、疑問点をこれから色々ぶつけると。あるいは、要望・要求をするという、これはあるでしょう。ですから調査をやるということについて、県や市がだめだということはできないと思います。
(記 者)
確認ですけれども、今日事務連絡を受けた時点で、調査を受け入れるということはもう決めたということでよろしいでしょうか。
(知 事)
相手から何を言ってくるかまだわかりません。いずれ接触(説明)したいということで(連絡が)来ていますが、内容については、あちらから来てませんので、いずれ私と(秋田)市長に会いたいと。ですから、その中で何が話されるかというのはまだ分かりません。
(記 者)
ありがとうございました。
あと1点、この時期に来たということは、知事としては遅いのか、それともしようがないなという時期なのか、その受け止めはいかがですが。
(知 事)
国会も6月20日で終わりますが、国会情勢があのとおりですから、防衛省も色々な問題があったでしょうから、そこら辺ある程度落ち着いて、これは山口県も説明を受けるでしょうから、そこら辺の調整も含めていよいよ動き出したのかなと、そういうことです。
(記 者)
あとすいません、もう一つだけ。東北防衛局の方から説明、調査の話があったと思うのですけれど、東北の他の地域へ説明するみたいな話はあったのでしょうか。秋田だけということでお話が来たのでしょうか。
(知 事)
(電話を)受けたのは部長ですから。
(名越総務部長) :
私も報道を見ている範囲内ですけれども、一応国内2カ所で、調査費の予算をもっていて、東日本と西日本の1カ所ずつという報道がされておりますので、秋田に来る以上、ほかの県なり何なりはないのかなということで、そこはあえて聞いておりませんし、先方から秋田以外についても調査するとか話に行きたいというお話は、なかったところです。
(記 者)
ありがとうございました。
(幹事社)
ありがとうございます。この件に関してほかにないようであれば。
(記 者)
確認ですけれども、そうすると知事あるいは市長の側から防衛省側に対して日程の打診をするという段階でしょうか。
(知 事)
打診というよりも、これから多分相手が国会中ですから、政務三役が説明に来られるのだとすると、政務三役の日程と私と市長がいる日程、これを幾つか調整して、両方ともいい日を選んでいくという方向になるかなと思います。
(記 者)
それが、知事の側からすれば6月の議会前だということですね。
(知 事)
私は、やはり6月議会前でないと、あとは9月議会でしょう。やはり議論をする十分な時間が必要となりますし、また、来年度の国の予算、これが8月から概算要求ですから、どんどん説明だとか地元との接触が遅くなればなるほど、あっちの方が先走るということになりますから、やはり予算の概算要求だとかそういうもの、来年度の関係予算の前にやはり一定の説明を受けないと、予算が決まってから説明を受けてもどうしようもないですから、やはりそれは6月議会の前が望ましいのかなと思います。
(記 者)
政務三役というのは、具体的にあちらから政務三役がお会いしたいというお話があったわけではないですか。
(知 事)
ありません。ただ、少なくても、これは政治マターの話しですから、知事や市長に、ある意味でお願いに来るわけですから、やはり政務三役、やはり事務方では、こういう重要なこと、まず具体的にこれからのやりとりは事務方ですけれども、最初の要望・要請というのは、やはりそのクラスでないと、やはり県の権威にも関わりますから。
(記 者)
確認ですけれども、本日が防衛省側から接触があった最初ということでよろしいでしょうか。
(知 事)
あちらから来たのは最初です。
ただ、防衛省の方とはいつも会っていますから。話題には出るけれども、担当以外のやはり口が相当この問題は箝口令もあるでしょうから、防衛省の色々な人が挨拶に来た時に投げかけても、担当以外ですからそれはなかなかその話はくれないということで、今日連絡があった企画部長というのは担当らしいですから、あちらから初めてこのことに関して正式に電話が来たということです。色々な災害だとかそういうことでやっていますから、その時にはいつ頃来るんだとか話は出ますけれども、やはり本省の指示があって初めて今日だと思います。
(記 者)
先ほど今日の電話の内容では、調査をするという話ではないということでしたけれども、新屋で(調査を)やること自体は拒否できる話ではないという話でしたけれども、そうすると、今後どう進むか分からないですけれども、地元の思いというか県民の思い、賛成なのか反対なのかは聞いてみないと分かんないとこもあるんですが、そういった地元の思いを今後どういう形で酌み取って、仮にアショア配備が反対というふうな思いがあるとすれば、どういうふうな形で国の方に伝えたいというふうに、ちょっと仮定の話で申しわけないんですが。
(知 事)
いずれ地元への説明会では、防衛省の担当が説明するでしょうから、その際に色々な意見が出ると思います。地元の、新屋だとすると新屋地域、あの周辺の住民の皆さんの考え、あるいは思い、これはその場でかなり伝わると思います。ですから、できるだけ色々な段階で説明会をやってもらうように、これはうちの方から強く求めたいと思います。
また、これは県内でやはり新屋と、秋田市以外のところでは大分違うんです。ですから、賛成・反対のどっちが多いかはちょっと分かりませんけれども、やはり今までも自衛隊とは非常にうまく、共存・共栄というんですか、あの駐屯地も色々な面で、あるいは救難隊も県民の大方の支持の上で成り立っていますので、やはり余り強い反対があってそれを押し切るような形は、今まで秋田県が非常に防衛省と自衛隊とは非常に良好な関係ですので、これを崩すような形ではこれは困るなという。
ですから、それを崩すような形でこれを配備しても、その後やはりこれは色々な問題が起きますから、地元の一定の理解のもとにこれが存続するのであれば一番その防衛効果もありますから、ですからそこら辺は十分私の方から、今までの歴史的経緯も含めて説明したいと思います。
(記 者)
そういった意味で地元との信頼関係が崩れるような状況に仮になるとすれば、知事が県の知事として国に対して、今回の配備はお断りしたいという意思表示をする可能性もあるということですか。
(知 事)
お断りするかどうかは別にして、あの場所が、ちょっと私も個人的にもあの場所が、その広さからいって果たしてどうか、そこをどう、あの場所でもそういう危惧するようなことは起きないという合理的な説明があるのかどうか、そこら辺にもよります。
(記 者)
分かりました。
(名越総務部長) :
すいません、ちょっと補足ですけれども、今日東北防衛局からお話があったのは、県と市に説明に行きたいということでして、場所については新屋ですかというお話は聞いたんですけれども、それについても実際来た時にお話をしますということで、明示的に新屋だと言われているわけではありません。
ただ、秋田市ということは言っておられましたので、恐らく新屋以外ないのだろうなという前提で我々もおりますし、一応そういう認識のもとで知事が皆様のご質問に対して答弁をしているという前提でご理解いただければというふうに思います。
(知 事)
いずれ、説明のやりとり、これを全部公開するように、うちから強く求めます。
(幹事社)
ありがとうございます。では、このイージス・アショア関連以外の質問で何か各社お願いします。
(幹事社)
とりあえず私から。今月サッカースタジアムに関する新しい協議会ができまして、3月に知事が会見でお話をされていた中で、年度内にまとめるのはちょっと難しいのではないかみたいな話があったのですけれど、その協議会の中では年度内である程度意見をまとめるということを含めて検討していくと思うんですが、そのあたりの認識みたいなものは。
(知 事)
要するにあの場所の問題とか、これは非常に機能との関係、かなり難しい面があって、例えばまとめるにしても1カ所でバンといこうといくのかなと。
幾つかの事例、幾つかの案、A案、B案、C案とか、ここら辺まではいけるのかなと。ですから、これから、あそこがあの誰がつくるのかという。
例えば県と市の主に行政がお金を出してやるとすると、議会の承認が必要ですから、あの協議会で決まったから議会がすぐそれをオーケーするということはあり得ない。いいところで、大半の支持を受けることはあるかもしれない。でも、1カ所に絞った場合、そう簡単にいかないと思うんです。
ですから、例えば幾つかの案は出てくると。そこまでは今年出てきても、これはやはり早めに。要するにプランニングの案を幾つか、これは早く出してもらいたい。
ただ、それから、その中のどれを選ぶかは、これはこの年度内にというのはそう簡単じゃない。そうなると、そこを選ぶとしても、そこで今度は色々なスタディも増えて調査が必要です。ですから調査結果に、結構時間がかかりますので、これが出て初めて場所が確定しますので、そうするとこれはやはり場所の完全な確定は、予算面も、あるいは事業主体も含めて、確定というのは今年度中はちょっと無理かなと。ですから案は、早めに固めてもらいたい。
(幹事社)
ありがとうございます。そのほかありますでしょうか。
(記 者)
すいません全然が話題変わりますけれども、知事、先日、憲法関係の会合で自衛隊を憲法に何らかの形で明記すべきだという発言をされてたように思うんですが、そこら辺改めて憲法と自衛隊の関係はどうあるべきかということをお願いします。
(知 事)
内容を見ていただくと非常に分かりますけれども、憲法9条1項は、あれはなくせと言っていません。ただ、やはり自衛隊があれほどの実力組織が5兆いくらの日本でも一番お金を使う組織、これを何も、自衛隊法はありますけれども、憲法学者の8割が、厳密にいくと憲法違反だと言っている。よく考えれば、災害出動を憲法違反の組織に、私が頼むのは憲法違反でしょう。すっきりしません。
ですから私は、憲法学者でないですから、どういう形が、今の自民党の第2項に入れるというのは、いいかどうかこれは別にして、何らかの形で自衛隊というのは、これを明記しておくべきではないのかと。それによって憲法違反はなくなりますし、やはり憲法学者の8割が憲法違反だと言ってるものを曖昧にしておくというのは、私はおかしいと思います。
後でまた議事録が出ますけれども、しっかりそれはいずれ憲法の改正は国会の信頼というのが第一にあると。ですからしっかり信頼を得ながら十分な議論をしながら、国民的な議論をしながら、この問題は進めていくべきだということで、ちょっと認めてはいるけれども、慎重にやりなさいというふうな言い方はしています。
(記 者)
あくまでも自民党の安倍首相が言うような形かどうかはおいておいても、何らかの形で憲法上に自衛隊は明記すべきだという。
(知 事)
うん。
(記 者)
分かりました。あと、その同じ会合で、その自衛隊の明記がないことが何か日本の活力というか人口減にも繋がっているというような感じで聞こえたのですが、そこら辺はどういう意味合いで。
(知 事)
やはりね自分のそこ(存在)を曖昧にしては、自衛隊も士気が上がらないでしょうから、やはり何でもかんでも曖昧にしておくと、何かすっきりしないという、いつも玉虫色で、これは日本のすべての若い人も、何となくプライドの問題、あるいは今の国際情勢を見た時に何か変じゃないかなという、そういう日本人のアイデンティティーというのがあっていいと思うんです。
ですから、平和国家であって自分から戦争を起こさない、ただ、何かあったら我々民族は絶対抵抗するぞと、このぐらいの気迫が、今の日本にちょっと足りないのではないか。そういう意味で、私の年になると、そういう考え方が出てくるんです。
(記 者)
自衛隊が明記されていれば、そういう気迫って生まれてくるという話。
(知 事)
やはりそういうものはね、まあ。
(記 者)
明示的なものがあると全然違うという。
(知 事)
ああ、いや、違うんじゃないかなと。
(記 者)
分かりました。
(幹事社)
そろそろお時間で、最後の質問にいたします。
(記 者)
「にかほ陣屋問題」についてですけれども、県の監査委員会が知事の承認を受けずに別会社に施設の一部を貸し付けたというのは、これについて補助金の返還を命ずるべきという見解を示しましたが、知事の見識としてはいかがでしょうか。
(知 事)
実は要領で構成員になっていればいいということで、本来であれば最初に言ったとおり財務規則上の問題ですから、あの処置を財政課にちゃんと諮っておけば、内容についてはあの時点で遡れば、貸付についてはオーケー、あの監査結果も、別に施設は違反をしていませんから、ただ形態としてそういうことがありますけれども、そういうことで事務的に不適切な事務処理ということで、そこはこれからどういうふうに処理するか、これは今、財政当局も含めて検討してます。
(記 者)
県としては具体的なアクションはこれからということでしょうか。
(知 事)
はい。
(記 者)
これについても、この住民監査請求をした市民団体が「知事が納得のいかない対応をした場合、住民訴訟を起こす」と言っていますが、これに関してはいかがでしょうか。
(知 事)
これは自由ですから、これは権利ですから。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
時間となりましたので、以上で質問を終わらせていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。
(知 事)
はい。