●知事発表
 (1)第二次人事異動の発表について 

●幹事社質問
 (1)秋田犬を活用した観光振興について 

●その他質問
 (1)ブラブリッツ秋田のホーム開幕戦について
 (2)エリアなかいちについて(タニタ食堂の撤退について)
 (3)JA秋田おばこの未収金問題について
 (4)県人口が99万人を割り込んだことについて
 (5)サッカースタジアムの整備について


 (幹事社)
 幹事社の朝日新聞です。よろしくお願いします。
 最初に知事の方から、発表事項があるということなので、よろしくお願いします。

(知 事)
 人事異動について発表いたしますが、その前に、この土日、スポーツがだいぶ盛り上がって、一番うれしかったのは、豪風関が勝ち越したと。最初、順調にいって、後半、連敗して、ただ、8勝になってからの連敗ですので勝ち越しはしていたと。ただ、8勝7敗で終わるか、9勝6敗なのか、随分意味合いが違いますので、千秋楽も非常に力を入れて見てましたけれども、勝って9勝6敗と。これで、私も十両に落ちても続けて欲しいということを言いましたので、次の場所はまた幕内に復帰ということで非常にうれしく思っています。
 あと高校野球、相手が日大三高という超強豪校ということで、5対0ですか。よく頑張ったと思います。負けましたけれども、その相手に大量得点というところまでいきませんので、初出場ということで、これからも由利工業高校には、この経験を生かして、また頑張ってもらいたいと思います。
 それからハピネッツ、東地区の優勝ということで、これは非常に順調にいっています。この1シーズンで1部昇格(プレーオフで勝利することで)ということで。
 ただ、サッカーが、昨日来場者が1万人を超えたということですけれども、3連敗ということで、ちょっと、まあ皮肉ですが、いずれJ2に昇格するには、一定の成績が必要ですので、そういうことで頑張って欲しいと思います。


 それでは、発表事項に移ります。
 この4月1日付で本庁課長級以上の定期人事異動を行いますけれども、はじめに、お渡しした資料によって概略説明いたします。
 まず、今回、課長級以上の異動数は、部長級が15名、次長級が37名、課長級が111名の163名です。昨年度176名ですので、13名の減でございます。
これに課長級未満の異動数を加えますと、異動総数は1,319名、昨年度の1,400名に比べ81名の減となりますが、昨年は、「あきた未来創造部」を創設しまして、建前上の異動もありましたので、昨年とはちょっと異なるということです。
 次に、年度末退職者ですけれども、退職者は、部長級が10名、次長級が15名、課長級が25名の計50名です。
課長級未満の退職者数は61名、これを加えますと全体で111名、これも昨年の129名と比較し、18名の減でございます。
 次に、今回の人事異動の特徴ですが、新たにスタートします「第3期ふるさと秋田元気創造プラン」、この重点戦略の推進、あるいは県民の安全で安心な生活を支える基盤づくり、また、重点施策、あるいは重要な行政課題に対応するため、重点分野には、その分野に精通した、これは様々経験を重ねている職員を配置したつもりでございます。
 特に政策等の関係では、新たな職で健康長寿日本一を目指した取り組み、あるいは   対策整備を進めるため、健康福祉部に部長級の「健康医療技監」を置くほか、危機管理監、今は1人ですけれども、やはり部長級でも出張する場合もございます。大災害のときは1人で全てを対応するというわけにはいきませんし、危機管理監は日夜緊張しながら、ほとんど待機という状況です。こうしたことから、これに次長級の副危機管理監を置きまして、危機管理監と副危機管理監との2人体制ということです。より幅広く、また、色々な面で、ものの軽重によって分担も出来ますし、大変なときは両方で対応するということで、危機管理監、休めませんから、やはりそういうことである程度これを幅広くカバーするという意味で、総務部の次長が副危機管理監を兼務するということです。
 また、特にインバウンド、これを中心的に、これからさらに強化しますので、次長級の「インバウンド推進統括監」を置くということ。また、移住定住対策課に課長級の「移住定住推進監」を新たに設置します。
 そのほか、精神障害者地域包括ケアシステムの構築、あるいは自殺対策、アルコール健康障害対策など、これは医療の専門的な領域でもございますので、健康福祉部部長待遇(兼)精神保健福祉センター所長に県内の精神科医療の第一人者、秋田大学大学院医学系研究科の教授を3月で退官いたします清水徹男氏を任期付職員として採用いたします。清水先生は、こちらの方の専門で、県内のリーダーシップをとっている方ですので、定年と同時に私どもの方に来てもらって、県のこういう諸々の政策を専門的な領域から仕事をしてもらうということでございます。
 女性職員ですけれども、部長級の田中さんが今年度退職され、その後、ちょっと間が空きましていませんけれども、次長級に1名昇格、また、課長級に新たに3名を配置するということで、課長級以上の職員数は19名、昨年度の18名から1名増加しているということで、若干ですけれども(女性幹部職員の)率もアップいたしてございます。

 主な固有名詞です。
 総務部長には名越一郎総務部次長を、企画振興部長には、あきた未来創造部長の妹尾明君に回ってもらいます。
 また、あきた未来創造部長には湯元巌農林水産部次長が昇格です。観光文化スポーツ部長には佐々木司企画振興部長に回ってもらうと。
 あきた未来創造部次長の高橋修君が昇格で生活環境部長に。農林水産部長には次長の齋藤了君が昇格と。建設部長は、建設部の建設技監の小川智弘君を置きます。
 また、会計管理者(兼)出納局長には鎌田雅人総務部危機管理監を回します。このほか8名を部長級に配置したということでございます。
 概略は以上でございます。あと詳細は人事課にご確認いただきたいと思います。
 私からは以上です。

(幹事社)
 ありがとうございました。
 この件に関しまして質問ありましたらお願いします。

(記 者)
 新年度から3期プランが始まるということで、そこに対応した人事ということだったのですが、3期プランの中で議会でも言われてましたけれども、人口減対策というところにメインを置くかと思うんですけれども、この「移住定住推進監」というのは目に見えてわかるのですが、このほかに人口減を意識したような人事というのがもしあれば教えていただきたいんですが。

(知 事)
 いずれ「あきた未来創造部長」、この人も財政課、あるいは地域活力創造課長、総合政策課長等々を経験しておりますので、湯元君、非常にそっちの方の仕事を中心に経験されておりますので、彼がそちらの方のキャップと。また、その下で「移住定住推進監」が実際に現場で動くということになります。
 また、当然全体調整、「あきた未来創造部」以外に、全ての部が動く必要がございますので、あきた未来創造部長をされていた妹尾君が、企画振興部長として全体を統括するという。企画振興部とあきた未来創造部が相互に連携を保って全体をパワーアップするという。また、「インバウンド推進統括監」には益子君ということで、観光分野を15年経験されているということで、実は特に海外の観光関係の職員は、できるだけ慣れた職員を、あまり変えないでくれということで、彼は15年観光の業務をしてますので、若いときから。
 それから、吉尾聖子君というのは女性ですけれども、「食品産業統括監」ということで、彼女はずっとイメージアップ戦略や、あるいは秋田の食の販売、こういうこともずっとやって、そういう専門家ですので、彼女が次長級で、こういう物産関係、食品関係を扱うというところが中心でございます。

(記 者)
 ありがとうございます。
 あともう1点、先程、危機管理監、ずっと休む暇がなくてということで、新たに副管理監を配置するということですが、昨年の大雨対応のときには、初動も含めて色々あったかと思うんですが、そういった反省も踏まえての配置ということでいいのでしょうか。

(知 事)
 そうですね、鶴田君が当時、秘書課長で、非常に自分でも大変あの当時、戸惑ったと思いますし、あの経験、秘書課長で一番、前後、左右の体験をしてますので、また私の指導というわけではないけれども、ああいうときの上層部の連絡体制、身に染みて感じますので、彼を置くことによってスムーズにいくのかなと。秘書課長をやっていますので、色々なところとの連携は、すぐわかるような状況ですので。

(記 者)
 はい、わかりました。ありがとうございます。


(幹事社)
 よろしいでしょうか。では、幹事社質問に移らさせていただきます。
 ロシアのザギトワ選手への秋田犬の寄贈と空港でぬいぐるみがよく売れてるというふうに、秋田犬が最近にわかに脚光を浴びてきたのですけれども、先日の議会でも知事もおっしゃっていらっしゃいましたけれども、これを観光振興に生かしていきたいという思いがおありのようですが、何か具体的なアイデア等ございましたらお教えいただきたいと思います。

(知 事)
 まず一番なのは、やはり秋田に来て、秋田犬を実際見て、触れると。
 ただ、場所がないという。ただ、秋田犬そのものが、あまりいませんので、限界もございますが、例えば大館市、秋田市でも、今度千秋公園でということで、また、例えばテレビ局、あるいは民間でも、こういう秋田犬を飼って見せるような動きがあります。アメリカ人がどこで生まれようがアメリカ人ですけれども、やはり秋田犬という名前が付いたからには、秋田で繁殖、これが、これからの一番の課題であると思います。やはり秋田犬が、九州の秋田犬とか、やはり秋田で生まれるということで、これはすぐできるものではございませんが、地元大館市とも連携をしながら、この後、単に観光というものにならず、秋田犬を秋田県内で飼う人を増やす、あるいは繁殖を、正規な純血種の繁殖、これをどうするか、これなかなか専門的な要因、要素、あるいは行政がよくわからない要素もございますので、こういう点をやはり一方で考えていかなければならないと。
 それから、これも行き過ぎると動物虐待。実は幾つか指摘されているんですね。例えば真夏に、かんかん照りのコンクリートのアスファルトの上でぐったりしているという、そういうのを見た愛好家は、やはり、ものすごくストレスを感ずるということで、やはりそういう暑いところ、あるいは人がたくさんいるときに長い時間展示するのはいかがなものかという意見もございます。ですから、あまり調子に乗りすぎると逆効果もありますので、そこら辺もやはり、これだけ人気があると、やはりお犬様ですから、ある意味で、いい意味のお犬様ということで、丁寧にかつ頑張ってもらうという。
 そういう中で、いずれ県の動物愛護センターもできますので、ああいうところでもそういうものを、正規な、本当の飼い方、指導を、また、やはり今、人口減少、高齢化で、やはり飼える人が少ないんです。ですから、サラリーマンの人には無理。ですから、そういうときにどういうふうにするのか。
 ただ、仙北市もそうですけれども、主要な観光地には、やはり少し見れるような環境をつくるというのは非常に大切ですので、市町村とも、やはり秋田犬保存会、あるいは大館市と一緒になって、繁殖の仕方も含めて考えていかなければならないというふうに思っています。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 日本国内もさることながら海外でも登録件数が増えたり、世界的に人気なようですけれど、なぜ秋田犬が人気を集めるのかというあたりは、どういうふうにお考えでしょうか。

(知 事)
 小さいときのかわいいやつと、やはり、忠犬というところ。ただ、実際には、ちゃんと飼うから忠犬なんです。ですから、元来は猟犬というか、そういう、意外と元気な犬ですので、ここら辺間違うと困りますので、一番気をつけなければならないのは、ガブっと観光客を噛んだり、こうした事で一発で変になりますので、非常にそういう意味では慎重に扱いながら、また、県外でたくさん飼っている人がいますので、これは国内もネットワーク、ただ、だいぶ純血種ではない偽物も出回っているようで、こういうところは、どうしても、国外のものはコントロールできませんので、これ難しいですよね。


(幹事社)
 これに関連して、ほかに質問ありましたらお願いします。よろしいでしょうか。
 なければその他の質問、よろしくお願いします。

(記 者)
 2点お伺いしたいんですけれども、冒頭でスポーツの話がありましたが、昨日のブラウブリッツの試合で1万1,802人が集まったということで、県民の期待がブラウブリッツに関してかなり高まっているような印象を受けたと思われると思うんですけれども、それを踏まえて、スタジアムの整備に関して、あれだけ人が集まって期待を集めているということを考慮して、知事はどうお考えかなと、改めて。

(知 事)
 「集まった」のか、「集めた」のか、そこら辺もありますから。今の状況で、やはりある程度県民の皆さんも、サッカーをあまり観ない人も、ああいう状況になると、やはり興味を示しますから、あれだけ集まったということは、あれからまた、ところが、あれだけ集まったときに勝てばいいんだな。負ければ、これはしょうがないけれど、勝負は時の運ですから。ただ、いずれ、「集めて」ではなくて「集まる」ように、さらに努力が必要だと思います。集めてばかりだったら長続きしないから。

(記 者)
 あの集まったことに関して、特にスタジアムの整備に絡んで何かこう方針が変わるとか、方向性とおっしゃっていたと思うんですけれども。

(知 事)
 私はいつも、物事を真っ正面から見ませんから、横から斜めから後ろから全部、すべての情報を全部、総合的に判断しますから、表面的だけでは判断しません。
 ただ、応援していますよ。だから、1万何千人の方は、興奮を味わったと思いますから、是非この次も観て、その時はやはり勝ってもらうという、勝ち試合を観せることですね。

(記 者)
 すいません、もう1点だけ、申し訳ないです。
 来月から新しい段階に委員会が進むと思うのですけれども、スタジアムの関連で。これで結局どこまでを例えば具体化させたいとか、何かこう、ある程度の結論を出したいとか、何か知事にとって目標みたいな一つあるとしたら何になりますか。

(知 事)
 少なくても、場所の問題は、勝手に線引きできるのかどうか。また、場所が、全く買えないところ、あるいは使えないところを選んでもどうしようもないと。ですから、問題は機能と場所と経費、これは実際リンクするんです。だから、相当そこら辺が難しい議論も必要ですし、また、1年間で全部できるのかどうか。
 やはり構想を幾つか、例えばこういう場所、地名までは別にしても、例えば郊内とか、市内とか、市内でもこういうところとか。市内が決まって、それから利用形態、それと経費、これをミックスした幾つかの案が出るという、これをつくるのにやはりある程度コンサルが必要ですので、これが1年かかるとすると。その結果、それを関係者、あるいは議会等々で議論しながら、最終的な方向性を選ぶかということに、さらに少しかかるのかなと。
 ですから、年度末に、完全なコンクリートのプランは無理だと思うんですよ。このスピードも、あるいは関係者、あるいはサポーター、あるいは議会も、これ、来シーズンJ2に昇格が決まるとすると、決まる前提での今年はJ3ですから、そのときの成績によって、その周りの熱意が違ってくるんだな。これがどんどん進撃すると、たぶんどんどん早くやれという議論が沸き起こるし、ちょっと停滞気味になると、やはりじっくり考えろという、ですからやはり勝って欲しいんです。これ、本当に勝負事はコロっと変わりますから。


(記 者)
 健康長寿日本一の関連で質問させていただきます。
 佐竹知事もだいぶ塩分控えめのお食事を心がけていらっしゃるようですけれども、「エリアなかいち」に入っおりますタニタ食堂が今月いっぱいで営業が終わると。まずこれに関する佐竹知事の受け止めと、中心市街地の活性化という観点から、あのエリアなかいち、今年7月でオープン6年になりますが、エリアなかいちのこれまでの総括と言えばあれですけれども、今後の展望もあればお聞かせください。

(知 事)
 私、自分で病気をしてから、ほとんど、今、生野菜には塩もかけないし、ドレッシングも使わないと。塩分控えめで、また、できるだけ野菜、海藻、こういうものを摂って、例えば毎朝、酢の物、お酢が足りないということで、海藻を、ギバサは今高いけど、モズクとかああいう海藻、三杯酢で黒酢使って、半分飲むくらい、あと、やはり納豆。あと、好きな味噌漬けは3分の1以下で、お酒の方は、時々2合以上いくんじゃないかと、今までから比べると相当少ないです。体重もずっと維持してますから。あと、今のところ人間ドックに行っても、ほとんど引っかかるところがないというそういう状況です。
 ただ、やはりどうも、一番おかしいのは健康のお年寄り、中年くらいの方々、やはりがっこをたくさんもってきて酒飲んで、がっこを食って、酒飲んで、たばこを吸えば、これ一番健康に悪いもの。ですから、やはりダシの文化ということで、青森県一生懸命やっていて、私も青森からダシを買ったんです。青森は、魚、猛烈にいっぱい作るでしょ、あの八戸。魚がたくさん獲れますから、魚粉、ああいうもの。秋田であのダシというのはなかなか作れないんです。
 ただ、少しずつ変わっていますので、まず頑張ってもらいたいけれども、やはり、あの、タニタ食堂、本当はすごく、あそこが一つのヘルスセンター的な要素になるかという期待はしたけれども、残念ながら。
あと、なかいちは、イベントがあるときは、あそこの広場、美術館、あとは秋田市のAU、あれはすごく使われているんです。あの中の店の構成です、県の方はダイレクトに関わっていませんが、秋田市が中心でやっていますけれども、そこら辺の組合の方針と周辺の飲食店と、あるいはそういう店との繋がりが、もう少しあってもいいのかなと。
 ですから、今、駅前とあの周辺、非常に賑わっていますので、あれがあそこに流れてくるようなルート、あるいはそういう何かのコンテンツ、店でもいいですけれども、そこら辺は非常にまだまだ少ないのかなという。ですから、全体として公共部分はしっかりやってると、いってますと。
 ただ、あそこの部分は、結構店によっては流行ってる。土曜日に、かみさんと一緒にご飯を食べに行くと、あるところは貸し切りで、やはり店も人気のある店は満杯なんだな。全然違うんです。そこら辺を全体をコントロールするという、そこは、なかなかやはり民間の賃貸で、賃貸料を取ってやっていますので難しいです。
 やはり総合的なプロデュース、これをどういうふうにするかということは、まだこれから課題は残っていると思います。

(記 者)
ありがとうございます。


(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。

(記 者)
 JA秋田おばこのことについて伺いたいんですけれども、県が求めていた3月20日の期限を延長して欲しいというふうに要請があって、当初の何か求めていた進捗よりも遅れている現状ですけれども、このことについてどのように受け止めていらっしゃいますか。

(知 事)
 私も、最初、3月20日まで出せるのかなと。ただ、やはり非常に相当前からのことで、また、資料もないという、また、やはり当時の組合長が亡くなっているという、最高責任者が亡くなっているということで、やはりこれはなかなか大変だなと。ただ、いずれ何というか、今後の方向性を出すとしても、やはり今までの中身の解明と責任体制、これがしっかりしないことにはどうしようもありませんので、これからのことは一生懸命考えていますけれども、前のことについての、これなかなか究明が難しいけれども、まずこれは致し方がないなと。
 ただ、私も地元の人間ですので、非常に不安が広がっていますので、5月、6月になりますと、田植えが始まると。収穫が、当然今度は、この秋からの収穫の米をどうするかという、ですから、そこまで、最終的に、そこまで延びるというわけではないけれども、全体の落ち着きを取り戻すのは、秋までは、これ絶対やってもらわなければ困るんです。でないと、お米をどう扱うか、全農に出すか、自分で探すかということがありますから、秋までそういう方向性を出すとすると、最低限、やはり5月、6月ぐらいでケリをつけないと、その先まだまだ延びるというわけにいきませんので、まずは5月2日ということで、どういうふうなものが出てくるかということです。

(記 者)
 議会でも何度も議論されていることですけれども、この前、23日に98万人台に人口がまた減りまして、これはもう推計の上でもわかっていることではあるんですけれども、減っていますと。よくよく見ると社会減が全然減っていってないと。それは2021年の2,050人という目標を達成する上で、少しでもそっちの方に向かっているならまだしも、むしろ逆行している状況なので、それについて知事はどういうふうに受け止めていらっしゃるのかなと、そこの部分を教えてください。

(知 事)
 いずれ非常に高い目標で、厳しい目標であることは私も感じます。ただ、前にも言ったとおり、この間も東京でその関係の会合があって、国の方で現状を述べよということで、今、逆に東京の有効求人倍率が2.1倍ぐらいです。秋田は今1.5倍くらい。ところが、任地、就業地によって、(その有効求人倍率が)東京ガクッと下がるんですよ。秋田の方が、上なんです。ということは、今、何が起きているかということは、特に製造業、製造業は地方の製造業、特に誘致企業、これは、東京の本社で東京都のハローワークに(求人を)出すという、これもう昔からあったけれども、この割合が非常に多くなったと。相当、Aターン、Uターン、Iターン、これを狙っていることも確かです。なぜかというと、工場は東京にもっていけないんだ。
 ですから、国よりも、今、企業の方が非常に危機感を感じています。今、特に中央の企業ほど地方の人口対策、これに期待をしていると。自分たちも可能な限りIターン、Uターンを、東京で見つけるということで、あの数字(求人倍率)が、ちょっと最近、面白い数字になってます。
 そういうことで、そういうことにも一抹の、幾つかの、一抹というより、程度は別にして、期待をしながら何とか、これを頑張るしかないんです。
 ですから、あれを何も目標をつくらないと、これが何も言われないけれども、目標つくらないでだらだらやっても、これどうしようもありませんから、少しでも、あのとおりになるかならないかは別にして、少しでも前進するとなると、やはり目標はつくるべきだという。どうせつくるんだったら、少し高めの目標をつくろうということで、確かに現状とは違いますけれども、現状を全部肯定して、現状のとおりつくれば何も我々しなくてもいいということになりますから、そうでもないだろうということで、まずは頑張ってみたいと、みんなで頑張りましょうという、民間の方が、非常に最近そういう意味で頑張り始めていますから、給料のアップも秋田はすごく高い、全国的に、秋田のアップ率は高いです。
 そういうことで、逆に言えば、少し無理しても高くしていると。ただ、それをどうカバーするかは、特に小規模企業、ですから小規模企業への支援策、中小企業への支援策も、しっかりやりながらやっていくしかないと。
 最近、今、まだ幾つか誘致企業の話、結局、給与を高くすれば地方でも来るというんだ。ですから、本社と同じ給料でというところが出てきているんです。ところが、そっちにばっかり集まるんだ、今度。ただ、これ、ある意味で、これは仕方がないことです。でないと、誰も来ないから。ですから、ある意味で、県内の競争、これが激しくなるのかなというふうに感じています。

(記 者)
 今の質問ですけれど、高い目標を立てることは全然それを否定されることではなくて、むしろそれに向かって頑張るという、こう全庁的な意思を表明するという意味でいいとは思うんですけれども、今から2年前、それを起点としていると思うんですけれども、そこで4,100人の人口減という実数があって、それを今から3年後、2021年に2,050人にするという目標だと思うのですけども、現状がこの前の直近の数字だと、確かに社会減が4,200人ぐらいで、4,100人を下回るどころか上がっているんですけれども、それについてはどう思われますかという質問なんですけれども。

(知 事)
 それは結果論ですよ。大企業の求人が非常に多いと。前も言ったとおり、リーマンショックの時、あの時が一番定着率がいいんです。ですから中央の景気が良くなると、やはり中央の企業というよりも医療福祉、こういうのが非常にあるんです。例えば、一時、看護師さん、これ非常に東京に相当移ったということがあるんです。
 ですから、企業のみならず、すべての業種ということで、ただ、なかなか難しいのは、そういう福祉医療、こっちの方は、そう簡単に標準報酬も決まっていますから、なかなか難しいと。
 ただ、確かに最近の数字そのもの、傾向値も逆の傾向がありますけれども、それは認めざるを得ないけれども、だからといって我々行政が、それを是認した数字をつくるというのもどうかなという、あとは物の考え方だな。立場の違い。


(記 者)
 わかりました。
 ごめんなさい、あともう1点だけ。先程ブラウブリッツの質問があったと思うのですけれども、知事も先程、勝てばイケイケというか、みんなの議論も盛り上がるし、負ければ慎重になるという話をされました。
 現状を見ると、開幕戦は勝ちましたけれど、3連敗をして、昨日の試合もあまり中身がよくなくて、ちょっとこう、今シーズンはどうだろうという、暗雲が早速立ち込めているんですが、それはそれでいいんです。先程もおっしゃられたように、勝負の世界なのでそれはしょうがないのですが、政治的に見て、これ逆回転していくような動きになったりとか、もしくは政治的ハードルが上がっていく可能性が、今シーズンそういうような可能性があると僕は思っているんですけれども、そんな中でも佐竹知事は、やはりスタジアムというのは、まだ最終結論は出されていないのは承知していますが、スタジアムは秋田にとって必要だというふうに考えていらっしゃいますか。

(知 事)
 サッカーの人口からすると、理想的なものが必要かどうか別、いずれ一定の規模のものはあってもいいのかなと。ただ、あのような複合的な考え方ではなくて、単純な、あまりお金をかけない、そういうものはあってもいいのかなという気持ちは、これは一般スポーツとしてあります。

(記 者)
 すいません、そのブラウブリッツが主として使う、複合型スタジアムの話ですけれども、それに関しては、やはりあった方がいいという考えでは。

(知 事)
 いや、今のところ複合型つくるかどうかわからない。

(記 者)
 なるほど。

(知 事)
 単純なもの。複合型というと、中で民間のやる人がいなかったら、民間参加なんかできないでしょ。あの構想は、なかなか、民間が複合施設に入ってスポーツショップなんて、そう簡単ではないよ。あれ都市部だと、いいけれども、地方の複合型施設で成功はしていないんだ。試しがない。あれは東京のコンサルタント、彼は自分で儲けるためにやっているんだ。だから、東京の言うことは聞かない。だってあの人たち、全部商売だもの。だから、理想論を言っている人は、自分でやったことがないでしょ。
 理想論というのは自分でものをこなしたことない人は理想論やるんだ。ただ、現実を見たときに、私は一定の、若干のレストランとかそういうものはあってもいいと思うけれども、これも郊外に行ったら誰も行かないでしょ。ですから、場所によって機能が違うし、ただ、場所が中心部になればなるほどコストがかかるんだ。そこら辺もあるんです。ですから、あまり東京の国の方針とか、あれはあまりとらわれないよ。あれ国なんか、金は出さないくせに、ああだこうだ言ってね。

(記 者)
 そうすると、先週だったと思うんですけれど、ブラウブリッツが主体となったスポーツ庁の委託を受けた協議会の方で八橋スタジアムが望ましいと。複合型が望ましいというような一つの案をスポーツ庁の方に出すということでまとまりましたけれども、それに関して知事は、やはり複合型というのは、ちょっと秋田にはそぐわない可能性があると思われてますか。

(知 事)
 複合型の程度。あれはほら、経済的にシミュレーションはしていませんから。あくまでも理想論、だから本当は、例えばスポーツゾーンだったら、秋田にスポーツ人口が幾らいて、ほかの既存のスポーツの、例えばあそこに大手のスポーツが入るかどうかということなんです。今、スポーツ屋さんも、大手も、撤退しているんです。通販になっているから。レストランや食堂も、この地域にいくらあるかという。確かにここで、すぐそこだったら県庁とかの職員も使うけれども。経済の専門家が、誰も入ってないでしょ。経済学部の先生なんか   経済ではないからね。経済学部の先生は、経済の計算はできませんから。経済学だから。ですから、本当の意味のプロは入っていないんですよ。だから、あれはあれでいいですよ。だから、あれはあれで参考にはします。一応、あれは参考にしながら、あれはできるのかできないのかは、それを協議するのはまたこちらです。

(記 者)
 わかりました。

(幹事社)
 よろしいでしょうか。
 この辺で終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

(知 事)
 また来年度もよろしく。

 

このページに関するお問い合わせ

総務部 広報広聴課
TEL:018-860-1076
FAX:018-860-1072
E-mail:joukai@pref.akita.lg.jp