平成30年2月5日知事記者会見

2018年02月06日 | コンテンツ番号 31254

 ●知事発表
  なし

●幹事社質問
 (1)八橋陸上競技場改修に対する県の支援について 

●その他質問
 (1)JA秋田おばこの不適正な会計処理について
 (2)平成30年度 当初予算の編成について


  (幹事社)
 幹事社の毎日新聞です。よろしくお願いします。
 知事からの発表事項はないということで、幹事社質問に移らせていただきます。
 サッカースタジアム整備に関連して、先日、秋田市が八橋陸上競技場の改修費用、約9億9,000万円に上ることを市議会で明らかにしましたが、県としての支援はどれくらいになるのでしょうか。

(知 事)
 最終的には、明後日内示しますので細かい数字は明後日ということで。また、明日、皆さん方に(予算の)細目をご説明しますので、ただ、考え方を少しお話しします。まず、J3からJ2への昇格ということになりますと一定の設備のスタジアムが必要だと。ただ、本格的なスタジアムを整備しますと、これは最低でも5年から6年かかります。どういう土地に造るかによってもかなり違ってきますし、また相当な費用がかかりますので、その費用負担、あるいは運営方針、あるいは様々な関連する問題で、まあかなり詳細な検討が必要です。
 当然今の状況からすると、最短でJ2への申請を行うとすると、既存の施設の改修等であります。ただ、今の「あきぎんスタジアム」は椅子席が1万ありません。1万人以上の収容力のあるところは八橋陸上競技場です。そういうことで、秋田市の方で、ブラウブリッツから要請があって、秋田市で細目検討した結果、当面の暫定措置としてあそこを使うと。Jリーグの基準について、暫定の場合についても一定の合意が得られたということで、あそこを使うと。大きな条件は、まず「一定以上の明るさのナイター設備があること」、それから「大型ビジョンが設置されていること」、また「ドーピングルームが設置されていること」、この3つが主要な基本的な設備、これがあれば暫定として使えるという。そういう中で、市の方でこれらを見積もりした結果、約10億円弱の数字が出て、私どもの方に最終的に支援要請があったわけです。
 ただ、中身を精査しますと、本来、八橋陸上競技場の老朽化等に伴って、このJ2ライセンスのための暫定スタジアムというそういう位置付けとは別に一定の補修もこの際やると。もう一つは、完全にこの本来の陸上競技場とは別に、このJ2基準を満たすための施設、これが一つ。
 もう一つは、J2基準を満たすためにやりますけれども、これによって一般的な陸上競技場としての機能もかなり向上し、色々な面で多方面に活用範囲が広がるというものもございます。そういうものも一つ一つの施設の性格によって、私ども一定の我々の考え方でこれを振り分けまして、全体の支援の方向性を決めております。
そういうことで、粗々細かい数字は明日申し上げますけれども、あさって(予算の)内示ですけれども、粗々でいきますと、3分の1程度です。様々な工事の種類によって細かく分けて、この結果、私どもの考え方としては3分の1程度を支援するということで今回議会に補正で提案をしたいと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 この件に関して質問のある社はありますでしょうか。

(記 者)
 前回の県政協議会等々を聞いていますと、今回の補正予算で出すと今おっしゃったその八橋陸上競技場の暫定改修というのは、最終的にその本スタジアム前提ということになるのでしょうか。それとも、やはりそこは再度4月から検討するという理解でいいのでしょうか。

(知 事)
 いわゆるこれは行政通則で、Jリーグ側に将来の新設の約束は法的にできません。これはルールです。ただ、J2ライセンスの暫定ということで、いずれ将来新設、こういうものも視野に入れた上でこれを行うと。ですから、変な話、これをやらなければ新設もないわけです。
 新設まで待つとすると、J3からJ2へ上がることはできないでしょう、いつまでも。J3から上がらないものに新設はないです。上がって初めて新設が出てくると。また、上がったとしても、その新設をするという、経過する期間において、J2からJ3へまた落ちることもあるでしょう。
 要するにやはりJ2にずっととどまる。また当然、暫定の時に観客動員数が一定のレベルに達しないと、J2の延長はできませんから、あるいは、経営状況。ですから、大分選手もいい選手を集めている。これは人件費かかります。それで勝って、かつ、観客数が上らないとJ2にいられませんので。これは逆に言えば、それで新設という流れは、そこで切れるわけです。
 ですから、ただ我々はあくまでも新設をするという準備は、これからも暫定改修をしながら、新設のための準備というんですか、この構想をさらに詰めるというこれはやります。ですから、ある意味で、当然J2に上がっていい成績を残して、将来新しいスタジアムで活躍できるというそういう夢を持ってやっていますので、この延長線上には新設の検討をしつつということです。

(記 者)
 ということは、逆に言うと、考えたくないですけれど、ライセンスは取って上がりましたけど全然鳴かず飛ばずで、J3に落ちてきてずっと低迷するとかいうようなことがあれば、再検討もあり得るということになるのですか。

(知 事)
 だからその時に、今議論が分かれているんです。実は、ブラウブリッツのいかんにかかわらず、例えば(県内には)野球場がたくさんありますから、今、メジャーのサッカー場を一つぐらいもってもいいだろういう議論も片方にはある。
 ただ、それには、やはりプロチームが強いことによって活用度が上がりますから、そういう議論は、当然、、ブラウブリッツが下降線になるようだったら、県民世論もやはり引きますから、それは、結果論ですから、我々としてはどんどん立派な成績を上げていくだろうと。それから、経済効果もどんどん拡大していくだろうという前提で新設という、そういう一方で、これは新年度予算で新設のための協議会をつくりますから、これは新設を検討するということですから、そういうアクションも起こし、そのアクションがあって逆に言えばJ2に申請できるということになると思います。

(記 者)
 今の質問の関連で、その今知事は新設というのを確約することは今の段階では難しいというようなことをおっしゃられてるのだと思うんですけれども、Jリーグ側の6月30日までの申請に、その要件を満たすというか、通過できるという見通しというのはもう立っているからそういう判断をされたということでしょうか。

(知 事)
 これは日本の国民の常識で、J2も分かるでしょう。行政が完全な確約はできません。紳士協定です。やはりやりましょうという、そういう方向。これは予算措置しますから、新設のための検討会。ですから、そういうものをもって、いずれあの新設を、この後J2に上がってそのままJ2の地位にとどまるような条件が整う、条件を続けていただければ新設をしますよというふうな意思表示、これは、ここまではできます。
 ただ、法的に確約がないですから。これはJ2も分かっていますから。ですから、一応、何も新設の検討の場を設けないとなると別でしたけれども、暫定改修と一緒に片方では新設ということを目標に、その具体的な詳細を詰める検討の協議会をつくりますから、そういうことでこれをセットで申請行為に変えることができるのかなというそういうことです。

(記 者)
 知事の思いというのはそれなりに理解も県民レベルではされるかもしれないんですけれども、大事なのはJリーグがそれを認めるかどうかということなんですけれど、その辺はどうでしょう。

(知 事)
 だからJリーグも日本の国民ですから、行政が確約をすることは、今までも、法的確約はどこもやってないです。造るための準備にかかりますという、そこまではやってますから、ほかのところも、日本の一般行政法で法律違反は、それをJリーグ側が求めるということはあり得ない。

(記 者)
 そのブラウブリッツが会見した時に、暫定のスタジアムを来年の開幕までに整えるということと、新しいスタジアムを確約するというふうに言ったその確約というのは、今回今知事がおっしゃられている来年度、新年度の当初予算に協議会をつくるという行為が、その県として行政体としてJリーグ側に示す。

(知 事)
 うん、そうそう。

(記 者)
 確約という単語はちょっと正しいか分からないけれども。

(知 事)
 だからつくる方向で準備にかかるという、その予算を盛ることによって、これをもって、新設、これを、もう確約ではないですけども、新設の方向性が定まるという前提で考えていただくということになるんですよ。

(記 者)
 分かりました。

(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。

(記 者)
 補正予算の関連ですけれども、概ね3分の1程度ということなんですけれども、例えばJ3からJ2に上がるためだけに必要な部分については、県として半分出すとか、その3分の1がどういう組み合わせによって出たのか。

(知 事)
 それは明日聞いてください。

(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。
 ないようですので、各社さん自由に質問をお願いします。


(記 者)
 改めてJA秋田おばこの問題に関して、農林水産大臣からも色々なコメント等々ありましたけれども、県としてどういうふうなところを見ていくかというふうなところと、今後注文をつけたいところなどあれば教えてください。

(知 事)
 2つの要素があります。
 まず大変な赤字、また、未収金があります。日本でも有数の米どころのJAで、やはり秋田の米生産の主産地ですから、そこのJAの、経営が悪化して、農家の方に色々なマイナスの要素が生じるということは、県の農業行政に非常に大きな影響を与えます。
 一方で、この経営状況をどのように立て直すか。農家の方に不安を与えないで、やはり共済組織ですので、農家の方はJAを通じて色々なものを購入しますし、色々な金融のこともあります。相当な金額を預金しています。ですから、そういう安心感のもとに農家の方が営農できるように、経営の健全化にこれから立て直して、健全化というよりも経営の再建にどう取り組むか、これが一方にあります。これはJA単組だけではできませんので、中央会(秋田県農業協同組合中央会)、あるいはJA全中(全国農業協同組合中央会)からの色々な指導、あるいは援助も必要です。
 一方で県としては、それが当面農家の営農意欲をそいだり、また、営農の影響があって米の大生産地の成績にマイナスになれば困りますから、これはしっかりフォローします。そうはいってもやはり、単なる事務ミス等ではありませんので、農家の方もやはり会員として納得いくように、また、我々もやはり、こういう赤字にまでなった原因、あるいはその責任はどこにあるか、やはり責任体制、これをしっかりしないことには立て直しもできませんので、立て直しにするにしても人が絡みますので、やはりそこは責任問題、あとは経緯、分かる範囲、これ昔からの積み重ねですけれども、最大限の調査をして全容をしっかりこれを踏まえた上で、やはり我々行政、あるいは農林水産省も、我々も指導権限がありますので、農林水産省と一緒になってそこをしっかり確認しなければ、やはり色々な支援の手も、何も確認しないで、支援というわけにはいきません。
 先週の2日にお見えになった時は、主に赤字の額、あるいは未収金についての報告ということで、責任問題、あるいはその経緯についてはあまり明確な資料はありませんでしたので、中間報告と捉えて、あの時に組合長さんに、これだけではだめですよと。まあ農林水産省も一緒になってしっかり指導しますから、再度第三者の目も入れて全容を最大限解明して、そういう形で報告をしてくださいと。
 これを、できるだけ早くということで要請してございます。ですから、今これから、色々な内部調査、またうちの方からも2人派遣していますので、私の方県が調査というよりも調査の指導、あるいはポイント、そういうところについて、内部だけで、ごちゃごちゃやっても困りますので、そういう意味で弁護士、あるいはうちの方の職員も派遣していますので、そういうことでしっかり調査のフォローをしながら、この後の再建指導というふうな形になると思います。

(記 者)
 所感でも構わないのですが、どのあたりに問題があってここまでなってしまったと、今の段階で思ってらっしゃるんですか。

(知 事)
 やはり、私どもも含めて他の農協も、積極的に、JA秋田おばこは、かなり積極的にどんどんやっているように見えたんです。
ただ、一方で簿外処理による清算を、確かに米の販売が非常に複雑で、何年間で回収しますから、ただやはりその清算の段階における事務的な要素をただ放っておいたと。これを事務員が単に放っておいたと、これは不自然なんです。やはりそれについて、しっかり管理監督、あるいはそれを毎年そういうものをつかんでこれをどうするか、例えば未収金についても、こういうところをかなりずさんな処理をした。
 ですから、そのずさんな処理では、単に一事務員に責任があるわけではないですから、そういうところは、まだ分からないでしょう。どのようになっているか。
 ただ、結果こうでしたでは、我々役所も何かあった時に、やはりチェックすべき人がチェックしていないとか、あるいは、数字が曖昧なままに、でもそういう時、ちゃんと突っ込んで調査をして、数字をその時点その時点でしっかりつかむように指導するとか、あるわけでしょう。 
 そういうものを指導していないとすると、やはり指導権限の不備ですから、それはその管理職に責任がありますから、その辺がさっぱり分からないということで、やはりそこをしっかりしないと、組合員が納得できないと思うんです。
 それから相当の金額の金融をやっていましたから、金融というのは非常に信用度が大切です。そこら辺が、やはり組合員が離れていきますと今度は農協そのものが持ちませんので、逆に言えば、そうはいっても今度は組合員が全部離れてしまうと、大規模な法人はできるけれども、個人の農家は色々な資材を購入するにしても不利ですから、そこら辺をちゃんとやってもらわないと、この仙北地域の農業が非常に困ったことになるということです。

(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。

(記 者)
 JAおばこの関連ですけれども、今所感についてはお聞きしたいのですが、そもそも秋田県が目指す農業の形は、その農家の所得をできるだけ増やしてあげたいということで県は後押ししていると思うのですが、JA秋田おばこもその志としては平成16年から米の独自販売ということに乗り出して、中間マージンというのを少しでも削って農家に所得の還元ということで考えていたと思うのですけれども、それがこういうような形になって大きな赤字となって跳ね返ってきたことについて、知事はどういうふうに考えてらっしゃいますか。

(知 事)
 今おっしゃったとおり、志そのものの方向性を否定するわけにはいかないと思う。ただ、やはり組織が大きいものですから、その事務体制、チェック体制、あるいはその販売の事務、色々なコントロールが、その能力を越えてしまっているなと。
 ですから、販売の方を熱心にやったけれども、そのコントロール、これがやはり基礎のところが非常に弱いと。
最終的に赤字を出そうと思ってやっているわけではないけれども、その辺がついていかなかった。特に電算化も、コンピューター化もほとんどしてないということで、そこら辺の問題が非常に、方向性と実態、コントロール、これらが伴わなかったというそこら辺もあるのかな。
 それが結局ある時期に気がついて、気がついた時に、そこを改善、あるいはコンピューターでも入れてしっかりフォローして、一定のところで決算をしっかりやっておけばよかったけれども、ついついそこまではいかなかったということだと思います。

(記 者)
 これで今回そのJA秋田おばこがその米の独自販売というのをやめて、JA全農(全国農業協同組合)の方の委託販売というのに今回切り替える方針を示したんですけれども、そのやり方はどうでもいいのかもしれないのですけれども、農家に直接できるだけ高いお金を返そうとする動きというのが、一方後退するのかなというふうに見ることもできると思うんですけれど、それについて知事はどのように思いますか。

(知 事)
 この赤字をどうするか。この赤字を、逆に言えば、自分のところの取り分が少なくなると赤字のこれは、この巨額な赤字を役員で全部持てといっても、これ無理なんです。そうすると、JA秋田おばこのやはり内部の留保、あるいはこれからの利益、こういうもので補てんしていくということになりますと、その辺がどういうふうになるのか。いずれJA全農(全国農業協同組合)の指導の中でやりますけれども、いずれ非常に難しい問題が内在している今回の問題、事案だと思います。

(幹事社)
 そろそろ時間のようですので、あと一問程度あればお願いします。

(記 者)
 当初予算ですけれども、もう予算編成は終えられたんでしょうか。終えられたのであれば、今回の予算編成というのはどういう予算だったと、一言で言うとどんな予算だったのかというのを教えていただければと思います。
 あと、正式なものは明後日の県政協議会で内示されると思いますが、幾らぐらいのレンジの中に入った予算になったのか、全体の規模についてさらに言えることがあれば教えてください。

(知 事)
 はい。全体規模は昨年度よりもちょっと減って5,800億円台前後、5,800億円前半です。ただ実行予算としては、産業振興、あるいは災害復旧、これは非常に手厚くしています。
 それから、新しい時代における商工業、プラス農業も。農業が非常に順調ですので、この複合経営の関係は相当手厚くということで、結局予算措置の一番の減少面は、景気の上昇によって今まで(かかり増しになっていた)制度資金。というのは、借りる人いませんから。
 逆に最高の時には1,000億円ぐらい、リーマンショックあたりは予算の中で1,000億円近い貸付金があったけれども、これがもう300億円程度まで減っていますから、そこだけで700億円程度動くんです。ですから、実態の貸付金、要するに需要のないところを削っていますから、その中小企業の融資、これを除くと、一般事業費はそう減っていませんし、十分一定のめり張りをつけた予算と思います。

(幹事社)
 よろしいでしょうか。すいません、それでは知事会見を終わります。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 はい、ありがとうございます。