●知事発表
  なし

●幹事社質問
 (1)サッカースタジアムの整備について 

●その他質問
 (1)平成30年度当初予算の編成について
 (2)イージス・アショアについて


 (幹事社)
 幹事社の時事通信です。
 知事からの発表事項は、特にないということで幹事社質問に移らせていただきます。
「スタジアム整備のあり方検討委員会」で検討された報告書があがっているかと思いますが、この報告書に対しての知事の受け止めをお願いします。

(知 事)
 まだ報告書は、9日会議が開かれて、その後に最終的に報告書という形で今文言を調整、あるいは確認しながらやっていますので、まだ正式に報告書そのものは出来ておりません。ただ、今までの報道、あるいはその内容の概略については、常時、担当の方から伺っています。いずれ近々、今までのものをずっとまとめてプリントして、それが出ますので、近いうちに説明がありますので、それまで概略ということです。

(幹事社)
 今の話に関連して、質問のある社があればお願いします。

(記 者)
 今のところ概略という話でしたが、4回目の会議を終えて事務局の方からも知事に対して説明があったと思うんですが、これまでの議論を踏まえて知事は今どう考えていらっしゃるか伺わせていただきますか。

(知 事)
 まず、前提条件をコンクリートする必要があると思います。これは前提条件が、まずJ2に昇格するためには、一定の色々な要件がごさいますが、将来的に基準に合うスタジアム、これが現にあればいいですけれども、整備される必要性が絶対条件です。
 ですから、今のところJ2の要件を満たすスタジアムは現存しません。現存しない条件を早急にやろうと言っても、新しいものを造るとなると建設場所の確保、あるいは基本構想、設計、あとは事業主体も含めて、かなりの年数がかかります。
 そういう状況の中で、例えば今年の6月にブラウブリッツが申請して、その次のシーズンからJ2に昇格するということになれば、現実的には今のところ一番早い方向でいけば、八橋の陸上競技場をJ2の観客動員の条件である1万人を満たす観客席の改修、あるいは(大型)ビジョンの設置をすれば当面暫定で認めるという状況のようであります。
 ただ、あれを改修しても、例えば何というんですか、私もよくわからないけれども、グラウンドの広さがあそこでは基準を満たしませんので、当面、基準に合わなくてもナイター(が出来る照明)と(大型)ビジョン(の設置)とドーピング検査室の3つがあれば、グラウンドそのものは基準に合わなくとも暫定的に認めるというところまでは確認してございます。全面的にグラウンドも改修して、最終的に広さも天然芝のコートの広さを確保すると、それをやると陸上競技場として陸連の認定の競技場でなくなりますので、別に陸上競技場を造る必要が出てきます。
 そういうことでありますので、逆に言いますと陸上競技、非常に活用度が高いものですから、当面、陸上競技場の中はあのままで、ナイター等について整備し、これナイター等を整備しても陸上競技場にナイターや大型ビジョンがあっても、そういうスタジアムはいっぱいあります。ですからその間に新しいスタジアムをどうするか、建設するという前提で検討委員会の今回のようないろんな意見を参考にしながら、幾つかのパターンを作りながら、事業主体、運営主体、あるいは整備費、管理運営方法、色々なものを含めてパターンを作って、最終的に一部、コンサルタント等が入らなければできないものもございますので、これを来年以降に進めるということです。
 6月の申請時に、一応八橋競技場を暫定的に改修というんですか、整備をしながら新しいものを造る方向性のための何らかの措置、これがあればJ2の申請ができるということについては確認していますので、そういう方向になろうと思います。
 ですから、具体的な中身の問題は、新年度以降に色々な組織を作る、あるいは場合によっては一部コンサルタントにお願いして、色々なパターンの中身を予算も含めて作ってもらって、それを見ながらこれから議論を進めるということになります。
 最終的に一定の時期に選択をするという方向になろうと思います。

(記 者)
 お話の中で、色々なパターンを想定してという話がありましたけれども、今、具体的にどんなパターンを思い描いていらっしゃいますか。

(知 事)
 これはどういうパターンになるか、例えば最低限の規模であればどうなるのか、あるいは一部その複合施設の考え方もありますので、どこまでの複合を入ればこうなるというパターン。
 あるいは、場合によってはドーム付きであればどうなのかというパターン。そういうことで全部中身によって管理の形態や管理の経費、あるいは全体の事業費も相当幅が出てくると思います。ですから、それを一応、幾ら理想的でも管理ができないような、そういうものもできませんので、そこら辺で幾つかのパターンの選定はこれからです。
 あと、天然芝という条件が非常に大きいものですから、天然芝でやるとなると、設計の考え方が大分違ってくると思います。ですから、他の色々なところの事例を参考にしながら進めるということもございますし、いずれどういうものを造るかは、今のところ全く白紙です。ただ、造るための調査を行い、どういうものを選択するかという事については、今後行っていくということであります。

(記 者)
 すいません、それからもう1つ、検討委員会の方では、建設場所について秋田市の中心市街地が望ましいという意見を盛り込みましたが、それに対して知事はどのようにお考えでしょうか。

(知 事)
 中心市街地となると、要するに都市計画上の問題点もありますので、秋田市内の市街地ということでしょう。中心市街地では無理です。秋田駅から川反、あそこのビル街が中心市街地ですから。要するに、(秋田市内の)メインの道路周辺ということで捉えています。ただ、そうは言っても、そんなにいっぱい土地があるわけでもないし、やはり現実として、どういうものを造るかによっても必要面積が全然違ってくるんです。
 例えば、天然芝で全天候型にし、屋根を水平スライドすると、実は面積が3倍必要になるんです。単純なものであればそれ程でもない。ですから、どういうものを付属するかによっても違ってくると。
 ですから、そういうものを両睨みということになると思います。どういう場所が(建設の)可能性があるとか、また、可能性があっても手に入るかどうか、そういうこともございます。色々な要素について、全部を場合の数に分けて、この場合であればこうだとか、かなり輻輳した組み合わせが出てくると思いますので、最終的なその辺の作業はこれからです。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 すいません、今の質問の関連で、知事、今日のこの会見でもそうですし、これまでの会見でもそうですし、議会といった公的な場でのご発言もそうですけれども、もう端的に質問しますが、スタジアムの新設の方針を固められたのでしょうか。あと、八橋陸上競技場の改修の方針を固められたのでしょうか。その辺の考えをはっきりさせていただけますか。

(知 事)
 八橋陸上競技場については、秋田市の方で最終決定をする前提があれば、それに支援すると。ですから、最終的に秋田市の方で、八橋の暫定改修をやるかどうか、これはまだ、最終的に秋田市から予算を上げるということは言われてません。
 ただ、2月補正だとすると、この1カ月間でこれは決まってきます。
 あとは、当然八橋陸上競技場を、J2の基準でやるということは、その先に新設、いずれ理想的なものかどうかは別にして、J2の基準に最低限でも合致するものを造ろうという前提が八橋陸上競技場の改修ですから、八橋陸上競技場の改修で終わりだとなると、(その先)J2から落ちますので、これは(意思を)固めるというよりも、必然的に今、新しいものを造るということがなければ、八橋陸上競技場の改修も意味がありませんので、そういう方向で臨んでいるという、そういうことです。

(記 者)
 そうすると、今日の発言もそうですけれども、従来の考えと今のところ変わっていないままですよということなわけですね。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 あともう1つ、そのJリーグ側から何をもって新設と認めてもらえるのかというような打診ないし文書ないし口頭でもいいんですけれども、そういうような連絡というのはあったのでしょうか。

(知 事)
 最終的には、県でも秋田市でも予算を新設するための何らかの調査費、これは予算を上げるときにもう一回再確認しますけれども、私ども(県や秋田市)というよりもチーム側、具体的に、これこうだということはないようです。
 ですけれども、誰が見ても、例えば、最終的に両議会が、公的な資金を出すときに、議会が最後にこれこうだと、これはできませんけれども、それは先のことですから。新設に向けた何らかのアクション、これをどういうふうにとらえるか、これから最終的に八橋陸上競技場を改修するとなると、そこまでリンクしますので、これはチームから最後の最終確認はもう一回する必要があると思います。

(記 者)
 そうすると、現時点ではまだそれについては、おぼろげながらは想像はついているとはいえ、明確なものというのは今のところは知事にはないということでよろしいですか。

(知 事)
 これも、Jリーグ側では、こうでなければならないというのはないそうです。
 ただ、チームがJリーグ側とやり取りをして、現地の秋田の新設に対する状況、こういうものをどうとらえるかということですから、私としては今のところ、確定ではございませんけれども、例えば予算措置をするという。
 これは新年度予算、あるいは6月の補正予算でも間に合いますので、まずそういうことで、行政であっても民間であっても、何らかのそういうアクションを公式にとるという、それが約束ではないのかなという感触ですが、最終的に予算を上げるときには、しっかり議会に説明が必要ですので、再度確認する必要がございます。

(記 者)
 わかりました。

(幹事社)
 ほかに質問がある社、ありますか。

(記 者)
 以前、知事はスタジアムの造りに関して、身の丈に合ったものというご発言をされていました。先日の検討委員会では、ドーム型を求める声が改めて強く出ましたけれども、具体的な検討はこれからでしょうけれども、現時点で知事としてはドームということに対してどういうお考えをお持ちでしょうか。

(知 事)
 これ、未だ例のないことです。というのは、天然芝でドームは日本にはないです。現存しません。今あるところは、サッカー場でトヨタ、あれは非常に維持費があまりにもかかり過ぎるということでドームは開いたままで、撤去するという情報もございます。年間の維持費が、1億円以上かかるという、その開閉部分だけで。
あとは雪国の積雪寒冷地で1m50cmの建築基準法の過重に対応できる、そういうものが技術的にできるかどうか鉄骨業者に聞いたところ、相当難しいだろうと。
 日本にないものですから、事例がございませんので、なかなかこれは、この事例のないことについて、それはコンサルタントに。それ(ドーム型)を最初から全部否定はしません。コンサルタントにそういうものを、どう見てもらうか、もし非常に安価な方法で、管理費もそうかからない方法があれば、これも一つの方法ではあると思います。ただ、物理的にそう簡単にできるのかなということです。

(幹事社)
 ほかに質問ある社、ありますか。

(記 者)
 先ほどの質問で、まだ新設の決断はしないとおっしゃっていたと思うんですけれども、この新設の判断をするに当たっての材料というのは、報告書の内容ということになるんでしょうか。

(知 事)
 決断というよりも、内容をどういうものでやるかという、これはコンサルタントも含めてこの後の調査です。ただ、新設の方向性がなければ八橋陸上競技場の改修も意味がありませんので、いずれ新設の方向で進んでいるということです。

(幹事社)
 ほかに質問ある社、ありますか。

(記 者)
 財源の部分の話になるのですけれども、知事は以前、他県だと大塚製薬さんとか大企業が一手に担っているようなところもあるという話でしたけれども、秋田県の場合、ブラウブリッツの前身というか母体はTDKということになるのですが、当時チームを手放したときと、今の状況も大分違っていると思うのですが、そういうTDKとかに協力みたいな、声掛けみたいなことをしていくお考えというのは。

(知 事)
 TDKに限らず、民間に一定の募金というか協力要請は、個人も含めて、これは幅広くやるべきだと思います。
 ただ、一企業に全部ということは、もともとTDKさんは野球に力を入れるということで、前の社長からも野球を中心でやるからという話でもございます。例えばスキーのモーグル、ああいうものも協力してもらっていますので。他のは何千万円単位ですけれども、(サッカースタジアムの整備では)何十億円単位です。
 これを特定の1社ということは、なかなか難しいのではないかと。ただ、幅広く募金をお願いするということは、チーム側も色々なところに頼みに行くと言っていますので、いずれそういう形で少しでも民間のそういう協力があれば、全体的に盛り上りますので、やはり最初から全部県と秋田市が持つとか、そういうことではやはり県民の理解も低くなると思いますので、オール秋田で何とかしようという事業費の調達方法になろうと思います。

(記 者)
 八橋陸上競技場の改修についてなんですけれども、先ほど秋田市で最終決定をするなら支援するとおっしゃったと思うのですけれども、秋田市の方が早めに決断すれば、2月議会に盛り込むという考えはあるのでしょうか。

(知 事)
 今のところ、実は当初では間に合わないんです。次のシーズンまで。チェックも必要ですので。ですから、今、東京オリンピックの関係で大分人手、あるいは資材の方もそう簡単に回りませんので、できれば2月の補正予算でやりますと3月中に発注ができますので、そこら辺の見積り、あるいはどういう工程、これを今、秋田市の方でやっているようですので、その結果、秋田市の方で最終決定されますと、これが県の方に(報告が)来ることになっています。それによって県も対応するということなります。

(記 者)
 ありがとうございます。
すいません、重ねてなんですけれども、その新設に向けたどういったスタジアムを造るのかという検討委員会のようなものを設けるという話でしたけれども、それに関する費用も2月の補正予算に盛り込むものでしょうか。

(知 事)
 それは補正予算でなくてもいいと思います。これは6月の申請時に何らかのアクションがあればいいわけで、補正予算になりますと、3月末までの発注ですから。これは別に急ぐ必要はないですから、新年度以降で十分だと思います。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかに質問のある社、ありますか。なければ、ほかの質問、その他の質問ある社、質問お願いします。


(記 者)
 新年度の当初予算についてお伺いします。
 まず、新年度の当初予算の規模ですけれども、今年度は骨格予算でしたので、比較の対象とするのは難しいと思うんですけれども、その前の年が、
当初ベースで6,500億円(6,005億円の言い間違い)だったのですけれど、そんな中で地方交付税の減少や社会保障費の増加ということで、財政はどんどん厳しくなっています。規模感として、やはりこの6,000億円というのはなかなか維持するのは厳しいような状況でしょうか。

(知 事)
 そうですね、まだ最終決定、財源も含めて財政課で今、最終の調整をしています。これは最終的には再来週ぐらいに説明を受けますので。いずれ人口減もありますので、色々な面で相当厳しい予算、あるいは厳しいというより、人口が減れば比例して予算も減りますので、そういうことになると思います。
 ただ、幾つか大きな案件があれば、特異事項として出てきます。
 例えば、県市連携文化施設、あるいは災害関係のものは、起債ですので一般財源は伴いませんので、そういうものは特異的に出てくる可能性はありますけれども、全体論としてはね、6,000億円を維持できるかどうか非常に難しいかなという感触もします。

(記 者)
 そういった中で知事が、ブラウブリッツのスタジアム問題で、このまま秋田市方と話とうまくいっていけば目玉予算になるのかもしれないですけれども、それ以外にこの厳しい財政状況の中で、ここの部分にはエッジを立てて議会に対して働きかけをしていくというような予算というのはどういうものがあるのでしょうか。

(知 事)
 やはり、今、農業が非常に伸び率(農業産出額)も順調に伸びてます。29年度は災害関係であまりよくないですけれども、農業の関係、あるいは健康づくり、こういうものは重点的にやっていますので、何か新しいものが突然予算として出るというものは、今のところないと思います。

(記 者)
 あともう1つ、財政調整基金ですけれど、300億円というのは、一応県の目標として掲げているとは思うんですが、今回、災害がたくさんあったので特別な支出というのが増えていると思います。それで300億円を維持するのは無理だというような発言も前、公的な発言であったと思うのですけれども、今後その金額を維持していこうとするのか、それとも金額というのをもう少しスケールを小さくしていこうと考えていらっしゃいますか。

(知 事)
 人口減少や、あるいは県の財政規模からすると、それに相応して、それを圧縮するという手もありますけれども、そんなに極端に減ってはいませんので、単年度で300億円を回復することは難しいにしても、中長期的に300億円というのは、常に目標に当面は置いておきます。
ですから、例えば220億円、230億年円と、300億円に達しなくとも280億円とでは違いますから、なるべく300億円に近い額を維持するような、そういう財政運営が必要であると思います。

(記 者)
 そうすると、新年度予算とか今後の予算で、なかなか攻撃的にというとおかしいですけれども、積極的に何かチャレンジしていくような予算は難しいのかなと思うのですが。

(知 事)
 いずれ今、国の地方創生、あるいは観光の交付金、これまだありますので、そういうものを有効に活用するという、ですから一般財源分が非常に厳しい状況ですから、やはり国の交付金、こういうものをいかによく色々ないい事業を発案して、それを取りに行くかという、そこら辺が一番のミソかなということで職員には頭を使って、アイデアを使って、国の交付金など、こういうものを取りに行けということで、指示をしています。

(記 者)
わかりました。

(幹事社)
 そろそろ時間なので、あと一問程度、質問がある社はお願いします。


(記 者)
 イージス・アショアの関係ですけれども、先日、小野寺防衛大臣がハワイに視察に行かれた際、従来型の弾道型ミサイルだけではなく巡航型ミサイルにも対応できるような形にしていきたいというふうにおっしゃっていたのですが、その点に関しての感想というかご意見というか。

(知 事)
 あれは弾頭をちょっと変えると、キネティック弾という弾頭に変えることによって、あとはSPRシックス、多次元のレーダー、あれができますと簡単にできます。ただ、まだSPRシックスは、これ完成していません。あと、別にあれを狙うとするとね巡航なんです。これで狙うと落ちるでしょ。ですから、巡航ミサイルには弱いんですよ。ですから、それを巡航ミサイルに対応する能力があれば非常に直接攻撃、これからは守られるということにはなろうと思います。そういうことで小野寺防衛大臣の、そういう発言があると思います。ただ、今のところ、最終的に完成していませんので、この後の問題であろうと思います。

(記 者)
 今までイージス・アショアというと北朝鮮というイメージだったのですが、巡航ミサイルとなると、それを持っている国はどこかというと中国とかというふうなところも念頭に入ってくるかと思いますが、そうなると秋田という選定そのものもどうなのかなというのはちょっと個人的にはあるのですが、知事のお考えは。

(知 事)
 ただ、北朝鮮もSLBMを打ちますので、あれを簡単に巡航ミサイルにできますので、例えば北朝鮮も巡航ミサイルを持つというのはあり得りますから、別に、そこら辺は、国会の議論ということで、県選出の与党の議員には、よく国会の議論をしっかり確認していただくようにお願いをしてございます。

(幹事社)
 それでは、終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

 

このページに関するお問い合わせ

総務部 広報広聴課
TEL:018-860-1076
FAX:018-860-1072
E-mail:joukai@pref.akita.lg.jp