● 知事発表
 (1)「ストップ・ザ・温暖化あきたキックオフイベント」について
 (2)2020東京オリンピックの事前合宿誘致について

● 幹事社質問
 (1)7月22日からの大雨被害について

●その他質問
 (1)中国甘粛省への訪問について
 (2)県北の高校におけるいじめ問題について
 (3)秋田港クルーズ列車について


(幹事社)
 幹事社の秋田テレビです。よろしくお願いします。まず、県から2点ほど発表があるようですので、佐竹知事、よろしくお願いします。

(知 事)
 発表の前に、昨日は、インタビューという形式でございました。今日は、正式な記者会見ということで、改めて今回の災害時における私の行動全体について、昨日もそれを振り返って色々と思いを巡らしたところでございます。結果、私の行動全体について、極めて軽率かつ配慮に欠けていたということで、県民の皆さんに、本当に信頼を損ねたことについて心からお詫びを申し上げたいと存じます。いずれシステムの問題というよりも、県政の最高責任者としての私の自覚の問題でございますので、今後、今回のことについて戒めながら、しっかりと、この災害復旧も含めて県政に取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解を願いたいと思います。
 改めて県民の皆様に心から深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした。


 それでは、2点発表事項がございます。

 まず、1番目の資料でございます。「ストップ・ザ・温暖化あきたキックオフイベント」でございます。
 本年の3月に第2次の秋田県地球温暖化対策推進計画を策定いたしました。本県においても温暖化が進行しており、これを防止するためには、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減が必要でございます。このため、県民一人一人が、この快適さを損なわずに手軽にできる、また、手軽に実践できるきっかけづくりとして、このイベントを開催するものでございます。
 温暖化防止活動を実践されている方々の発表や関係団体によるエコカーや省エネ家電などの紹介ブースもございます。私も県民の皆様と一緒にキックオフ宣言を行うとともに、一般の方々とエコドライブシミュレーターというものがあるようでございますので、このエコドライブ度を競う体験も私自身も行いたいと思っております。このイベントを機に、「できることから始めよう みんなでストップ・ザ・温暖化あきた」を合言葉に、県民総参加による地球温暖化対策を推進してまいりたいと考えておりますので、是非ご参加くださるようお願い申し上げます。

  次でございますが、これも資料をお配りしていると思いますが、2020年の東京オリンピックの事前合宿誘致についてでございます。タイのバドミントンについて申し上げます。
 まず、県と美郷町及び秋田県バドミントン協会は、2020年東京オリンピックにおける事前合宿の実施について、タイ・バドミントン協会と今日の日本時間の午後5時にタイのバンコクで基本合意書を取り交わすことになっております。
 これにより、2020年タイ・ナショナルバドミントンチームは、本県の美郷町において東京オリンピックの事前合宿を行うことになります。
 この結果について、現在、松田美郷町長、齊藤秋田県バドミントン協会長が現地に行っておりますので、帰国後、明後日、この内容について記者会見を開く予定でございます。

 もう一つは、インドネシアのバドミントンについて申し上げます。
 明日26日、県、横手市及び県バドミントン協会は、インドネシア・バドミントン協会と相互の交流キャンプに関する基本合意書を取り交わすことになってございます。ジャカルタで日本時間の夜の7時でございます。
 今回の合意内容でございますが、インドネシアと県の選手が相互に訪問して行う交流キャンプを通じ、国際大会等における環境順応力や競技力の向上を図ろうとするものであります。今回の合意に基づきまして、相互交流を重ねながら、結果、2020年東京オリンピックの事前合宿誘致に結びつけたいと考えております。私の感覚では、これをやることによりまして、インドネシアもタイとともに大変強豪国でございますので、横手でのキャンプが大いに期待されるところでございます。
 もう一つ、(お配りしているレジュメには、)書いてございませんが、先週の週間行事予定でご案内のとおり、この29日から中国甘粛省との友好提携35周年を記念して、私が団長となって甘粛省を訪問する予定でございます。ただ、この度の大雨被害がございます。この大雨被害に関しては、復旧や情報収集に当たっているところでございますが、また、地元国会議員と、現在、電話でやり取りをしながら様々な今後の復旧についての情報を国の方に提供しているところでございます。
 そういう中で各省庁からの問い合わせもございます。国の幹部というよりも、政府の要人の視察も今後続くことが見込まれてございます。ただ、国会情勢がこのとおりでございますので、かなり直前まで不確定なものがございますが、いずれそういう状況もございまして、今、甘粛省とやり取りをしてございますが、いずれ今日中に私自身の訪中についての可否について検討を行いまして、明日、最終的に判断することにいたしてございます。特に国の要人がいつ頃入るのか、3日に組閣がありますので、ちょっとわかりませんけれども、私は一応29日から2日までの日程でございますが、状況によっては私自身が行けない場合もございます。知事会の方も27日は私の出番もございますので、地方創生の関係で、私も委員長としての役目もありますけれども、26日と28日の現地視察等については、これを取り止めて、27日に日帰りで行ってくると思ってございます。
 いずれそういうことで、まず色々な面でこの災害復旧について優先的に当たりたいと思ってございます。以上でございます。

(幹事社)
 今の発表事項の関連について各社さんから質問があれば挙手の方をお願いいたします。

(記 者)
 中国の甘粛省への訪問の件ですけれども、今日中に検討で、明日中に可否を判断ということなんですか。

(知 事)
 あちらの方の準備が相当進んでいます。また、私が行かない場合に訪問団全体を中止するのか、例えば何人か幹部も行っていますので、その代理で済むのか、そこら辺について現地の甘粛省政府と今やり取りをしてございます。
 その結果、ああいう国ですので、省庁のご判断もあるようでございます。あちらからの意向を一方的に無視もできませんので、すぐに来るかどうかわかりませんけれども、まず色々な渡航手続上の問題もございますので、明日中にはこの可否について決定しなければ、色々な面で間に合わないところございますので、まず終日あちらとやり取りをして、その結果、明日発表いたします。

(記 者)
 加えて、27日の全国知事会議ですけれども、今回の災害の関係で知事会の方に何か申し入れをしたりとか、そういうことを何か考えていらっしゃいますでしょうか。

(知 事)
 熊本県の例、あるいは今回、新潟県もございますので、当然その災害に対するものは、県単独というよりも今の全体としてそういう話題が上る可能性もございます。私自身、災害の方の担当ではございませんが、教育環境の方で幾つか地方創生の関係等々、私の報告事項、あるいは、これに山本地方創生大臣がご出席なさるということで、様々な要望事項もございます。あと、その中の一連の中で様々な県でこういう災害が起きてございますので、まとめた形で議論がある可能性もございます。そういうことで、本会議には私自身が出席いたします。

(記 者)
 その中で知事として何か県を代表して何か申し入れしたりする可能性というか考えはありますでしょうか。

(知 事)
 相手が地方創生大臣ですので、その場で直接大臣にというよりも、今まさに新潟県とかああいうとこは、逆に言えばどういう状況なのか、佐渡の方もかなり被害が多いようですので、まさに明後日の会議そのものにそういう情報が届くのかどうか別にして、いずれ、国の方に色々なお願いをしてございますので、そういう機会があれば、非常に短い時間ですので、かなりの議題がございますので、あるかどうかわかりませんけれども、いずれ何らかの形で関係県も含めて国の支援等についてしっかり求めるようなそういう発言をできればしたいと思っています。

(記 者)
 先ほど、国の要人の方が来るかもしれないという話がありましたけれども、例えば具体的に挙がっている方がいるのであれば。

(知 事)
 政府の方も3日の閣議後に来られるとすると、ちょうど土日のあたりだと、場合によっては副知事よりも私の方が、例えば28日には公明党の幹事長が参る予定です。井上さんは私の大学の同級生で、非常に近しい仲で、これは28日も知事会がございますけれども、28日は事務的なことですので部長の代理が利きますので、27日中に帰ってきまして、28日の早朝にお会いして、色々な面でご支援をいただくように、情報を提供したいと思っています。
 あと、今、国会の方とやり取りをしてますけれども、いずれなかなか現職の政務三役は、平日は動きがとれませんので土日になるのかなということもございまして、私自身の訪中について、今検討しているというところです。

(記 者)
 わかりました。現時点で決まっているのは、公明党の幹事長が28日。

(知 事)
 はい。 

(記 者)
 被災地の視察というのもされるんですか。

(知 事)
 その後、いずれ視察を、ただ、これは公明党の方で、政府というよりも党の方で今やってございますので、まだ正確にはまだ伝わってきておりません。

(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。


(幹事社)
 各社さん、ほかにありますか。
 それでは、幹事社質問に入ります。色々お話が出てますけれども、7月22日からの大雨被害について知事の所感をお願いします。

(知 事)
 まず、天候の方は大体落ち着いてきまして、ここ1週間大きな雨の模様はないようでございます。ただ、今一番私どもが力を入れているのは、市町村とともに、まずは被害状況について3つの視点がございます。いずれ公共基盤、道路、橋梁、あるいは農業施設、こういうところについてまず被害額を早くまとめるということが必要です。
 もう一つは、一般民家の方々の被災状況、これによって県の見舞い制度、あるいは今日も中小企業の相談窓口を設けました。事業をやっている方々について、お店屋さんとか、色々な設備が被害に遭われますと、事業行為に大変な差し支えがございますので、そういうための支援をするために、どういう融資、あるいは補助制度等が、状況によってはこれからそういう制度を設ける必要もございます。
 また、一般民家の方には、県単独の被災のお見舞金、こういうものもございますので、その確定等でございます。
 ただ、被害の中で一番時間がかかるのは、やはり農業部門、米については、まだ穂が出ておりませんので、泥で完全に倒伏しているところは災害、復旧は難しいけれども、水を被ったところについて、被り方について、泥水である程度時間がかかるとやはり、米はできますけども等級が下がる。あるいは全く影響がない場合もございます。そういうところは、やはり実は秋にならないとわからないと。
 あと、枝豆が、大変残念ですけれども、大仙市中心に枝豆についてかなり被害があると思います。そういうことで、今後、特に秋田の枝豆、東京市場で当てにされていますので、出ないとすると、今年はそういうところとの連絡で、信用を損なわないように災害によって今年はこれだけの量は出せないということを早めに伝えないと、あちらの方も困ります。そういうところで、色々な面で農業被害の方は少し時間がかかります。
 また、観光シーズンですので、県の所管するところ、あるいは国道、また、鉄道についても、JRさんに新幹線は今月中になんとかということで、まず観光シーズンですので、観光に影響を与えるような、そういう交通路、これについては、できるだけ早くまず暫定であっても復旧するように今、調査中でございます。
 それで、最終的には今回の事案は、局部激甚(正しくは局地激甚)ということで、これは、まず今後、災害査定を2カ月間程度、やります。その結果、緊急にやるところは、もう事前着工でやります。最終的に激甚災害は、局地激甚については、災害救助法と違って、人命と別ですので、最終的に年度でいきますので、年度末に最終的に国の支援の補助金率が決まるとか、ですからまず災害査定をしながら、やるところはどんどんやっていくと。そういうことで、最後の精算になりますので、その準備に当面かかるということでございます。
 あとは、市町村から緊急に様々な費用がございますので、例えば交付税の被害の大きい市町村については、交付税の早期交付、こういうことも求めていかなければなりませんので、市町村の緊急にかかる費用についての見通し、こういうものも今後調査をしていくということになります。
 いずれ様々な制度がございますので、国とやり取りをしまして、お盆前には、これは事務的に各省庁に、その時点までの見通し、あるいは被害の状況、これをまとめて報告する、これは事務的に求められておりますので、まとめて報告できるように今、各部に指示してございます。
 また、全国的な問題でもございますので、今日、山本農林水産大臣が記者会見をして農業被害について全力で対応するということで、そういう大臣方への要望も今後必要になってくるのかなという状況です。

(幹事社)
 では、この関連の質問を受け付けたいと思います。各社さんあれば。

(記 者)
 昨日のぶら下がり取材でも質問しましたけれども、確認の意味で何点か聞かせてください。
 知事の対応についてですけれども、災害対応時は、迅速な情報収集、それから初動対応というのが、災害対応の要諦かと思いますけれども、知事が22日土曜日の午後6時40分に、これは戻らなければならないと思うほど危機感を募らせていたのに、その日のうちに連絡会議を開かなかった理由は何でしょうか。

(知 事)
 今にして思えば、戻るつもりであれば、飲酒があったとしても、例えばあの時点で、後援会の車がございますので、公用車を使わなくても後援会の方で迎えに来られたということもできたわけです。また、今から考えれば、私の危機感が相当高まっていれば、例えば近くの横手周辺に親友もいますので、高速道路、あの時点ではまだ通行できますので、友人にお願いして迎えに来てもらってもいいですし、色々な方法で来ることができたわけでございます。
 いずれそこら辺について、一定の情報を得ておりましたけれども、その細かい情報について、これは全部私の責任ですけれども、私から逆に総合防災課の方にメールなり電話連絡をして全体概要をファクスなりで宿に送ってもらうこともできますので、そこら辺を怠ったということで、そこは全く私の判断ミスです。

(記 者)
 判断ミスというのはわかるんですけれども、その夜のうちに、知事ご自身が危機感を募らせていたと思います。そのようにご自身もおっしゃっていたので。

(知 事)
 これは多分、いつもの状況でいれば、これはシステムの問題とは言えませんから、私の全部責任ですけれども、ただ、システム上は、災害連絡室からある程度の状況で、知事、副知事が会議に来るというのは、私が決めるのではなくて、全体の中で、システムの中で決めるということで、そこまで至ってなかったものですから、通常であれば例えば(仙北市)供養佛の(災害の)時、あの時は災害対策本部をつくるということで、すぐに私もここに駆けつけたんですけれども、今回は、そういうふうになっていなかったものですから、まだ災害連絡室ですので、普通、災害連絡室というと、ここには来ない場合が普通ですので、そういうことはシステム上の問題ですけれども、これはシステム上の問題というよりも私がそこを、全部任せっきりにしないで自分なりに危機感をしっかり持って、むしろ私なりに判断をするという、そこが非常に欠けていたというところで、そういう意味ではシステムに依存し過ぎて、これは決して弁解ではございません。システム上の問題よりも、システムがいかにあろうとも、やはり自分で危機感をきっちり共有して、自らその行動の状況の予測を立てて、その後の行動をとればよかったということで、今さらながら大変後悔と反省をしてございます。

(記 者)
 すいません、こういうことを重ねて聞く理由は、要するに、その土曜日のうちに連絡会議を開くと、知事ご自身が出席しないことで、その県外に私用で出ていることが露見してしまうことを恐れたのではないのかなというふうに私ども疑ってしまうので、それであえて聞いているんです。

(知 事)
 それは全く、ございません。逆に言えば、連絡会議を開くように指示したのは私ですので。

(記 者)
 それは23日の朝・・・

(知 事)
 朝5時に、ええ。

(記 者)
 その22日のうちに、なるべく早めに初動対応をとるべきだったのではないですかと。

(知 事)
 ですから、これは行っていることを隠すことについては全く、いまどき隠してもすぐわかりますので。ですから、何か出張に行ったというのは、あれは完全にあの5時20分の段階で、「今、県外から向かうので」という電話を秘書課の人間であれば出張ではないことはわかりますけれども、たまたま総合政策課(後に総合防災課であった訂正の発言を行う)の職員が私が県外から来るということで出張ととらえたようです。
 その後、秘書課が、その情報をキャッチして、すぐ直したということであったようですけれども、いずれそういう隠すとか、そういうところまでは至ってません。全くこれは、いずれつまびらかに、こんなことはわかりますから。そういうことで非常に反省してございます。

(記 者)
 わかりました。あと関連で、その災害連絡室についてですけども、23日の午前11時と24日の午前10時に部局長を集めて災害対策本部並みの会議は、もう開いているわけですけれども、未だに災害連絡室を格上げしない理由というか、その判断する人は、その危機管理監であったりするわけですけれども、その災害連絡室のままであることについて知事としてはどう思いますか。

(知 事)
 ですから、ここは、やはり全体の今までの状況でも、あの段階ではやはりもう一つ連絡部とか、もうちょっと上がっても、ほかの市町村の状況を見ながら。ただ私、一番に聞いたのは、秋田市の災害対策本部どうなのと。
 ただ、秋田市もそうなっておりませんでしたので、実はそこについては、このシステムの問題というよりも、やはりその捉え方の問題で、状況に応じて災害の場合、希望的観測というよりも、更に悪くなるだろうという状況で、もう少し早めにその対応のレベルを上げるような、そういう仕組みづくり、これをしなければならないと思ってます。
 ですからこれはあくまでも私の責任ですけれども、今まで連絡室となれば、あとは任せきりというか、任せきりと言うわけでないですけれども、情報は取っても私まで行かなくてもいいという認識が、どうも入ってしまってますので、やはりもう少し、逆に言えば危機管理監に任せきりということで、それはやはりよくないことですので、そこの状況でやはり全体状況を把握するのは危機管理監でも、そこで最高の責任者としての私の今後の対応についてサジェスチョンするというような情報を常に私に上げてもらうということも必要であろうと思います。
 当然、自分なりに、自ら任せきりでなくて、自分なりに情報を収集しながら、その次の行動を想定することは、これが基本でありますけれども、プラスそういうシステム上の問題についても今後改善しなければならないと思っています。

(記 者)
 すいません、立て続けで大変恐縮ですけれども、もう一点、今回の一連の対応で、職員から知事への進言というのが、ほとんど無いのだなというのを感じたのですけれども、そういう組織の体質というか、意識のあり方ということについて、今どのようにお考えでしょうか。

(知 事)
 私は、いつも職員に対して上から目線では見てませんけれども、そういうことについて言いにくい体質になっているとすれば、これも私の責任ですので、今後、遠慮なく、別に幹部職員でなくとも、場合によっては知事ちょっと、ヤバイんでないですかと、このくらいは言ってもらうように、改めて職員に指示というよりもお願いをします。
 やはり、かつて1回か2回、そういうところありました。ちょっとプライベートで県外に行こうかなという時に、いや、ちょっと待った方がいいのではないですかということで待ったこともあるんです。ですから、そこら辺の、職員の体質が、逆に言えば三期もやれば知事が遠い存在になっているとすれば、それは問題ですので、そこは私から直さなければならないと思います。

(記 者)
 ありがとうございます。最後一点です。秘書課も含めて、誰一人県外に行くことを今回は知らなかったのでしょうか。それから、これまでそういうふうな習慣だったのでしょうか。

(知 事)
 これ、私が非常にうかつだったのは、例えば県外に出る場合でも、ある程度、東京だとか遠いところで交通機関、飛行機だとか列車、この場合は、必ず教えていました。ただ車で、例えば、近くの例えば岩手とかそういうところへ行く場合については、突然思い出して行く場合もありますし、また今回のように、これ宿をリザーブしますので、そういうときにしっかり言って行かなかった方が悪かったと思います。
 ですから、逆に言えば昔は、私の若い頃はメールも携帯もありませんので、やはり行くときはどこに泊まる、あるいはこういうところに寄るということは、電話番号を調べて、そういう習慣があったんですけれども、今、携帯がありますので、逆にそういうところがうかつであったということで、少なくても秋田市を離れて、すぐに駆けつけることができない、秋田市を離れる場合について、一応秘書課に、例えば今日は、いつも逆に言えば13日のお盆は角館に行って墓参りとか、そういうのは意外と教えてますけれども、いずれこういう機会でありますので、そういう状況の行動の範囲について連絡方法も含めて、私の方から直していかなければならないと思います。

(記 者)
 今回は、秘書課の方も含めてお一人も知らなかったということでよろしいでしょうか。

(知 事)
 言ってなかったと思います。ちょっとプライベートの休みで、プライベートで終日休みですよというところまでの情報で、これはやはりしっかり、どこどこ、少なくともどこどこ方面とか、何があってもすぐ携帯に入れてくれというのを言っていけばよかったですけれども、そこはちょっと慣れてしまって、すぐ携帯ということで、それで、これは全く私のミスでございますので、少なくとも秋田市を離れる場合について、今後しっかりそういうときについては、現場、現状を確認できるようにしていきたいと思います。 

(幹事社)
 私から質問させていただきます。昨日のインタビューの際に知事がお酒をコップかジョッキで飲む仕草が結構全国的に放送されてしまって、物議を醸しているんですが、その辺についてお気持ちをお聞かせ願えればと思います。

(知 事)
 これは恥しい話ですけれども、私お酒強い方なもんですから、一気に、飲むという仕草、あの最初のビールは、相当勢いよく飲んだというところです。ああいう表し方は、逆に言えばああいう場面で不謹慎だというお話もあったんですけれども、状況について、皆さん方もご承知のとおり、喉も乾いていますので、これ個人的な話ですけれども、グッと飲んだというそういうイメージです。

(幹事社)
 それでも各コメンテーターの方から結構批判を浴びているような状態だったんですけれど、その辺についてはいかがですか。

(知 事)
 私のこれは至らぬ点ですけれども、何となくその臨場感を出してお話するというのは、私の癖であって、逆に言えばああいうときには、余りそういう仕草、こういうことは控えて、お酒を飲んだという単純な表現でいった方が良かったのかなと。
 何となく、見る方にしてみれば、ふざけているように感ずることもございますので、私自身としては逆に臨場感を出して、こういうふうに飲んだという、ふざけたと言われればそれまでですけれども、表現を正確にしたかったというそういう気持ちもあったので、ああいう仕草をしたというところです。逆にこういう不謹慎なときには、通常の言葉で話すべきなのかなということで、逆に今日は、かみさんにも大変叱られております。ついでに言えば、一番最初に3時頃に電話が来たのは、かみさんからで、すぐに帰りなさいということで、かみさんのことまで余り言うことではないですけれども、大変うちでは針のむしろでした。

(幹事社)
 確認ですけれど、宮城県に行ったときには公用車ではないですよね。

(知 事)
 全く違います。私の車です。

(記 者)
 ありがとうございます。

(知 事)
 私、自分で運転しますので、いつも。

(幹事社)
 各社さん、ほかに。

(記 者)
 確認ですけれども、22日夜から県のメールは受け取ってはいたけれども読んでなくて、朝に知事から電話をしたということでよろしいですよね。

(知 事)
 寝てから3時頃に目を覚まして、その時点でかなり、いつもメールを、ここに(頭の横に)置いておりますので、かなり頻繁に鳴るようになって、その時点で3時に目を覚まして、ずっと見て、それからいつも県外に出るときにはタブレットの大きいのを持っておりますので、あれで色々な情報を取れますので、特に先ほど言ったとおり国の情報、河川国道事務所の情報が一番正確で早いものですから、あれを見て、その時点では相当出ていますので、これで緊急性を感じたということです。

(記 者)
 知事から電話をしたということですけれども、県の方から電話が来ないことに違和感を感じるのですけれど、逆にどういう場合に電話をかけるのでしょうか。

(知 事)
 ここが先ほど言ったとおり、これからの改善事項です。今までも、私に電話が直接来るということはないんです。ですから、あるのは災害対策本部に格上げするというときに知事も出席してくださいという時には来るんです。ですから、その場合はすぐ行きます。これ(仙北市)供養佛の(災害の)時に。
 ただ、それ以外は、対策本部以外は原則、ルール上は、私は出ることになっておりませんので、逆に言えばメールも来ないと。ですから、そこが先ほどのシステムがやはりちょっと、もう少し、私はですから、今までも災害対策本部以外に、連絡部の際にも、やはり将来、災害対策本部に格上げになるかもしれないということで、地震のときなんかは災害対策本部の前に、連絡部のときに私自身も出てやったときもありますので、そういうことからすると、別に災害対策本部でなくても、その前に何かやはり私が来てもいいわけですので、ただ、そこで少し考えなければならないのは、私が来るとすると、全部の部長が全部対応するということになるもので、こちらは部長でなくてもわかっている人から聞けばいいわけですから、ちょっと形式的になって、知事、副知事が出れば全部局長と、そういうふうになるとね、今度はものすごく部局長が全部の課の課長に連絡して、ありとあらゆるデータを全部集めて持ってこないと駄目なのかなというふうになりますので、非常に緊急性が欠ける場合があります。ですから、そういうこともあって、少し、私が出るのは対策本部だけということで、そこら辺の事前の掌握の仕方、あるいは形式的でない、本当に、これは別に部長だろうが次長だろうが現場の状況がわかればいいわけですので、そこでもう少しフレキシブルにやるということが必要だと思います。

(記 者)
 少し話が変わるんですけれども、今回、知事の初動対応に問題があったというのは確かにご自身も認められていて、それはとても重要な話だとは思うのですが、そもそもまた今後こういった局地豪雨が起きたときに、国や県としてどう対応していくかというところで、ここ数十年とか長いスパンで見ても、繰り返し雄物川が氾濫して甚大な被害を被ってきているわけですけれども、一級河川ということで一義的には上流部を除いて国の直轄にはなるんですが、例えば住民の避難ですとかこういった今後の復旧に向けた対応ですとか、そういったソフト面も含めて今後県としてどう雄物川に向き合っていくかというお考えをお聞かせいただければと思います。

(知 事)
 これ私が市長の時に経験した事項で、今も避難命令、あるいは指示、これが出ても実際に避難所にいる方は、ほんのわずかです。例えば私も市長の時に避難指示を出したけれども、避難所に行ったら一人もいなかったという、ですから、そこら辺で、ただ問題は、いつもこれは皆さん方も感じているのではないかと思うけれども、避難指示を出しても、何万人となると、どこに避難するのだと。
 逆に、あの(仙北市)供養佛の時に、外に出た方が逆に土砂降りの中で、もうワイパーも利かないところで逃げようもないという。ですから、そこら辺、やはり例えば高台で、山間でない非常にいい場所に建っている家は、同じエリアにあっても避難する必要はないわけです。逆に降りることによって危険ですから。例えば九州で、福岡で三十何万人と、どこに逃げればいいかという、住民の皆さんからよく言われるんです。避難指示と言っても、どこへ行けばいいかと。そこへ行ったら、全住民が行ったらパンクすると。
 ですから、もう少し細かく、例えばそういうエリアを、そういうどこどこの町内とまでいかなくても、ここはあらかた高台であればいいわけですから、高台でも崖のそばは駄目ですけれども、ある意味で市町村と県で協議が必要ではありますけども、もう少し細かい方が、でもほとんどの皆さん、慣れてしまって逃げないです。ですから、そこは非常に難しいところです。やはりまず人命第一ですから、まず本当に危険なところは早く逃げると。ですから、そこら辺が、オオカミ少年になっている可能性があって、去年も秋田で避難所に避難指示しても誰もいなかったと、この例が多いものですから、そういうところが一つ。

 それから、河川改修について、やはり非常に河川予算がものすごく減っているんです。ですから、河川予算の確保は大変私どもも厳しい状況です。やはりダムと河川との関係、あるいは今一番なのは、雄物川でもやはり神岡、あそこは工事中です。ですから、まだ工事の途中ですので、こちら、下流の河口のところは完全にできておりますので、やはり全体的なものについて、こういう大河川の場合、国等にそういう要望も必要ですし、あとは、何ともしようがないところがあります。流入河川、これ逆に言えば、大河川、一級河川をちゃんとやればやるほど逆流するんです。こっちが、要するに雄物川の受入流量が多く、キャパシティが多くなると、これが逆流して、支流に逆流するんです。ここら辺の排水をどうするかという、これなかなか難しいんです。ですから、そこら辺も含めて、やはりこういう豪雨は、これから続く可能性が、天候不順でありますので、そこら辺抜本的に、相当その今までにはない発想も必要であろうと思います。

(記 者)
 すいません、関連して成瀬ダム、裁判とかもあって色々揉めたとは思うんですけれども、治水対策というところで改めて、知事、多分成瀬ダム必要だと思われていると思うんですけれども、その辺について言及していただけますか。

(知 事)
 ダムについては、例えば秋田市のあれは何ダムだっけ、太平か・・・あそこのダム、仁別の・・・。

(職 員)
 旭川ダムです。

(知 事)
 旭川ダム、私のうちは、あの流域です。あのダムができてから、旭川、1回も、添川地区、氾濫してないんです。ですから、やはりダムの効用もかなりあります。あれができる前は、やはり手形、あれはすごかったんです。
 私もあの地区に住んでますので、よくわかります。あれができてからあそこは、1回も大水害ないですから、やはりそういうダムの効用というものはありますので、ダムとやはり河川の堤防、あるいは河川掘削、やはり掘削も非常に最近、メンテナンスの予算が削られていますので、河道掘削で、これは草がぼうぼうになってると、あれでまた流れが止まりますので、そこら辺メンテナンスの問題もあります。こういったところについては、国会議員の先生方とも協議しながら、色々な組織を使って、やはり優先的に予算配分が必要だという、やはり単なる公共事業でありませんので、やはりこういうところについてもしっかりやっていかなければならないのかなと思っています。

(幹事社)
 すいません、そろそろお時間ですので。

(記 者)
 今回の被害についてですけれども、最近の災害と比べて、かなり被害が広範囲に及んで、時期的なものもあって被害額がかなり膨らむのではないかという見方もありますけれど、これから調査をするということですが、現時点で全体の規模感について、どう見てらっしゃるか教えてください。

(知 事)
 まだわかりませんけれども、前の幾つか例がございます。
 平成25年8月9日、これは約90億、平成19年の9月17日、これは約60億ということからすれば、あのときの規模からすると、ゆうにこの数字は超えます。特に農業被害の方は、相当大きいのではないかと。ですから、やはり最近ではやはり鹿角と北秋田の方の災害復旧に3年かかったんですけれども、25年の倍ぐらいにはなるのかなと、簡単なイメージです、まだわかりませんけれども。特に、仙北は穀倉地帯、農業地帯ですので、枝豆、あるいは色々な農作物がたくさんありますので、そういうところからすると一番の秋田の穀倉地帯、これがほぼ全体が水没したということで、そこは非常に大きな被害になるのかなというふうに思っています。


(幹事社)
 もう2問程度受け付けます。

(記 者)
 今回の災害とはちょっと離れるんですけれども、能代松陽高校のいじめ問題になるんですけども、先週、被害者の方から知事宛てに再調査を求める請求書が出されましたけれども、それについて、ちょっと考えをお聞かせください。

(知 事)
 いずれこの問題は、非常に難しい、お互いの感情論ですので。ただ、知事宛ては、これルールですから、こういう再調査の申し入れというのは、これはこちらの方で再調査をするかどうかの判断は、まず一回、去年の7月に調査はしたと。あれは教育長の権限での調査です。あの調査の中身が十分かどうか、これをこちらの方で調査すると。そういうことなんです。
 同じことを私の方でやるというよりも、まずああいう、これ、でも法律的に明解になってませんけれども、一応幾つかの項目、この点については調査不十分だとか、この点については記載がないとかありますので、そういうところについて、当時の調査について、これは今度は知事部局の方の担当部局が教育委員会の方に、この調査、こういう点についてはしっかり調査したのかと、こういうところに記述がないということで相手が不満なようだけれども、これについてはどうなっているのかと、そこら辺は確かめると。
 そういうところで最終的にそれ以上の調査が不可能であるとか、あるいはその調査が一定のしっかりやった結果だとなるとまたいいでしょうけれども、ただ、全体としては国会決議で、再調査の依頼が申し入れが知事部局にあった場合は、できるだけ真摯にこれに対応することという附帯決議があります。
 やはりいじめの場合は、いじめの被害者側というのは、非常に色々な弱い面がございますので、そこら辺についてはしっかり調査を、あの調査が全体として満足すべき、これは満足なのかどうかは別にして、ああいう相手の方からご指摘あったようなものについて、しっかりやっているのかどうかということをまず調査をして、それに基づいて必要な事項を更にあれば、今度はその後の手続の調査については、特に法律的にないものですから、例えば補足調査を命ずるとか、こちらの方の知事部局も入って、そこについてもう一回調査するとか、そういうところに至ると思いますが、いずれあの調査について再調査の申し入れがあったわけですので、行政不服審査法とかああいう問題でなくて、要望ということですけれども、私どもについては、しっかりと受け止めて真摯に対応したいと思います。

(記 者)
 あと一つだけお願いします。いつ頃までに判断するものなんでしょうか。

(知 事)
 これ、なかなか難しい問題で、例えば先生方、退職したり、あと、生徒方はみんな卒業していますので、そこら辺、調査の限界もございます。そういうことで、ただ、これ、まさか1年とかではなく、可能な限り速やかにということで、まず担当は健康福祉部ですので、できるだけ早く、まず再調査するかどうか別にして、把握をしっかりまずやるようにということで指示してございます。


(記 者)
 大雨災害の被害の関係で、来週にはもう竿燈まつりがスタートします。今回の被害で主要道路とか観光地の道路とかも被害に含まれているかと思うんですけれども、改めてその道路の復旧方針についてどういうふうに考えているのかというのが一点、あと竿燈まつりにあわせた観光施設の一件では、先日、クルーズ船の列車、JRの方で国の補助を使って整備するという話が出ていましたけれども、今後、県としては、例えば国の補助プラスあとJRの動きも含めてですけれども、県としてプラットホームの整備に協力するとかという方針があるのか教えてください。

(知 事)
 JRさんは非常に能力が高いです。ですから、月末までに、今後大きな雨もないようですので、月末までには、こまちが平常運転と。ですから、これは心配することないと思います。
 ただ、逆に言えば、まだ一旦不通になってますので、それが復旧したかどうかということが、その全国的にお客さんの方が逆にその情報が伝わらない場合もございます。ですから、逆にその復旧状況がしっかり通常運転ができていますということについてJRと協議をしながら、県としても色々な広報、色々な観光の方で大丈夫だということを、これをしっかり広報することが必要だと思います。
 また、7号線、13号線、あるいは主要道路、高速道路も、今月中には全て通常の運転ができますので、そういう点についても県として、まず今、全力で復旧に当たっていますので、少なくても今月中に主要な道路はしっかり確保するよう努めております。同時に、県外に対しても大丈夫だということについて、しっかり広報をしたいと思います。

 (記 者)
 クルーズ船のJRの列車の関係ですけれども、国の補助でJRで申請したのが決まったかと思うんですけれども、県として今後その支援する方策とかっていうのは、今のところ考えていますか。

(知 事)
 今のところJRさんからは何もお話がございませんが、色々な、例えば復旧するために一部県道を使うとか、県道からの大型重機が入るために一部、そういうところあるんです。色々な工事に関わって県との協議なんか必要な点について速やかにやるようにします。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 すいません、大変申し訳ございませんが、そろそろ終わりたいと思います。

 

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