● 知事発表
  なし

● 幹事社質問
 (1)2月議会を終えて
 (2)知事選について

●その他質問
 (1)テレビ朝日の番組タイトル事案について
 (2)北朝鮮のミサイル発射事案について


 (幹事社)
 幹事社のNHKです。それでは、定例の記者会見、始めさせていただきたいと思います。まず、幹事社からですけれども、質問は2つ用意してあります。
 最初の質問からお聞きしますが、今日、2月の定例県議会が閉会したわけですけれども、改めて今回の2月定例県議会を振り返って、知事の所感をお伺いしたいと思います。

(知 事)
 今回は、(知事の)改選期で、予算も骨格ということで、特別そう大きな議論になるような予算、あるいは条例等はなかったと思います。そういうことで、比較的スムーズにいったのではないかなと。
 ただ、議論の中で、やはりむしろこれからの地方創生、「あきた未来創造部」も作りますので、そういう意味で、逆にこれからその新しい部を作った意義を生かしながら、様々な事業をしっかりやると。また、県政課題はたくさんございますので、そういう点について、逆に今後の方向性、あるいはその手法、さらには今後の何と言いますか、改選期でございますので、それに対する私の覚悟というか、そういうところについて主要な論点と言うんですか、そういうことについての議論が多かったのかなということで、個別案件で特別そう議会と私ども、考えが相違して議論が紛糾したということはなかったのではないかと思います。そういう意味で、今後の、これはあくまでも改選、この後の4月の結果でございますが、そこに焦点が絞られているということではないかなというふうに思います。

(幹事社)
 今回の2月議会の振り返りについて、ほかに関連の質問のある社があれば、挙手の上、質問をお願いします。

(記 者)
 知事が就任されて以来、提出議案の否決がないということですけれども、それについてはいかがですか。

(知 事)
 国政の場合は政権をどちらが取るかということですから、議員内閣制の場合は、必ず内容が、例えばある程度そんなに違わなくても、やはり政党間でそれを争点化しながら次の国政選挙で多数を取るということで争点を逆に作り出しながら国政選挙を戦うという、ただ、自治体の選挙は、そうではありませんで、やはり私ども、相当その練った形、あるいは現実を見ながら、無駄な議論は避けるような形でやっていますので、逆に全国の自治体見ても、そんなそんな極端な否決が多いという議会は、逆に相当色々な問題が、どちらかから提起される。あるいは、大きな事案で世論が真っ二つに割れているという場合はございますけども、今のところ私の個々の手法については、議論が伯仲して、色々議会からお叱りを受けたこともございますが、方向性そのものは、そんなに違わないと思います。そういうことで、否決はなかったのかなと。

(記 者)
 寺田さんのときは、結構あったように記憶しておりますが、その辺はいかがですか。

(知 事)
 やはりあのときは、例えば子育て税ですか、あれについては、市町村も、私あのとき市長でしたけれども、市町村にもほとんど説明がなかった。それから、地域振興局の再編も、地方の、地域の声というものまで、ほとんど拾わない状況で、いわばあれも、しっかりその説明があれば、そんなに揉めなかったのかなと。例えば、私が市長のときに、少なくても地方税の、あの新しい自主課税する場合に、税務課のまさに税務のプロがしっかりその根拠、それが第一です。
 ところが、税務課が、税務課の人が説明に入ってないんです。ですから、やはりそういう税法上の色々なところを聞かれますと、そこがやはり紛糾のネタになるということで、同じことを私がやったとすると、もう少し違った展開になったのかなという、そういうこともあったのか、あるかと、今の結果論ですけど、うん。

(記 者)
 ありがとうございます。


(幹事社)
 ほかに質問のある社はございませんか。ないようなので、次の幹事社質問に移ります。
 今日、2月定例県議会が閉会しまして、県知事選挙3月23日の告示までちょうど2週間というタイミングになったわけですけれども、改めて2週間前にして、どのようにこの選挙戦を戦っていくかということをお聞きしたいと思います。

(知 事)
 今回はどなたか必ず出るという想定でやっていますので、また、相手にあわせて政策を、その場その場で調整するように、逆に言いますと、相手にあわせて考え方を変えるということはしませんので、誰が立っても訴えるものは訴えるということで、既にパンフレットも作っていますし、ホームページにも出ていますので、そういう意味で、まず淡々と私は私の考えを訴えて選挙を、相手は2人になるのかな、余り相手との争点というのはないですよ。
 ですから、お互いに例えば、私は相手のことについては、余り、これはお互いの考えですから、考え方はいくらあってもいいですから、考え方そのものについての否定は私はしませんから。ですから、人間というのは、人間の数ほど考えがありますので、それを否定することは、私は余りそういう論理的では、論理的に考えると、それはそれですから、私は自分自身の考え方をしっかり訴えて、県民の皆さんにご理解をいただくという選挙をしたいと思います。

(幹事社)
 他社からの質問が関連であればお受けします。

(記 者)
 今日から事実上の選挙戦が始まったと言っても過言ではないかなと思うんですが、佐竹知事が県民の方、有権者の方に最も訴えたい論点、争点はないとおっしゃられましたが、とは言いながら佐竹知事もおっしゃりたいこともあると思いますので、その最も訴えたい部分についてお聞かせください。

(知 事)
 あのやはり、秋田の場合、その歴史的、あるいはそういう中で色々な面が形作られていますので、全てそれは歴史の中で、一日二日でこの秋田の形ができたものではないですから。ただ、色々なファクターが、いいファクターも悪いファクターもございます。ただ、私が訴えたいのは、しっかり県民の皆さんが、自分で自分に自信を持って、やはり積極的に動くということ、そういうことで色々な面が、行政も当然ですけれども、行政のみでは、これはいくら旗を振っても、これ行政がやはり県民の皆さんにそういうふうな気持ちになってもらうというふうな努力が当然、それに立った上で県民の皆さんが、自分のふるさとですから、やはりそれに自信を持って色々な面で動いていただくと。そういうふうな形で、みんなでこの県を創っていこうという気持ちになっていただきたいなという、そこは一番訴えていきたいところです。ですから、私の標語も、そういうキャッチフレーズになっています。
 
 どうしても昔から秋田の人は、秋田だばなもねどが(秋田にはなにもないとか)、遅れているとか、そういうマイナスの発想があるんです。これは県民の皆さんに、そういうふうなやや遠慮がちな風土、そういうものもあるでしょうから、そこをブレイクスルーするとなると、やはり行政も弱音を吐かずに、色々なことがあるけれども、何とかこれを打破しようというファイトを持ってやろうということを皆さんに勇気づける。勇気づけながら皆さんから勇気をもらって、こちらもしっかりやろうと、県民の皆さんと一緒に。今色々な面で余裕がありませんから。議論は議論でいいですけれど、とても、あっちとこっちに分かれてワーワーやってる議論、議論はいいですが、そこら辺を、やはり民意がまとまって、しっかり色々な面でやるというのを、それをやはり行政はリーダーシップをとってやるべきだと思いますし、やはり議会と執行部が、いらぬことで対立するということが一番、逆に言いますと県民もまとまりにくくなりますので、そういう意味では総力戦でやろうというふうな訴え方をしていきたいと思います。

(記 者)
 知事が県民の皆さんがふるさとに自信を持ってもらうような政策をやっていきたいというようなことをおっしゃっていたと思うんですが、現実として人口減少というのが進んでいて、今月中にも100万人を切る可能性すらあるというような状況になっています。
 そんな中で今回の選挙戦で人口減少克服というのを知事は最も大きなテーマとして掲げていると思うんですが、具体的にどのような政策というのを、色々なことをやられるのはリーフレットを読んでわかっているんですが、その中でも特にこういうような施策というのを展開することで人口減少に歯止めをかけていきたいというような決意について教えてください。

(知 事)
 いずれ人口というのは歴史的な形の中で、これは長い100年の単位でやはり減ったんですよ。増えたときもありますけれども、それはその100年の単位のインターバルの中で。やはり一番いい例が農業です。私は米のことについて、かなり強いことを言って、日本でも東北でもビリでした。ただ、県民の皆さんは、秋田は農業県だと、そうほとんどの方が秋田というのは農業が相当ウエイトが高いと思っているんです。誤解しているんです。そういうものの誤解を解きながら、やはり今の農業政策をガラッと変えて、そういうことになった結果、僅かですけども方向性が、いい方向に今、向かっているんです。  

 ですから、そういう意味で一つ一つ、そういう製造業でも、例えば今、トヨタの関係40社ぐらいありますけれども、半分以上は地元企業です。ですから、そういうところにそういう情報を提供しながら一緒にやれば、個々には伸びてるんですよ。ですから、このいい傾向、農業だとか製造業だとか、あるいは先般も再生可能エネルギーの風力発電、あれも県北の方では、もう地元企業が中心になって、相当でかい、今までは地元で調達したことのないような金を調達して、市民ファンドも設けてやり始めている。ですから、一つ一つそうやってやれば、種が大きくなるんです。

 ですから、そういう動きを止めない、止めないで伸ばしていって、その先にやはり一定の展望が開けると思うんです。同時に、それを、それを動かす、あるいは担う人材育成と一緒にやるということです。ですから、逆に言えば、やはり県民意識調査でも、やはり産業振興が一番要望事項が多い分野です。やはりこれ、県民の皆さんが考えていることについて、これに真正面に取り組んでいくということが、やはりこの後の県民の皆さんの声を聞くということになると思います。ですから、今のいい流れが少しずつ出ています。「千里の道も一歩から」ですから、それを広げていくということが今の一番の課題であろうと思います。

(記 者)
 最後にもう一点だけ。受け皿の話をされていたと思うんですけども、知事はそれ以外にも、文化やスポーツが、県民がふるさとを誇りに思う一つの重要な要素だというのは、色々なところで発言されていると思うんですが、今回の選挙戦で、スポーツや文化に関して、どのような政策を訴えていこうとされているのか、その部分についても教えてください。

(知 事)
 ホームページではアップしてますけれども、パンフレットをもっと凝縮してるのがあるんです。それは仕事と人材育成と、最後は生活なんです。ですから、やはり若い人がよく言うのは、若い人だけではないですけれども、遊ぶところがないとか楽しみがないと。やはりそういう意味では、文化・芸術、あるいはスポーツというのは、経済的な側面だけでは語られないその地域の愛着というか、そういうことがあるのではないかと思います。

 例えばサッカーチームの署名に17,18万もの署名が集まっていると聞きましたけれども、やはりそういうものにも応えていくということが必要だと思います。ただ、これも、やはり人口減少の中ですから、それを維持していくという目論見をしっかりやりながら、そのためにはみんなでそれを支えるという雰囲気を創りながら、県や関係者がそれに向かって進むということによって、やはりそういう方々の希望に沿うということで、また一つの秋田への愛着、あるいは楽しみというものが増えますから、今の若い人は仕事だけでは満足しませんから、そういうところも非常に強い一つの地域振興のきっかけになるのかなというふうに思います。お祭りになれば、こんなに人がいるのかというくらい、人が集まるんですよ。毎日お祭りをやってるわけにはいきませんけれども、そういうお祭り以外にもそういう燃えるもの、これをやはり創り上げていくということも必要だなと思います。

(記 者)
 ありがとうございました。


(幹事社)
 関連の質問、ほかにありますでしょうか。では、ないようなので、幹事社からの質問は以上にしますので、あとは各社、自由に質問してください。

(記 者)
 2つ大きくお伺いさせてください。一つは、昨日、テレビ朝日のテレビ番組の問題があって、県としてもイメージを損ねかねないという懸念を表明しましたが、知事の所感をお伺いさせてください。

(知 事)
 私はあのホームページを見てないですけれども、すぐ担当の方から、こういうことがあるという、それで関係する大館市の関係者と今、連絡を取っていると。私すぐあれ見て、やはりあれは、少し、いくらなんでも、食べ物ですよ。
 ですから、まずすぐ抗議をしようということで、まずは電話でという。一応、電話で通じない場合も含めて、すぐ動けるように公文書を作って、用意してすぐ持っていけるようにしていました。でも電話で、ああいうふうになったものですから。まあパロディーでも、あそこまでいくと、ちょっと度が過ぎますよ。まして食べるものでしょ。あれは、やはり少し。あれまた大騒ぎすると、逆宣伝になりますから。ただ、関係者の皆さんも余りいい気持ちはないでしょうから、ただ、テレビ朝日さんが、スッと受けてくれましたので、それはそれでいいと思います。


(記 者)
 ありがとうございました。あともう一点は、改めてで恐縮なんですけれども、北朝鮮のミサイルです。昨日、コメントもいただきましたけれども、引き続き国内情勢も非常に不安定という中で、懸念も含めてどのようにお考えか教えてください。

(知 事)
 あれは、日本の国内のアメリカ、米軍基地狙ってると。ということは、あれどこですか、三沢ですよ。あのコースは三沢です。なぜ、実験でも沖縄を狙わないのかというと、沖縄を狙うということは、実は韓国の上を飛ぶんです。これ完全に領空を飛ぶんです。もし、ゴルフで言えばチョロしたら韓国の上、落ちちゃうでしょ。それから、例えば横田基地、そうすると完全に日本列島を横断します。万が一の場合ですよ、ところが、実験するには秋田の方向が一番いいんです。結構距離あります。三沢を狙って、燃料を制限しますと、途中で落ちますから、ですから、あれは完全に三沢を狙っているということは、もし万が一のときは、秋田には落ちなくても秋田の男鹿半島の上から五城目の上を通って鹿角、十和田の上かな、あそこら辺から三沢にいきます。万が一途中でコントロールを失うと、確実に秋田県内に落ちると。ですから、今まで以上に、はっきり日本国内の米軍基地を狙っているということは、東北ではあそこしかないですから、三沢しか。必ず秋田の上を飛びますから、これ今までとは違って、もう一つその要するに危険度が増したというふうにとらえるべきだと思います。そういうことで一番の実験しても、万が一あっても大丈夫なところに、まずは実験のポイントを、ターゲットにすると。非常にこれが、それで、これ本当に大変ですよ。ですから、どういうふうに、これを封じ込めるか。

 だから17日の男鹿の、ああいうことも、確かにどこに落ちるかわかりませんから、コントロールを失った場合。迎撃するにしても、第一迎撃がイージス艦からやって、打ち損じますと、三沢のPAC3が動くと。そうすると、へたすれば秋田県内の上空で破壊すると。破片、落ちますよ。しかも、それがガスだったり、あるいは燃料が余った状態で落ちると、これはものすごく有害ですから、ほんとにあれ、万が一撃ち落として、打ち損じて、海の上で迎撃できたらいいんだけれども、最終は三沢基地の周辺の、多分三沢基地にはPAC3があると思うんです。あれでやったら、秋田県内に落ちるんです。非常にこれ大変です。ですから、ほんとに今までにないような危機感が出てます。

(幹事社)
 ほかに各社から質問はございますか。なければ、これで質問を終了しますが、よろしいでしょうか。はい、じゃあ質問ないようなので、これで会見を終わります。

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