● 知事発表
  なし

● 幹事社質問
 (1)次期知事選について

●その他質問
 (1)トランプ大統領によるTPP離脱について
 (2)弾道ミサイルを想定した訓練について


 (幹事社)
 今月の幹事社のAKTです。よろしくお願いいたします。本日は知事の方から発表がないということですので、早速、幹事社質問に移らさせていただきます。  

 毎度のことで大変申し訳ございませんが、告示まで2か月を切ったわけですけれども、まだはっきりとした構図のようなものは見えてきておりませんが、知事は次の選挙に向けて、今どのような準備を進めていらっしゃるか教えていただきたいんですが。

(知 事)
 はい。まず、物理的には事務所を確保して、3月の初めには使えるような形で若干手直しをするために、工事を入れています。事務所開きは3月の初めに、工事の進み具合によって、なかなか選挙事務所に適した建物がありませんけれども、幸い支持者の中でいいところがあるということで、そこをお借りすることにしました。
 あと、選挙態勢、これは私も市長選挙も含めて、全部で6回目で、慣れてますので、するべきことをしておりまして、また、事務所の態勢、役割分担、あるいは選挙の際の後援会の幹部、あるいは実践部隊について、人員を、お願いしたり、色々な面でこれを整えております。 あとは、全体集会の日にちも、大体決めておりますし、会場もセットされています。
 
 あとは、肝心の政策ですけれども、これは、これまでの取り組みの検証をある程度行って、その上で、今までの8年間の大きな流れそのものを全く否定するようなことは、これはおかしいわけです。ただ、その後に色々な各種団体、あるいは支持者、あるいは、色々な会合の際に、やはりこの知事選挙が近くなりますと、色々なところから、こういうことをやったらいいんじゃないかとか政策提言もございますので、そういうものを今まとめて、これまでの議会の議論の中でやはり求められていることで、私もそう思うようなことについて、これは政策的に落とせるかどうかということで、前からお分かりのとおり、市長選挙の時から、私、スローガン的なことはなくて、かなり細かく、やはり役人出身なものですから、どうしても中身を、しっかり検証しないと、空約束はできませんので、そういうことで今、時間が余りありませんけれども、合間にやっております。
 そういうことで、最終的には2月議会の議論、こういうものを踏まえて最後のまとめをしたいと思ってますので、政策集は3月になります。特にその中の重点的なもの、新規のもの、あるいは大きな方向性のものについては、これはこれでまとめて、こういうものを印刷物にして、告示であれば配られませんので、これも3月のある程度の時期に出したいと思います。

  また、幸い今、県議会議員、あるいは市議会議員の新年会とか、国会議員も含めて、国政報告会、あるいはそういう県政・市政報告会にほとんど呼ばれますので、そういう席上で少しお話して、逆に先生方からは、私の励ます会に模様替えということで、土日はほとんどそういうことで全県を歩いて、色々な面でご説明を申し上げているということで、まずは皆さんに、今、色々な会議もありますので、体に気をつけて、要は余り飲むなと、そういうことで、少し控えながら、皆さんの意見に耳を傾けて今やっております。


(幹事社)
 ありがとうございます。これに関して、あと、関連の質問がある社がありましたらお願いします。

(記 者)
 今、県議の新年会などに廻られていると。一般の方とも何か意見を交わされる機会があるとした場合、何か県政に対して注文でありますとか、あるいは意見でありますとか、そういったものを直接、知事のお耳に入るっていうようなことはございますでしょうか。

(知 事)
 ええ、結構ございます。例えば県議の先生方の県政報告会に行きますと、例えば農業関係の代表者、あるいは商工業の代表者、福祉、そういう各種分野の代表の方が来ますので、色々なご注文というんですか、政策提言もございます。
 最近特に、秋田市以外に行きますと、農業の話が非常に多い。(平成)30年以降の米の生産調整の廃止に伴うもの。ただ、実はこれはおもしろい現象だなと。30年以降、これはやはり、ある意味で私が今まで農政については、これについて非常に肯定的な意見という、やはり現実に米についても、これ逆に言いますと、やはり農業関係のリーダーの方は非常にそういう意味で苦労してますけれども、30年以降、その単位農協当たり、その農業法人によっては、非常に増産、注文が増えているというところが結構出てます。
 ただ、逆に言いますと、売り込みを余りしてないところについては、その反対の現象ということで、変な話、30年以降は、県は生産調整なくなっても、余り口を出すなというお話もあるし、またその逆の話もあって、難しいものだなと。ただ、米全体のウエイトは、ある程度米を中心の基盤としながらも、例えばメガ団地、あるいは複合経営、こっちの方にしっかり力を入れてくれという話は、どこへ行っても非常に大きいわけです。例えば枝豆日本一、あるいはネギのように目標を作ってやってくれと。県においても、その農業関係も、ある程度集中的に予算を絞って、そういうことについては非常に皆さんご理解があるなと。

 あとはやはり工業の方は、先端的な電気、機械、輸送機、こっちは、やはりトランプさんの影響で、自動車産業、これが今伸びてますけれども、これがどうなるのかという非常に不安感を持って受けとめているようです。
 逆に航空機の方は、部品は一部行ってますけれども、最終製品は全部アメリカからボーイングを買ってますので、航空機の方は、逆にそんな心配は余りしてないと。日本で飛行機売ってませんから。
 ですから、非常にその業種によって、貿易関係のものについては、やはりトランプさんの影響が非常に今心配だということで、場合によってはそういう政策をマイナスの影響が出てくるようであれば、県としてもスピーディーに対応を取ってほしいという。
 あと商業の方は、やはり人口減少の問題がありますので、これは人口減少は当分避けられないというのは皆さん分かってますので、そういう中でどういう方策をとるのか。やはり、例えば交流人口を、たくさん増やすということで一生懸命やってますけれども、やはり人が来ても物を買ってくれないとどうしようもございませんので、やはり、できるだけ地元が潤うような、そういう交流人口の動線確保、あるいは日程の調整、について非常に興味があるようで、こういうものについては非常に注文がございます。
 あとは、やはり、特に過疎地では将来の自分の地域の、特に冬になりますと交通の便も非常に悪いわけですから、やはり冬期を含めて生活の不安、こういうものはたくさんございます。

 医療関係は、やはり医師不足はありますけれども、実は私が一番、8年前に医療のひずみを強く訴えて、8年前は、ほとんどどこへ行っても、おじいさん、おばさん方から医療の問題が非常に出てましたけれども、一応、ある程度その時よりは少し前進しています。
 医療の問題についても注文はたくさんございますけれども、研修生も多くなっておりますので、部分的に、地域的に、色々な難しい課題もございますが、少しよくなってますということで、そういう評価を受けています。
 ただ、いずれもう一つは、やはり若い人に希望を持って、夢を持ってもらって、そういう少し前向きの、例えばサッカー場の問題、ああいうものについて、意外と郡部の方でも、若い人のみならず、一定の年配者で必ずしもサッカーをやらない人でも、ああいうのが盛んになれば、若い人が秋田にとどまるきっかけにもなるだろうということで、そういうことについても前向きに取り組んでもらえればという話が結構あります。ですからそう簡単ではありませんけれども、やはり私もいずれ若い人が楽しめるというものがしっかり、これをどうするのかということについても、ともすれば、役所というのは銭勘定だけで考えますけれども、やはりみんなで、そういうものを実現する、そういう仕組みづくり、あるいは、やはり県が旗を振ると、それなりに皆さん協力してくれますので、そういうことについても、かなり前向きにやっていこうなという気持ちで今います、はい。


(記 者)
 あと一つ、すいません。人口減対策の新しい部局の関連で、議会側にも先般ご説明をされて、その後、議会側からもある程度反応があったかと思うんです。今改めて、知事のご見解、新しい部局について伺えればなと思います。

(知 事)
 これは2つの側面がございます。やはり人口減対策ですね、人口減対策といっても幅広いですけれども、やはりこれについて、強い問題意識を持って、県が市町村とともに、あるいは県民とともに歩むという姿勢をお見せするということが一つ。
 もう一つは、やはり総合政策審議会の部会が幾つかありますけれども、大きく分けて4つの部会に分かれていますので、やはり少しずつ認識がちょっと違うんです。ですから、総合政策審議会で一番に言われたのは、関連あるところは1カ所にまとめて、司令塔を一本にして、常にその横の連携というんですか、その流れの中で検証しながらフィードバックするという。これはやはり部が分かれているとできないということで、そういう非常に強いご提言もございました。
 そういうことで、議会にお示しして、議会の方からも幾つか疑問点、あるいは、色々なご意見もございますので、ここら辺を今どういうふうな形にするのか。また、一部理屈づけをしっかりやって、もう一回議会と議論をしっかりやっていただくために、今準備をしてございます。

 あと、こういうものはやはり地方の現場でも、しっかり、本庁のみで動くものではありませんので、地域振興局の中にもそういうふうな窓口をつくると。もう一つは、今後、市町村との連携をどうするか。やはり子育て政策なんかは、全部県がやるというもんではないわけです。ですから、非常に熱心な市町村は、例えば、2子まで無料。3子できなくても2子まで無料に。ということは、市町村が半分もつから県も半分もつ。無料あるいは補助率を上げるために、市町村も頑張るから県も頑張ってくれというところもございます。逆に財源対策からして、余り踏み込まないでくれという市町村もあるんです。非常に違うんです。

 ですけれども、これは地方自治ですので、その市町村によって違ってもいいという話もありますけれども、やはり全県一律に、全県民が同じような恩恵を享受するということもやはり必要です。そこら辺について県の方でも今、さらにそういう色々な支援制度を、財源の問題もありますけれども、できるかできないかという、これは逆に言いますと、来年からというよりも、こういうものをある程度、私の公約にあげて、まあ選んでいただければ、それを再来年度にということになりますけれども、いずれそういうところについては、マニフェストというんですか、そういうところで皆さんにお示しして、これについてご理解が得られるのかどうかということで今やっております。


(記 者)
 知事選に関しまして、佐竹知事、先ほど具体的な政策集を3月ということでおっしゃいましたけれども、ブラウブリッツのスタジアムについては、公約として掲げる考えはあるのでしょうか。

(知 事)
 はい。岩瀬社長さんともお話をしてございます。実はうちの息子のところがスポンサーをやっておりますので、よくうちに、余り言うとあれですが、一杯飲みにきますので、これは別ですけれども、秋田市長さんも前向きです。ですから、いわゆる県・市連携の文化施設、ああいう形で県と市が一つになって、あとは場合によっては民間も含めて、ブラウブリッツの方は、民間資金も何とか努力したいということで、商工会議所だとか、今後いずれ、今回の予算に、民間も含めて、そういうものをどうするのかという構想の協議会をつくろうと思っています。
 ですから、いずれ将来的に、いつになるかは別にして、何とか、その方向性は出したいということで、いずれマニフェストに載せるということで、市長さんとも今、調整しています。


(記 者)
 先ほど、メガ団地、農業の複合化の話の中で、先日、メガ団地の生産者の方の会議があったんですけれども、今後、作付面積を拡大したいにしても、販売額をもっと上げるにしても、人手不足がもうすごい目立ってきて、どうも立ち行かないという声もあったんですけれども、その辺の第一次産業への対応というのはどのようにお考えでしょうか。

(知 事)
 これ、1次、2次、3次ともやはり人手不足が非常に多いです。
 企業誘致の懇談会で大阪、東京に行きましても、まだまだ増やしたいと。増やすことによって、能力を上げたい。ですから、最近多いのは、製造業の誘致企業の皆さん、やはりAターン、あそこから非常に多くとってます。ですから、やはりAターンの方が昔というか、どちらかといえば、製造業、あるいはサービス業中心。ちょっと別枠だったですけれども、農業についてはないわけではないですけれども、若い人の移住の方は農業者がいますけれども、そこをどういうふうに、結構都会に行きますと、農業についての希望がありますので、そこをどういうリンクしてやるのか。

 そうはいっても日本が全体的に、農業関係も含めて人手不足ですので、自動化、ロボット化、こういうものも、やはりメガ団地が多くなり、生産量が多くなりますと、ある程度機械化をしても投資効果が出ますので、そういうことも県として、農業試験場と産業技術センターで、もっともっと研究をしながら、できるだけ人手がかからない農業のあり方という、特に、稲作なんかと違って、相当機械化もできますので、そこら辺も、両にらみでやっていかなければならないなということで、トランプさんの問題もありますけれども、県内の誘致企業では、投資意欲はかなり多いです。ただ、人手不足の問題がございまして、これはやはり農業も同じですので、そこを、やはりこれから重点的に今やっていかなければならないということで、教育の問題、あるいは職業訓練、あるいはそういうところを含めて、教育訓練からそこにマッチングするまで一連で、こういうことも、これからしっかり取り組まなければならないなということで、ただ、有効求人倍率が高いから喜んでいるという状態ではいけないと思いますので。


(記 者)
 今の人手不足に関連してなんですけれども、農業の人手不足で、大潟村の方で外国人を使いたいということで特区を申請している経緯があります。一部の自治体では、県ぐるみでそういったことを考えているところがあるようですが、県としては、農業の人手不足に対して外国人をというような考え方では、どういうご見解をお持ちでしょうか。

(知 事)
 今のところ、実は介護の関係は、一回特区申請をやってましたけれども、非常にハードルが高い。農業の方は、例えば大潟村のような、ああいう大規模農業を、機械化農業、ああいうところと一般のところ、大分違いますので、そこら辺の区分けは必要ですけれども、いずれその外国人労働者の活用というのは、これは、かなり大きな問題で、我々も介護の関係の時にも、相当問題意識を持ってやっています。ただ、今のところ、大潟村が、どういうふうになるのか。そこら辺を見ながら、そう簡単なものではないですから、そこを、特に農業について、小規模な郡部に行きますと、若干拒否反応があるんです。
 ですからそこをどう打破するのか。例えば集団で、ある地域でそういう受け入れ態勢をつくってということも必要ですので、いずれ日本の国では、この問題は大きな問題で、研究課題とすることが必要ですし、特に秋田のように人口減少県では、やはり逆に国にそういうものを提案するという姿勢も必要だと思います。今後の一つの大きな課題だと思います。


(幹事社)
 ほかにありませんでしょうか。

(記 者)
 先程も少しお話が出たんですけれども、アメリカのトランプ政策が始まって、TPP離脱にも署名しましたけれども、秋田県への影響をどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

(知 事)
 大きく分けて、やはり製造業の方と農業で、ようやく、どこへ行っても今、TPPがなくなって農業の関係よかったという人はいなくなりました。農協の幹部は、逆にTPPがなくなって大変になると。いずれ農業の方の個別交渉で、FTAで相当色々なところで押しつけが出てくるのではないかということで、逆にTPPがなくなった方が逆に不安だということで、そこら辺は、非常にそういう声が多く聞こえます。
 あと、やはり製造業の方では、ちょうど今、秋田が車の部品産業がどんどん伸びていますので、これがどうなるかによって、特に地元の下請さんが非常に直接の影響を受けますので、これは心配してございます。
 ですから、この2つがどういうふうになるのか。この辺の見通しが、できませんけれども、いずれかなり心配な要因があるということで、我々も、中央の情報も含めて、やはり万が一色々な動きが出たら早め早めに、その対応を打たなければならないなというふうに思っています。


(記 者)
 質問の傾向が変わるんですけれども、3月17日に男鹿市で弾道ミサイルを想定した全国初の避難訓練が行われるということですけれども、それに対する知事の今の所感というかお考えを聞かせてください。

(知 事)
 これは、たまたま男鹿沖に落ちたということもあったでしょうけれども、国の方からの提案で、我々も、いたずらに不安をあおるわけではございませんけれども、いずれ非常にそういう意味で、やはり訓練はしておいて悪いということはないと思います。
 ですから、県もお引き受けをしたということですけれども、いずれ、なかなか難しいのは、ミサイルの問題はそう簡単に、単なる訓練で、そういう危機感の共有はあるでしょうけれども、この訓練そのものが、そう簡単にミサイルに対応することができるかどうか、これは現実的にテクニカルの問題として、そう簡単ではないと思います。ただ、やはりそういう危ないこと、国がそばにあるということについての認識を持つという、これは必要だということで、そういう意味の意義は認められるのかなということで、県も協力しますということです。

(記 者)
 決まったのがついこの間ということですけれども、今のところ避難訓練というような形でのオーソドックスな連絡情報網の共有ということですけれども、何か、全国で初めてということで、これまでにどこの自治体でも当然経験したことのないような想定なので、何か秋田の方で、事例というほどのものではないんでしょうけれども、こうした危機の事態に関して、新しいことであるとか、あるいは、こうした想定が必要であるとかというような、先ほどのお話にあった危機意識の共有という部分で、何か今お考えになっていることとかはありますか。

(知 事)
 例えば、核弾頭の場合は、これしようがないです。ただ、通常弾頭で、陸に落ちた場合、爆発物と、もう一つは燃料、燃料は非常に猛毒性がありますので、そういう意味で万が一、いわゆるターゲットとして落とした場合と、例えば事故でたまたま陸地に落ちた場合は破壊されますので、燃料が残っていると非常に猛毒が出ますので、やはりこれはそういうものを見ながら、避難を風上に避難するとか、そういう対応が必要です。
 ですから、核弾頭だとこれ逃げるとか、そういうことは物理的にできませんけれども、例えば、アメリカに向けたやつが途中で落ちたと。そういう時に、例えば弾頭が不発であっても、やはりそれは危険ですから、相当範囲、避難が必要ですから、そういうこともありうるということで、これ軍事的に言いますと、私、別にプロではないけども相当詳しい、自分でもそっちの方やってましたので。ただ、やはり一番アメリカにもしやるとすると、ちょうど秋田の上を行くんです。ちょうど秋田の上が、一番射程の飛球ラインなんです。そういう意味で、やはり秋田ということもあったのかなと。

(幹事社)
 そろそろお時間ですので、もしほかになければこれで終わりたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(知 事)
 はい、どうも。

(幹事社)
 どうもありがとうございました。

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