公的個人認証サービスとは?
2016年03月16日 | コンテンツ番号 2
これまで行政機関への申請や届出を行うときには、それぞれの窓口へ実際に行って、申請書に印鑑登録証明書や住民票など、本人確認のための証明書類を添付しなければなりませんでした。
現在、国や地方公共団体では、これまでの窓口での手続きに加え、自宅のパソコンから行政機関に対して、インターネットを使って申請や届出ができる仕組みづくりに取り組んでいます。
しかし、電子的な文書については、改ざんが容易であるうえ、その形跡が残らないとった問題があります。詳しくは、次の「インターネットで文書交換する際の課題」をご覧下さい。
このように電子申請届出を確実に行うためには、
- 「確かに本人が申請したものなのか?」
- 「他人がなりすましてはいないか?」
- 「途中で申請の内容が改ざんされていないか?」
を確認する手段が必要となります。
これらを解決するために、次の「電子的な印鑑」をICカードの中に入れていただき利用していただくことになります。
- 秘密鍵 「実印」に相当するもの
- 公開鍵 「実印の印影」に相当するもの(この2つの鍵を鍵ペアと呼びます)
- 電子証明書 実印を証明する「印鑑登録証明書」に相当するもの
そして、これら「電子的な印鑑」を利用して、暗号技術を用いた「電子署名」を行うことになります。電子署名の詳細については、次の「電子署名(デジタル署名)の概要」をご覧下さい。
「公的個人認証サービス」は、このようななりすましや通信途中での改ざんなどを防ぎ、安心して申請届出をインターネットで利用していただくためのサービスです。