● 知事発表
  なし

● 幹事社質問
 (1)今年の抱負(今年の一文字について)

●その他質問
 (1)次期知事選について
 (2)女性の雇用の場の確保について
 (3)インバウンドについて


 (幹事社)
 1月幹事社の河北新報です。今年もよろしくお願いいたします。知事からの発表事項がないようですので、幹事社の質問に移りますが、今年の抱負について、漢字一文字で発表をお願いいたします。

(知 事)
 まずは、明けましておめでとうございます。
 私の任期は4月18日までと記憶しているが(実際は、4月19日)、3カ月半ですけれども、ひとつよろしくお願いいたします。今年の一文字ということで、毎年悩むんですけれども、色々な面で人口減少対策も含めて、まずは前進あるのみということで【進(すすむ)】です。

(幹事社)
 幹事社からもう一つ。その「進(すすむ)」という意味の中で、人口減少対策というふうにおっしゃっていましたが、具体的に例えばどういうところを前進させていきたいですか。

(知 事)
 人口減少対策も含めて私の任期も3カ月半ということで、自分もまた再度、再々度挑戦ということで、自らも進むという意味もあります。
 また、色々な面で停滞感が否めないものもございますので、色々な秋田の課題について前向きに捉えて、これを色々な面で課題解決のために、色々な施策をどんどん進めるという意味も込めてございます。
 それで、先ほどの年頭の挨拶でも言いましたが、いずれ今年の4月の選挙が終わってから、どうなのか、いずれ誰が知事になっても課題というものは変わりませんので、まずは今の元気創造プラン、あるいは未来総合戦略、ああいう計画について、きっちり進めるということと、また、今までの当然成果、あるいは途中経過を踏まえて、見直しまではいきませんけれども新たな発想、あるいは県民と意識を共有できる政策を、まだまだあるのではないのかということで幾つか今日お話しました。
 今までやってきているもの全部それぞれ意味があってやってございますが、やはりこの新しい発想というんですか、例えば働き方改革についても総理の言う女性の活躍も、全て新しい時代の発想であろうと思います。そういうことで、私どももそれを受けるという意味ではございませんが、やはり秋田については人口減少対策について分析しますと、女性の流出が大きいということで、やはりこれを、そう簡単にはいきませんけれども、しっかり受け止めて新しい新機軸をひとつ出さなければならないと。

 また、インバウンドでも、今日も発表(新聞記事)がありましたが、確かに韓国のソウル便が止まっているという状況で、対前年に比べますと秋田のみがマイナス(正しくは福島県もマイナス)ということで、こういうものも韓国からの便が止まったからマイナスであるというそれはそのとおりですけれども、それはそれとしてまた別に新しい道を考えながら、当然に韓国便についても、その再開について何とか目途をつけたいと思いますけれども、そう簡単にはいかないと。そうしますと、そのほかの手法も含めて、新しい発想で、思い切ったことについて、これを進めるという意味もございます。

 あと、例えば健康寿命日本一などというものは、やはり秋田の様々な成人病対策、あるいはそういう病気の面のワースト、あるいは自殺対策、そういうものも含めて、ああいう言葉で、単体ではなくて全体を含めて総合的に推進するという意味合いもあって、全く新しい政策ということで、個別の政策は今までどおりですけれども、どうも県民の皆さんにバラバラに受け止めていただいていると。ですから、健康寿命日本一という全体を包括した、やはり健康であれば明るくなりますし、色々な面で希望も出てきますので、そういうことで、一見人口減少対策とは関係ないようなものでも、これが明るさを取り戻すことによってイメージも大分変わりました。そういうことで、若い方々も含めて、具体的な政策も含めた県民運動を進めたいということもございました。

 あと、色々な面で高速道路関係なんか期限がついたものもございますが、その後の県道の整備、これについて私も随分全県歩いて、個々の小さな路線は別にして、未だその大きな路線で、やはり地域からの要望が多い105号、101号、あるいは104号、こういうものも何とか、時間はかかりますけども、県としての方針を出して、これを整備に着手するために、その方針をどうやって具体的なものにしていくかということで、これもやはり前に進むというそういう意気込みでやらなければ、なかなか突破できないということでございます。

 あと、色々な面で、特に先般も県の調査もございますが、秋田市の調査もございまして、例えば子どもの貧困対策、こういうものも、逆に受け止めれば、必ずしも一人親家庭の皆さんに秋田に来ていただくという意味合いは余りないですけれども、やはり暮らしやすいと言うんですか、一人親でもあっても貧困家庭対策を、例えば市町村との協働で、そういうものについても秋田で教育をしっかり受けることができるということも発信することによって、色々な面で秋田のイメージもまた変わるのではないかと。

 あと幾つかございますが、いずれ各部局には、新しい予算について、もう一回今までのものをガラガラポンではございませんけれども、みんなよく掘り下げて分析しながら、よりその成果のしっかり見えるような形で組み直すということが必要ではないかということで、今日は幾つかの課題を申し上げたつもりでございました。あと例えば、スポーツ関係、ただ、年末、秋田商業、秋田工業のサッカー、ラグビー、残念ながら、なかなか勝てないですね。やはりああいうもの、せっかくプロの方も頑張っていますので、何とかそういうプロスポーツの面についても今の若い方が一番燃えるというんですか、そういうものも必要でございますので、そういう基盤整備、例えばサッカースタジアムをどうするのか、あるいはアリーナ機能を持った県立体育館の構想、いずれそう遠くない時期に整備構想を作りたいということで申し上げた次第でございます。
 あと、せっかくの文化遺産、資産というんですか、多くの文化資産がございますが、どうも自分たちの祭り、竿燈なんかは別にしても、まだまだその活用することによって観光コンテンツにすることができるものもございますので、こういうものも、市町村の仕事ではございますが、単に市町村にお任せするのではなくて、県も積極的にこれに関わって、東京オリンピックもございますので、こういう文化資産、これについて、より幅広にPR、あるいは全面に推し進めて、観光コンテンツということで交流人口の増加に結びつけたいという意味もございます。

 そういうことで、いずれ今年の予算査定は早まりますけれども、できればなるだけ区切りのないように、全くの新規、こういうものは選挙後に送り込むことになりますけれども、前からの引き続きの大きな仕事で、可否の議論の少ないものについては、できるだけ当初予算に盛り込んで、やはり6月補正でやって夏からということで、逆に言いますと1年遅れにならざるを得ないものもございますので、できるだけ4月からスタートができるようにということで、その流れの中のものについては新年度予算にに盛り込みたいと思っております。
 ただ、財政状況、交付税の状況がどうなるのか、農業関係も含めて県への配分について、公共事業も相当程度確保しているものもございますので、こういう国の財源もうまく使いながら、何とか積極的な予算を組んで、全く新しい発想のものについては選挙後ということで臨みたいと思ってございます。


(幹事社)
 ありがとうございました。質問のある社、お願いします。

(記 者)
 先ほどの年頭挨拶の中で、波乱は自然に生まれるものであって、それによって知恵や抵抗力ができるというお話をされておりましたけれども、4月の選挙戦についてもそのように捉えているのかというところを教えていただけたらと思います。

(知 事)
 当然立候補する身としては、どういう選挙になるかということを、色々な情報を踏まえて、分析をしながらやってますけれども、まだ相手がはっきりわかりません。ただ、相手がいかにあろうとも準備はしっかり整えなければなりませんし、また、どのような選挙であっても県民の皆さんに、しっかりと政策、秋田弁でいけば、やぐさねで、いい加減でなく、私の性格上、ちょっと長いですけども、ああいうものをしっかり今作っています。
 2月議会の議論も含めて、最終的に、3月の初めぐらいまでは一定のところをまとめて、その中で、特に重点的なもの、要するに大事なものを抜き出して、これは選挙の前にしっかりと県民の皆さんにお示しするということで今、準備を進めてございます。
 そういうことで、これからも、各種団体の新年会等がありますけども、新年会も行って一杯飲むだけでなくて結構色々な要望が出ますし、昨年の年末に商工団体、あるいは農業団体等も意見交換会をしていますので、そういう点も含めて、それをどうこなして、要望をどういうふうに受け止めて、予算的なものもございますので、どういうふうな形でまとめて出すということについて今やってますので、そういう点については選挙戦がいかにどういうふうになろうとも、しっかり県民の皆さんにお示ししながら、真正面から戦っていきたいと思います。

(記 者)
 すいません、波乱については望まれますか。

(知 事)
 今のところ、どうも静かですね。うん。逆に幾つかの市長選挙の方が、新しい動きがまだまだ出そうですね。
 知事選挙の方は、前から、色々な話はございますが、なかなか具体性がわかりませんから、ただ、選挙をやる身としては、当然、一定というんですか、厳しい選挙戦になってもしっかりやり抜くという準備、態勢も作ってございますので、後援会、あるいは選挙母体も、既に人材確保できてますし、選挙の実際の仕切るリーダー、これも全てご了解を、まだ今の時点でお話はできませんけれども、大体のご了解を得ていますので、そういう面で臨んでいきたいと思います。市長選挙の方は、秋田市の方は近々どなたか立候補表明なさる動きも、なきにしもあらずというそういう情報は得ています。


(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。

(記 者)
 今日の年頭のご挨拶の中で、ちょっと2点あるんですけれども、一つは女性の活躍について知事は色々とおっしゃっていましたけども、まず機運の醸成といったところからまず始められるお考えでしたけれど、例えば何人ぐらいの女性の雇用を新たに生み出して、例えばどういう地域につくるとか、そういったビジョンもお持ちなんでしょうか。

(知 事)
 どちらかと言えば女性の好む職種、2つございます。一つは都市型、ですからやはり都市部についてのそういうサービス業、あるいはITと、ICTとか、デザインとか、色々なビジネス、サービス産業、こういうものをどうするのか。あとは農村部であれば、やはり農業との関係。もともと秋田の農村部の女性の起業率は大きいですけれども、今まで農家のお母さん方、これに、その販売だとか、加工だとか、あるいは販売戦略だとか、こういうものを最近その若い方が入ってうまくいってるのがございますので、そういう二方面で、農業県秋田食料供給県秋田というものに結びついたものと、あとは、やはり都市型のもの、これも黙っていてもできませんので、やはりそういう仕組み、あるいは企業誘致の中に、そういうジャンルをひとつ、今までそういうことやったことないですよね。一部、昨年誘致が決定したテクノスさんという、あそこは社員がほとんど女性で、託児所、保育所ではないですけれども、育児の設備をつくって、まだまだ女性を採用したいという。社長さんに聞きますと、やはり東京方面でやはり人材不足ということもあって、地方への進出の中で女性のそういうICT関係、そういう仕組みを作ることによって、まだまだ地方への進出の可能性があるということもございますので、そういう先進企業のニーズをどう捉えるのか、全くそういう制度ないんですよ、今。男も女もというよりも、もともとその企業誘致というのは男性型企業の誘致というのは、それが県の大目標であったんですけれども、ただ、女性の活躍できる職場というものもまだまだ今出てきますので、そういうものをどうやって秋田は誘致するかという、そういうことも制度を作らなければならないなということで、今、研究をさせております。

(記 者)
 ありがとうございます。もう一つの観光、インバウンドについてです。
 今日の年頭挨拶で、現状としてソウル便が今運休中、あと宿泊施設とか二次アクセスが今少ないというふうなお話もされていたと思います。これについては、具体的な取り組みは考えていらっしゃいますでしょうか。

(知 事)
 宿泊施設は、例えば岩手に行けば花巻温泉、山形に行けば、やはり古窯だとか、銀山温泉だとか、あるいは青森に行っても古牧温泉、など相当あるんです。ただ、秋田の場合は、そう固まってございませんので、なかなか難しいですけれども、で、民泊とその乳頭温泉郷みたいなところは、やはり好みもあって、ツウは来ますけれども、一定の若い人を大量にということはできませんので、ただ、秋田、男鹿、あるいは特に大湯、あるいは湯瀬、ああいうところもございますので、ああいうところに逆にインバウンド、これが非常に弱いんです。乳頭温泉郷を中心に仙北、あそこは非常に来てますけれども、やはりあるところにどうやって呼び込むとか、そういう宿泊施設の意外と完備、これいきなり、デラックスなホテルを造るってそれは無理ですから、今あるところにどういうコンテンツをもって、どうやってそれを呼び込むかという、そこら辺を相当戦略的にやるということが必要であろうと思います。

 また、LCC、これをどう扱うか。逆に言えば、LCCの場合、かなり一定の、予算がかかるんです。ただ、例えば韓国便にかけている金をそっちに回すことによって、今までソウル便に結構予算をかけていますので、それをこっちに回すことによって、そういうことが可能になる可能性もございます。そういう場合に大館能代空港も使えるという。LCCも、今盛んに研究しています。昨年の秋から色々なルートでやっておりますけれども、海外からのLCC、なかなか難しいです。逆に茨城空港、それから静岡、ああいうところに来てるんです。あそこから秋田まで直行便、これを、この短距離LCC、この可能性がないのかどうかという、これを飛ばしてくれるところがないのかどうか。
 私は、少し思い切った発想ではありますけれども、なかなかそう簡単にいきませんけれども、課題が多くてそう簡単にいきませんけれども、県版LCCを作ってもいいのかなと。海外からですと、これ無理です。機材も大きいし、海外に整備拠点も置かなければならない。
 でも、秋田を中心にする短距離型のあれで、そうリース代はかからないです。逆に言えば、三セクまではいかないけれども、例えば民間を募って、県や市町村もいて、そういうものをやることによって茨城空港、それから国内であれば、認可をどうとれるとか、そういうノウハウが必要ですけれども、意外とこれが、成田にも飛ばせますから、こういうことを、ここまで考えてみたいなという、ただそう簡単にいきません。やはり一定の資本が必要ですし、パイロットの確保も必要です。

 ただ、そういうものを、実は九州はLCCでなくても、九州だとか一部の県は移動対策、航空会社を持ってるんです。都道府県で航空会社を持ってるところ、幾つかあるんです。当然それは今までの路線であれば競合しますから、ですからJAL、ANAさんと競合するわけにはいきませんので、絶対競合しないそういう路線をどう作るか。仙台からだって、飛ばせば30分で来ますから。
 例えば、こういうものもLCC活用の中で、県の財界の皆さんの協力を得て、そこまでやらないと、なかなか秋田が、ちょうど新幹線で行っちゃうんですから、仙北市で止まるんです。秋田空港と大館能代空港に入れれば、男鹿半島に行けますから、それから大館能代空港に行きますと花輪、鹿角方面へのアクセスが容易になりますから、どうしてもそういうことが必要ですし、例えば104号の今回言っているのは、実は八戸方面、あちらから秋田に入るって非常に不便です。グルッと回って、こうグルッと回るんです。
 秋田空港からのバスのアクセスもそうですけれども、全体的にやっぱり秋田がアクセスしにくいんです。そういうことで、かなりの冒険でしょうけれども、当然こういうことをやるとすれば県民的議論も議会の議論もかなりあると思いますけれども、そういうところまで今考えています。

(幹事社)
 ほかにありませんか。ないようですので、これで終了いたします。ありがとうございました。

(知 事)
 今年もよろしくお願いします。

このページに関するお問い合わせ

総務部 広報広聴課
TEL:018-860-1076
FAX:018-860-1072
E-mail:joukai@pref.akita.lg.jp