同じ釜の飯を食った仲間との35周年

誘致企業室長 東海林 孝豐

 2回続けて北海道でしたので、今回はぐっーと南に大分県を話題に取り上げます。大分県といえば、あと300日余りに迫った秋田国体の次の開催県です。(知ってました?)
 11月11、12日に紅葉前線を追い抜いて別府市に行ってきました。国体のマスコットキャラクターの「めじろん」は空港内で1カ所見つけただけ。盛り上がりはまだのようです。

 イラスト:大会マスコット「スギッチ」   →  イラスト:大分国体大会マスコット「めじろん」

 昭和46年10月から47年9月までの1年間、中小企業診断士養成研修で同じ釜の飯を食った仲間が集まった次第です。当時は20代、30代の若者だったのですが、35年も経つと現役は私を含めても数人で少数派です。
 集まったのは半数程度ですが、皆さん元気で大いに気勢を挙げていました(元気でない者は欠席かも?)。会社の社長や、企業指導機関のプロジェクトマネージャーなど大半の方がまだ第一線で頑張っており、退職を明日に控えた我が身にはネジを巻かれた二日間でした。

写真:中小企業診断士養成研修に参加した方々

写真:中小企業大学校第10回同期会

 大分県といえば、一村一品運動を思い出します。地域を活性化させよう。周りにある素材を活用して特産品を作ろう・・・・。その結果、農林水産物の加工品が次々に生み出され、中高年(特にオバサン)が元気になった、と思っているのは私だけでしょうか。ちなみに、大分県の県政基本方針には「農工連携による食品化学産業」が大きく唱われています。

 今、私は誘致企業を担当しています。企業を誘致することと地場企業の育成を図ることは産業振興の両輪と思っています。また、企業誘致も、新たに誘致することと、既に誘致済みの企業の更なる展開を掘り起こすことは同じくらい重要なことと思っています。
また、地元企業の集積ができている分野や特産品的要素の強い分野は誘致の必要はありません。県で不足している分野で大量雇用や波及度の高い業種が誘致の対象となってきます。その意味で、食品加工分野は地元でもっともっと飛躍してほしいと思っています。ただし、秋田らしさは失わないで・・・・。(蛇足ながら、土産物で製造者がその地域でないものは買いません)

再び大分県に戻ります。特産品といえば椎茸です。秋田にもあります。別府観光では地獄巡りが有名です。秋田にも川原毛、後生掛など負けません。間欠泉よりも小安に常出泉があります。石仏や磨崖仏は秋田には・・・?

 大分県のホームページには工業団地が24カ所載っていました。大手企業の進出もありますが、まだいっぱい余裕地があります(TDKの三隈川工場というのもありました)。秋田県も同様です。変なところで親近感を覚えました。
大分県の一人当たり県民所得は九州No1、製造品出荷額では福岡県に次ぐ規模とのことです。親近感を払拭して、ライバル心むき出しで帰路に着きました。

 秋田空港に到着すると、急にアラレが降り出しました。
 このペンリレーが皆さんに届く頃は、雪がちらついているかもしれません。昨冬は豪雪にたたられ、企業の皆さんにも難渋をかけました。今回は穏やかな冬であることを願いつつ、次にバトンを送ります。

このページに関するお問い合わせ

産業労働部 産業政策課
TEL:018-860-2214
FAX:018-860-3887
E-mail:sansei@pref.akita.lg.jp