湯沢雄勝地域のプロフィール

  湯沢雄勝地域は秋田県の南東部に位置し、豊かな自然と古い歴史を持つ本県の南の玄関口である。
 圏域は湯沢市、羽後町、東成瀬村の1市1町1村で構成され、西部の出羽丘陵と南東部の奥羽山脈(西栗駒)が馬蹄形に地域を包み、その中央部を貫流する雄物川が、皆瀬川や成瀬川など多くの支川と扇形に合流して、北部を開いている。そして、集落形成や人的・経済的交流は、これらの河川沿いに発達してきている。
 気候は典型的な内陸性気候であり、年間平均気温10℃(冬期の平均気温は-2.4℃)、積雪期間140日以上、多い所で積雪は2mを超え、管内全市町村が特別豪雪世帯の指定を受けている。
 交通は国道13号を基幹として、仙台市との通年交通が可能となった国道108号のほか、342号、397号、398号を中心に主要地方道と結ばれている。高速交通体系の整備では、湯沢横手道路が東北自動車道と結ばれ首都圏により近づいた。湯沢以南の工事も順調に進捗し、高速交通体系の整備が進んでいる。
 産業は、稲作や畜産に加え、近年は野菜・花きを主体とする農業を中心に、市場での評価が高い”秋田キリ”に代表される林業、そして三百年の古い歴史と伝統を持つ酒造業や川連漆器、仏壇、稲庭うどん等全国に誇れる優れた地場産業を有している。
 また、毎年多くの観光客が訪れる小安・秋ノ宮・泥湯等の温泉郷や須川高原を中心とする栗駒国定公園など、数多くの豊かな観光資源に恵まれている。