(幹事社) 
 今月の幹事社の秋田テレビです。よろしくお願いいたします。まず、知事の方から発表事項があるということですので、お願いいたします。

(知事)

 先週の月曜日22日から26日金曜日まで、秋田空港発の中華航空のチャーター便を使って、県内の首長さん方、あるいは産業界の代表、また、一般の県内からの観光客の皆さんと一緒に台湾を訪問したところでございます。

 チャーター便、今までたくさん飛んでますけれども、ほとんどワンウエイで、あちらからお客さんを送って、帰って、また迎えに来るという、ただやはり、今回はツーウエイということで、あちらからのインバウンドだけに力を入れてもですね。実はこれ、ベトナムに行った時と、それから今回も日本の航空会社、特にJALの幹部から、最近、日本の政府の観光政策ということでインバウンド対策、大変政府も自治体も力を入れていると。
 ただ、日本においでになるあちらからのお客様が非常に増えて、日本で大変お金を落としているけれども、日本からの旅行者は逆に減っていると。少し厳しい言い方をすると、日本の力がある程度落ちているとはいえ、まだまだ所得水準は、東アジアよりも、あちらの方のものすごいお金持ちの富裕層はいますけれども、大半は、ずっと我々よりも所得が低い人、この方々が月賦、ある意味でローンを組んで日本に遊びに来るという。

 ただ、日本のその方々よりも所得の多い日本人がさっぱり来ないと。ですから、東アジアの政府も、やはり航空行政に関して相当ある意味で日本への乗り入れについて制限をする動きがあると。逆に言うと、主要な都市のツーウエイ、いわゆるお客が、あちらからも来るし日本からも乗るような、そういう首都圏、あるいは基幹空港にだけとめると。逆に地方空港にはカットするという、むしろそういう動きがありまして、今回この後もまたやりますけれども、ツーウエイの、やはりこちらからも、あちらに行っていただくと。
  これは逆に言いますと、あちらがあったかいところには、冬はこちらから行きやすいですから、逆にそういう旅行の掘り起こし、県内からも様々な観光のみならず色々な面で行っていただくという、そういうこともありまして、今回、市町村長さんにも呼びかけて、ほぼ満席に近い形で行ったわけでございます。

 それからもう一つ、23日は、新潟を含め、東北の7県の知事が、福島と新潟は副知事でありましたが、まとめて合同で観光プロモーションをしようということで、宮城、青森、岩手、秋田、山形の知事さん、あるいは福島と新潟の副知事さんと、あちらの政府関係者との懇談、あるいはその観光関係者、飛行機会社等々との意見交換会。
 また、蔡英文総統へもお会いしまして、あるいはあちらの行政府の議長さんともお会いしまして、表敬訪問したわけでございます。
 そういう中で、そういう知事会の業務も23日ありましたけれど、次の日、24日は秋・冬のチャーター便のお願いということで、エバー航空と中華航空にまいりまして、両者から、いずれこの秋のチャーター便については、十分検討を今進めているということで。
  ただ、同じところのインアウトよりも、やはり、東北、北東北、あるいは宮城を含めた広域観光というそういうあちらから来る場合、4泊ぐらいしますから、やはり相当周りますから、そういうことで例えば秋田に降りて青森から出る、花巻に降りて秋田から出ると、色々な手法がありますので、いずれかなりの便数がこの秋に飛ぶと思います。

 また、冬についても様々な働きかけをこれまでしてまいりましたので、冬のチャーター便についても前向きに検討したいというお話があったわけでございます。
 ただ、なかなかその定期便の話は、あちらの方は航空会社、政権が変わると幹部ががらっと変わるんです。全くいなくなるんです。ですから、逆に言いますと、一部花巻も、秋のあれはちょっと、もう一回振り出しに戻ったのかどうかわかりませんけれども、いずれ政権が変わると、もう一回最初からやり直すという状況でございますので、我々もPRしながら色々な面でこれからも重ねていかなければならないと思います。大統領制度ですから、まだ今の政権が続きますので。

 あとは、今回、日本酒、あるいは県の物産、これのPR会、商談会をやりまして、一つ、二つ、商談に結びついたものもあるようでございます。いずれ様々な面で日本の、秋田のものも、少しずつ認知度上がってきましたので、そういう商談会もやったわけでございます。

 また、秋田銀行さんが台湾に事務所を、正式なオープンは10月の初めですけれども、その事務所、大変立派な事務所を、いいところに設けましたので、そこで観光の宣伝、あるいは秋田の産業宣伝、これをやろうということで、そういうブースも設けていただきました。そこを皆さんで視察をしたところでございます。
  また、秋田と高雄ですけれども、特に高雄は仙北市の田沢湖と澄清湖という高雄の湖、これまで28、9年前に、その姉妹湖をやってまして、高雄とは非常に色々な、ワールドゲームズの恩恵もあって交流がありますので、高雄市と国際交流協力、幅広い文化交流も含めて観光交流、経済交流策ということで、高雄は貿易、そういう流通港でもありますので、これを市の市長と締結をいたしました。
 これには由利高校の民謡部の方も一緒に行って、高雄の方の高校生との文化交流ということで、こちらからは民謡を披露して、高雄の方からは、台湾のコンクールで1位になったパフォーマンスを見せていただきました。

 陳菊さんという高雄の市長は、実は今の民進党の大幹部であります。今の蔡英文総統の次の総統候補という大変な大物でございまして、そういう意味からすると、高雄の方でもこういうネットワークを組んでおくということは非常に我々将来的に将来性がございますし、また、秋田から台湾に行く場合に台北は結構寒いんです。実は、前に台北に秋田の人が夏に、冬にゴルフに行こうと言って全部半袖で行ったら寒くてダウンジャケットを買ったという。高雄は非常に暑いですから、冬に行けば逆に高雄の方はちょうどいいということで、観光地も高雄の方がたくさんあります。
 また、高雄をICTのアジアの中心地ということで色々な面で企業との交流も、これから考えられますし、現に秋田の地場で高雄との技術的な取引があるところもございます。そういうことで、高雄とも交流協定を結んだと。

 もう一つ、今回大きなことは、実は航空機産業です。これも、私行ってみて初めてわかったんですけれども、今、エンジン部品の鋳造品、いわゆる鋳物のところは台湾が世界で一番技術水準が高くて、台湾が世界の中心です。なぜかというと、今から30年ぐらい前、アメリカは中国と接近した時に、台湾政府がアメリカから戦闘機が将来、供与されなくなるのではないかという心配をしたんです。台湾政府が空軍交渉、空軍の戦闘機専用の工場を造ったんです。ところが、いずれアメリカが、そうならずに、自主開発の必要もなくなったものですから、空軍の実験工場、それが必要なくなったと。
 これがものすごいお金をかけたものですから、相当技術者のレベルが上がったと。それを日本の企業が、今から十数年前に全部技術者ごと買収したと。ここが鋳物のエアバス、あるいはボーイングに対する、あるいはエンジンメーカーであればGMですね、プラット・アンド・ホイットニー、あるいはロールスロイス、ここら辺の主要な鋳物部品は全部ここで作っています。これは270人、これはあちらの方ですねそういう研究所も含めて技術者の全部、一緒に入れたもんですから、すごい会社です。

 ただこれ、日本が全部買ったんです、日本の資本が。ですから、日本企業だけれども台湾にあると。台中ですね、台中に工場があると。ここから実は今、秋田に大量発注の話が出ています。そういうことで、前に、県の方でも、まずナドキャップという航空機の部品を作る資格を取るということ。

 それから、必要な設備、導入を支援するということで、これが評価されまして、今回その企業に、県内の受注予定の企業と一緒にまいったところでございます。色々な面で、実はこれ、新潟あるいは石川との競争ですけれども、今回の話では秋田も非常に企業が伸びているということと、技術力についての評価もある程度出てきまして、また、県の一貫した航空機産業への振興の姿勢ということ、これが非常に高く評価され、今後、秋田を、できるだけ後処理の工程、鋳物そのものはちょっと無理です。これは凄まじいノウハウです。ただ問題は、それを削って、ネジ穴開けて、最後の検査まで、そうすると、あと処理は全部一貫でやってもらうと、県内の企業が、相当色々な企業が関われると。

 それから、これ車と違って一品ずつ、一品生産ですので、全部人手です。機械加工はありますけれども、ものすごく人手がかかると。そういうことで、雇用力が非常に大きいと。ただ、言われますのは、全部英語の図面です。ですから、訳せば駄目です。日本語に訳した途端に、その意味が違ってくるんです。ですから、ものの考え方も全部英語で考えると。秋田の工業高校の英語のレベルを是非上げてくれと。

 また、研究あるいは試験というものもありますので、県立大学等々でも、そういう研究体制を整えてくれれば、相当これは、これから、仕事はいくらでもあるということで、我々も県の方向が間違ってないなということで、自信を持って、感じたわけでございまして、これから是非とも県内の関係企業、数十社ありますけれども、一緒に、この分野を伸ばしていけるのかなというある程度の目論見もここで感じたわけでございます。
  いずれ県の11の市町村長、みなそれぞれ色々な目的で行ってますので、各市町村長も姉妹都市だとか、色々な協定を結んでいるところと一緒に様々に動いてきて、充実した、本当に忙しかったわけですけれども、大変実りのある今回のミッションであったわけでございます。ということで、私からは以上です。

(幹事社)
  ありがとうございます。まず、この件に関してご質問ある社がありましたら、お願いします。

(記者)
  今回の外遊ですけれども、佐竹知事から見て、今回の外遊で得たものというのをちょっと教えていただければなと思います。

(知事)

 二つございます。今までは単独で行ってますけれども、やはりどうしても、仙台空港重視です。定期便を仙台空港に飛ばして、仙台空港から新幹線を使って、あるいはバス、そういう路線を使って、単独の秋田だけでは4日間もたないと言うんです。ですから、やはり連携をすることによってたくさんの観光客が、全ての東北6県全部うまく回れると。ですから、そういう意味で知事会として東北6県の知事が、新潟も含めて一緒に行ったわけでございますので、あちらの方からは、九州なんかは実はそうやっているんですよ。
 ですから、余り我が県、我が県と言うのもですね。そういう意味で合同でやっていただければ、あちらの方も、色々な旅行ルートを作りますから、そういう商品を作ることができますので、逆にいっぱい増えるということで、そういうところを聞いたのと、やはり東北の震災に実は台湾が一番お金を拠出というんですか寄附をしてくれましたので、大変、蔡総統も東北の復興については興味を持っていらっしゃるようで、そういう意味からすると東北に政府の幹部のそういう目を向けていただいたというきっかけになったのかなということです。

 もう一つは今お話した航空機産業、あちらの方の技術とその設備、設備は逆に秋田の方の設備が非常にいいと。ですから、その技術者を、しっかり養成することによって、なかなかこの分野はコツコツと、どちらかといえば職人型で相当かかるんです技術は。時間的に。すぐにできるものではないと。
 ですから、非常に根気強くやる仕事ですので。実は山本精機という潟上に今度来たところも、秋田の工員さんが結構いて、中心になっていますけども、秋田の人に向くんじゃないかなというニュアンスがございまして、そういうことで我々も、これから今やっているそういうことについての方針は、逆に発注側から評価されると、そういうことでありますので、自己満足でなく発注側からの評価に基づいて、これからはその航空機産業の展開を、雇用の確保とともにしっかりやれるなという、この二つが一番大きな収穫です。

(記者)

 今おっしゃられたその実りの部分ですけれども、それを生かして秋田にインバウンドのお客さんをたくさん呼び込むために、県としての施策として、どんなことをやっていきたいなと思ってらっしゃいますでしょうか。

(知事)

 やはりですね、まだまだ彼らから言わせると、二次交通の部分、あるいはやはり情報の部分、あの人たちは東南アジア全てですけれども、紙の媒体というのはほとんど使わないですから、やはりまだまだその、SNSの世界が非常に日本は、彼ら方から言わせると、秋田が遅れているというよりも日本全国がそういう習慣がないと。紙でものをやる習慣ですけれども、あちらは紙でものをやる習慣がないですから、ここら辺が非常に、リアルタイムの情報が少ないという。ですから、やはりSNSの活用と、二次交通対策。

 あとは、色々な行事が、うまく連携をして、一回来たらある程度たくさん見られるようにという日程調整、こういうものも広域的にやってくれればということで、確かにその我々も単発で、たった一つのものを見るわけにいきませんから、わざわざお金をかけて。やはりそういう意味で密度の濃い日程、あるいはコースをいかに作るかという、またその間の宿泊、あるいは飲食、そういうものについて、いかに満足度を上げるかという、これはやはり彼ら方の方が上なんです。実は、こういうことは単なる観光ではありませんけれど、高雄では午前中に調印して式典やって、それからお昼の、夜は時間がありませんでしたけども、酒はなしで昼食会、高雄市主催。

 なんと月餅が秋田の食材です。秋田のものを使って、月餅です。それから、あきたこまちで作ったものです。ですから、そういう、我々あちらから来ると、あちらのものを使って秋田の料理を作るって発想ないけれども、なんと、秋田こまちを、ブワーとテーブルの上に並べて、それに色々なお花とか差して、一つの何ですか、飾り、それに今度出された月餅が、これ全部秋田産だと。原材料が。
 ですから、色々なものについて、そういうものすごく細やかです。ただ自分たちのものを美味いからと食わせるんじゃなくて、そこら辺の気の使い方、しかもちゃんと秋田のことを調べてます。ものすごく。ですから、そういう意味で、お客様を満足させる、そういうポイントというのは、やはり日本の方が遅れています。

 特に秋田の場合、そこら辺の脚色、楽しませるという、そういうところがまだあってもいいのかなという。ですからよく言われるのは、きりたんぽよりも男鹿の石焼き、ああいうものは、どんどんやってくれっていうんですね。ブワーッといくでしょう。あの、まさに秋田らしいという。だから、ああいう何ていうんですか、目に見えるその楽しさ、これをもう少し、特に秋田は地味ですので、やっていかなければならないのかなという感じがしました。

(記者)

 今の関連で、そもそも秋田単独だと台湾のお客さんとかを満足させきれないという部分は、多分もう前提としてあると思うんですけれども、そのために青森空港だったり仙台空港だったりという話を先ほどされてましたけれども、そのほかの県の知事さんとか、ほかの知事の観光担当者さんとかと、今後どのように連携を進化させていこうとされているんでしょうか。

(知事)

 今でも北東北3県は、山形と今やってますけれども、やはり県境部分の引き継ぎ、これは県境部分でどうやって引き継ぐか。知らないうちに入ってきたという話ではなくて、やはり県境部分でどういうふうに引き継いで、それを切れ目なく、県の特色をうまく出して、いいところを感じてもらうかという、どうしても秋田の場合、例えば花巻温泉のようなでかい温泉郷がございませんので、どうしてもその華やかな、超デラックスな花巻だとか繋だとか、山形の天童だとか、ああいう1カ所にホテルがバンとあるところないですよね、秋田。

 ですから、どうしてもそこら辺を、どうやってカバーするか。ですから、派手な部分については、秋田はないものですから、小さな温泉はありますけれども、やはりあれもあれで売り物ですけれども、数をこなすっていうのは、なかなか秋田は無理です。だから今回は、特に鹿角市長さんに行ってもらって、特に鹿角は湯瀬温泉、あるいは大湯温泉、あそこら辺は結構収容力ありますので、やはりあそこら辺にもっと頑張ってもらおうということで、今回、鹿角の市長さんも行って、非常にそういう意味で勉強になったということで、これから鹿角も、県境にありますので、力を入れていくというお話をしてございました。

(記者)

 すいません、手短に。台湾にかなり力を注がれてますけれども、ソウル便の方が今、動いていないような状況だと感じられるんですが、その辺について知事はいかがお考えでしょうか。

(知事)

 内々にまだ交渉はしてございます。ただやはり韓国便が、全てその日本全国とも落ちてます。特にインバウンドはいいですけれどもアウトバウンド、これが非常に少ないと。また、やはり秋田だけではなくて修学旅行と子どもさん、北朝鮮の問題もあって、なかなかそこら辺が非常に難しいということ。
  それから、一つは、仁川空港に行ってみればわかります。仁川のブランドショップは、ほとんどシャッター街です。羽田がほとんど飛んでますので、仁川のハブ空港化が、長距離路線じゃなくて、長距離路線はありますけれども、短距離、アジアの場合は、仁川がほとんどハブ空港でなくなっているんです。羽田が真っ直ぐ行けますから、日本の場合は羽田経由の方が楽になってきているんです。

 ヨーロッパの一部、フランス、ドイツも、アメリカニューヨーク便も羽田から出ますから、ですから、ちょっと今までと大分違ってきてます。ですから、ハブ空港としての仁川の役割が、ものすごく落ちています。ほとんど、フランスとかイタリアの、ブランドショップ、ほとんど全部閉店です。
  もう一つはやはり感情的なものもございまして、なかなかそう簡単にいかない。ただ、現実に、県の方である程度資金的な投資、投じて今飛んでますけれども、今までは、結構その空港ターミナルにはお金が入ってるんですよ。逆に、空港にはお金ががっぽり、億の単位で入らなくなってるんです。ですから、県と空港ターミナルと一緒にした場合は、ものすごくその損害なんですよ、今。
  ですから、そこら辺でどういうその手立てで、余り無理のない手立てでとなりますと、やはりある程度のあちらからは営業補償的なそういうものについて、何らかの援助がほしいというそういう口ぶりは見えます。

 ただ、これが県民全体の合意が得られる範囲なのかどうかという、また、そこら辺の、我々としても、単に飛んでもらえばいいという話ではございませんので、飛ぶことによる意義、そういうものをもう一回きっちり整理しなければ、なかなかそういう行くに行けないということ。
  もう一つ、やはり気候的に、ちょっと台湾と違うんです。冬に行っても寒いでしょ。やはり秋田から観光に行くと、冬はあったかいところに行くんですね。夏は涼しいからというか、そんな涼しくないんですよ。ですから、そこら辺の、やはり観光の対象としては、韓国は非常にあるようでないんです。ですから、そこら辺がこちらからのアウトバウンドをどうするのかという、そこら辺の問題もあって、なかなか、内々の交渉はしていますが。ですけれども、大韓航空側もすね、余り路線が減ってきますと、自分たちの存在に価値も少なくなりますので、一定量飛ばしたいんですよ。ただ、やはりその赤字をどう補てんするかという、そこら辺はそう簡単にいかないという、ですから、そこら辺の問題で今、色々な検討をしているという状況です。

(幹事社)

 よろしいでしょうか。ちょっと時間も押していますので。すいません。台湾の件に関しては、ちょっとここで一度閉めさせていただきます。
  すいません、幹事社からの質問として大きく二つありまして、まず一つ、オリンピックなんですけれども、先日オリンピックが終わったんですが、県選手3人出場されています。その活躍についてと、あと、当然2020年に向けての動きがこれから益々活発化しますので、県の方の今後の取り組みについて何かありましたら教えていただけますでしょうか。

(知事)

 まず、佐々木将汰さんと翼君、同じ仙北ですので、大変頑張ったけれど準々決勝かな、までということで、最終的に決勝に残れなかったんですけれども、まず、よく頑張ってくれたと思います。
  マラソンは入賞はできなかったけれども、佐々木悟選手、日本人で最高の16位という、まず私、よく頑張ったと思いますよ。

 これから、まだ東京オリンピックがありますので、是非ともそれを目指して、更に磨きをかけていただきたいと思います。本当に御三方にはね、大変にご苦労様という言葉を、お疲れさまという言葉を差し上げたいと思いますし、県民の皆さんにも、オリンピックに向けて目を向けていただいたということで、御三人の功績は大きいものと思います。

 あと2020年ですけれども、まず今、キャンプ地の方ではバドミントンは、相当今、タイとやっていますので、タイからこの前も大使が現地を見ていると。あと、この後タイのバドミントン協会の幹部、あるいは会長さん、あるいはあちらの体育スポーツ庁の方が10月頃にお見えになるのかなということで、今、タイ、特に大使が、今の大使が相当大物ですから、そういうことで働きかけをしてます。 

既に美郷町が登録なっていますので、これを何とかですね、ここに、タイのバドミントンがまいりますと、インドネシアだとかそちらの方も興味を示すと思います。  
  あと、ほかに大館市が今、パラリンピックの車椅子の卓球、これについて名乗りを上げています。それから、秋田市がフィジー、これラグビー、今回優勝しました。フィジーから、秋田ノーザンブレッツに来ていますし、前にいた選手が、あちらの大物の、非常に力のある人だということで今、内々にやってまして、できればフィジーは今年中に、場合によっては体育関係、ラグビー関係の秋田のトップと知事と市長ぐらいは行かなければならないのかなと。そのフィジーに。
 このフィジーも、結構相手がいるんですよ、色々なところが。やはりこれ、少し、ハードル上がったんですよ。オリンピックで優勝したでしょ。優勝すると、もうあっちこっちから来るんですよ。
 ですから、ただ、人的なコネクションがありますので、何とか秋田を第1候補地に上げていただくという、そこら辺までは、何とかやらなければ、そうするとやはりこちらから行かないとどうしようもないということで、場合によっては、今年中に、そこら辺はラグビー協会、秋田県体育協会(体協)の方が今検討しています。

 場合によっては体協の方から、例えば秋田市長と知事が行って、あちらの方を回って、今度あちら、小さい国ですから、大統領なんですよ。大統領が非常に権限あるらしいです。大統領に会わないと、もう全然話にならないと。大統領に会うとすると、市長のほかに知事も行ってくれということになるのかなという。
  あと今盛んにやっているのは、ちょっとこれと関係ない例のオリンピックのスタジアムに秋田の木材、これも今、認証工場を取りましたので、何とかその実現を、いい場所に使ってもらいたいということで。
  これは今、ゼネコンと今盛んにやり取りしています。私はまだ最終的にこれ、9月中か10月頃に最終的に決定するのかなという、いい知らせが来るのではないかなという期待で待っています。相当色々なルートから行ってますんで。

 あと問題は、秋田の選手を、せっかくですから、ちょっと秋田も、昔はレスリングなんか男子は一杯出ていますし、何とか秋田の選手を、やはり二桁は東京オリンピックの場合、二桁は秋田の選手を出したいですね。体協と十分連携しながら、何とか、今、フェンシングなんか非常に有望なようですけれども、いずれ何とか秋田からも多くの選手を出すように、今、その強化方策、あとは今年6月補正でやった企業を、選手を雇用した場合のキャンプの遠征費の補助だとか、ああいうものをやらないと、秋田出身の選手も、結局別の県から出ちゃうんです。
 だからやはり秋田県内に在住する選手が出ることによって全然違いますから、何とか、そういうトップアスリートには秋田に戻っていただくということで秋田に戻って秋田から出るという、そういう形が一番望ましいですから、何とか、そこら辺を今やっているところです。

(幹事社)

 ありがとうございます。最後に、ちょっとクマの対策ですけれども、先週もけがをされた人がいたり、山から里に下りてくるような状況で、先週も会議があったんですけれども、今後のクマ対策について教えていただけますでしょうか。

(知事)

 あのやはり気候変動、あるいは山の開発に伴って、日本全国今年随分クマの被害があったようですけれども、今までのその常識が通じないという状況にもなっています。ですから専門家の方々に十分今、検討していただきながら、このクマの被害をどうやって避けるか。

 また、特に山菜採りのシーズンですね。これをどうするかという、もう一つは、一定量以上増えますと駆除ということで、実はその猟友会の鉄砲を打てる人が少なくなっているんです。ほら、あれは非常に難しいんですよ。金もかかるし、あと訓練する場所、そういうものもございますので、単純に私、県庁で銃を買って、銃を県庁で買って県庁の職員に資格を取らせたらって、これ自分の所有の銃でなければ打ってはならないっていうんです。

 ですから、そうすると、貸すのは駄目だっていうから、ちょっとお金をやって買えというのもどうなのかなという、いずれ猟友会の方からも、とにかく高齢化して、このままでは、もう五、六年なると、クマが出てもその現場に、山に入れる体力のある人がいなくなるというんです。
 ですから、まずやはりクマを、むやみに打つのは駄目ですけれども、一定の能力を持っておくということ、あとは今までと違ったクマの、クマの今までの常識が通じませんので、やはりこれを、しっかり学問的に突き止めて、そういうものについて県民にしっかりご説明をしながら、やはり危ない場面を避ける、あるいは我々としても、危ないときには注意喚起をしっかりやりながら、何とか、そのクマとの共存共栄を図っていかなければならないなというふうに思ってます。

(幹事社)

 ありがとうございます。

(記者)

 能代松陽高校のいじめ問題で、第三者委員会の報告書が先月出されましたけども、知事は場合によっては再調査させるという話だったんですが、被害生徒の方から何か申し入れはあるんでしょうか。

(知事)

 私の場合は、黒塗りで全部見ました。ただ、被害者からは、私の方には、直接ございません。教育委員会について、その一定の、あれについて100パーセント満足しているという話ではないということは伺っています。
 ただ、私が見た限りにおいて、確かに黒塗りの部分がたくさんあって、それは、その問題は別にして、個々の個別のその取り上げ方、これについては、やはり被害者と加害者の意識の違いっていうのはあるんです。これは心情的なことですので、物理的に、計量的に、定量的に、どちらが正しいということはできないと思うんです。

 例えば被害者が、これはいじめだと思ったときに、相手は、いや、いじめと感じないで普通にしゃべったんだと。これ水掛け論です。ただ、全体を読むと、明らかに大半のところでいじめ行為があったと。しっかり認定しています。ですから、ただ、個別の、例えば色々な事例の中で幾つかその被害者の方が、これはそのときにこういうふうにいじめられたと言うけれども、相手の方は、その加害者という方は、そういうつもりで言ったわけでないと。ただ、明らかにこういうときについては、いじめということで非常に悪かったと。自分でもいじめを認識しながら、そういうところも認めているところはちゃんとありまして、全体から見ると重大ないじめがあるという、そういうふうな結論ですので、これを定量的、物理的に、再調査をしてわかるものではないですから、私はまず再調査は必要ないだろうと。

 ただ、重要なことは、いじめがあったという、それは最終的な結論になっていますので、それについてこれからその被害者について、いかにこれを立ち直っていただくか。加害者の方についても反省しながら、いかにその社会人になる過程において、しっかり更生をしていただくかという、そこに尽きるんじゃないかと思います。

(記者)

 報告書、4分の3から8割ぐらい黒塗りだったんですけれども、固有名詞が黒塗りだったらわかるんですけれども、ああいう大半が黒塗りという公表のあり方は、知事はどう思われるんでしょうか。

(知事)

 私も見て、全部そう、ある程度の文書、何行かですけれども、少しあれ、変な話、消し過ぎだなと。ただ、あれは、教育委員会は全部見てますよ、教育委員は。教育委員には全部見せだべ。(県幹部への問いかけ)
 教育委員には全部見せろということで、全文を見せたはずです。教育委員には、それを見る資格ありますから。守秘義務もありますから。

 ただ、どこまで消すかどうかというのは、非常に微妙で、固有名詞のみだけを消すと、これ、わかるんですよ。ただやはり加害者の方も未成年ですから、やはり、これはいじめは絶対的に悪いんですけれども、そこで加害者を全面的に断罪するというわけにもいかないです、教育は。ただ、やはり加害者は、それは反省をちゃんとしなければならない義務がありますから、そこはしっかり指導しなければならないと思います。

(記者)

 教育委員会会議では、我々が見たものと同じ黒塗りが配られているんですけれども、その後で見せたという認識でしょうか。

(知事)

 その後で。私が、あれは教育委員には見せるべきだと言ったんですよ。教育委員が、全文見せるべきだと言って、その後か、うん。

(総務部総務課長)

 実際、あの会議の後で見せています。あの現場で取材している時に、公開されるという会議でしたので、黒塗りの資料を出しているということです。

(知事)

 見せているんです。

(記者)

 はい、ありがとうございました。

(幹事社)

 そろそろ知事の次の公務もありますので。

(記者)

 任期まであと半年余りとなりましたが、聞かれると思ってたと思いますけれども、9月議会、今度あります。その中で進退表明をされる意向があるのかどうか、その辺をお伺いさせてください。

(知事)

 どういう質問が出てくるかわかりませんけれども、進退については、もう少し時間をかけたいと思います。
 ただ、いずれ、12月なりますと、来年の予算の関係がございますので、やはり、11月頃までは態度はしっかりしないと、来年の予算の編成に影響がございますので、そこまでは明確にしますけれど、昨日は後援会の生ビール会あったんですけれども、いずれ前にも後援会の幹部の、全体の幹部の意向を確かめながら、選挙ですから、いずれ、前は無投票でしたけれども、やはり選挙というのは厳しいですから、後援会の皆さんがしっかり支えてくれるのかどうか、また、後援会の中で、まだやるべきだという声が大きいのかどうかという、それをしっかり確かめるという後援会の内部的な組織の問題がございますので、これは10月ぐらいに開かなければならないかなと思っています。
 10月から11月かな、それで正式に後援会の組織的な意見を集約した上で態度をしっかり表明したいと思います。

(幹事社)

 時間ですので、ここで終了したいと思います。どうもありがとうございました。

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