知事発表事項

  • 第41回(平成27年度)秋田県芸術選奨受賞者の決定について

幹事社質問事項

  • 今年一年を振り返って(今年の一文字について)

その他質問事項

  • あきた未来総合戦略について
  • 土着ベンチャーについて
  • シベリア猫ミール君について
  • 龍角散のCM出演について

時間:13:00~13:24 場所:プレゼン室

(幹事社)
12月幹事社の毎日新聞です。よろしくお願いいたします。
まず最初に、知事からの発表事項をお願いいたします。

(知事)
今年一年間、大変お世話になりました。
今日が今年の最後の記者会見ということで、皆さんには様々な面でご協力を賜りましてありがとうございます。また来年よろしくお願いいたします。私からは、資料が渡っていると思いますけれども、平成27年度の秋田県芸術選奨の受賞者の決定でございます。

去る12月3日に芸術選奨選考委員会の選考結果に基づきまして、3名の方々に芸術選奨を、また、2つの団体に特別賞であるふるさと文化賞を贈り、表彰することにいたしております。

芸術選奨は、昭和50年に創設されまして、活発な創作活動と優秀な作品を発表し、本県の芸術文化の振興に大きく寄与した方々を表彰するもので、今年で41回目でございます。芸術性にすぐれ、地域の文化発展に大きく寄与されました作品が受賞されてございます。今回の受賞を機に、今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。なお、表彰式は、2月5日金曜日、県の正庁で行うことになってございます。

詳しくは配付資料をご覧ください。ということで、私からこれで終わります。

(幹事社)
この件で、ご質問ありますでしょうか。ございませんか。
次に幹事社からの質問にまいります。
先程知事からもお話がございましたが、今年最後の記者会見ということで、今年一年を振り返ってご発言をいただければと思います。あわせまして、今年を象徴する一文字について、恒例となりますが、ご披露いただければと思います。

(知事)
まず、概括的に今年を振り返ってみますと、全体的には大きな災害がなかったと。それから、県政運営の上でも、様々な課題、あるいは問題も、なきしにもありましたけれども、全体的に議会ともそう大きな衝突もなく、割と平穏な一年だったかなという、この県政は。
ただ、それはそれでありますけれども、逆に課題は、これからの地方創生にしても様々な課題に来年以降、本格的に取り組まなければなりませんので、そういう意味で今年は議論を多くした年だと。その議論の結果について来年からまた、相当また深堀りをしながら進めていかなければならないという、そういうことになろうかと思います。また、今年一年間をずっと振り返ってみますと、幾つか私どもも県政と関係したところ、あるいは直接関係なくても、大概いいこと悪いこと、悪いことでも、それは後で一括してですけれども、

まず1月には、第87回選抜高校野球、これは大曲工業が選出され、初戦突破と。大曲工業は私の出身校の角館と非常に競い合っていましたので、そういう意味でライバル校でございましたけれども、初戦突破ということで大変嬉しく思ったわけです。それから、1月には、秋田の経済を支える秋田港が開港50周年という節目でございました。
2月に入りますと、これもプラスの関係でごさいますが、TDKさんが由利本荘市とにかほ市に最新鋭の工場、ある程度の中国からの回帰というそういう意味で新工場の建設が発表されまして、その後の企業誘致、あるいは様々な県内の製造業における動きの、その最初の幕開けになったんじゃないかと思います。
また、2月にはモーグルのフリースタイルのワールドカップがございまして、初めてああいうオリンピック選手クラスの選手が、この秋田で滑ったということで、これも来年2月に行いますけれども、そういう意味で田沢湖のスキー場の良さというものも認められたわけでございます。

3月は、ちょうど市町村合併から10周年を迎えた自治体が多くて、私も秋田市長時代に合併があったんですけれども、10年過ぎたのかなという、そういうあっという間の10年だったなと。ただ、市町村合併に伴って、まだまだその当時の課題というものは、必ずしもこの合併ですべて済んでいるわけでございませんので、これもこれから、合併市町村、あるいは合併しなかった市町村も含めて、市町村運営の一層の努力が必要であろうと思います。
また、4月はあまりなかったんですけれど、5月には東北六魂祭、これ非常に好評でございまして、2日間で26万人ということで、天気にも恵まれまして、成功だったということでございます。
あと、6月は、ちょうど2014年の人口動態統計が出まして、秋田県の自殺率がワーストワンから脱却と。ただ、これもその後、今年に入って少しまた戻ってまして、11月頑張りまして大分下がったんですけれども、この12月の結果によって全国のワーストを脱却できるのかどうか、また戻るのか別にして、より前年よりもマイナスになるかどうかという、この我々の立場からすると気にかかるところです。ただ、相当今頑張っていますので、何とかそのワーストかどうかは別にして、対前年は下回ってほしいなというふうに思っています。
あと、スポーツの方で7月にノーザンハピネッツが、いわゆる新しい新リーグ1部に決定して、これもうれしい知らせでございました。

また、8月は全国高校野球選手権大会で秋田商業が20年ぶりにベスト8ということで、少しずつではありますけれども、高校野球の強化策、これが少し前に向いてきたのかなという、そういうふうに思ってます。あとやはり9月はそうないんですけれど、10月になって大分色々なものが動きます。TPPの合意、あとは、米の生産調整が県全体として30年ぶりに達成という、また、枝豆が東京の中央卸売市場で出荷量が初の日本一という、そういうことがございました。

11月に入って、これは例の肥料の偽装事件ということで、これも何とか収まってきましたけれども、大変残念な出来事でございます。
こういうことが県政との関係で大きな私の印象に残っていることでございます。
ということで、またいつもの下手な字で今年の一字ですが、色々な見方がございますけれども、今年は、やはり私一番感じたのは、秋田の太平物産の肥料の偽装事件でございませんけれども、とにかくその偽装ということで、『偽』、偽物、偽り、偽装、どうもこれが今年は大分多かったのかなと。

ちょっと、挙げるだけでもフォルクスワーゲンの排ガスの問題、あるいは東洋ゴムの免震、あるいは東芝の決算、それから、旭化成の子会社の杭打ち、あるいは、熊本の血液製剤、そして今治のタオルなんかも今出てます。
秋田県では太平物産の肥料。あと、まさにそれこそ、今問題になるのかなと思いますけれども、東京オリンピックのエンブレムです。何か何となくみんなこの偽物、偽装っていうんですか、何かそういうことが、昔も毎年その食品の偽装問題は少しはありますけれども、この大きな大企業がこういうふうに、日本のその全ての県に、あるいは様々な面に大きく影響するような偽装事件、しかも大企業という。今まで大企業というのは、そういうモラル的にも非常にしっかりしたという先入観がございますけれども、今は大企業といえどもこういうことをするのかなと。
また、今その東京オリンピックのスタジアム、あれもまたああいうそのちょっと問題が少し発生しましたけれども、まあ何とか、ああいうものも、どうでしょうか。私にしてみれば、あのまま通ってほしいんですけれども。

ということで、今年は、随分その企業のモラル、これが問われた年ではないかと思います。かつて我々行政も、こういうことがあったんです。行政のみならず、かつて、皆さん方がまだ記者にならない頃、あるいは若い頃、いわゆるあれも偽装ですよ、うん。いわゆるそのカラ出張とか、ああいう問題あったんですけれども、まさかその大きな会社がこういうそのお客様の信頼を揺るがすようなこういうことがこんなに多くあるのかなという、そういうことで非常に時代の変化というものの中で、競争社会の中で、いまひとつやはり物事については正直にしなければならないなという、そういう自戒の念を含めてこういうものを書いたところでございます。はい。

(幹事社)
ただいまの件で、ご質問はありますでしょうか。

(知事)
あと、政府予算の方は、全体的には、交付税の問題がございますけれども、税収上がっていますので、影響はないと思います。
それから、県の予算の方で幾つか熱心に要望・陳情しまして、例えば農業基盤整備、TPP対策にも入りますけれども、いわゆる農業の基盤整備、これが非常に、これから大規模化するときに必要でございますけれども、この予算がある程度確保されたと。
また、今の再生可能エネルギーの送電線網、あれも地域送電線網は採択なって、引き続き補助金が交付されると。
もう一つ、基幹送電線網について、国に対して強く要望しましたけれども、今度は事業者がやる場合に、その利子補給を国がやってくれるということで、これは少しはずみがついたのかなと。
まだ公表までには至ってませんけれども、その送電線網、これ基幹送電線網についての、もう調査をしたいというそういう意向の会社が出てきております。
まだ正式決定してませんけれども、そういう問い合わせもですか、そういうその接触も今やってますので、いわゆる能代周辺と秋田市、男鹿市の周辺の地域の送電線網は、もうできますけれども、それに結ぶ東京までのこれを、やはり国の方でああいうふうにその利子補給措置をとるということも含めて、ある程度、国がそういう枠組みを作りましたので、これについて手を上げる会社が出てきそうであります。
また、例えば来年から、今計画してございます水産振興センター、あれも、今TPP対策の中で、今までああいう試験研究機関に国の補助金が出ることはないんですけれども、額やその内容についてはこれからですけれども、総枠、この全国枠、そういうものに使ってもいいという設定がされたようでございまして、今盛んに国に対してその具体的な計画を協議、これからしようということでございます。ですから、水産関係でもTPP対策の関係で財源的に有利になるという、そういうことかなと思います。あと、国立競技場の問題ですけれども、これはもう速やかにその関係企業も含めて、これいつやる。

(林業木材産業課長)
今日、行いました。

(知事)
今日1回目の協議をやりまして、もう既に年明けから、まずは私、中身は別にして、こういうことをやってますということで関係のところ、名刺だけでも、セールスしようということで、今始めることにしてございます。
あと、ダムについては、ほぼ我々の要求どおりということで、あの二つのダムについても、いよいよかなり強く動くという、そういう状況になってますし、あと、道路と港湾の方と箇所づけ等はまだちょっとわかりませんけれども、これが来年まで詳しくなりますけれども、公共事業の方もおかげさまで国土交通省の方、総枠ほとんど前年並みということでございますので、そう大きく減ることはないと思います。ということで、まずは予算については、まあまあ我々の重点要望については通ったということでございます。

(幹事社)
すいません、ちょっとこれまでの発言の中で、地方創生についてふれておられたものがあって、一言だけお尋ねします。
年末ということで地方創生について私なりに検証する取材をやっております。知事のこれまでの会見でのご発言を聞いていても、当然その昨年度からの元気創造プランが下地になって今回の総合戦略を作られたものというふうに理解しております。
その一方で、その総合戦略の策定に当たって、県内の各界の皆さんから意見を聞くなど、そういった場面も数多くある中で、その出来上がったものを県民の皆さんから見ると、言ってみれば結論ありきといった印象を持たれかねない部分もあるのではないかと思います。このあたりについて、改めて一言。

(知事)
例えばねツタヤの問題、あの図書館、あれは非常にその物事、あれが進んだときはもてはやされましたけれども、斬新というのが果たしていいのかどうか。いつも言うんです。真田幸村も最後は負けます。やはり、斬新という言葉がすぐ使いやすいですけれども、実際には、やはりベーシックな積み重ねと、私はそう思います。そういう意味で、県民の皆様から色々意見求めても、具体的になりますと、ほぼ我々と同じ意見、特に斬新なものは民間からも出てきません。考え方はほとんど同じです。ですから、もしそれができていれば、それがいいでしょうけれども、私はこの世の中で、まあ言いやすいですけれども、しからばその斬新な意見を出してくれと言っても誰も出せないんです。
ですから、やはりベーシックなものが、最後は、やはりその継続と物量、あるいは物量が少なくても継続すると。あるいは物量、あるいは集中と選択という、そういう中でやるしかないし、奇をてらったものは大体失敗するという、これは原理原則。
ですから、これ、日本中すべての総合戦略を見ても、ほとんど、あっと思うものがないです。ですから、一応、その選択する方は新しいものを出してくれと。ただ、そういうことで新しい地方創生の補正と新規2千億円、これはその斬新さがなくなったんです。斬新さっていうの、取れたんです。逆に言えば、ほかのところの真似をしてもいいと。ですから、よくトヨタが言うでしょう。1番を走るなと。トヨタは、斬新だと思っても、あれちゃんと見てるんですよ。オーソドックスなものを集中と選択で出すという、ですから、そう簡単にその我々の行政の範囲で、全く斬新なものと言ってもなかなか難しいなという。
ただ、そうは言っても、この2千億円については、市町村も含めてとにかく知恵を絞って、まずは掛け声倒れでない、実のあるものについて何とか、もう真剣に考えて、そういうね案を、プランを、もうとにかくいい、良し悪し別にして、まずは出そうと。それで何を国にそれを押し込むか、これをみんなで考えようということで、担当の方には最大限その頑張って、とにかくその既成概念でものを考えないで頑張ってみましょうということでやってます。

(幹事社)
ありがとうございます。その他ご質問ありますでしょうか。

(記者)
今あまり奇を狙ったことをされないみたいな話されてたんですけれども、今年やった「土着ベンチャー(ドチャベン)プログラム」は、あまりほかの県とかでも例のないことだと思うんですけれども、その辺に対する来年度から本格的に色々始まっていくと思うんですが、その辺について知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
あのドチャベンもそうですけれども、私はできるだけ秋田の発想でものを考えるなと。秋田県人という発想と、秋田の特色というのは何なのかと。ですから、農業県と言っても生産額から言わせれば、農業県でありませんから、あとは自然豊かでと言っても、秋田よりも自然豊かなところたくさんありますから、ですから、むしろ外目、今あのドチャベンも、できるだけ県外、あるいは、今まで行政にあまり関わりのない、何とか外の目で大きく見ようということで、それでドチャベンなんかは、あまり行政とか関係なくて、県内ではないよその方の目でということでやってます。秋田らしさというと、よくいうの、秋田らしさって何だよと。誰も言えない。秋田らしさの定義ってないですから。ですから、これ秋田らしさという定義を外した途端に、面白いもの出てくるんです。ですから、今、秋田も、東京も、大阪も同じですから、ですから、逆に言えばあのドチャベンなんかは、できるだけ外の人の発想を大事にしようというところでああいうものが出てきたということで、あれはいい例だと思います。

(記者)
昨日、ミール君の動画の新しいのが公開されましたが、また少し太ったのかなという感じを受けますが、近況はいかがでしょう。

(知事)
実は、昨年の12月に第4弾で、それからしばらくさぼってまして、やはり最初のうちはよく映すんだけどだんだん映すのも億劫になってきて、ただ、大分メールで近況の動画を見たいという、そういうのが結構ありますので、ちょっと撮って、だからあまり目新しい場面が、芸するわけじゃないものですから、なかなかやってくれないんです。その滑稽な姿とか。体重は8キロ弱、まだそんなに太ってません。ちょっとあれかな。とにかく獣医さんから、あと太らせるなと。糖尿病なるからあまり太らせるなとですから、食事制限はしてませんけれども、黙っていれば幾らでも食べますので、そこら辺は、かわいそうでも餌はある程度の量を食べたらさっと隠すという。
ただ、最近は、面白いことに、非常におしり、その毛でしょ。ですから、普通の猫は、そんなにおしりに毛がないもんですから、うんちをしてもきれいなんです。あれうんちすると、ちょっと毛に付くんです。ですから、ちゃんとわかるんです。ですから、うんちすると風呂場に来るんです。風呂場で洗ってくれって、朝必ず起きると、娘がシャワー浴びるときに、必ずおしりをちゃんと洗ってやると非常に気持ちよさそうに、ですから非常にきれい好きかなという。
あと、人の体の上に寝るのが大好きで、でも重くて、8キロ近いのがここに寝ると苦しいの。ただ、順調に育ってます。

(記者)
すいません、もう一点、龍角散のコマーシャルの第2弾が放映されているんですけれども、前回の殿様に比べて、ちょっと今回の役がさえないかなという気がするんですけれども、ご感想はいかがでしょうか。

(知事)
私が主役でございませんので、やはりあんまり、あれが堂々と大写しになりますと、またいらぬ勘ぐりもされますので、私がお百姓さんの一人になって遠慮がちにちらっと出てるという、綿引さんと、潟上出身の女優と。あの方々が主役ですので、特に今回は秋田の安田さんを売り込みたいということで、あの方が主役で、綿引さんがちょっと強面、私がぼけっとやってということで、まああのくらいでいいでしょう。

(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。

(知事)
これは(今年の一文字の色紙)いつもどこに、誰がもらっていくんですか。(幹事社が挙手)ああ、いいじゃないですか、幹事社。

(幹事社)
それでは、これで終わりにいたします。ありがとうございました。

(知事)
どうも、来年もよろしくお願いします。

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