サミットの概要

  • スケジュール
    • 平成11年10月13日(水)
    • 11:00~15:00 ゲストとの意見交換
    • 12:00~13:00 昼食
    • 15:30~16:00 三県知事共同記者会見
  • 会 場
    • たざわこ芸術村(秋田県仙北郡田沢湖町卒田字早稲田430)
  • テーマ
    • 「情報と産業」情報ネットワークによる北東北の産業連携 

写真:サミットの様子

ゲスト紹介

相原 宏徳(あいはら ひろのり)
(三菱商事株式会社取締役副社長、同社情報産業グループCEO)
昭和13年生まれ、愛媛県出身。昭和37年東京大学工学部卒、三菱商事(株)入社。平成6年常務取締役情報産業担当役員。平成8年情報産業総括担当役員。平成10年取締役副社長。平成11年情報産業グループCEO就任。

大内 一弘(おおうち かずひろ)
(秋田県高度技術研究所長)
昭和16年生まれ、兵庫県出身。昭和40年東北大学工学部卒。平成3年東北大学電気通信研究所教授。同年秋田県商工労働部部長待遇。平成4年から現職。工学博士。秋田大学客員教授。日本素材物性学会「山崎賞」受賞(平成7年)。日本応用磁気学会「業績賞」受賞(平成10年)。

【主な著書】「情報ストレージ材料」「垂直磁気記録」他

佐々木 毅(ささき たけし)
(東京大学法学部長、大学院法学政治学研究科教授、法学部教授)
昭和17年生まれ、秋田県出身。昭和40年東京大学法学部卒。東京大学法学部教授(昭和53年~)。東京大学大学院法学政治学研究科教授(平成3年~)。東京大学法学部長(平成10年~)。
第8次選挙制度審議会委員、経済審議会国際経済部会臨時委員、医療保険審議会委員、都市計画中央審議会臨時委員などを歴任。現在、小渕首相の私的懇談会「21世紀日本の構想」委員。吉野作造賞受賞(昭和63年)。東畑記念賞受賞(平成4年)。和辻哲郎文化賞受賞(平成10年)。読売論壇賞受賞(平成10年)。

【主な著書】「プラトンの呪縛」「政治に何ができるか」「いま政治に何が可能か」他

残間 里江子(ざんま りえこ)
(プロデューサー)
昭和25年生まれ、宮城県出身。明治大学短期大学法律科卒。SBS(静岡放送)制作部アナウンス課を経て、「女性自身」編集部勤務。昭和55年企画制作会社キャンディッド設立、代表取締役社長就任。山口百恵自叙伝「蒼い時」の出版プロデューサー。雑誌「FREE」の編集長。平成7年(株)情報・空間デザイン設立。全国各地の地域振興計画や施設計画などに関わる。平成10年1月より、テレビ朝日「スーパーモーニング」月曜日にレギュラー出演。建設省「河川審議会」「住宅宅地審議会」委員他、行政諸機関の委員を数多く務める。

【主な著書】「女の仕事」「男解体新書」「雨天決行」「なんでもかんでも腹が立つ」他

合意事項

報通信技術の急速な進歩とインターネットをはじめとする情報通信ネットワークの整備により、あらゆる情報が瞬時に世界中を流れる「グローバルな高度情報社会」が到来している。国土の約1割を占め、全国の人口の3.3%を占める北東北は、都市機能や産業拠点が分散立地しており、21世紀に向け、地域産業の発展と新分野への展開を推進していくためには、情報通信を活用したネットワーク型の産業活動の展開と、企業や大学、公的機関等の地域の人材や資源の連携、さらには広域的な地方自治体間の相互協力が不可欠となっている。このため、次の三点を柱とする施策を推進することによって、21世紀に向けた本地域産業の発展基盤の形成を図ることとする。また、その推進母体として、「北東北産業情報化推進会議」を設置する。

  1. 情報化による地域産業の活性化
    1. 「みちのくバーチャル・エキスポ(夢空間博覧会2001)」(仮称)の開催
      北東北連携の情報発信イベントとして、インターネットのホームページを主会場とした、三県主催によるバーチャル・エキスポを2001年度に開催する。北東北三県の産業、学術、観光・イベント、文化、自然等地域紹介パビリオンや各種イベントの開催、物産販売のほか、市町村、企業等による独自のパビリオンの出展も募り、広く全国さらには世界に情報発信を行う。また、これを契機として地域情報化の促進、情報産業の振興、企業情報の電子化と共有の促進、ネットワーク利用環境の向上など各種情報施策の推進を図る。
    2. 「みちのく夢ネット」(仮称)の構築
      「みちのくバーチャル・エキスポ」の成果物を活用し、「みちのく夢プラザ」のインターネット版となる「みちのく夢ネット」を構築する。構築に当たっては、官民の既存のコンテンツやデータベース等を最大限活用することとし、地域の紹介、産業情報、観光情報等各種データベース検索、電子ショッピング等のサービスを提供する。
  2. 北東北産学官ネットワークの形成
    産学官連携のための仕組みづくりを検討するとともに、三県の大学、公設試験研究機関、民間企業間の情報ネットワークの構築や、研究者データベースの整備を行うことにより、産学官連携による共同研究の推進や新事業創出の促進等を図る。
  3. 情報通信基盤とひとづくり
    1. 情報ハイウェイの整備促進
      北東北における高度情報化を推進するため、官民それぞれが目的に応じ、行政、医療、介護、教育、商取引等多様なサービスを提供する情報通信技術を活用した多様なアプリケーションの開発導入を積極的に推進し、大容量情報通信基盤整備の促進を図る。
    2. 高度情報社会に対応したひとづくり
      一般向けのパソコンやインターネットの教材を北東北三県で作成するなど、全般的な情報リテラシーの向上を図るための各種施策を推進するほか、急速な技術革新に対応できる情報処理能力の高い人材を育成する。

その他の事項

  1. 北海道との連携強化 北東北三県と北海道との連携強化を図るため、次の事項を推進する。
    1. 津軽海峡大橋及び下北・津軽半島大橋を中心とする津軽海峡軸構想の推進
    2. 東北新幹線全線の早期開業と北海道新幹線の早期着工
  2. 情報化時代の雇用確保
  3. 広域連携のあり方の協議

写真:3県知事