●知事臨時記者会見

 「濃厚接触者の特定等の対応について」


(幹事社)
 幹事社の時事通信社です。
 知事から発表があるとのことでお願いします。

(知 事)
 はい。まず最初に、現在の感染状況であります。
 県内では連日200人台の新規感染者が確認されてございまして、依然高止まりの状況が続いております。今日は、土日に検査が休みですんで、検査しない方が月曜日に集中します。その関係もあって300人を超える状況で、今までで最多になります。また、状況を見ますと、横手(保健所管内)、あるいは能代(保健所管内)のように、早い時期に感染が拡大したところはある程度収まって、(秋田)中央(保健所管内)、あるいは大仙(保健所)管内等、当時あまり感染が拡大してないところが今拡大しているということで、やはりある程度感染が収まるには、一定程度の時間がかかるという状況にあります。
 また、これまでと同様に、保育所におけるクラスターの発生が相次いでおります。特に、子どもたちの感染がその家族に広がっている状況もございます。高齢者施設でのクラスターは減少しております。これは、ワクチンの追加接種の効果だと感じております。
 1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す指標である実効再生産数の数字は、1前後で推移してございまして、感染の減少傾向を継続して示す状況とはなってございません。
 こうした状況から、県の感染警戒レベルについて、当面「3」を維持することにいたしましたので、引き続き感染防止に対するご協力をお願い申し上げます。
 次に、濃厚接触者の特定等の変更でございます。
 感染者の高止まりが続く中、これから年度替わりの時期を迎え、人流が増す中で感染者の急激な減少は見込めない状況であり、既に、秋田市を中心に人流の増加による感染と思われる事例が増えてございますが、同程度の感染状況が継続する可能性が高いことから、国の通知に基づきまして、本県でも感染者の濃厚接触者の特定等について、一部変更することにいたしてございます。保健所の機能と社会経済活動の維持及び重症化リスクのある方に対策を重点化するための取り扱いであるので、ぜひご理解を願いたいと思います。
 次に、基本的な感染防止対策の徹底でございます。
 オミクロン株は、これまでと同様に感染力が大変強い状況ですんで、マスクの正しい着用、手洗い、十分な換気など、基本的な感染防止対策を徹底することが何よりも重要であります。最近は気温も少しずつ上がってきておりますんで、窓を開けての換気もやりやすくなってございますんで、家庭の24時間換気システムのメンテナンスと併せ、職場内や家庭内でこまめに換気を行ってほしいと思います。
 ただ、花粉の時期でございます。要するに、花粉症の方が多くなります。窓を開けることで花粉が部屋に入ることが気になる場合は、窓を全開せずに、開ける幅を10センチ程度にし、レースのカーテン等をすることで花粉の流入を大分減らすことができるとの国の知見がございますんで、参考にしていただきたいと思います。
次に、ワクチンの接種でございます。
 3回目接種の進捗状況が感染者の減少に寄与していくものと考えておりますんで、モデルナとファイザーのいずれでも早く接種できるワクチンから接種していただくように、改めてお願い申し上げます。
 県の(ワクチン接種会場)方の枠も完全に埋まってございません。3回目を何となく受けたくない、あるいは受ける必要がないといういう方も多くなってるようですんで、ぜひご理解願いたいと思います。
 小児への接種については、市町村において準備が整い次第、3月5日から順次始まっております。保護者の方々には、接種の検討に当たり、効果や安全性に関する情報を十分に確認いただくとともに、専門の相談対応を行うコールセンターをご利用いただきたいと思います。
 無症状者への無料検査でございます。
 検査キットの十分な供給量が確認されたところでありまして、年度替わりの時期の人流増加により感染の再拡大につながらないよう、県民の皆さんには、引き続き感染の不安を感じた場合は無料の検査を受けていただくようお願いします。十分な枠がございますんで、ぜひ不安がある場合、あるいはいろんなところに出かける場合については、検査を受けていただきたいと思います。
 次に、感染対策と社会経済活動の両立でございます。
 あきた春割キャンペーンの対象については、青森県を除く東北各県と北海道の在住者に拡充し、4月1日より予約受付を開始いたします。観光関連事業者を支援するため、県民の皆さんには春割キャンペーンの積極的な利用をお願いしたいところでありますが、利用に際しては、引き続き感染防止対策の徹底へのご協力をお願いいたします。
 また、歓送迎会などの会合についても、感染対策が取られました飲食店を活用し、短時間で静かに行っていただきたいと思います。
 最近は飲食店でなくて、家庭内、あるいは施設内で大人数で会食をしてクラスターが発生するという事例も非常に多くなってございます。むしろ飲食店以外のところの会食、こういうものは十分に気を付けていただきたいと思います。
 今後、年度末から年度始めにかけて、入学式、入社式など多くの人が集まる機会や、ふだん会わない方との接触の機会が増えます。これまでもこのような機会に感染が拡大してきたことから注意が必要であります。現在、新規感染者は減少傾向とはなってございません。東北でも早期に感染が増えた宮城県を除き、ほかの県においては、また増加傾向が見られます。この状況について十分にご理解いただきまして、この後も油断のないように、十分な感染防止対策をとりながら様々な経済活動も両立するように、そういう点を十分に注意して行動を行ってほしいと思います。
 以上でございます。

(幹事社)
 ありがとうございました。
 濃厚接触者の特定に関してですけれども、主に事業所では感染者が発生した場合には濃厚接触者の特定をされないということですが、これまで濃厚接触者とされていた方がならないということで、今後そうした場合は、事業所内で発生した場合、どのように過ごしてほしいといいますか、対策をとってほしいと。

(健康福祉部長)
 今回はオミクロン株の特徴を踏まえた対応ということでございますけれども、先ほどの資料にも記載してございますけれども、保健所において一律に濃厚接触者を特定したり、行動制限を求めるということはございません。オミクロン株の場合、潜伏期間が短く、あるいは症状が重い方がいないということでございますけども、県では、ホームページ、あるいは関係団体を通じて、事業所において判断する目安となる情報は提供させていただきたいと思います。こういったことを参考にしていただきまして、各事業所においてご判断いただきたいと考えてございます。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 各社さんいかがでしょうか。

(記 者)
 まあなかなか秋田では感染者の高止まりが続いていて、なかなか減少傾向見られない。知事の方からは、東北、まあ宮城を除くほかの県でもそういった傾向が見られてるということでしたが、全国的には実効再生産数1を割ったりする状況も見られています。その東北でこれだけ感染が高止まりを続けてる状況、秋田の状況も含めて、なぜそういうふうになっているのかっていう知事の見解を伺えますか。

(知 事)
 やはり西日本の状況を見ても、初めに早い段階で感染が増えたところは若干落ちてるんです。で、時間差があって、県内でも、さっき言ったとおり、横手(保健所管内)、あるいは能代(保健所管内といった)最初にぐっと上がったところは、今落ち着いてるんです。で、(秋田)中央(保健所管内)とか、南秋男鹿、あとは大仙(保健所管内)、あそこら辺は、当時あまり上がってなかったんです。これが今、上がってるんです。あと秋田市は、やはり人流です。学生の行き来、あるいは転勤、こういうことによると推察される事例がありますんで、やはり、ある程度満遍なく一巡すると、それから落ちてくるんではないかなと。あと、大仙(保健所管内)は、新幹線が止まってますが、やはり(岩手県との人流が)多いところです。あと、大館(保健所管内)は若干落ちてますが、あそこは弘前(市)、青森(市との人流)が非常に多いと。あと、(秋田)中央(保健所管内)は、秋田市からの通勤客が多いですから。そういう状況が地域によってはありますんで、この地域を重点的に観察する必要があるんじゃないかなと思います。

(記 者)
 あと、その年度末、年度またぎの人流が増える時期だということも一つ理由に挙げていらっしゃいましたけれども、そういったことを踏まえると、しばらくこの傾向というのはなかなか続くんじゃないかなというふうにも捉えることができるんですが、知事として今後の見通しっていうのはどのように考えてますか。

(知 事)
 なかなか難しいけれども、東京(都)もまた増えてるんです。東京(都)も人流がありますんで。ただ、政府の方は、今、濃厚接触(者)の扱いも含めて、オミクロン株、厳密に言うと、2類から5類までいかないけども、少し経済と両立ということで、重症者、基礎疾患ある方を中心に、そういう入院の必要な方を中心にやるという状況が見受けられます。今の感染者がこう多くても、春割キャンペーンは、国の方で進めて、ほかも全県やってるんです。まあ、青森県は最初からやってませんので。そういう意味からすると、あんまり数だけを重視して、あまり社会を抑えるということは、あとだんだん展開してるんじゃないかな。欧米のような動きが見られます。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 今の質問にちょっと関連するんですけれども、その濃厚接触者の扱いを変えたりとか、あと、県の方の福祉部の方の体制もちょっと見直すということを踏まえて、この県の警戒レベルの基準についても見直したりはされるんですか。それともこのままのやっぱり維持でいくんでしょうか。

(知 事)
 ちょっと前の段階で、全国でも低い方なんです。ただ、(感染)警戒レベルが非常に高いんです。これから、クルーズ船は各県に寄りますんで、ほかの県とそう違うと、うちの方だけ同じような状況で拒むということは変になりますんで、やはり一定の時期に、どうするか検討が必要であると思います。議会の方からも、そういうことが一般質問で出てますんで、今すぐ明日、明後日というんじゃなくて、医療関係との調整もございますんで、これは、今後の検討課題です。

(記 者)
 今、人流がっていうお話でしたけれども、1カ月もすればまたゴールデンウィークというのが来ますけれども、その中で、先ほど欧米のような、数を重視しないって欧米のような動きがっていうお話しありましたが、知事のご見解としては、やはりそういうふうにシフトしていくべきというふうに捉えてよろしいんでしょうか。そのあたりちょっとご意見をお願いします。

(知 事)
 3回目接種が4月末になれば相当済みます。高齢者の方(の接種率)は、県内でも70%近いんです。ですから、まずワクチン・検査パッケージを活用しながら経済を回すという動きに、基本的になるんじゃないかなって思います。

(記 者)
 ありがとうございます。

(知 事)
 あと、治療薬が随分出てます。相当治療薬が入ってますんで、基礎疾患がある方でないと、まず入院、あるいは重症化しにくいと。若い方は、ほとんど無症状、あるいは軽症です。ある医療関係者に聞いたら、感染しても分からないうちに治ってるという方がいっぱいいるんじゃないかと。そういうこともあるんです。そういうこともあって、国の方でも、やはり経済を回すという方に舵を切ったんじゃないかなと思ってます。

(幹事社)
 すいません、お時間で、すいません、ラスト1問でお願いします。

(記 者)
 経済活動の再開に向けた動きと関連してなんですけれども、飲食店へのクーポン券の発行による支援事業を予定されていますが、知事、以前にレベル3であればこれは無理だと、できないという認識を示されていましたけれども、その見解、今もお変わりないでしょうか。

(知 事)
 これも、どう回すか。今のところ、4月中旬以降ですから、発行が。ですから、さっき言ったとおり、レベルの考え方と、東京(都)なんか、まん延防止(重点措置が)終わって、全く制限がないですから。そこら辺の状況を見ながら、(感染)警戒レベルとの整合性をどうするか、やっぱり検討が必要だと思います。

(記 者)
 警戒レベルの見直し自体は、4月には予定されないっていうことでよろしいですか。

(知 事)
 まだ分かりません。

(記 者)
 はい、ありがとうございます。

(幹事社)
 すいません、これで記者会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。

(菅生広報広聴課長)
それでは、ただいまから記者会見を開催いたします。
それでは、概要について佐竹知事の方から説明をお願いいたします。

(知 事)
新型コロナウイルスの感染症の発表です。
今日、健康環境センターのPCR検査において、新型コロナウイルスの感染者が2名確認されております。先程わかったというものです。県内では、これで3例目、また4例目の感染者です。患者は2名とも由利本荘保健所管内に居住している外国人の方です。職業は、外国の指導助手、いわゆるALTでございます。
概要でございますが、3例目の患者Aは、20歳代の女性です。症状と経過でございますが、3月24日に発熱し、その日に医療機関Aを受診、翌日25日と26日に医療機関Bを受診しております。3月27日に帰国者・接触者外来Cを受診し、健康環境センターでPCR検査を実施したところ、陽性が判明しております。
次に、4例目の患者Bは、30歳代の男性でございます。症状と経過については、3月24日に発熱し、医療機関Dを受診しております。その後、味覚の障害と臭覚障害を自覚するなど症状が改善しないため、3月27日、患者Aと同じく帰国者・接触者外来Cを受診し、健康環境センターでPCR検査を実施したところ、陽性が判明しております。
感染源については、現時点では、まだ判明してございません。ただ、3月19日から22日まで、3連休です。患者2名を含む県内在住のALT8名で、2台の車で仙台市に訪問し、滞在してございます。そのほかの県内や仙台市内での行動の詳細については、現在調査中でございます。
濃厚接触者につきましては、患者2名と車で同行した6名について、1名は検査の結果、陰性を確認しております。また、3名は現在検査の実施中です。残り2名については、今、自宅待機でございます。
その他の濃厚接触者については、現在調査中でございます。
いずれまだ詳細について、経路、あるいは行動範囲、まだわかりませんので、また、何分ALTの方で、様々な聞き取りについてもまだ時間がかかっていますので、いずれ早急にいろいろな調査をしながら情報を提供していきます。
皆さんにおかれましては、患者の人権の尊重と個人情報の保護に、ご理解とご協力を賜われれば幸いでございます。
概略は以上でございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、質問の方をお受けしたいと思いますけれども、大体30分程度、質問の方、時間を設けたいと思っておりますので、ご協力の方よろしくお願いいたします。
それではお願いいたします。質問のある社は、手を上げていただきますようお願いいたします。

(記 者)
この2人について、外国人指導助手ということでしたが、仙台から帰られてから22日から現在までの間、学校などに登校、または子どもたちと接触するような機会はあったのでしょうか。

(米田教育長)
今、詳しい行動は調査中でありますが、基本的に子どもと接触したということはございませんでした。ただし、懸念されるのは、職員とは何らかの形で接触している可能性がございますので、その職員、教職員がまた何らかの形で子どもと接触しているかどうかでございます。その辺についてこの後また調べなければいけない状況でございます。

(記 者)
その2人は同じ職場なのでしょうか。

(米田教育長)
それぞれ違う職場であります。

(記 者)
もし違う職場なのであれば、今のところこの2人が仙台から帰ってきてからの接触者については、推測により把握できているのでしょうか。
(米田教育長)
それは今やっているところでありまして、この後も更に詳しくそこはトレースしながら、できるだけ多くそこをはっきりさせたいということで、今動いているところです。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
今の関連なのですが、宮城、仙台から帰ってきて、お二人の方がほかのその教職員と接触したというのは、学校に行ってという形になるのでしょうか。

(米田教育長)
そうですね、基本的に臨時休業中、今、春季休業中でありますが、職員、教職員は学校に出て新学期の準備等しておりますので、その中でそのALTと接点を持ったということはまず確かにいえると思います。

(記 者)
A、Bの方は、それぞれ帰ってきて、何日に学校に行ったことになるのでしょう。

(米田教育長)
1人は、23日、この23日は終日、そして24日は午前中、ほかの教職員と一緒に職員室にいたと聞いております。
それからもう一人のALTは、3月の24日に、その朝に、ほぼ全ての教職員がいる教員室に同じくいたと。その後ですね、マスクを付けた状態でありますが、養護教諭の方がマスクを付けた状態で、そのALTの検温をしているというところはわかっております。
今わかっているところはそういうところです。

(記 者)
今お話されたのは、23日終日と24日午前というのがAの方で、次がBの方ということですか。

(米田教育長)
そういうことです。

(記 者)
それぞれその職員室には何人ぐらいの教職員の方がいたかわかりますか。

(米田教育長)
詳しい正確な人数までは把握していませんが、多分20人を超えるぐらいだと思います、全部の職員です。24、5人だと思います。そこは、もう一回確認しないとはっきりしたことは申し上げられません。ただ、職員室の広さもございますので、どの程度の距離でいたかっていうのも、そこはまだ詳しくはわかっておりません。

(記 者)
それはAの方、Bの方、それぞれが勤務する学校の、それぞれ20数人の教職員の方がその職員室にいたっていうことですか。

(米田教育長)
少しお待ちください。
すいません、1つの学校では、職員は27人です。そしてそのもう一つの学校では16名。それからもう一つ、小学校ですが、これは10名ですね。結構少ない人数です。

(記 者)
ごめんなさい、Aの方の勤務する学校が27人、違いますか。あっ、16人と10人。合わせて27人。

(米田教育長)
違います。一つの中学校では27名の職員がいる、そういう学校です。

(記 者)
そこはAの方が勤務する中学校ということでよろしいですか。

(米田教育長)
どちらも小学校と中学校を兼務している状態です。ただ、今、小学校は1校、中学校は2校申し上げましたが、1つの小学校には、その臨時休業なってから、ずっとあと本務校で勤務というようなことで、その別の同じ小学校の方には一切顔を出してないということで、一切接触はないと判断したところです。

(記 者)
じゃあ、今教えていただいた27人、16人、10人というのが、濃厚接触者に該当するかどうかっていうのは、わからないという形ですか。

(米田教育長)
そうですね。急いで今日、先程、職員の状況は全部聞いてもらいましたが、2人まだ連絡がつかない方がいる学校が2校ありまして、残りの職員に関しては全て、体調に関しては問題ないと報告を受けておりますが、ただ、それは今日の段階ですので、この先どうなるかがまだわからないです。

(記 者)
今の段階では、お二人の方が勤務する学校の教職員の方で体調を崩していたり、24日以降に体調を崩した方は今のところはいないということですか。

(米田教育長)
いないと捉えております。

(記 者)諸冨部長にもお伺いしたいのですが、今のを踏まえて、秋田に戻ってきてから濃厚接触者と考えられる方はどれくらいいると考えられますか。現時点で。

(諸冨健康福祉部長)
もう少し詳細を調べてみないとわからない部分もあって、どれぐらいの距離感で一緒に行動を共にしたのか、それと時間的なところも踏まえて、そこは保健所のこれからの調査の結果によって濃厚接触者と認定するのかしないのかというのは、これから調べていかないと、現時点でははっきりとしたことは申し上げることはできないと考えております。

(記 者)
わかりました。
あとですね、仙台市内での行動というのは、現在調査中ということなのですが、感染のおそれがあるような場所に行ったとか、何か今の時点での情報はないですか。

(米田教育長)
その情報に関して、まずないのですが、こちらの方でも仙台に1泊とかじゃない、3泊しているということですから、全行程でどういう動きをしたかまだしっかり把握している状況ではありませんので、ちょっと何とも言い難い部分が多くあるということです。

(記 者)
わかりました。

(諸冨健康福祉部長)
補足しますけれども、仙台市の流行状況につきましては、現在、患者が2名発生しておりますが、仙台市1人、宮城全体においても仙台市が1人と塩竈保健所の管内に1人という形になるので、発生している患者の状態だけを見ると、仙台市含めた宮城県での流行というのは、それほどでもないという形になりますので、ほかの明らかに流行している地域と比べると、はっきりしたことはわからないという状況になろうかと思います。

(記 者)
ちょっと外れて、最後1点だけですね、同乗、同行された方のうち、お二人の方がまだ検査を受けないで自宅待機中となっていますが、これは何か理由はあるのですか。
(米田教育長)
それぞれその8人が一緒に行動しているわけですので、その中から今回、陽性の人が出たということですから、当然これまでの間、濃厚に接触しているということで受診するように指示しているところです。

(記 者)
指示はしているけれども、本人の行動としては、まだ検査を受けに行ってないということですか。

(米田教育長)
今日現在、ですから、できるだけ早く、明日にでも行くようにということは。

(知 事)
今わかったもので、もう遅いですから自宅待機というです。明日直ちに検査ということです。

(記 者)
はい、わかりました。

(記 者)
今の濃厚接触者についてですが、2人は自宅待機中ですけども、3名の方がPCR実施中ということで、PCR検査までに至った経緯は、発症があるとか、そういうことなのでしょうか。

(知 事)
今、順番にやっています。2名の方が同じ場所ではないものですから。あと3名の方は、今日検体を取ったので、今現在検査中です。もしこの後、陽性が出れば、すぐ、追ってお知らせします。

(記 者)
そうすれば濃厚接触者だからPCRを実施しているという理解でよろしいですか。

(知 事)
いや、同じグループ8名で2台の車で行き、同じホテルに泊まったので。その8人を順番にやってます。2人はまだ明日の朝ということです。連絡がつき次第やっていますので。6名はね、連絡がついて、3名は今できて、もう3名は今現在実施中です。

(記 者)
症状が出た方はいないということでよろしいですか。感染のお二人以外は。

(諸冨健康福祉部長)
それはまだ今、検査実施中ですので、検査の結果が出次第、陽性なればお知らせするということになろうかと思います。

(記 者)
わかりました。
すいません、Aの方なのですけども、医療機関を2つ受診されていますが、AからBに変えられた理由とはわかっているのですか。

(米田教育長)
お渡ししている資料には、Aの方は最初のところで気管支炎と診断されたと書いております。この資料に記載しているとおりで、それ以外の詳しいことは把握してないんです。

(記 者)
医療機関がAから、Dまであるのですけども、いずれも由利本荘所管内の医療機関ということでよろしいんでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
ちょっとそれについては、現時点でお答えすることができないということでよろしくお願いします。

(記 者)
確認ですが、このお二人が勤務する小・中学校というのは、由利本荘市の小・中学校でよろしいんですか。

(米田教育長)
はい、そうでございます。

(記 者)
それから、2人の住まいはどこのどういう形になるのでしょうか。下宿とか、一般の家庭に下宿をしているとか、そういう形なのでしょうか。

(米田教育長)
1人はアパート、由利本荘市内のアパートです。もう一人は、同じく由利本荘市の教員住宅に入っていると聞いております。

(記 者)
ALTとかだと、近所の人から優しくされたり、接してもらう機会も多いと思うのですけど、学校以外に自宅で発熱して、自宅にいる時に近所の人と接触したとか、そういうことは言っているんでしょうか。

(米田教育長)
これに関しては、ちょっと確認できているわけではないのですが、いずれそれぞれがアパートの周りにどういう方々がいて、どういうコンタクトがあるのかというのは全く把握しておりませんので、おそらくといったらあれですけども、日本語の会話能力等によっても、また周囲の方々との付き合い方も違ってくると思いますので、基本的にALTの方々は、やっぱりまず日本という国に来て、外国人として来ている方々ですので、まずは同じその外国から来た同じALTという仲間という意識の方が結構強いですので、そういう方々と何かあれば一緒に集まって、このように仙台に例えば行くとか、そういうことをやるという傾向はやっぱり強いといえると思います。もちろん個人的にいろいろ深く付き合う人がいる方もおります。あと、学校の中では先生たちが一生懸命やっぱり面倒をみなきゃいけないという気持ちで接しておりますので、そういう意味では学校の先生方がむしろいろいろな面で接触する場面が多いと考えなきゃいけない。それでやっぱり心配なのは、その先生たちが、どう子どもたちと接する場面があるということで、余計心配な点が出てきているということでございます。

(記 者)
先程、説明か質問で出たのかもしれませんけれども、この2人が登校した際、職員室に入って滞在した際は、マスクはしていたんでしょうか。

(米田教育長)
わかりません。そこまで確認していません。

(知 事)
いずれ今わかったもので、小・中ですので、まず由利本荘市の教育委員会に連絡して、詳細は、調査の協力依頼をして、由利本荘市の方でも動いております。

(記 者)
ありがとうございました。

(記 者)
今回新たに感染が確認された2人について確認したいのですが、2人は外国人ということで間違いはなくて、国籍はどちらになるのでしょうか。

(米田教育長)
こちらの方では国籍は把握しておりますが、その点に関しては、国籍を述べることで本人の名前そのものも特定されるということもあるということで、そこまでは述べることは控えさせていただきたいと思います。大変申し訳ないですけれども。

(記 者)
わかりました。
教えているのは英語っていうことでいいのでしょうか。

(米田教育長)
そうですね、中学校は教科としての英語、そして小学校では、今、3、4年の方では外国語活動ということで、英語に慣れ親しむように、楽しむようにというようなことをやっているっていうことですね。新しい学習指導要領に沿っていくと、今年から、この4月から5年、6年が今度正式な教科としての英語、外国語、英語になるのですが、由利本荘市はちょっと前から新しい学習指導要領を先取りして、移行期間から今、3年、4年、そして5年、6年と、外国語活動と、それから教科としての外国語、英語というものをやっているということで、通常であれば3年生、4年生あたりから、接点を持っていると考えていいと思います。

(記 者)
わかりました。
あと、この2人についてなのですけれども、入院しているのかどうかっていうところと、その後、症状はどうなのかっていうのを教えてください。

(諸冨健康福祉部長)
入院につきましては、現在、医療機関との調整中というところになりますので、まだ入院はしていないという状態になろうかと思います。症状につきましては、もうここの記載のとおりでございまして、少なくとも、例えば酸素投与が必要な重症の状態には陥っていないというところになろうかと思いますけれども、軽症なのか中等度なのかといったところは微妙なところで、重くとも中等度程度の症状の状態ではないかと思います。

(記 者)
回復に向かっているっていうことなのですか。

(諸冨健康福祉部長)
その回復に向かっているかどうかっていうのは、病状はある程度波もございますので、少なくとも、かなり重症になっていると回復に向かっているかどうかっていうのははっきりするかと思うのですけれども、先程申し上げたとおり軽症か中等度、重くとも中等度か、軽症か中度等かどちらかっていう症状の程度であれば、なかなか波があるので、現時点で回復しているかどうかというレベルまで申し上げることはできないかと思います。

(記 者)
わかりました。
そのお二人は、わかる範囲でいいのですけれども、今も発熱しているかっていうのを確認したいのと、あと、ほかの6人についての症状も教えていただけますか。

(諸冨健康福祉部長)
AとBにつきましては、配布の資料のとおりでございますので、27日現在でAの方が37.8度、Bの方が37.0度ですので、37度から発熱しているといえば発熱しているっていう状態になろうかと思いますけれども、27日のこの状態から今、現時点のところまでの病状までの詳細までは把握していない部分もあろうかと思います。
ほかの点については、現在検査中ですので、検査の結果次第で、陽性になれば状態についてはお知らせすることできるかと思いますけれども、その他の方については、まだ現時点では病状等の詳細については申し上げることはできないかと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
ちょっと経路の部分なのですけども、19日に勤務後、19日中に仙台市に着いて、19日に宿泊して、19、20、21っと宿泊して、そして22に帰ったってことなのですか。

(米田教育長)
はい、そのように聞いております。

(記 者)
先程同じホテルって言っていたんですけど、それも仙台市内のホテルに、この8人が泊まってるっていう。

(米田教育長)
そうですね。それで、泊まり方もちょっと変則だったようで、1人で泊まる部屋も使ったり、複数で泊まる部屋も使ったりということだったようですが、日々どのような泊まり方をしたかまではまだわかっておりません。

(記 者)
あと、先程、知事が、結局、帰国者・接触者外来を受けた時の症状が改善しないためと、Bさんの時におっしゃったのですけども、Aさんについても症状が改善しないから、要するにその帰国者・接触者外来を受けたっていうことになるのかなっていう。

(知 事)
まあこれ、平熱よりはあって、味覚障害と嗅覚障害もあったでしょうから、そういうことで。

(記 者)
2人とも結局、症状が改善しないからコロナじゃないかと思って接触者外来を受けたっていうことで、2人ともそういうことで。

(知 事)
多分そうだと思いますね。

(記 者)
すいません、このお二方、外国籍ということで、この仙台に行く前の段階で、例えば自分の母国や海外に一度戻られているとか、そういったことはありますでしょうか。

(米田教育長)
どちらのALTも自分の国には戻っていないとは聞いております。

(記 者)
承知いたしました。
先程教育長の方から、ホテルについて部屋は、毎回別々、いろんな様々なタイプだったということだったのですが、先程2台の車で行ったというお話もありましたが、このお二方は同じ車に乗っていたのでしょうか。

(米田教育長)
車の乗車の仕方も、その2台で同じメンバーで通しで行ったというのじゃなくて、途中でそのメンバー入れ替わったりしているようなので、非常に動きが複雑で、だから泊まった時もどういう組み合わせ、男女一緒ということはないのですが、女性が5人、男性が3人ですので、その各部屋どういう人数で、どう泊まったかっていうのが、日によってしっかり把握できてないっていうことですので、その辺もまず同じ人が同じ部屋にずっとっていうことでないっていう可能性もまずあるっていうことですね。

(記 者)
わかりました。

(米田教育長)
だから余計こんがらかるような状態だと。

(記 者)
わかりました。
あとすいません、仙台市に向かわれるということで、例えば何かこういう大規模イベントに参加するとか、何かその主な目的とかっていうのは、どういう目的でそもそも仙台に行ったのかっていうのはわかっているのでしょうか。

(米田教育長)
そこは詳しいことはわかっておりませんが、一つ聞いているのは、何か大型ショッピングセンターでしょうか、そこには行ったということは一応聞いております。残りの行動についてはわかっておりません。

(記 者)
わかりました。ありがとうございます。

(記 者)

先程、仙台市内のホテルに泊まったってことだったのですけれど、仙台市には行政区があるかと思うのですけど、具体的に何区のホテルかっていうのってわかりますか。

(米田教育長)
こちらでは、それは把握しておりません。

(記 者)
わかりました。

(記 者)
今回、患者A、Bですけれども、採用は由利本荘市になるのでしょうか。

(米田教育長)
市町村にいるALTは、全てそれぞれの市町村の方で採用しております。

(記 者)
わかりました。
あと、一緒に行かれたほかの6人の方も、由利本荘市のALTですか。

(米田教育長)
全てがそうだっていうことではございませんので、まずそれは、この後の検査結果によってまた発表すべきところが出てくると、またそこは発表、公表することになると思います。

(記 者)
そうしますと、新年度から外国語教育始まりますけれども、今回この方々、感染したということで、欠員等出ると思うのですけれども、授業の方に影響があるかどうか、いかがでしょうか。

(米田教育長)
この方々の契約は7月の20日過ぎを境に切り替えておりますので、今まだ任期の途中であります。それで、当然この接触者を含めて怪しいと思われる方々には、まず出てこないようにと指示はちゃんとやらなきゃいけないと思います。その結果、いわゆるティームティーチングを行う上で、そこができなくなるという、そういう影響はもちろんあると思いますが、それはいずれまた別の形で、いろいろ授業等工夫してやっていただいて、とにかくネイティブスピーカーがいなければ英語を子どもたちが聞いたり話したりする環境が整わないってわけではないですので、日本人の先生も場合によってはTTを組んでやることもありますので、そうやっていろいろなやり方をこれから考えていくことになると思います。

(記 者)
先日、始業式6日からという形になりましたけれども、そちらの方へ影響等はありますでしょうか。

(米田教育長)
実際にこの後の結果も見ながらですが、最終的には、状況によっては、こちらの方が県として強く指示を出さなきゃいけないような事態になるかもしれません。その時は知事の方から、そこは強く指示してもらうことになると思います。あとは状況を見て、まず設置者であるそのそれぞれの市の方、町の方の判断に、これから委ねるところも出てくると思いますが、全県的に、あるいは全国的に大きな問題ですので、強く指示、要請しなければいけないということは当然あろうかと思います。

(記 者)
今、PCR検査を行っているほかの3人についてなのですけれども、この3人の結果はいつ出るんでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
24時ぐらいだと聞いています。

(記 者)
今日の零、明日の午前零時ですか。

(諸冨健康福祉部長)
いや、今現在やっている最中ですので、これから1時間程度後には結果は出るのではと考えております。

(記 者)
わかりました。
あと、自宅待機中のお二人については、先程、知事が明日検査をするとおっしゃいましたが、これは明日。

(諸冨健康福祉部長)
いずれにせよ医療機関の受診といったところになってくるかと思いますので、そうなると帰国者・接触者外来を受診するかと思いますので、これについては明日の、真夜中に今から行くかというと、そういうわけにはいかないかと思いますので、症状が急に劇的に悪化したらちょっと話は別になってきますけれども、少なくとも現状の状態であれば明日まで待って、明日受診するという形になろうかと思います。

(記 者)
先程お答えいただいたかもしれませんが、この残りの2人については、なぜ今までPCR検査を実施してこられなかったのでしょうか。症状がないとか、そういった理由があったからでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
いずれにせよ、情報はその都度その都度更新されていて、把握できて受診、そして検査という流れになってきますので、その流れの中で、まだ受診にまで至らなかったのではないかと考えております。

(記 者)
今後、学校の消毒などは実施される予定はありますか。

(諸冨健康福祉部長)
あとはその行動歴がどういう形になっているのか、あるいは非常にその、いつの時間に、どこに行ったのかということによって、すごく時間が経っていると消毒の効果も非常に薄れてくるかと思いますので、ただ非常に、行ってまだそんなに時間が経っていないものについては消毒を実施するかと思いますので、その辺は行動歴を把握した上で、消毒の義務自体は管理、建物を管理しているものなどになってきますので、その辺の状況を把握して消毒は実施されるものと考えております。

(記 者)
もし仮に午前零時に結果が出たとして、その発表は今度はいつになるのでしょうか。明日未明、今日の夜中に出るのですか。

(諸冨健康福祉部長)
結果自体は1時間程度で、検査の不具合によって再検査などにならなければ。

(記 者)
その発表についてですね。

(諸冨健康福祉部長)
発表について。

(記 者)
はい。

(菅生広報広聴課長)
そちらについては、また後程ご報告いたしますけれども、ある程度の情報提供はいたしたいと思います。

(記 者)
あと、教育長にお伺いしますが、このALTの方々は、みんなプライベートで仙台に行ったということでよろしいですね。

(米田教育長)
そうですね、3連休を利用してのプライベートな形で、その仲間8人が一緒に出掛けたということですので、それぞれ臨時休業に入る前の2月27日に、特に県立学校の方に関しては、こちらが直接まず指導する立場にありますので、教職員の非常勤、あるいは臨時の方も含んで、教職員の方々に対する注意喚起も通知として出しております。それをきちっと実際学校の方でALTも含めて伝えているのですが、それでもやはり日本人とまた違うそのいろいろな国から来ているALTということで、何としてもそのコントロールし難いものもあってというのがまず正直なところですかね。

(記 者)
教育長として、そういった注意喚起も出されている中で、こういった事態になったことに関しては、受け止めはいかがですか。

(米田教育長)
いや、もうこれは本当に怒っています。本当に、まず、そういう気持ちです。

(知 事)
私から、いわゆる特に学校の関係者は子どもを扱っていますので、法的な権限はございませんが、県の方は、教育長から市町村の教育委員会に、原則として、やむを得ない、よほどの業務、あるいは相当な事情がない限り、県外への旅行等については、先生方については、自粛というよりも禁止に近い状況をつくってくれと強くいってます。

(米田教育長)
それを受けて、まずこれ文書等でまた市町村の方にも伝えるべきだと考えておりますので、そこはしっかりやりたいと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
知事にお伺いしたいのですけれども、改めて全国で不安が高まっている中での発症者が出たことについての受け止めと、県民もかなり不安には思っていると思うのですが、どういったことを呼びかけたいかというところお願いいたします。

(知 事)
月曜日に本部会議を開いて発表しようと思っていますが、この機会ですので、特に私から、この件とはまた別ですけども、県外に行かれるということは非常にいろいろな面で感染の可能性が増えますので、少し私から県民に対してメッセージをいたしたいと思います。
このところ、感染者は大都市を中心に継続的に増加しており、特に東京では連日、感染経路のわからない多くの感染者が確認され、この週末の外出の自粛を呼びかけているところでございます。こうした感染者が増えている地域との往来が増えることは、県内での感染拡大につながりかねず、それを発端として大規模な流行となる可能性さえあります。今後の感染拡大を防ぐためには、これまで以上に県民一人一人と企業、団体の皆様の協力が何よりも重要でございます。特に県民の皆さんには、当面、東京はじめ首都圏、また、感染者の多い大都市圏等との不要不急、極めてこの不要不急も、先程いったとおりやむを得ない仕事の関係、どうしても、あるいは例えば身内の不幸とか、本当に必要なこと以外は往来を避けていただくように強くお願いしたいと思います。
あわせて、基本的な換気の悪い密閉空間、多くの人が密集する、近距離の大声での会話、こういうことを行うような、こういうことの条件が密の3条件、重なる場所を是非避けていただくようにお願いします。特に感染していても発症しないことがある若い方々については、その行動について、当面の外出を避けるなど、慎重な行動を特にとっていただきたいと思います。
また、最近、感染者が多く発生しております例えば東京とかから帰省、または昔でいう疎開ですね、そういう意味で来県された、実家の方に来られる方が多い状況です。この方々については、ご自身で2週間程度、健康観察をしていただきまして、その間、あまり外に出歩かずに人との接触を十分避けるように注意しながら、体調に変化がある場合は、すぐに帰国者・接触者相談センターにご連絡をお願いしたいと思います。
いずれ進学、就職、異動などで本当にこの時期は往来が増えますが、各々一人一人が十分に重要性を認識しながら、様々な面で節度のある行動をお願いいたします。
以上でございます。

(記 者)
改めて自粛の要請というところもあるとは思うのですけれども、関東などがやられたような、今回、仙台での旅行ですが、近隣の自治体などとの連携なども見据えてっていうことはあるのでしょうか、動きとしては。

(知 事)
今回、感染経路が仙台であれば、仙台との連絡の必要性が生じますので、感染経路が確実にわからなくても可能性があれば情報提供を隣県にもしなければならないと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、そろそろ時間ですので、あと1問でお願いしたいんですが。

(記 者)
教育長、先程、学校再開に向けた影響のところで、県の方から指示を出さなければいけない事態になるかもしれないということをおっしゃったと思うのですが、これは感染が確認されたお二人の方が勤務する学校についてっていうことですか。

(米田教育長)
学校の児童生徒、あるいは教職員から感染者が出た場合ということで、いろいろ国の方でもこういうふうなやり方があるというふうなことは示してきております。この後またさらに結果を待つことになりますが、その結果を見て、健康福祉部の方、あるいは保健所等の方とも相談して、いろいろ指導いただきながら、最終的に県として強くこうしていかなければいけないっていう形で出して、最終的に多分市町村の方でそれを受けて、その形で対応してくれることを期待しております。多分、今回の由利本荘市も相当まず、また深刻に受け止めておりますし、また、ケースとしても今までにないALT、外国語指導助手から出ているケースですので、そこはいろいろなことを想定しながら、きちっとした対応をやっぱりとっていく必要あると思いますので、そのことは強く要請したいと思います。

(記 者)
すいません、質問の趣旨としては、その感染者が出たところの学校だけなのか、それとももっと幅広くその県内全体の学校について考えていくのかっていう。

(米田教育長)
その辺もどういうふうな接触があったかというふうなことも確認した上で、1つの学校で済むのか、それとも関連しているところ全部含むのか、それとも由利本荘市全体でやるべきなのか、その他を含めてこの後検討する必要が出てくると考えております。

(知 事)
いずれ教育、学校、県内全てね、大学の方は、秋大も県立も2週間程度、新学期を遅らせますので、小・中・高も、是非全県的に十分そういう管理、職員の行動、これを気をつけるように強く、行政として教育委員会通じて市町村にもお願いします。

(記 者)
すいません、今のもう一点関連で、その知事、今おっしゃったように、実際に学校の休業の要請、指示ってなると、知事の権限というものあると思うんですが、今回、新たに秋田県内で3例目、4例目の方が確認されて、ましてやその学校に勤務するALTの方だったということを受けて、新学期の再開について知事はどういう影響が出ると考えられますか。

(知 事)
この後、学校関係の地域の濃厚接触の状況、これがどのように確認されるかということで、その状況でもって判断します。例えば、仮に、この方々の二次感染があったとすれば、さらに三次感染もあり得ますから、そこら辺をフォローしながら、場合によってはその学校について新学期を遅らせるという、そういうこともあり得るかなと、だからこれ教育委員会と相談、あるいは専門家との相談で、そういう判断が出ます。

(記 者)
わかりました。
もう1点だけ、諸冨部長にお伺いしたいのですが、今回のこのお二人の方の行動歴から見て、仙台の滞在中に感染されたと考えていいのでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
これは全くわかりません。潜伏期などを考えると、やはり19日に勤務した後に仙台に行かれて、その後の発症が24日、2人とも24日という形になるので、なかなかこの5日間程度っていうのが短いのか長いのかっていうと、なかなか、短い時はそれでも発症する場合もありますし、長ければもう少し10日、あるいは2週間程度経ってから発症することもありますので、ひょっとすると、この仙台に行く車の中でもし今後感染者が出た場合などは、その車の中でうつったっていう可能性もあろうかと思いますけれども、そもそも最初の発症自体が秋田にいた時からどちらかが発症していたという可能性もあろうかと思いますので、ここら辺は疫学調査の結果で判断進めていくと、もう少しわかってくる可能性はあるのじゃないかと考えております。

(記 者)
じゃあ現時点では、その県内で感染、発症したという可能性も否定はできないという。

(諸冨健康福祉部長)
それについては、現時点では、否定はできないと。

(記 者)
わかりました。ありがとうございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、そろそろ終わりたいと思うのですが、よろしいでしょうか。
それでは、以上で会見の方を終わりたいと思います。ありがとうございました。

 

(幹事社)
幹事社の朝日新聞と申します。
本日、知事の方から県民に対する緊急のメッセージがあると伺ってますので、ご発表をお願いいたします。

(知 事)
この25日金曜日に定例記者会見を行いまして、新型コロナの感染防止の注意点についてお願いをしたところでございます。ただ、県内において感染の拡大と、26日に首都圏等において新種のウイルスが発見されたということから、今日再び、次の点について、より注意するようにお願いいたしたいと思います。
本県におけます感染状況を見ますと、感染者が多く出ている他県との往来によるものが多いと推測されますが、感染ルートが推察しにくい事例も増えております。先日もお話しいたしましたとおり、無症状の感染者が県内にいる確率は、首都圏等の感染拡大地域に比べ低いものの、一定の確率で存在することは否定できません。そのような中で、例年どおり一般家庭も含め、年末年始の挨拶回りをされる方がおられると思いますが、挨拶回りの性質上、日常的に接触する方ではない方との面会が多くなるものと思います。また、首都圏等の感染拡大地域と往来された方も含まれることも想定されます。そのため、できれば、単なる儀礼的な挨拶回りは今回は取りやめていただくか、訪問も短時間にし、特にお茶も含め、訪問先でマスクを外して相手先と飲食するようなことは避けていただくようにお願いしたいと思います。特に一般家庭において、例年であれば、お正月ということで訪問者をおせち料理でもてなすこともあると思いますが、日常的に接触していない方の場合は、本年は十分に注意していただきたいと思います。
また、本県においては、首都圏等と異なり、飲食店における感染事例は、秋田市におけます接待を伴う飲食店でのクラスター発生例以外の事例は限られておりますが、特に年末年始においては、日常的に接していない方の集まりや飲食は避けていただくとともに、狭い空間での長時間の飲食、多人数で声を大きくするような飲食、食事中のマスクなしでの距離を置かない会話には、十分に注意していただきたいと思います。
加えて、年が明けて通常のお仕事に戻るとは思いますが、職場においても、事務室で弁当など昼食をとる際や、会社の食堂で昼食をとる際には、マスクを外すことになります。職場内での感染事例も出ておりますことから、おしゃべりしながらの食事や狭い空間での多数の食事には、十分に注意していただくようにお願いいたします。
また、首都圏等で、イギリスで発見されました、より感染力の強い新型コロナウイルスが変異したウイルスの感染例が、先日国内でも明らかになっております。今のところ、これまでのウイルスより特に毒性が強いものではないとされておりますが、感染力が強いということは、これまでより、より少ないウイルス量で感染するということとなります。すなわち簡単に言いますと、感染者の飛沫を浴びる量がこれまでより少なくても感染するということであり、感染者と接触時間が短い、あるいは距離がより遠くても感染する可能性があるということになります。本県には現時点で侵入しているとは推察できませんが、年が明けてから首都圏等との往来により侵入することは十分に考えられますので、今後の国や県からの注意情報に気を配っていただくようにお願いいたします。
感染の可能性は誰にでもあります。なにとぞ、感染者や家族などに対する誹謗中傷、差別は決して行わないでください。また、長距離の輸送や電気・ガスなどのライフライン、工場などでの設備の保守点検など、県民生活に欠かすことのできないお仕事で県外と往来をしなければならない方もおります。また、他県ナンバーのままで県内に居住している方もおります。なにとぞ、帰省者も含めて、誹謗中傷、いじめなどは絶対にしないように強くお願いいたします。加えて、医療現場や福祉施設、検査機関、保健所の皆さんは、春から休まずに県民の命を守るため頑張っていただいております。この方々が県民の命を守る最後の砦です。誹謗中傷はもってのほか、なにとぞ感謝と敬意の念を抱いていただくことを心からお願いをいたします。
県としては、様々な業種、個人において苦しい思いをしている方に対し、これまでのものに加え、今後さらに追加の支援措置を速やかに行う準備をしております。ワクチンの接種も春から始まります。コロナから解き放される日を待ち、今年は落ち着いて静かなお正月を過ごしていただくようにお願いし、本年最後の会見を閉じさせていただきます。
以上です。

(幹事社)
幹事社から幾つか質問させていただきます。

(知 事)
はい。

(幹事社)
この数日、感染者がまた県内で多い人数発表されていて、医療従事者の方たちの負荷が増えているのかなという印象があるんですけれども、県内の医療提供体制の現状認識を教えてください。

(知 事)
現在、65床を確保しております。そのうち、12床が埋まっておりますが、まだ20%まで行ってないと思います。ベッド数は最終的に220床台まで増やすことができますが、様々な状況を見ながら、医師会等と相談しながら、常に先手を打ってやることにしてます。現在のところ、宿泊療養施設も、ある程度余裕がありますんで、今の段階では何とか間に合うだろうと。ただ、年明け、首都圏との往来も当然ありますんで、1月第2週辺りからの様子を十分に観察する必要があるんじゃないかなと思ってます。

(幹事社)
ありがとうございます。
では、各社さんご質問お願いします。

(記 者)

このところ急激に県内でも感染者数増えていますけれども、県内の独自の警戒レベルは何か変化はありますでしょうか。

(知 事)
まず宿泊療養(施設)での無症状の方が非常に多いということで、ベッド数はまだ余裕があるということ。あと、意外と飲食店(での感染)ではないんですよ、うちの方は。これは推察ですが、無症状者が一定程度いるか、あとは、県外で感染して、こちらの方に来て家庭内、職場内感染と。職場の場合、ある事務室で弁当を食いながら会話すると、狭いところでは一瞬でいきます(感染します)んで、ここら辺がほかの県と違って、飲食店の事例っていうのは、ほとんどないんです。ですから、逆に言いますと、職場、あるいは一般家庭において、いつも会ってる人は、感染すればすぐ分かるんですよ。いつも会ってない人が、その可能性がありますから、なるべくいつも会ってない人とは会わないようにと。お正月の挨拶回りは日本どこでもそうですが、新年の挨拶に行きますと、まずちょっと入れと。まず一杯と。これが非常に危険ですんで、できれば今年は玄関先で(挨拶だけ)、飲食は避けてほしいと。また、お茶だけでも、お茶飲むときに(マスクを)外しますんで、これでまた近距離で会話をしますと危ないですから、儀礼的な挨拶は、今回はできれば避けてほしいということです。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
そうすれば、県の警戒レベルは今のところ2になっていたかと思うんですけれども。

(知 事)
はい。

(記 者)
それは変わらずということでよかったでしょうか。

(知 事)
ええ。飲食の自粛については、飲食店の方は出てません。むしろ、家庭の方や、余り職場等の想定しないものが県内の方で多いもんですから、今回こういう注意喚起をしたということです。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
そうすると、新型コロナとちょっと関係がないことで恐縮なんですけれども、豚熱に関して、報道では昨日、隣の山形県で野生のイノシシの感染が確認されたという報道あったんですけれども、特に野生のイノシシに関しては、隣県での感染確認であっても、その隣の県も国のワクチン接種の対象地域に指定されると認識していたんですけれども、秋田県で今のところワクチン接種の準備状況はいかがでしょうか。

(知 事)
国と今協議中で、いずれそう遠くない時期に国から返答を得ますんで、人員、あるいは獣医の確保、27万頭ですから一緒で(同時に)できませんから、まず由利本荘とか雄勝の方から順番にということで準備中です。国から承認を得ればすぐに開始します。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。詳細なスケジュールは、今のところは決まってはないでしょうか。

(知 事)
まだです。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
医療提供体制の件でちょっと関連で。知事先ほど、現在で12床ということなんですけれども、現在入院されている方で症状の重い方、重篤な方というのはいらっしゃらないですか。

(知 事)
いずれも軽症です。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
すいません、基本的なことで大変恐縮なんですが、能代保健所管内で入院される方増えてきておりまして、地域の医療圏にある病床で入りきれなくなった場合の対応としては。

(知 事)
他の医療圏との調整で、場合によっては秋田、あるいは北秋、あっちの方で分散します。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
ほかにございますでしょうか。

(記 者)
知事の冒頭のあたりで、県内での感染事例、感染ルートが推察しづらい事例が増えているというお話があったかと思うんですが、知事の方で何かこう気になったケースとかはありますか。

(知 事)
最初の感染の方が原因というよりも、後で分かった方に原因がある場合もあるんです。だからどっちが先かというのは分かんないです。だからそこら辺が非常に人数が多くなると、誰が一番先かって分かんないんですよ。ただ、農村部でもし無症状の方がいれば、もっと早く出てるんです。ですから、例えば県外に行かなくても、県外の方と会ったと。相手が無症状だと。で、その方が帰ってしまうと。あと分かんないですよ。そういう例が今出てるんじゃないかな。

(記 者)
分かりました。この前の会見でもあったかもしれませんが、年末年始でやっぱり人との接触の機会は増えると思うんですが、改めてその注意点とかあれば教えてください。

(知 事)
これは差別じゃないですよ。首都圏等のいつも会わない人、この方々と一緒っていうのが一番(感染の)確率が高いです。で、いつも会ってる人、例えば同じ部屋で仕事してる方々は、もし毎日会ってますと、感染してればもう出てますから。やっぱり常に会わない方と会食は避けてほしいと思います。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
ほかにございますか。
ないようであれば、これで終わりたいと思います。ありがとうございました。

(知 事)
はい。ではまた来年もよろしく。

 

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