●知事発表
    (1)第二次人事異動について
 (2)台湾へのトップセールスについて

●幹事社質問
 (1)新年度に向けた抱負について

●その他質問
 (1)国際クルーズ船の寄港について
 (2)老齢祝い金廃止案の否決について
 (3)移住政策の推進について
 (4)県議選の争点について
 (5)能代松陽高校の初戦への期待について


 (幹事社)
 幹事社のNHKです。今日はよろしくお願いします。

(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 まず、知事から2点報告があるということなので、続けてお願いします。
 
(知 事)
 はい。
 初めに、この4月1日付けで行う本庁の課長以上の人事異動の概要であります。
 まず、今回の異動の狙い・特徴でありますが、様々な視点から物事を捉えていくと。非常に社会経済情勢が変化してございます。そういう中で、特に最近の流れとして、女性の活躍。また、何といいますか、私ももともとは技術系なんですが、専門的な要素、あるいは完全に自分のやったその技術系の学問とは違っていても、様々な共通したものの捉え方というものがありますんで、そういう事務職と技術系職員の交流を今回重視しております。
 異動の部長級の関係であります。部長級の異動は16名、令和4年度より4名の増加であります。部長級職員の異動内容については、皆さんにお配りの資料のとおりであります。
 特に女性の職員の積極的な登用に努めたところであります。女性の職員については、部長級に新たに1名、次長級に1名、課長級に9名を登用しております。これによって、令和5年4月1日現在の課長級以上の女性職員は、部長級が3名、次長級が3名、課長級が29名の計35名であります。また、課長級以上の女性職員の割合でありますが、令和4年4月1日現在の9.7%から12.9%であります。ちなみに、県全体の職員の男女の割合は、大体8対2ということであります。
 次に、人事異動の規模でありますが、課長級以上の異動は193名、前年に比べ28名の増であります。これに先般発表した課長級未満の異動数を加えますと、異動総数が1,564名、前年度に比べ224名の増であります。
 退職者でありますが、今年度末の退職者数は141名、前年度末の退職者数から7名の減であります。課長級以上の退職者数は53名、内訳は部長級が12名、次長級が20名、課長級が21名であります。
 以上のとおりであります。
 次に、先週13日から16日にかけて台湾を訪問しております。県内の経済団体のトップも同行し、現地の航空会社へのセールス、また、県の農畜産物の取引拡大を要請しております。全般的には、一定の成果があったという思いであります。
 まず、本県から輸出しております農畜産物のうち、主流の秋田牛であります。牛肉の卸売業者2社と大手の外食チェーンを訪問しております。現地の方のその関係の皆さんの声を聞きますと、脂のしつこさがないということで好評でありました。で、それぞれ系列のスーパーや飲食店で、秋田牛をメインとしたフェアを定期的に開催したいとの意向がありました。特に、スーパーでは、日本と違って年収3,000万円以上の方だけが会員になれるという高級スーパーがあります。そこでは、ちょっと日本とは違いますが、特に高価なものしかないということで、この秋田牛も、三田牛、あるいは佐賀牛、あとは松坂牛、日本の特にトップブランドの和牛と同じ扱いということで、非常に評判がいいという言い方をしてございます。
 また、大手の外食チェーンは、中国風のしゃぶしゃぶの店が台湾全土に200店舗(ある)相当大きい店です。社長さんが女性の方で、大変秋田牛を気に入って、まさにその台北の店でお昼を食べました。内装も全部日本語。中に入りますと、全部日本語なんです。さすがにメニューは中国語ですが。で、食べてみました。日本のしゃぶしゃぶと違って、様々にスープに出汁があって、特に辛くなくて、私が食べたのはホタテ貝の貝柱のスープです。非常においしくて、野菜も入れて、本当においしいなと思ったんです。これが200店舗ありますんで、相当扱う(食材の)量が多いと。まだまだ店舗も海外に、台湾から言うと台湾以外の海外に、これから店をつくるということで、これからも秋田牛の需要、必要性が、そこの店はまだまだ増すというお話もあったんです。
 特に今回、秋田牛以外に様々な、例えば何といいますか、秋田のおいしい果物、あるいは野菜、こういうものも扱いたいというお話があって、既にスーパーで白神ネギを扱ってるとこありますが、非常に白神ネギも評判がいいと。そういうことで、こちらから、例えばリンゴ。リンゴももう既に行ってますんで、特にこれからシイタケ。あれを日本一のシイタケということで説明したところ、それも欲しいと。あるいはシャインマスカット。まず何でもいいから、いいものを持ってこいと。そういうことで、非常に成果があったなと。特にあちらでは、秋田のいいものがとれる秋以降に、そういうものを全部持っていって、フェアをやっていただきたいという話もあったところです。
 そういうことで、我々も、秋には秋田のそういう青果物を、ちょうどいいものがとれますんで、フェアを大々的に行って、いろんなところに売り込みの攻勢をかけたいという思いであります。
次に、チャーター便を含めた航空会社です。
 4社訪問してございます。特にタイガーエアは、中華航空の小会社のLCCで、既に日本に4月から就航するところがあります。ここでは、なるべく早く本県の方の、日本全体がそうですが、(空港の)保安要員、あとは(グランド)ハンドリング、整備、あるいは、例えば飛行機が来たときに様々な掃除、あるいは、いろんな水の供給、あとは汚物の処理(をする人が不足しているので)こういうところを全部揃えていただければ、なるべく早く飛ばしたいと。私どもの方で今、(グランド)ハンドリング(をする人を整えていますが)、こちらの方はJALさんとANAさんで、これは整いつつあるという状況です。保安要員の方は、様々な空港で様々な民間に委託してございまして、私どもの方の委託先が、地方空港を幾つか持ってますが、4月から新規の職員を採用して、これを訓練して、大体夏頃までに訓練が終わると。そういうことで、何とか夏には間に合わせたいという話をして、これからタイガーエアの方と具体的に詰めていくという話になってございます。
 あとは、中華航空本社、あとエバー、それからスターラックスという全く新しい、ちょうどコロナの中につくられた、何と言いますか、高級路線(の航空会社)。お金持ち中心の個人客で、席も大半がビジネスクラスという航空会社があって、そこも相当夏の祭りからスキーまで、お金持ちの個人客を中心に売り込んでいくという販売路線での会社でありますが、ここも仙台に今飛ばしますが、仙台に飛ばして、仙台というよりも、東北を周遊しながらどこで拾うか。あるいは、どっかに行って仙台から帰るか。そういう東北の中で仙台以外にもう1空港に就航したいというお話があって、秋田も、そういう意味からすると、候補だということで。ただ、ほかの中華航空、あとはエバー、そしてこのスターラックスの3社とも、実はパイロットが大変不足してます。このパイロットの充足が夏頃になると。そういうことで、いずれもコロナでしばらく飛ばしてませんので、何とか多く飛ばして、業績を回復したいと。で、実はもう一つ日本に飛ばしたいという要素が、今、台湾と中国の関係がありまして、中国へのお客、中国の観光が少し落ちてると。中国にあまり行きたがらないと。そうしますと、日本だと。そういうことで、もう十何年間行ってますが、今回3社のお話を聞きますと、今まで以上に日本への就航を、何となく前向きに捉えてるような感じがしたところであります。
 いずれ、こちらのほうの体制を整えながら、あちらの方とも頻繁に連絡を取って、私どもの希望としては、まずは竿燈シーズンに間に合わせるように飛ばしたいということで、今やっております。
 ということで、以上であります。
 
(幹事社)
 ありがとうございました。幹事社の方から2点質問させていただきます。
 まず、人事についてなんですけれども、事務職、技術職の交流を重視したということなんですけども、これについて、具体的にどういうことかというのをご説明いただきたいというのと。
 
(知 事)
 実は、主管課長、あるいは重要な課長に女性をだいぶ登用してございます。特に、総合政策課長。この方は、女性で技術職、技術系の職員でございます。あとは、生活環境部長。この方は、まさに化学の方の専門ですんで、まずは今の様々な、これからのいろんな面で、生活環境部の扱う地球温暖化の問題、あるいは様々な廃棄物の処理の問題、様々な問題で専門職でありますんで、相当戦力になるということであります。そこら辺が主なところであります。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。あと、トップセールスについて、チャーター便についてなんですけれども、感触としましては、タイガーエアが一番可能性としては高いというふうなところですが、ほかの3社は、どういう認識、受け取り方というか、向こうはどういうふうに感じているのか、違いを教えてください。
 
(知 事)
 エバーと中華航空は、コロナの前にはチャーター便を飛ばしてます。相当東北にも入ってますんで。あちらの方は、大体2つの空港、例えば、東北で、どっかに着いて、これを周遊して、また同じところに帰らないで、別から帰るというパターンがありますんで、仙台には全て来ますが、仙台以外に1つどこを選ぶかということで。まずは、エバーと中華航空は秋田の事情もしっかり把握してます。また、幹部の方も秋田の方に何回も来て、秋田の観光の関係を見てますんで、まずは、そういう方々は、コロナの前に飛ばしてますんで、また復活したいと。スターラックスというね新しい会社は、全くまだ飛ばしてないんですよ。この会社は、ちょうどできてすぐコロナという大変苦しい状況であったということですが、だいぶ資金力があって持ちこたえたと。今、新しい飛行機が届くと。この飛行機が相当ありますんで、何とか運用したいと。今、そういう意味からすると、まだまだ台湾でリピーターも増えて、日本への旅行のニーズが非常に高いという中で、特に今、団体客から個人客、だんだんそうなってますんで。個人客の場合、ある程度富裕層をスターラックスが拾う。これを狙ってやりたいということで、逆に言えば、こちらに旅行に来ても、あるところに、例えばスキー。1週間もスキーをずっと習って、ある程度うまくなるという状況があります。うちの方もスキーの関係、スキー場も聞かれましたんで、東北全体に何とか飛ばしたいという意気込みが相当あったと。
あと、さっきは言い忘れましたが、4社とも全部旅行の担当の役員は、女性です。本当に4社とも女性なんです。何で女性か。おもしろいのは、旅行の主導権は、女性が、夫婦の場合でも奥さんが持つと。特に、日本に行きたいというのは、女性のお客さんが多いということで、旅は女性が主導するということで、4社とも全部、4社とも女性です。タイガーエアのトップは男性ですが、そのほかの幹部は、全員女性です。また、さっき言った200店舗もあるしゃぶしゃぶのお店の社長さんも女性で、そこに肉を卸している卸屋さんも女性。大半が女性なんです。全く日本とは違うなと。日本と台湾の女性活躍がこんなに違うのかなという感想も得たところです。
 
(幹事社)
 分かりました。4社とも夏頃に向けて調整しているということで。
 
(知 事)
 確定ではありませんが、まずは、そういう意向があったということで、特にタイガーエアは、確実に本県にあちらの方から(飛ばしたいと)。むしろ、この情報は、私どもの台湾の交流顧問である黄さんの系列から情報が入って、タイガーエアの方で秋田にLCCを飛ばしたいという話があったということで、タイガーエアに最初に行ったと。そういうことで、完全に秋田に狙いを定めているという状況ですんで、まずはタイガーエアを中心に、ほかの3社も同等に連絡を取り合うということになってます。あちらの方から、担当の方を決めてくれという話もあったんです。担当の方を決めてほしいということは、あちらの方からいろんな面で連絡をするというふうに捉えております。
 
(幹事社)
 分かりました。ありがとうございます。
 各社さんで、今の2点について質問ある方お願いします。
 
(記 者)
 私からも人事の点で伺います。今回重点に「女性活躍の推進」を挙げられていまして、その目指す先として「多様性のある組織づくり」というのを掲げられてると思うんですけれども、多様性を生かす組織のためには、意見を言い合ったりですとか、相談し合ったりしやすいような風通しのよさが必要だと思うんですね。そういった中で、県庁は昨年、パワハラ被害を受けた職員が自殺をしたりしていまして、組織の抱えてる問題も明らかになってきてるかなと思います。で、今回の異動を一つの契機にして、知事として、どのように風通しのいい組織をつくっていくかということについて決意をお聞かせください。
 
(知 事)
 県庁組織に私も25年います。課長級は全部同等ですが、やっぱり主管課長は、その主管課の様々なコントロールが非常にあります。例えば、総合政策課長、人事課長、こういうところに女性(を配置)ということで。あとは、地域振興局。女性の(局長は)、13年ぶりの2人目です。そういうことで、人事課長とか、そういうところに女性を配置することによって、相当きめ細かな、今までの中の雰囲気を分かってますんで、そういう効果を狙って、主要な課長に女性をなるべく登用したと。そういうところをコントロールしていただくという意味合いもあります。
 また、全般的に女性の比率が多くなってますんで、何と言いますか、総合政策課長と県民生活課長、2部の主管課長に女性です。そういうこともあって、まずは、本格的な議論をする、あるいは部の方針を決める、部の統括的なコントロールをやるところに女性を配置しながら、女性のきめ細かな、そういう意識でやっていただくという狙いもあったところです。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。
 
(記 者)
 台湾の航空便の件なんですが、まず確認で、4社ともチャーター便ということでよかったですか。
 
(知 事)
 まずは、チャーター便です。チャーター便から定期便になるのは、条件があります。台湾からの一方通行でなくて、日本から行く方も相当多くなると、これは定期便になると。ですから、定期便は、やっぱり相当ハードルが高いです。台湾の方は非常に旅行ブームで、逆に言いますと、今、中国との関係があって、ああいう状況ですが、まずは行ってみてびっくりです。ものすごい活気があります。で、一般的に見ますと、景気は、相当いいような状況です。で、収入も日本よりも給料が高いですから。日本の方が安いですから。ですから、逆に言えば、欧米の、ああいう環境ですんで、相当休みもちゃんと取れるということで、人口が少ないけども、旅行に行ける余裕がある人が多いと。そこまで行くかどうか。秋田の場合、そこが問題です。
 
(記 者)
 あともう1点。その4社の航空会社から、例えば秋田のどんなとこに魅力を感じているか、観光地だったり食だったり、何かこう具体的なものっていうのは挙げられてるんでしょうか。
 
(知 事)
 いずれも内陸線の紅葉は、3社とも。スターラックスはまだ来てませんから。3社とも、紅葉は素晴らしいと。また、夏の祭り。特に、竿燈。ランタンフェスティバル、提灯の同じような祭りが台湾にあるんですよ。そこに、前に紙風船、上桧木内(の伝統行事に)、担当が行ってますんで、相当竿燈には、まずは興味があると。あと、最近増えてるのがスキーです。スキーは、県のスキー連盟と台湾のスキー協会が協定を結んでますんで、スキーの場合は、まずはあちらの方は、スキーができませんので、コーチが付くということが条件です。うちの方は、田沢(湖)はコーチがいっぱいいます。実績がありますんで、まずは、夏祭り、紅葉、そしてスキー。春の桜は、もう少しPR(が必要)。角館は有名ですが、どうしても弘前の桜、弘前と岩木山(の桜)、ああいうとこで組み合わせがありますんで、どうもあちらの方が有名ですんで、桜のシーズン、初春、春の様々なコンテンツを少し掘り起こしする必要があるかなと思ってます。
 
(幹事社)
 ほかに。
 
(記 者)
 2点あります。まず1点は、今度、国際船クルーズが県に寄港するという予定がありますが、改めて知事の期待や、具体的にどのような点に期待するかなどを、お聞かせいただけましたらと思います。
 
(知 事)
 あさってかな、22日。今年最初の外航クルーズですんで、まず私が行って歓迎の態度を示します。クルーズ船は泊まりませんけども、飛行機と違って、いっぱい買い物ができますんで、ある程度の経済効果がありますんで、数が相当多くなります。また、ベリッシマのような何千人規模(のクルーズ船に)なりますと、相当県内に散りますんで、県内全般にある程度の効果が出るということがあります。また、例えば、1日だけ、朝から夕方まで1日だけ見ても、もしかしたらもっとしっかり見たいという方が、今度は別の意味で、国内(の方)の場合は、普通の旅行で何日かの滞在型に結び付きますし、海外の方は、今度は飛行機で近場で。近場だと、要するにチャーター便なんかで来るという、あとの方につながる要素があります。相当の数ですんで、快適に、しっかりこの方々が観光できるような体制によって、秋田の魅力、あるいは秋田に対する思いを強くしてもらうということに結び付けますんで、それを期待してございます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。もう1点なんですけども、先週、仙北市議会で老齢祝い金の条例が反対多数で、まあ否決されたということがありましたけれども、これは市町村の話でありますけども、首長として少子高齢化対策なさってる知事として、ご所感何かありましたら教えてください。
 
(知 事)
 私も秋田市長のとき、敬老会の予算を半分にすると、相当反発があったんです。もう20年ぐらい前かな。やっぱり議員の方も高齢の方も多いですし、また、高齢化によって、投票がどうしても若い方が少ないと。ですから、若い方がもっともっと投票していただきますと、またバランスがとれます。ただ、例えば、福祉的な、医療・福祉の部分は、削るということはできませんが、一般的なお楽しみ要素は、だんだんなくしていかないと。昔は、100歳になれば100万円とか(ありましたが)、そういうものは、今ないですよね。私も秋田市の市長のときに、敬老会の祝い金も相当減らしました。ただ、相当当時抵抗もあったことは確かです。ですから、例えば、貰う方にはお孫さんがいますから、そう減らしても、そう不満はないんですよ。これは、思い込みなんだな、議員の方の。議員の方を悪く言うわけでないですよ。そういうことは、反対は反対でいいですから。ただ、やっぱり今の状況を考えますと、日本の地域の、まずは本当に必要な医療・福祉はしっかりやっても、お楽しみ的な要素、お楽しみっていうかな、そういうものはある程度の抑えながら、子どもの政策に少しでも注ぎ込むということが必要かなと思います。
 
(幹事社)
 すいません、幹事社質問の方にさせていただきます。
 知事、新年度に向けた豊富についてです。今年度も終わりに近づいていますが、新年度に向けた豊富をお願いします。
 
(知 事)
 (この)3年間はコロナで、だいぶコロナの方に仕事が傾注してますんで、これが通常ベースと。また、その間にロシアとウクライナ(の関係)、また、円安。いろんな面で相当に変化しております。まずは、この変化にどう軟着陸させるか。例えば、物価高騰。こういうものも緊急的に国の予算もこれからまだあるようですんで、そういうものを使って、こういうものにしっかり取り組んでいく必要がありますが、ただ問題は、税金を使ってどんどんこれをやるということは、逆に今、SNS等を見ますと、若い方から相当反発があります。これは、単純に言えば、若い方から言えば、全部後の方に税金が増税になります。ですから、私は、やっぱり構造転換がないと、幾らやっても切りがないと。ただ、そういっても構造転換ってのはそう簡単でないですから、まずはそこら辺の新陳代謝、例えば、悪い意味で言ってるわけでないですけど、やっぱり何回も言ってますが、同じ街の小さいエリアに同じお店が2つあっても、これはどっちも共倒れ。ですから、これをM&Aとか、まとめると。ある程度の小規模企業から小企業になりますと、仕入れのコスト、人員コストが下がりますから。また、いい方向の(例として)、例えばミルハス。これは、非常に効果が出てます。例えば、川反の飲食店に行っても、追っかけの方の相当予約が入ってると。また、ホテルも、この関係の方で相当来てるということもありますんで、ああいうものはうまくいったなということで、いいものはどう伸ばすか。あとは、大きな話では洋上風力。私も任期があと2年ですので、まずはこの地元で波及効果の最大化に対するめどを付けるということ。また、サキホコレ。これは今相当評判がいいですんで、このサキホコレも何とか軌道に乗せていきたいと。まずはいいものは、前に進めると。
 最終的に様々な女性の活躍、女性の県内定着、あるいは回帰。これをどう取り組んでいくか。今まで、少子化対策、そして子育て対策、人口問題がごちゃごちゃなんです。全部同列。違うんです。ですから、今、だいぶマスコミの方でも様々な方が言ってますが、やっぱり(地域における)女性と男性のバランスが一番必要だと。これをどうするか。そう簡単に県だけでできませんけども、国の方も、そういう意識を持ってますんで、まずはそういう流れを少しでもね。今、社会減が少しとどまってますんで、いい方向に傾向値がこの後も続くように頑張っていくということで、今までの3年間を元に戻しながら、様々な課題に対し全面的にまず前に進むような県組織をつくり直してやっていきたいという思いであります。あと(残りの任期が)2年ですから。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。では、他社の方から。
 
(記 者)
 来年度に移住推進の拠点を東京につくるなど、移住政策の面も今後、より活発になると思うんですけども、一方で他県との移住者の取り合いという面もあると思うんですが、どのように今後、移住政策について政策を推進して、秋田への移住を促していくか、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
 移住(政策の推進)は、2つ(の面が)あると思うんです。まずは、直の様々な相談、あるいは移住の様々な相談とか、また、受け入れ態勢、具体的にどうフォローするか、で、どう情報を伝えるか。こういう現実の移住したい方に対するフォローをしっかりやっていくと。もう1つは、県全体のイメージ。意外と移住の場合を見ますと、イメージが非常に大きいんです。本県の多様性、あるいは、よその者を受け入れる。そこら辺が非常に課題もありますし、イメージをどうするか。この2つの作戦。まず、ダイレクトな問題では、東京のセンターをつくって、今探してますが、それをどううまく活用するか。イメージの方は、様々あるんです。どう情報のネットワークに乗せるか。また、様々な情報発信。秋田に対するいいイメージの情報発信が必要ですんで、どう東京と、東京に限らず様々なルートを使って、そういう方にイメージを埋め込むか。これが非常に難しいけれども、これをやらないと。例えば、今岩手県の遠野のイメージが非常にいいんです。私の友人が、東京の超一流企業で相当偉くなって地元に帰るかといったら、帰らないんだよな。遠野に行っちゃったんですよ。イメージなんです。遠野に何の縁があると言ったら、あそこはいいようだと。地元の自分の友人で、「仙北市は近いし、自分の街よりもあっちに行って、たまに自分の街に来る」と。「それはないだろう」って言ったら、「やっぱりあっちの方がイメージいい」と。そこなんです。そういうイメージ。ほかの県もそういうところがあるんです。だから、そのイメージをどうするか。秋田が今、(洋上)風力とか、そういう何か情報発信の強いものをやらないと、(洋上)風力があって、これがイメージになるかどうか分からないけども、何となく暗い。あとは、何となく排他的。これが一番だめですから。何となく行ったらおもしろそうだと。で、地元になじめそうだと。そういうイメージをどう出すか。これが非常に観光とも結び付きますし、そこなんですね。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 では、今の質問に限らず、そのほかに何か。
 
(記 者)
 もうすぐ県議選の告示が近づいてきてまして、知事として、この県議選、どういうことが争点になるであろうかという何かお考えありましたら。
 
(知 事)
 若干、新旧交代。若い方が出てますし、また、同じような中で、国政与党と野党の問題もありますが、どちらかというと、選挙選のとこは新旧交代。非常にそういうイメージがします。
 
(記 者)
 ちょっとそれに関連して、野党側としては国会議員といろいろ接点があったとされる旧統一教会の問題を一つ争点化したいみたいな考えもあるように見受けられるんですが、知事としては、この旧統一協会ってのは争点となり得るか、なり得ないかって何かお考えありますか。
 
(知 事)
 相当深く近寄った、深い関係があった方がいますと、(争点に)なるでしょうけど、そういう方はいますか。私は、がちがちの統一教会とそういう方がいたとは思わないですから。地域によって、そういうことが出る可能性もありますが、そんな大きな問題ではないかなと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(幹事社)
 ほかに。ラスト1問で何とか。
 
(記 者)
 明日、選抜高校野球で能代松陽高、初戦を迎えるんですけれども、どういった試合を期待されているか、お聞かせください。
 
(知 事)
 県勢が頑張ってほしいというのは、偽らざる気持ちですが、能代(松陽高校)は前にも行ってますんで、まず全力で頑張ってほしいと。大阪の県人会の方も相当応援に力が入ってますんで、まずは一回戦突破。まずは一回戦です。これが念願です。
 
(幹事社)
 よろしいですか。ありがとうございました。
 
(知 事)
 はい、どうも。

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