●知事発表
      なし 

●幹事社質問
 (1)新年の抱負について(今年の一文字について)
 (2)今後の新型コロナウイルス感染者数について

●その他質問
 (1)年末年始の医療提供体制について
 (2)残りの任期で成し遂げたいことについて
 (3)知事の体調について
 (4)県外出張の行き先について
 (5)新年のあいさつでの発言について
 (6)来年度の当初予算案の編成で重視する点について


 (幹事社)
 新年最初の知事会見、よろしくお願いいたします。
 1月幹事社の秋田テレビと申します。よろしくお願いいたします。
 今年も、どうぞ1年お願いいたします。

(知 事)
 よろしくどうぞ。
 
(幹事社)
 今日は、知事発表ございませんので、幹事社から質問スタートをさせていただきます。
 まずは、年始会見恒例となりました今年1年の知事の思いを表わす漢字、1字で表すというところ、今年2023年にかける思い、抱負ということも含めて、知事の方からよろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 年末(の会見)は、「激しい」という(字を示しました)。で、「激しい」の逆ですが、少し世の中が穏やかになってほしいということで、「穏」の字、穏やかです。
 
(幹事社)
 では、知事、この穏やかという漢字に込めた思いをお願いいたします。
 
(知 事)
 まず、時代は非常に変化が激しいけども、昨年、コロナの問題、ウクライナの問題、また、災害の問題、いろいろな面で非常に世の中が激しく動いたと。(昨年が)激しいから、(今年は)何もなくて穏やかという意味というよりも、もう少し平和になって、また、このコロナからも少し開放されて、少し世の中が、暮らし向きも穏やかに。そういう意味で、何となく少し世の中が騒然としてますんで、いろいろな面で平穏を取り戻してほしいという意味が強いということであります。
 ただ、時代の変化が非常に厳しいですから、激しいというか、これにはしっかり対応すると。
 一方で、対応について、あまりに激しい変化だと、なかなか付いていくことが難しい面もありますので、少し世の中が平和になってほしいという思いが強いということで、この字を選んだと。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 今、この穏やかを説明する中でもございました。そして、午前中の職員の皆さんへの訓示の中でもございました新型コロナ感染でございますが、この年末年始、初めて行動制限のない年末年始ということで、ここ数日の発生届を見る限りは、当然これは検査数の数にもよります。明日以降、そして中旬にかけてのこの増加というのが、非常に懸念されるんですけれども、初めての年末年始、行動制限のないこのお正月ということを踏まえて、これからのコロナ感染という見方、どういうふうにご覧になっているかお聞かせください。
 
(知 事)
 ただ、12月の中旬までは、全国でも10万人当たり非常に高い数字だった。ただ、下旬からだいぶ落ちて、全国的にも、絶対数、あるいは10万人当たりの数字も、全国でもほとんど下から何番目と。そういう意味では、県民の方々は、相当注意して、また、お正月の帰省、あるいは様々な会食なんかもあっても、相当注意をして、県民の皆さんにはマスク、あるいは換気、そういうことを相当徹底してやっていただいたと。 また、高齢者施設においても、検査が少しずつ進んでいますんで、少し全体的に減少傾向と。やっぱり県民の皆さんに非常に努力していただいたと。この結果が数字に表れて、10万人当たり相当高いところからぐっと落ちたと思っています。
 
(幹事社)
 この後、非常に医師会の方の見立てでも、1月の中旬あたり、これまでにない数字になるのではというふうな見方もされております。
 
(知 事)
 今、下がってますから。ただ、油断できませんけども、傾向として、全国的に、うちの方、あるいは山形(県)あたりはだんだんと下がり傾向と。西日本は上がり傾向ということで、今から油断なく対応しますが、今日、明日あたりの検査結果がどうなるか。一番人流が多かったのは年末ですから。お正月は天気も悪いし、いろんな人との接触は少ないですから。まずこの1週間、ここら辺を見ると。この後どうなるか。少し落ち着いてきたのかなという感じもします。いずれ、現場は油断できませんので、万全の体制で臨むということでやってます。
 
(幹事社)
 ここまで、幹事社質問に関連した今年の知事の1年にかける抱負並びに新型コロナ感染、これについて質問のある社は、どうぞお願いいたします。
 
(記 者)
 今月の漢字に関連してお伺いします。知事、昨年末の会見で、昨年の県政について、洋上風力ですとか企業誘致など、一定の前進はあったというような評価されてました。今年その穏やかな県民の暮らしといいますか、平穏な暮らしのためには、県政としてどういった部分に力を入れていこうとお考えでしょうか。
 
(知 事)
 基本的に、秋田(県)の位置付け(である)、エネルギー県、あとは食料供給、こういうことに全力を尽くすということでありますが、今日、年頭の職員に対するあいさつでも言ったとおり、変化が非常に厳しいと。変化が非常に速いと。この変化に、どう対応するか。やはり大きな変化、流れは、変えようもないと。これまでの歴史を見ても、大きな変化をね前向きに捉えてやると。そういう意味からすると、前例踏襲、あるいは今までの価値観、今までの手法が通じなくなっていますんで、今の本県のいい流れをうまく捉えながら、いい流れも変化ですんで、この変化をどう前向きに捉えて、これをいい方向に持っていくかと。これが一番の課題であるかなと思っています。
 景気の動向はどうなるか分かりませんが、まず本県の強み、あるいは特色をしっかり変化に適合させながら、これを前に進めると。そういうことが一番必要なのかなと。そういう意味で、今日、職員に対し、具体的にいろいろな面で指摘をしたということです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 いい流れという、秋田にとっていい流れっていうのは、その昨年末おっしゃっていたその洋上風力でしたり、そういった趣旨のことでしょうか。
 
(知 事)
 お正月の番組見ても、完全に食料需給が世界的にひっ迫すると。また、国は、原発の再稼働を相当に前向きですが、そう簡単にはいかないだろうと。やはり、洋上風力、この分野は全国的にも注目されていますんで、この方への様々な投資、あるいはサプライチェーンも県内企業も含めて前向きですんで、この前向き(な状況)をどう捉えて、最大限食い込んでいくかが一番の観点かなと。
また、サキホコレに代表する食料も、この冬の影響がどのぐらいあるか分かりませんが、様々な若い方がいろいろな面でチャレンジしてますんで、これをうまく捉えながら、これを後押しすると。そういうことで、こういう本県の強みをますます大きくするという方向に、県政もバックアップすると。
一方で、今日言ったとおり、貧困問題。これは県も相当注意しながら、きめ細かな対応も必要であろうかなと。
 また、今、いい流れというのは、街づくり。今日も言ったとおり、ミルハスの効果が非常に大きいんです。特に、若い女性の趣向というか、、ウクライナのバレエ団の時に、若い女性が非常に多いんです。やっぱり話を聞きますと、ああいう雰囲気、地元にああいうものがあれば、楽しみが増えると。だから、今日も言ったとおり、若者の定住というのは、街づくりにあるという説もありますんで、そういう意味からすると、ミルハスもできて、あの周辺の活気を取り戻すことが、県内の街づくりと若者がいろいろな面で秋田に対する魅力を感ずることができると思って、県内全ての都市でそういきませんが、やっぱり秋田市の街づくりを中心に、人口のダム機能をまた秋田市が担うということもできますんで。そういう意味で、人口問題も様々な取り組みの中で、一つの街づくりも視野に入れて進めることができるのかなと思っています。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 関連で、何かございますでしょうか。
 
(記 者)
 新型コロナの関係なんですが、年末年始、検査医療体制、各郡市の医師会とか協力して増強して当たりましたが、特に混乱なく対応できたというふうに捉えられていらっしゃるでしょうか。
 
(知 事)
 全く(問題なく)スムーズに(できた)ということは言えませんが、(新規感染者の)人数もだいぶ減って、また、病床(使用率)もそう上がりませんで、まずは医療機関の協力もあって、まずまず乗り切ったかなと思っています。
 
(記 者)
 今年は任期の折り返しにもなります。今後、成し遂げたいこととか、めどを付けたいものがあればお願いします。
 
(知 事)
 私もあと2年ちょっとです。まず、前からやってる仕事の中で、洋上風力の道筋。県内にいかに波及効果(をもたらすかという)道筋。あとは、今の農業の関係。これもやっぱり昨年の生産額(ですが)、米が中心なもんですから、米が下がればぐっと落ちるんです。なかなかそう簡単に東北の最下位から脱出がね。やっぱり米の方で変化があるんです。だから、米をベースにしながら、他の食料の生産も軌道に乗せると。相当今、いいとこまでいってますんで。あとは、ミルハスができましたんで、県立体育館。あれがこの2年間のうちで、着工の直前までいきますんで、これをしっかり固めると。あとは、やっぱり若者の地元定着。これは永遠の課題ですが、今までの施策事業が全部いいかどうか。新しい発想があるのかどうか。やっぱりこれも、この2年間で相当変化がありますんで、変化に対する対応。人口減少問題も、変化に対する(対応が)今までどおりでいいかどうか。こういうこともしっかり検証しながら、あと残り2年間、しっかり頑張っていきたいと思います。
 
(記 者)
 正月、年頭のあいさつの中で、正月からけいれんがとかっていうお話あったかと思うんですけども、自身の健康状態についてはいかがでしょうか。
 
(知 事)
 寒さで(顔の)けいれんがあるんです。今日は、やっぱり寒くて、朝からちょっとひどいですから。すっといい時もあるけども、今日はやっぱり少しひどいかなと。ただ、頭の方、こっち(体)は大丈夫です。
 
(幹事社)
 このほか、各社さんから質問あればお願いします。
 
(記 者)
 今年、12月まででいろいろな知事の中でヤマ場というか、これが大きな予定だとか、そういったものがもしありましたら、教えてください。
 あと、秋にフランスに行かれてますけども、今年はどこか外に行かれたり、あるいは県外で大きな行事に参加されたりという予定はありますでしょうか。
 
(知 事)
 様々な状況がありますが、まずは、今相当に企業誘致、データセンターの具体的な動きありますんで、今ある案件、誘致企業をどうものにするか。あと、グリーン電力を使って、工業(団地)というよりも産業団地。秋田市と能代(市)の二つをどうプランニングするか。ただ、ハードを作るのはいいけども、電力供給、あるいは蓄電にはルールがありますんで、こういうものをどう取り組んで(いくか)。単純に作っただけでなくて、これをしっかりめどを付けると。これは、今年あたりにやらないと、団地は整地してできるけども、普通の、単に団地では意味ないですから。
 あと、若い女性の定着をどう(するか)。今までもやってますが、何となく今までそういう名目(のもの)はありますが、何かこれといったものがないですから、何か具体的に効果が上がるようなものがつくれるかどうか。これは非常に難しいけども。お正月にいろいろな面で見ますと、やっぱりどこの地域も、また、どこの国も、若い女性に一番焦点が当たってます。この面について、本県は特に女性の流出が多いですから、これをどう防ぐか。これが、人口問題では重要な問題であるのかなと思ってます。
 あと、海外は、台湾のチャーター便の動きが、夏頃から動くような気配があります。3月頃に(現地に)行かないと間に合いませんので、まず3月に台湾。あとは、行ければ8月から11月あたりに、また台湾。台湾の方はチャーターのほか、秋田の農産物の関係があるもんですから。まず、行くとすると台湾とタイのあたりが入るのかなと。
 
(記 者)
 先ほどの職員の方々への年頭あいさつに関連して伺います。
 知事はコロナ禍による宴会、大規模な宴会の需要減少が今後も続くというお話をされていました。そこに言及する中でなんですけども、県庁のかつてのカラ出張だとか食糧費問題にも言及されていました。その中で食糧費問題が発覚したことによって、秋田の料亭が3、4軒つぶれたというお話をされていたんですけれども、この発言の真意というか意味合い、どんな意味でおっしゃったものでしょうか。
 
(知 事)
 あの当時、県の食糧費の問題で、相当我々が川反の料亭で使ってるんです。全国的に東京なんかは民間の力があります。民間の力がないところは、相当料亭があの問題でなくなっていると。これは、統計上そうなってるんです。この私が当時、今から30年前に、そういう不適切(な事例の)調査をやった時に、ある料亭では、県の使用が半分ぐらいというのがあるんですよ。県庁、市役所が半分ぐらいやってる。これが全部なくなったと。そうしますと、民間だけでは保っていけないです。だから、秋田の料亭文化は、やっぱり役所がつくったんです。私はそう思ってるんです。
 
(記 者)
 知事のその話ぶりを聞くと、食糧費問題を正当化しているようにも聞こえるんですけれども。
 
(知 事)
 ううん。たまたまそういうことがあったと。食糧費問題は、正当化できない。ああいうことがあって、たまたまそうなったと思いますが、別に正当化ということではないです。だって、あんなものは正当化できませんよ。
 
(記 者)
 ただ、そのお話を聞いてると、正当化はしないまでも必要悪と捉えているんじゃないかというふうに聞こえるんですが。
 
(知 事)
 そういう事象があったと。客観的に見ても、そうなったんです。だから、これは時代の変化。当然、それが原因ということはありますから。正当化ではない。そういう意味ではないので。
 
(記 者)
 その職員の方々150人を前にして話すには、あまり適切な内容じゃないような気がするんですが、いかがでしょうか。
 
(知 事)
 それは、事実なんでね。本当にあった話です。当時、あなたは分かんないけども、あったんですよ。あった話ですから。良いか悪いかは分からないけども、時代の変化の中で、変わるものがあるという一番至近な例として、たまたま取り上げたということです。
 当時、私が、どういうところでいくら使ったかの調査の担当だったんです。だから、分かるんですよ。
 
(記 者)
 知事ご自身は、食糧費を使って会食されていたんでしょうか。
 
(知 事)
 私もそういうことがあります。
 
(記 者)
 その反省の気持ちは、今お持ちだということでよろしいですか。
 
(知 事)
 当然、私も400万(円)ぐらい返還しました。
 
(記 者)
 1点だけ、すいません。これまでの質問とちょっと重なる部分もあるかもしれませんが、来年度予算案の編成で重視しているポイント、重点ポイントがあれば教えてください。
 
(知 事)
 新規に相当に大きい事業は、ないんですよ、今のところ。ただ、さっき言った農業。あとは、企業誘致とサプライチェーン、再生可能エネルギーの始動。あとは、貧困対策。貧困の問題は、相当厳しいですから。特に、貧困の問題で、教育の機会均等。子ども方の教育が非常に貧困問題で偏りがありますんで、どんな子どもも可能性がありますから、ここをどうフォローするか。どんな子どももしっかり勉強できるような体制。これが一番本県の将来に関わりますんで。私は、そういう感じがします。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかに、質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 では、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。

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