●知事発表
 (1)新型コロナの感染拡大時における検査や受診についてのお願い

●幹事社質問
 (1)安倍元首相の国葬や弔意の示し方について

●その他質問
 (1)JR東日本によるローカル線の収支の公表を受けて
 (2)旧統一教会と政治の付き合い方について 


 (幹事社)
 8月の幹事社、朝日新聞です。
 今日は知事から冒頭、新型コロナに関して、県民に対する呼び掛けがあると伺っていますので、お願いいたします。

(知 事)
 新型コロナウイルス感染症については、本県でもほぼ毎日、千人前後の感染者が発生しております。また、誰もがいつ感染してもおかしくない状況であります。また、昨日現在の病床使用率は50.8パーセントとなっております。
 今日は、この状況を受け、県民の皆さんに今お願いしたいことなどをパワーポイントで説明させていただきます。
 まず、第1、「感染していないか不安がある場合」でございます。まず、発熱等の症状がある場合は、必ず医療機関に事前に電話連絡してから受診するようにお願いいたします。コロナの診察・診療を行っております医療機関は、美の国あきたネットに掲載しております。相談先が分からない場合は、あきた新型コロナ受診相談センターにご相談願います。症状がない方は、県内の104カ所の薬局等で無料検査を実施しておりますので、そちらをご利用くださいますようお願いいたします。
 次に、「発熱等の症状がある方のうち、軽症の方の検査体制」であります。現在、感染者の急増によって、診療・検査医療機関への受診が大幅に増えております。
 このような中で、診療・検査医療機関への検査・受診の集中を緩和するため、県では新たに、症状がある方で重症化リスクが低い方に対し、抗原検査キットを配付することにいたしてございます。まず、ウェブフォームからお申し込みいただき、キットの配付を受け、ご自身で検査をしていただきます。検査結果をウェブフォームで報告していただきますとともに、医師が判断し、その結果についてはメールでお知らせいたします。
8月11日から申し込みの受け付けを開始しますので、希望する方は活用してくださいますようお願いします。
 次に、「お盆期間の診療体制」でございます。通常、お盆期間中は、ほとんどの医療機関が休診となりますが、現在、なるべく多くの医療機関に診療を行ってもらえますよう、県医師会等と調整中でございます。調整ができ次第、美の国あきたネット等で、診療ができる医療機関について公表いたします。
 次、4番に、「必要な方に医療が提供される体制の維持」でございます。医療のひっ迫を避けるため、事前の備えや適正な受診についてお願いをいたします。
 まず、お盆期間に最大限治療を行える医療機関についてお願いしてございますが、通常のようにはいかない状況であります。まずは、あらかじめ市販の解熱剤等をお買い求めいただいくほかに、食料品についても一定の備蓄をお願いします。万が一の場合に備えて、そのような状況について何卒お願いいたします。
 症状が軽い場合は、慌てて受診せず、平日の日中に医療機関に相談してくださいますようお願いします。
救急外来や救急車は、真に必要な場合のみ利用するようにお願いいたします。休日・夜間にお子さんの症状で心配になったら、日本小児科学会が開設してございますウェブサイト「こどもの救急」や、こども救急電話相談室のご利用をお願いします。
 5番に、療養期間終了時の陰性証明を求める検査のためだけの受診は控えてください。これは、大変に窓口が混雑しますんで、単に陰性の証明を求める検査については、受診を控えるようにお願いいたします。
 家庭内での感染を防ぐためには、まずは家庭で感染した場合や、疑われる症状がある場合には、感染が広がらないように注意が必要です。家庭内感染を防ぐ「気をつけるポイント!」として8項目記載してございますので、こちらをしっかりと実践してくださいますようお願いいたします。
 次に、「療養の場所」でございます。県では感染者の症状や基礎疾患の有無等により療養場所を決定しております。いわゆる入院のことです。特に、コロナの症状が落ち着いた後も入院での治療を必要とする場合には、コロナ病床以外の転院をお願いいたします。これは、現在305床の(新型コロナ)感染症の病床を用意してございますが、そこに入院した場合に、コロナの症状が落ち着いても、特に高齢者に、元気になるまでそこにいたいという方が大変多いです。家族の方もそういう希望が非常に多くて、なかなかそこの退院ができないという。ところが、退院まで至らなくても、コロナの症状が落ち着いて、特にお年寄りは、リハビリ等を行って元気になるまで相当日数がかかりますんで、そこで入院が続きますと、別の患者が入ることできません。そういうことで、ぜひとも、当然医師が一般病床に移ってもいいとなったら、あるいは、そういう(方の)ための後方支援病院ということで準備を今してございますんで、転院や別の病床に移ることについて、ぜひご理解をお願いします。そうでなければ、結局同じ人がずっと長く、リハビリも含めて完全に元気になるまで同じところにいるということは、他の入院が必要な方が入ることできませんので、すぐパンクします。ぜひともその点については、ご理解をお願いします。
 次に、「自宅療養について気を付けること」でございます。自宅療養中については、検温のほか、ご自身や同居のご家族等による健康観察をお願いいたします。顔色が悪い、あるいは、パルスオキシメーターの値が低下しているなど、緊急性の高い症状が見られる場合は、速やかに管轄の保健所に連絡するようにお願いします。
 「感染者の療養期間について」は、ご覧のとおりでございます。
 次に、10番の「濃厚接触者の待機期間について」であります。濃厚接触者の待機期間は、資料のとおりであります。定められた期間が経過した場合は、療養・待機は終了することになり、保健所から特別連絡はございません。また、その際、検査をして陰性を確認する必要はございません。
 以上のほかに、基本的な感染防止策の徹底、換気、ワクチン接種につきましても、改めてお願いをいたします。特に冷房を多用する時期であります。外気との換気をしっかり行っていただくことによって、相当空気感染のリスクが減りますんで、特に換気にご注意願います。
 今日のこの資料は、美の国あきたネットに掲載してございます。
 また、明日付けの新聞に、この主要な点について掲載しますんで、これをぜひご覧願いたいと思います。
 まずは、相当今、医療がひっ迫してございますんで、何とか県民の皆さんには、いろいろな面でお気を付けながらご協力を心からお願いを申し上げます。いろいろな面で、みんなで助け合いながら、特に重症者、あるいは、重症になりやすいような方について、医療の重点化を図るということで、何とかご理解をお願いするように、私から今お話したところでございます。よろしくお願いいたします。
 
(幹事社)
 では、新型コロナに関して質問のある社の方は挙手をお願いします。
 
(記 者)
 お盆期間中の受診できる医療機関の増加について、県医師会などと調整中でございますけども、先月末に県庁の敷地使って臨時の発熱外来設けられましたけども、こうしたものを設けることも考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
 今のところはございません。逆に申し込みがあれば、検査キットを送りますんで。宅配、あるいは、状況によって、地域振興局で受け付けますんで、取りに行っていただければ、キットを。それでまず中心になって。全県ですんで。秋田市は秋田市で、相談体制をやるようでございます。
 
(幹事社)
 ほかにございますか。
 
(記 者)
 11日から始まる重症化のリスクの低い人に対しての抗原検査キットの配付なんですけど、これはそのウェブフォームから申し込んで、どれぐらいでキットが届くのかとか、陽性反応が出た場合に、どういうふうな流れで療養に移るのかとか、そのあたりを具体的に教えていただければなと思います。
 
(理 事)
 ウェブフォームからお申込みいただいた場合、時間帯にもよりますけども、翌日、あるいは翌々日に宅配にて届くことになります。また、お急ぎの方には、振興局等に直接いらしていただければ、ドライブスルー方式になりますけども、そこでお渡しすることが可能です。ご自身で検査していただいたものを、スマホ等で写真を撮っていただいて送っていただきますと、それを医師が判定いたしまして、メールでその結果をお返しするということになり、その後、保健所の方にも発生届が届きまして、療養が開始というような流れになります。よろしいでしょうか。
 
(記 者)
 医師が判定するというのは、しっかり陽性反応が出ているかとかそういったものを写真を見て判定するということになるんでしょうか。
 
(理 事)
 はい、キットの写真を見て、その線の色を見て判定をするといったことになります。
 
(記 者)
 そうすると、しっかり陽性だと判定された場合は、そこのお医者さんが保健所に連絡をして、保健所からその陽性者に連絡がいくというふうな流れになるんですか。
 
(理 事)
 そこら辺は、HER-SYSを使っての発生届になりますけども、保健所の方に届きます。
 
(記 者)
 分かりました。
 こういったものを新たにやるというふうに県が決めた背景というのは、やっぱりこの状況の中で検査に行く人が殺到していて、何かその本当に重症化リスクのある人が速やかに受診できないとか、そういった困難が生じているからということなんでしょうか。その辺を詳しく。
 
(理 事)
 確かに外来の検査機関の方に検査を受けに来られる方が、大変増えております。特に休日等の救急外来を少しでも緩和したいということ、そして、時間待ちで検査が遅れてしまうというようなことも、できれば避けたいと思いまして、こういうことで窓口を広げて行いたいと思います。
 
(幹事社)
 ほかにございますか。
 
(記 者)
 警戒レベルの引き上げについての今のお考えをお願いします。
 
(知 事)
 ございません。今の状況からすると、国がまん延防止、緊急事態宣言を行うことはないんです。行動抑制はしないと。単純に言えば、警戒(レベル)の意味がなくなっている。ただ、問題は、県として、通常の一般的な注意事項に加えて、例えば、相当医療がひっ迫するという段階においては、警戒レベルを上げるかどうかは別にして、今回の国の方針は、非常に根本的な問題です。というのは、(クラスターの発生施設の)ほとんどが保育所、高齢施設、事業所。完全に空気感染。そうなりますと、これを防ぐためには、全部休まなきゃだめと。そうしますと、保育所、高齢施設は、休むことができません。不可能です。ですから、単純に言えば、空気感染を完全に是認しますと、対策はなくなってしまうんです。また、病院内の感染も、もともと病院は、特に今、省エネ、高断熱、窓が少ない。病院の窓は開かないんですよ。特に都市部。そうしますと、外気との換気ができないんです。ですから、感染病棟は別にして、一般病棟はそう換気ができないんですよ。病院は、外気との感染をむしろできないようにしてるんですよ。また、保育所。非常に天井も低いし、認可外の保育所は、一般家庭(一般住宅)より、ちょっと広いとこでやってるんです。あと、デイサービスセンター。あれも狭いんです。ですから、逆に言えば、行動制限よりも、もともと建物が感染症に弱い基準でやってますんで、なかなか、これを抑制するというのが非常に難しいと。だから、学校は、休みなったら学校の感染がぐっと減ったと。ところが、学校はいいんだけども、保育所と病院、高齢施設は、休むわけにいかないと。海外は空気感染は防ぎようがないから、あとはほとんど手を付けないと。そういうことで、特に重症者、あるいは、重症の可能性があるような方、あとは基礎疾患がある方、この方々をどう守るかに重点を置いていくしかないんです。ですから、(感染警戒)レベルの上げ下げをやってもあまり意味ないと。空気感染を最初、国が認めなかったんですよ。ようやく今認めたけども、これをあまり言うと、全部休みになる。狭い事業所は、仕事ができなくなるんですよ。これは難しいんです。逆に言えば、飲食店は非常に人の出入りが少ないですから、同じ人が何時間も同じ部屋にいるということが一番悪いと。で、今の空調は、循環空調です。確かに外気と換気(の基準は)、建築基準法でありますが、あのフィルターを皆さんの家庭で掃除してますか。一般に、フィルターを掃除する方は、ほとんどいないんですよ。あとは、一般の病院とかああいうところの換気の基準も、メンテナンスをちゃんとしても、一般のこのウイルスを完全に排除するまでの能力はないんですよ。ここが問題なもんですから、同じ部屋に同じ人が長くいる、狭いところに、これが一番(問題)ですんで、そういう個別の注意事項は言いますが、警戒レベルの問題について、今のところ上げるか上げないかは別にしても、具体的に何をやるかが一番必要かなと思ってます。
 
(記 者)
 そうしますと、今後またさらに病床使用率が上がったとしても、今のところはまず警戒レベルを上げる考えはないということ。
 
(知 事)
 上げても、行動制限ができないんですよ。前の第6波までの時は、まん延防止(を適用していたが)、今、国はまん延防止をやらないですから、上げてもやることはないんですよ。ただ、問題は、上げたとしても、今できる範囲のことを注意喚起(する)ということで、これは具体的に県民にお示しすると。今までもやってますし。保育所はやめろ(休め)と言われない。保育所と高齢施設を全部休みにすれば一発で解決するんですよ。でも、できないでしょう。そこなんですよ。
 
(記 者)
 そうしますと、その今、県の方で警戒レベル2って設定してますけども、その警戒レベルについての受け止め方というか、どのようにして考えればよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 今の警戒レベルというのは、ほとんど意味をなさないと。だから、(当県より)相当状況が悪い他県も、2のまま。上げても何をするか。これがないんですから。BA.5宣言をやっても、国から連絡員が来ると。別に来ても、別にそれが専門家でもないしね。そこら辺なんです。BA.5宣言も、何となく警戒感が増すことはあるけども、具体的にあれによって何かをするということはないですから、県によってBA.5宣言をするところとしないところがしっかり分かれてるんです。そこら辺が非常に今回の問題なんです。
 
(幹事社)
 では、ここで一旦コロナに関して質問を切らせていただいて、ここで幹事社を代表しての質問をいたします。
 先日、安倍晋三元首相の国葬を行うということが閣議決定されました。それには反対のとか懸念の声もありますけれども、知事として国葬についてどのようなご見解をお持ちなのかお伺いします。また、今月の通夜、葬儀では、学校など公共施設で半旗の掲揚など現場に依頼した自治体も一部あったと報道されています。知事ご自身としては、国葬での弔意の表し方について、何かお考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
 国葬の可否について、私自身は、いいか悪いかを表明する立場にございません。これは国が決めていますんで、私自身が個人的にああだこうだと言うことはございません。
ただ、国民の半数程度が反対ということですので、国はなぜ国葬にするかをしっかり分かりやすく国民に説明することが重要ではないかと思います。
 また、弔意の表し方については、まだ通知も何もございませんから。特に通知がない場合については、別にうちの方からああだこうだということで、学校、市町村にお願いするということはないと思います。ただ、通知があれば、これを伝達すると。ここまではします。
 
(幹事社)
 分かりました。
 ほかに、コロナ以外の件でご質問ある社があれば挙手をお願いいたします。
 
(記 者)
 この間のJR東日本が赤字路線を公表されまして、県内でも6路線11区間がそういうことなりました。ちょっと赤字幅には、それぞれの路線で差があったりするんですけども、まずそれに対する受け止めと、あと今後どのような対応を望むかというところお願いします。
 
(知 事)
 個別に廃止を反対ということで、ああだこうだ言っても、これでは解決しません。どうするか。ただ、日本の人口が縮小する、また、道路関係が良くなっている。だから、今までどおり、これを完全に持ちこたえるというのは、無理ですね。ただ、どう収束するか。例えば、道路で代替輸送、バス(がある)ところは、まず問題ないと。しかし、それもないところはどうするか。相当個別にこれから検討が必要ですんで。また、この問題については、日本全国、全部共通してますんで、国がどういう交通政策をとるか。相当大きい問題として捉えて、あとは個別の路線ごとにどうするかということが、これから課題になるかなと思ってます。これをもって直ちに反対とかやっても、逆に言えば、これを全部維持することによって、新幹線とかそういうところが逆におかしくなると。ですから、今、単に残すという思考だけでは、不可能な状況になっているということは、しっかり認識しながら、これについて対応する必要があると思います。
 
(幹事社)
 ほかにございますでしょうか。
 
(記 者)
 政治と旧統一教会の関係性が今、最近話題になっておりますけれども、県内の国会議員の方でも、関連団体のイベントに出席されたりということが明らかになっている方もいらっしゃいまして、知事としては、こうした問題のある団体との政治との付き合いに関しては、どのように受け止めておりますでしょうか。
 
(知 事)
 勝共連合の当時から、相当問題(があった)。相当昔からあるんですよ。例の、固有名詞を出してもいいかな。淳子ちゃんの合同結婚式の頃から、私自身は、非常に疑問のある団体と思ってます。うちの事務所にも来るんですよ、会の出席依頼。私自身は出たことないし、あまりこれを言うと問題になりますが、私自身はあの種の団体については、昔から相当疑問があると思ってました。
 
(記 者)
 そうした認識がある知事と比べて、ほかの閣僚とか議員とかは、そうした問題がある団体とは知らなかったというふうな答えで釈明をされておりますけれども、今後の関係性、どうあるべきなのかっていうのは、知事としてお願いします。
 
(知 事)
 宗教団体をどう扱うか。私自身は、宗教団体ということは、信教の自由(が及ぶ)。問題は、宗教団体が本当に宗教団体かどうか。私も宗教団体とお付き合いがありますよ。ところが、私の場合、自分で基準があるんですよ。日本の仏教、一千年、何百年前のそういうお坊さんと今の日本の仏教、神道とのつながりがあるところはいいんですよ。何もないところは、宗教団体かどうかなんです。今その宗教を作ったと。宗教団体の認可自身が、相当変な状況なんです。何でもかんでも宗教団体と。、これが問題なんですよ。信教の自由の裏をとられているんです。だから、宗教団体を認可するときに、相当吟味する。これが必要になると思う。私は、昔からの家系(の出身)ですんで、八幡さんと曹洞宗と、そこは信者です。一般の新興宗教に行きますよ。そこは、昔は日蓮聖人とか、そういうつながりはありますんで、このつながりがあって、お経も昔からあるお経ですから、これは歴史的に宗教団体です。そこの問題なんですよ。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 では、あと1問程度にしたいと思いますが、何かございますでしょうか。
ないようですので、これで終わりたいと思います。
 ありがとうございました。

 

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