●知事発表
 (1)新型コロナウイルス感染症の感染状況について

●幹事社質問
 (1)参議院議員選挙の結果を受けて

●その他質問
 (1)オープンデータ化の推進について
 (2)安倍元首相の襲撃事件を受けた県警の対策について
 (3)JR東日本によるローカル線の収支の公表について 


(幹事社)
 7月幹事社、ABS秋田放送です。よろしくお願いします。
 今日は冒頭、知事から新型コロナに関するご発言があると伺っています。まずは知事からお願いします。

(知 事)
 はい。まず新型コロナウイルス感染症ですが、全国的に増加傾向にあります。そういうことで、今後の対応等について、県民の皆さんに少しお願いがございます。
 まず、全国で感染者が増加してる要因としては、感染力が強い、いわゆるBA.5への置き換わりが進みつつあることが考えられます。
 本県においては、このオミクロンの派生型であるBA.5の検出は、今のところ1件でありますが、いずれ本県においても、このBA.5への置き換わりが次第に進んでいくと考えられます。で、特にこの型は、これまでのオミクロン株と比べて重症度の上昇はそう見られないとされておりますが、医療の逼迫を避けるためには、重症化リスクの高い高齢者等でのクラスターの発生防止が大変重要であります。特に高齢者施設においては、職員の方々、あるいはお見舞いの方々等の出入り等について、十分に注意を払っていただくようにお願いします。
 また、島根県の例ですが、380人の方が同じ事業所でクラスターになったという例があります。同じ空間で多くの人間が長い間、仕事をするような場所においては、十分に換気をお願いしたいと思います。大変暑い夏ですんで、閉め切って冷房を長く続けておりますと、やはりその広い空間において、大勢の方々の感染のリスクが非常に高くなると。また、社員食堂などにおいて、やはりお話をしますんで、十分にそういうところにおいても、ちょうど省エネということで大分矛盾しますが、ぜひ、冷房の方についても、省エネということで様々に苦労してますが、何とぞ換気を十分にしながら、冷房をうまく使っていただきたいと思います。
 また、イベント、祭りなどがこれから多くなります。まずは、様々について十分に注意するとともに、いろんな疑問や相談等があれば、県の担当まで遠慮なくお問い合わせをいただきたいと思います。
 また、夏で大変暑いです。熱中症との関連もありますんで、ぜひとも自分の体調をしっかり管理しながら、特に少しでも異常があった場合は、医療機関に相談する、あるいは診療を受けるということで、まずは少しでも変化があった場合は、なるべく人との接触を避けて、診療等を受けてほしいと思います。
 また、ワクチンですが、まだ3回目を打ってない方、また4回目も始まってますんで、ぜひとも重症化の予防の防止から、引き続きワクチン接種をお願いしたいと思います。
 特に本県において、これから竿燈まつり、大曲の花火など、伝統行事やイベントが開催されます。主催者の方でも様々な工夫で観客席を減らしたり、いろんな面で注意をしているようですが、まずはそういう場所においても、大声を出さない、あるいは必要以上に人と密にならないという基本的な対策を十分にとっていただきたいと思います。
 また、外でのマスクの着用について、前に新聞等でお願いしてございますが、まずは外で、特に風のある場合は、通勤通学、あるいは様々なスポーツ等において、マスクは必要ございませんが、やはり多くの人間が固まってお話をするような場合は、マスクをしっかり着用しながら、そういう行為を行ってほしいと思います。
 家庭においても、感染防止から、冷房を付けて、長く密閉するような状況を避けていただきたいと思います。
 本県は、まだ全国でも最下位の方ですが、これからいろんな面で首都圏等との往来も多くなりますんで、特別、行動制限をする状況にはございませんが、何とか十分に注意を払っていただきたいと思います。
 以上でございます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。まず幹事社から1つ質問させてください。
 あと1カ月後にはお盆の帰省のシーズンありますけど、これに関しては、まだ感染状況見ながらというような判断でしょうか。
 
(知 事)
 全国的な状況を見ますが、今のところ、前のように行動制限をお願いするということは、相当な状況でなければできないんじゃないかと思ってます。ただ、やはり首都圏等の状況をしっかり把握しながら、警戒レベル(をどうするか)、こういうことを考えていきます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。コロナに関して質問ございましたら、挙手でお願いします。
よろしいでしょうか。
 それでは、幹事社質問の方に移らせていただきます。
 昨日、参院選の投開票ありました。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 結果の受け止めについて、知事のお考えを教えてください。
 
(知 事)
 本県選挙区においても、全国的においても、私の予想とそう違わなかったと。あと、接戦区においても、幾つか自民党の方が勝ったところがございますんで、やはり流れは、自民公明の方に相当行っていたんじゃないかなと思ってます。
 
(幹事社)
 その要因は、どういうふうにお考えなんですか。
 
(知 事)
 やはりウクライナの問題、あるいは、野党において、選挙の統一、そういうものがなかったと。また、今言ったように防衛、あるいは世界の様々な状況を見ますと、やっぱり政治の安定、あるいは、経験のある政党を選んだということになるのかなと思います。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。昨夜、知事は石井さんの事務所の方で挨拶されてましたけど、そのあたり、票が全部開いて、得票数ですとか、得票率に関しては、どのようにお考えですか。
 
(知 事)
 まず、得票数からすると7.1ポイント差。最初に10ポイントぐらいの差ということが選挙の序盤でありましたんで、若干は村岡さんの追い上げがあったように思いますが、やはり1区、2区で、なかなか村岡さんが浸透できなかったと。また、佐々さんが思いのほか取れなかったということもありますんで、やはり自民公明の基礎票がしっかり動いたと。また、野党の方がかなりバラバラになったということもありますが、例えば野党の方が相当固まったとしても、そんなに極端な差がなかったんじゃないかということで、やっぱり全体的に自公の方の有利な戦いであったのかなと思ってます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。この質問に関して、関連していかがでしょうか。
 
(記 者)
 今の点に関してなんですけれども、前回2016年の参院選見ると、野党統一候補に対して石井さんが5万票あまり差を付けて当選しています。今回、その票差に関しては、そこからすると2万票あまり縮まってると思うんですけれども、野党が割れてバラバラになった状況でもこれだけ迫られた、縮まったっていうのは、どんな要因だというふうに考えますか。
 
(知 事)
 村岡さんが、絶対的な地盤があって、相当3区で頑張ったと。これが前とは相当違ったということで、村岡さんの場合、中間層、あるいは保守層を取れますんで、由利本荘市の自民党の基礎票の大半が村岡さんに行ってると思ってもいいんじゃないかな。そういうことを加味しますと、やはり村岡さん、野党といっても、保守系の野党というふうですので、前は完全に自公と他の完全な野党とで、完全に分かれてますんで、そことの選挙の構図が大分違ったということで、こういう状況かなと。
 
(記 者)
 ありがとうございます。保守分裂の影響もあってということですよね、そうすると。
 
(知 事)
 うん。
 
(記 者)
 石井さんの訴えの中では、一丁目一番地に農林水産業を掲げたというふうにおっしゃっていて、それが今回選挙結果にある程度奏効したんじゃないかっていうふうにご自身でおっしゃってたんですけれども、知事はどんな見方でしょうか。
 
(知 事)
 やはり農政連が初めて推薦したと。また、農業について、例の水田活用の交付金が、非常に自公の方でも弱点になってました。ただ、村岡さんが無所属なんです。無所属の場合に、やはり公約があっても、佐々さんもそうですが、公約があっても、実際にできるかどうか。既に自民党の方も、自公政権が見直しを言ってますんで、水田活用交付金について農家の要望を十分に加味しながら、他の制度も使ってしっかりやると言ってますんで、そういうところで、石井さんの方の農政のことについて、ある程度受け止められたということ。あとは、やはりウクライナの問題があって、今、食糧の関係が非常にシビアですんで、そういうことで、石井さんが農業のことを相当お話して、ある程度それが選挙民に受け止められたということもあるんじゃないかと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。すいません、もう1点だけなんですけれども、投票率を見ると、今までで最低の55.56%という状況になってます。これに関する知事の受け止めと要因分析をお願いします。
 
(知 事)
 前回よりも下がってますが、大きく下がったところは、実は、市町村で、例えば期日前投票の日数の短縮、あるいは、投票所の数(が減っている)。鹿角市は、前が46(箇所)なんです。今回6(箇所)なんです。あと上がったところ、湯沢市は、5(箇所)から18(箇所)。あとは、仙北市がショッピングモールへの(投票所の)設置。完全に投票所の数、そういうことが相当響いてるのかな。で、今回暑かったから、当然、高齢者は近くのところだと行くけれども、遠くは暑すぎてなかなか行けなかったと。これについて、さっき選管の方ともちょっとお話しましたが、やはり市町村の方で、投票所の数、あるいは、期日前投票の日数の問題、こういうところを、やっぱりそう減らすことがいいかどうか。これも投票率の減少の要因にもなったのかなと思ってます。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 序盤から終盤に向かう中で、石井さんと村岡さんとの間が非常に競った状態になってきたということを佐竹さんが認識して、石井さんの方に助言したと聞いてるんですけれども、それはいつ頃どういう状況で感じたんでしょうか。
 
(知 事)
 村岡さんは経験がありますんで、相当農業の(ことを)詳しく言いますんで、やはり農業の問題を十分に、農村に行ったらしっかり話すようにということで、若干そういうお話をしてます。
 
(記 者)
 いつ頃そう感じて助言されたんでしょう。
 
(知 事)
 10日目ぐらいです。
 
(記 者)
 また、今回村岡さんとの間、非常に差を詰められたっていう印象もあるんですけれども、その中で公明党の果たした役割はどういうふうに受け止めてますでしょう。
 
(知 事)
 公明党(果たした役割)も、いろんな評価がありますが、自公の連携もある程度は機能してますんで、公明党の分が減ったとは思ってません。で、昨年の私の選挙では、3万9,000なんです、差が。これが3万2,000(の差)。で、(石井さんは、)横手(市)と湯沢(市)で負けてんです。私は、若干でも勝ってるんですよ。あとは、ほとんど同じような状況です。だから、昨年の私の選挙とほとんど同じようなパターンで、やはり湯沢(市)と横手(市)は、やはり私が県南(出身)なもんですからなじみがあります。石井さんは、そうなじみがないんですから、あそこはやっぱり村岡さんの強いところですんで、今回やっぱり湯沢(市)と横手(市)は村岡さんが勝って、ちょうどそこら辺を加味しますと、同じようなんです。
 
(記 者)
 今回、公明党の支援が相当なければ、結構石井さん厳しかったっていう印象があるんですけれども、そのあたりはどうですか。
 
(知 事)
 公明党(の支援)は、なければというよりも、そこら辺は、私の場合も公明党が応援に入ってますんで。そんなに村岡さんの方に公明党がどっと流れるということはないんじゃないかな。
 
(記 者)
 あと、今回7月に入ってから、知事が平日のときに石井さんの応援に入ったことについて、県民から報道機関の方にも批判の声来てるんですけれども、そのあたりの判断は何かあってのことだったんでしょうか。
 
(知 事)
 あの前後、たまたま日程が何もなかったもんですから。あと、ほかの県知事は、もっとやってたでしょ。吉村さんなんか、仕事全く関係なくやってるでしょ。あと達増さん。ですから、ほかの地域まで行ってやってる人もいますんで、別に私は、全国でも選挙応援は最低の方ですよ。
 
(記 者)
 やはり自分が入らなければ厳しくなるというような危機感みたいなものがおありだったんでしょうか。
 
(知 事)
 選挙というのは、私のときも石井さんに応援してもらったんですから、当然お返しもありますから。私も自民党の支持を受けてますんで、当然お返しすると。また、同じような思想信条ということで、これは当たり前じゃないかな。
 
(記 者)
 あと、今回村岡陣営は、非常に石井さんの国会での活動とか地元での活動について批判を繰り広げましたけれども、そのあたりについて、やはりこれだけ差が詰められたことを見ると、ある程度そういったことがあったのかなというふうな受け止めもできると思うんですけど、知事としてはどういうふうに石井さんの活動を捉えてますか。
 
(知 事)
 あるとは思いますが、石井さんも私も、選挙で相手のことは責めません。相手を責める選挙は負けるんですよ。逆に言えば、いつも帰ってくる方がおかしいんですよ。よくあるのは、東京にほとんどいないで、選挙区にだけいるような(政治家)。だって、大物の政治家は、年に1回か2回でしょう、帰るのは。ですから、東京にばかりいるから、地元のことは(知らない)ということは言えないこともあるし、確かに石井さんは、もう少し地元に帰ってほしい、とは私も言ったんですよ。ただ、選挙で人のことを(悪く)言ったらだめですよ。これは、ほとんど負けるんですよ。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(記 者)
 すいません、これまで知事は、県の政策の実現性などから、今、政権を担う自公政権がこのまま続けて、県と市町村連携して政策を行いたいとおっしゃってたと思うんですけど、今回それが石井さんが継続っていうことで実現しました。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 今後期待することですとか要望っていうのはありますか。
 
(知 事)
 今までも東京では、県選出の自民党の国会議員の皆さん全員のチームワークで、あっちこっち自分の得意な省庁、あるいは、仕事の方で、随分がんばってもらってるんです。だから、石井さんには、これまでと同様にお願いしますし、また、今回、うちの方は例の県立体育館(の新築)がありますんで、石井さんは、あっちの方のプロですんで、あっちの方のいろんなルートもありますんで、そういうことも含めて、全般的にがんばってほしいなと思ってます。
 
(記 者)
 これまで取り組んでいただけなかった点で新たに要望したいことなどは、特にないですか。
 
(知 事)
 農業関係、農政。これまで、石井さんは、あんまり農政は得意でなかったけども、今回、農政連の推薦を得たということは、当然農政連の期待がありますんで、ぜひ農業のことも、地元の農家の方にもう少し意見を聞いて、しっかり細かい点も含めて、国に声を届けてほしいなと。ほかの衆議院の先生方がやってますんで、一緒になってやってほしいなと思ってます。
 
(記 者)
 ちょっと選挙離れますけれども、オープンデータについてお伺いしたいと思います。官民が保有する様々なデータを活用しやすい形で公開することで、社会課題の解決であるとか、経済の活性化につながるっていう効果が期待されています。で、秋田県もオープンデータ化の推進をDX推進計画の主要な施策として位置付けて取り組んでいると思うんですけれども、実際公開しているデータ、カタログの現状を見ると、PDFであるとか、あとは印刷用エクセル、こういったファイルが多くて、利用者目線で見ると、なかなか活用しにくいデータが多いのが現状と思います。で、知事はこの現状をどう受け止めていて、もし課題があると考えるんであれば、どう改善を図っていこうと思っているのか教えてください。
 
(知 事)
 今の言うとおり、確かに相当前から問題になってて、今回DXのプランをプランニングするときに、この問題を相当問題視して、これからやっていこうということで、ほかの県に比べて、相当遅れてることは確かです。ですから、そういう意味からすると、すぐに全部はできませんけども、優先度を考えまして、あと、専門的な職員、今、プロの職員を今採用しますんで、その方を中心に、今、順番を追って優先的に使うものから、一定程度急ぎながら、年次計画でこれをやっていこうということで、プランを作ってます。で、今まで、そこの部局の統一、あるいは、どうするのかという司令塔が若干欠けていたと思ってます。
 
(記 者)
 ご指摘のとおり、オープンデータが進んでる自治体を見ると、やっぱりそのトップが非常に意識を持って引っ張っていって、予算を付けたり、人員を配置したりと、そういったリーダーシップって見られる自治体もあるんですけれども、知事は、このオープンデータ化に今後どういうふうなこう意気込みで取り組んでいこうとお考えですか。
 
(知 事)
 相当プロの目が必要ですんで、今回そういうことで、相当レベルの高い方を引き抜いて、今、間もなく赴任します。
 
(記 者)
 分かりました。すいません、最後1点なんですけれども、やっぱり新型コロナウイルスの感染状況をいろんな自治体がオープンデータ化して、例えば地域別であるとか、年代別の感染者の状況というものを分かりやすく可視化できるような形でデータ公開をしているという取り組みが進んでいて、今日配られた資料にも、そういったグラフなんかを配していますけれども、こういったものがオープンデータ化することによって、誰もがこういうふうなものを作って、地域の細かい感染状況をみんなで共有することができる、ひいては感染防止にも役立つと思うんですけれども、このコロナ関連のデータを一刻も早く、また、その第7波というもの懸念されるような状況ですので、一刻も早くオープンデータ化してほしいなと思うんですが、いかがでしょう。
 
(知 事)
 検討中です。
 
(記 者)
 分かまりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 すいません、選挙関連で質問はもうないですか。
 
(記 者)
 選挙の結果については、先ほどの質問などで、知事の分析いろいろと聞かせていただきましたけれども、昨年の知事選においても、村岡さんと佐竹さんは、選挙戦われた間柄です。で、今回の選挙、先ほど佐竹さんも、票差がどれだけ離れたのか、縮んだのかっていうところについて言及ありましたけれども、今回のその参院選での村岡さんの戦い振りを見て、その全県選挙を戦っていくっていう中で、村岡さんの選挙の戦い方に変化というか、違いというのは出てきているのかどうか、その辺についてどのようにごらんになりますでしょうか。
 
(知 事)
 あまり言うとなんですが、そう違ってなかったと。客観的に見ると、スタッフの問題が、あまり言うと語弊がありますが、全県について信頼度のあるスタッフがあまりいなかったというのは、前回も今回もそうなんです。で、やはりスタッフの問題が相当あると思います。本人よりもスタッフだね、スタッフ。
 
(記 者)
 逆に言いますと、ある程度組織として戦える態勢を村岡さん、彼が持ってくるようになると、その今回の参院選も保守分裂という形の言及ありましたけれども、保守分裂、まあ今回どれだけ分裂したのかっていう問題もあるけれども、その村岡さんがそういう形で態勢が整ってくると、ますますその分裂の度合いも高まってくるし、選挙戦を戦っていく上で、石井さんはもちろん自民党、公明党っていうふうな支援を持って、かなりの組織戦であったと思うんですけれども、その中において、彼が今回の選挙をどのように戦っていったのか。態勢面の問題がクリアされると、かなり違ってくるというふうなご認識もあるんでしょうか。
 
(知 事)
 あの方は、維新にもいた方でしょ。あと民主党。だから、どっちかにいると、片方が逃げるんですよ。だから要するに、単純に言えば、一方に行けば、一方が逃げると。非常に難しい立ち位置なんです。例えば今、無所属で(国民)民主推薦。だから自民党の一部も行くんですよ。これが立憲の方にぐっと行くと、自民党の方は逃げるんです。ですから、維新にいて民主党にいたと。この振れが相当効いてんです。あまりこれ以上は言いません。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 選挙関連は、以上でよろしいですか。はい。
 
(記 者)
 安倍元首相の事件がありましたけども、その事件を受けて、県警とのやりとりは何かあったんでしょうか。あるいはまた、県警の方で何らかの対策や安全対策とったりというような、そんなことはありますでしょうか。
 
(知 事)
 いや、私の方では何もありません。ただ、県警が独自にやったかどうかは、分かりませんけども、ただ、全国の県警本部が相当、最終的に3日間も気を使ったとは思ってます。
 
(記 者)
 何らかの対応をとるとか、対応を検討してとか、何かそういったところは。
 
(知 事)
 あの後に要人が来てませんから。うちの方は、どうかな。要人の行ってるとこは、相当しっかりやってるようですが、うちの方には、あの後要人が来てませんので、そう変化がなかったのかなと。
 
(記 者)
 今の先ほどの安倍さんの件で、襲われて亡くなられたかと思うんですが、それを受けて、選挙にどのような影響があったというふうに受け止めてらっしゃいますか。
 
(知 事)
 自民公明は、相当(引き)締まったと、陣営が。あとは、選挙民は感傷的になりますんで、最終的には無所属層は、ある程度自民公明に流れたということもあり得ると思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。あと、先ほど流れは自公に行ったと思うってお話しでしたけども、今後の地方統一選挙だったりとか国勢選挙に今回の結果がどのように反映されると思いますか。
 
(知 事)
 しばらくは、自民党も自公政権。この次の選挙は、衆議院の選挙がいつあるか分かりませんが、まずは当面、そう大きな変化はないかな。で、問題は、安倍さんという重し、リーダーがいなくなりましたんで、自民党内で変な権力争いがあると、これは国民から非難を受けますんで、ぜひ自民党の中の権力争いはまず置いておいて、今の日本は国難ですから、多くの問題がありますんで、権力の闘争を抜きにして、国民の暮らし、あるいは、多くの物価高、いろんな面に全力で当たってほしいなと。これを抜きにして、中での変に綱引き、権力闘争が始まると、国民から相当(批判を受けます)。また、次の衆議院(議員選挙)で批判を受けますんで、ぜひ今は、派閥の論理を抜きにして、全員一致で、野党の意見も聞いて、しっかりいい仕事をしてほしいと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(幹事社)
 時間も限られますので、選挙はこの辺でよろしいでしょうか。
では、選挙以外でご質問ありますか。
 
(記 者)
 JR東日本が地方のローカル線に関して収支状況を公表するという方針示しておられますけれども、そこの受け止め、知事教えていただければと思います。
 
(知 事)
 収支を(公表するのは)、どういう意味か。公表するのはいいでしょうけども、収支が悪いといって、すぐに廃線とか、そうはなってほしくないと思います。ただ、現実(を示して)、これをもって地元の方がもっと使ってくれるというふうに、いい方に使ってほしいなと思います。
 
(記 者)
 JRの方とすれば、バスへの転換等含めたその地域交通を議論するというのが狙いと思われますけれども、基本は鉄路を残すとか、そういうお考えですか。
 
(知 事)
 簡単に廃線っていうことは、そう簡単にいきませんで、まずは(収支を)示した上で、そう短兵急に別の方に行くということは、我々としてもあまり歓迎しないということです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 1点だけ、すいません。先ほど知事、物価高騰に対して全力で当たってほしいとおっしゃいました。それで、今日も円安が137円、一時、外国為替市場で付けて、コロナも感染が広がってて、改めて政権に対してどういう注文、期待があるか、その1点教えてください。
 
(知 事)
 リアルタイムでは、そう打つ手がないですが、まず様々な生活の弱者、弱い立場の企業、そういうところの支援をしっかりすると。ただ、中長期では、やはり日本の経済構造、産業構造(をどうするか)。で、金利を上げますと、相当国債の方面、あるいは、小規模企業に大変ですが、小規模企業をどうするか、これの受け皿を決めておいて、この円安、低金利をいつまで続けるというメッセージ(を出してほしい)。すぐにできませんから、ある程度の年月、3年間でこうするとか、そうすると準備ができるんですよ。今のようにどこまでも低金利をやってますと、どんどん円安が進みますんで。ただ、すぐにばさっとやると、小規模企業が困りますんで、3年ぐらいのスパンでどうするか。で、賃金も思い切って、物価が上がった分賃金を上げると。で、そうすると、全部転嫁するとトータルは同じですから、こういうふうに持っていかないと、絶対におかしくなるんです。だから、財政でいつまでもこれをやれませんから、経済行動をそういうふうにしていくというビジョンが必要かなと思ってます。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(幹事社)
 時間の都合上もう1問ぐらいですが、よろしいですか。
 
(記 者)
 コロナの感染状況なんですけども、秋田県も第7波に入ったって思ってよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 まだまだ入り口かな。今のところ、BA.5よりも、いわゆる夏で、さっき言った閉め切って冷房、あるいは人流の面で(増えています)。この程度であれば、許容の範囲です。ただ、これからBA.5が入ってきますと、もっともっと注意が必要かなと。だから、まだ第7波まで行ってませんが、第7波に入る前段かなということで、当然首都圏(の新規感染者)が多くなると、共連れで来ますんで、警戒の準備の段階かなと思ってます。
 
(幹事社)
 はい、では会見以上になります。ありがとうございました。
 
(知 事)
 はい、どうも。
 
 

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