●知事発表
 (1)夏の省エネ・節電の呼び掛けについて
 (2)「サキホコレ」イメージキャラクターの決定について

●幹事社質問
 (1)参議院議員選挙の争点について

●その他質問
 (1)いじめ問題について
 (2)本県を訪れる観光客数の見込みについて
 (3)熱中症対策について
 (4)新たな図柄入りナンバープレートについて
 (5)伝統的工芸品等への振興策について
 


(幹事社)
 幹事社の日本経済新聞です。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 司会進行役を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 まず、知事から2点発表事項がございます。よろしくお願いします。
 
(知 事)
 はい。まず1点目です。
 報道にありますように、今年の夏は、電力の需給が大変厳しい状況でございます。国においては、6月7日、2022年度の電力需給に関する総合対策を決定し、平成27年度以来7年ぶりに全国で節電要請を行うことにし、冷房等の需要が高まります7月から9月までの間、家庭や企業における節電の協力を求めております。
 特に、7月以降の東北では、10年に一度の猛暑となった場合に、東北電力管内の電力供給予備率が安定供給に必要な3%をわずかに上回る3.1%と、非常に厳しい見通しとなっております。
 県民の皆さんにおかれましては、冷房時の室温を28度前後にすることや、すだれやカーテンなどにより直接の日差しを和らげるような対策、また、不要な照明は消すなど、電力が不足しやすい午後2時から3時並びに5時から8時頃の利用を無理のない範囲で最小限にしていただきたいと。
 また、この後、秋から来年の冬にかけて非常に寒くなります。また需要が急増しますんで、(電力需給が厳しくなることが)非常に懸念されてございます。
 そういうことで、これから暖房家電を購入される場合には、省エネ性の高い製品を選んでいただければと思っております。
 特に、県民の皆さんにおかれましては、この3つでございます。
 電力を減らす。冷房時の室温は28度前後。不要な照明は消します。冷蔵庫の温度、意外と皆さんは気が付かないんですが、調節機能がありますんで、あまり冷やさないで、中程度で大丈夫です。また、午後2時から3時、5時から8時の間、なるべく必要最小限の電気で抑えるようにお願いしたいと思います。また、省エネ製の高い製品を買う場合は選択してほしいと思います。
 まずこれが、電力関係でございます。
 次に、サキホコレでございます。
 サキホコレのイメージキャラクターの決定について発表いたします。今日の午前中にリリースしたとおり、タレントの壇蜜さんに決定をいたしてございます。
 壇蜜さんは気品のある凛としたイメージがサキホコレの上質なイメージにぴったりと合うような感じで、また、コメント力もございますんで、サキホコレのユーザー層にしっかりと訴求できるものと期待してございます。
 なお、決定に至る経緯につきましては、初めにブランド化戦略本部において、ブランドイメージにふさわしい風格や品格を備えていることなど、起用するタレントの方向性を定めております。
 それに従ってプロポーザルを実施し、関係業者から提案されました複数の候補者の中から、外部の専門家や農業団体からの意見を十分に踏まえながら、私が最終的に決定いたしました。
 今後、壇蜜さんには、イベントやテレビコマーシャルなど様々なシーンで活躍していただきますんで、メディアの皆さんにおかれましては、積極的に取材、また、取り上げていただきますようお願いを申し上げます。
 以上でございます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。それでは、今の2点に関して、幹事社から1つまず質問させていただきます。
サキホコレの方なんですが、壇蜜さんを起用したことによって、決定理由は書いてあるんですが、どういう効果を知事は期待なさっていらっしゃるのか、その点1点教えてください。
 
(知 事)
 何となく、和の感じが強い。また、前に全農でお米のPRに出てますんで、イメージがその延長線で想定できるということ。また、あの方は非常に博識の方で、いろんな場面においても、こちらの方で様々に用意した以外の質問、あるいは、臨機応変に、アドリブで、相当秋田の状況を覚えてますんで、お米のおいしさ、あるいは、様々な秋田の風土を伝える能力があります。そういう意味からすると、何人かの候補の中で、やはり相当な博識なんです。そういうことも決定の一要因でございます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。それでは、各社さん、今の2点について何かあればよろしくお願いします。
 
(記 者)
 サキホコレなんですけど、アンバサダーの方もいらっしゃったかなと思うんですが、そのアンバサダーの方との何か違いというか、起用の違い、どの辺にあるんでしょうか。
 
(知 事)
 主に壇蜜さんは、テレビ、あるいは大きな宣伝に統一的に出てもらうと。で、アンバサダーの方は、様々な状況によって、自分のキャラクターのエリアがありますんで、そういう中でいろんな売り込みを(してもらい)、サポートしてもらうと。そういうことで、テレビ、あるいは、ポスター、そういうものは、壇蜜さんで統一するということです。
 
(記 者)
 改めて、今年秋本格デビューということですが、首都圏等での知名度を上げるために、改めて知事として何が必要で、どういうふうに、壇蜜さん使ってやっていきたいかっていうのを伺ってもよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 まず、様々の場所、あるいは、テレビ、あるいはSNS、あといろんなイベント(を通じて)、サキホコレという名前を覚えてもらうと。名前と秋田、となりますと壇蜜さんという連想ゲームがうまくいくかどうかで、相当(違ってくる)。プロモーションをやるということで、シナリオ(の作成)を今やってますんで、そこがみそになると。壇蜜さんの場合、知名度がありますんで。秋田県出身ということは分かるかな。それは別にしても、独特の雰囲気がありますんで、まずは目立つということが最初かなと。
 
(幹事社)
 ほかございませんか。
 それでは、次の幹事社からの質問1つお願いいたします。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 改めてにはなりますが、参院選の争点について、知事からもう一度ご意見をいただければと思います。
 
(知 事)
 ベーシックな、全国共通の問題は、やはり、今のコロナの後とウクライナの問題、あと円安関係の物価高騰、あるいは、燃料の高騰という生活問題が一つ。これは全国共通です。また、全国共通であって、相当意見の分かれるのは、防衛問題。物価高騰は、様々な捉え方があります。業界によっても、業種によっても、地域によっても。ただ、防衛問題は、こっちとこっちと(に分かれる)。あとは、本県の場合、やはり農業問題。これは、地域によって水田交付金。(これが)どうなるか。お米の生産県では、非常に重要な視点かなと。本県は全て農村ですんで、そういう意味からすると、これも重要な視点ということです。あとは、様々なワンイシューの政党、諸派が出てますんで、そういう小さい政党も、逆に言えば、今までとは違った切り口の主張をしてますんで、そういうところに結構(支持が)集まる。ある意味、興味本意と。あとは、今までの既成政党は、どこの政党も当たり前のことを言ってます。当たり前というか、手段が違っても目的は同じですんで。ところが、ぐっと違うのは、諸派。普通の感覚と違うけども、これが非常に若い方には、新鮮に聞こえる場合がありますんで、比例区ですが、諸派の場合、結構何人かずつ当選があり得るんじゃないかなと。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 皆さん、質問お願いいたします。
 
(記 者)
 すいません、今、争点の中で、本県農業県であって、水田活用交付金の問題をおっしゃられたと思うんですけど、県としてもこれまで議会で意見書も採択するとか、いろいろ要望されてると思うんですけど、改めて、この問題に関して各候補者に期待することってどういうところになりますか。
 
(知 事)
 あくまでも、当選してどうするかですから。主張はいいんですが、当選したらどうするか。これは、農業振興というよりも、具体的にどうするか。あるいは、あの交付金自身の考え方は、そう間違ってないんですよ。ただ、間違ってないけども、論理的、財政的に。ただ、あの方法では非常に厳しいと。これから(の農業の)継続性が。だから、あの方法はあの方法として、別にどうするかとか、具体的に言ってもらわないと、農家の方は分かりませんから。実効力があるかどうかです。ですから、言うだけは誰でもできますんで、言って、ちゃんとやれるかどうか。これをどうするか。だから、これは、ワンイシューの諸派はできません。いわゆる一定の与野党の、ある程度の塊のある政党でないとできません。(候補者に)無所属が多いでしょう。無所属の方がどういう態度でいくか。政党に入ってる方は、政党の関連で言えますが、無所属の方は、あまりピンと来ないです。だから、無所属であっても、自分で当選したらどうするか。これを言ってもらうと分かるけれども。
 
(記 者)
 今のお話ですと、やはり現在の与党の見直し方針っていうのは、ちょっとやっぱり変えるべきだっていうようなお考えでいらっしゃっるってことで。
 
(知 事)
 与党は、相当問題意識を持ってる。だから、政府と与党、与党と一体ですが、自民(党・)公明(党)から、農林部会で相当問題意識が出てますんで、これがどうなるか。財務省とのいろんな意見調整がありますが、これから我々は農業団体と一緒になって、しっかりこれをやっていくということなんです。
 
(記 者)
 期日前投票の結果というか、今の時点でのこと発表されましたけども、前回よりも上がっているということで、今回投票率に関して知事はどのように見られてらっしゃいますか。
 
(知 事)
 (候補者が)6人おりますから。6人って、興味は出ますんで。また、若い層もね。ただ、最終的にどうなるか。選挙自体は、相当激戦ですんで、様々な掘り起こし、これは、(候補者の)人数が多くなりますと出てきますんで、そういう意味からすると、女性も3人いますんで、相当たくさん出ますと、やっぱり投票率も上がるというのと、あと、有力候補がお互いに頑張ってますんで、これでまた相当盛り上がるという現象になって、ある程度の投票率は行くんじゃないかな。
 
(幹事社)
 皆さんこの参院選に関連して、ほかに質問はございますか。
 なければ、それではフリーの質問に移りたいと思います。各社さんどうぞ。
 
(記 者)
 県北であった重大事態のいじめの件ですが、第三者委員会がいじめがあったと認定したということで、一部マスコミでも報道されてますが、改めて、いじめがあったと認定されたことの知事の受け止めをお聞かせください。
 
(知 事)
 昨年4月、選挙が終わった後に教育長からそういう事案があって、重要事案だと。で、第三者委員会で取り上げるということ(報告)は受けてます。ただ、最終的な調査報告が出てません。被害者の方に若干不満があるようですんで、最終的にこれが出た段階で十分に精査して、それから県としてどうするか決めます。だから、今のところ、まだ最終報告が出てませんので、これによって対応をどうするか、ということになります。
 
(記 者)
 保護者の方は再調査を求めてらして、知事としては、今お話にもありました、まだ分からないかもしれませんが、そのことに関して、再調査するしないはどうでしょう、前向きな考えでしょうか。
 
(知 事)
 まだ中身を見てませんので、最終的な報告が出て、それを十分に分析して、その結果どうするかです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。いろいろと取材進めると、県北だけに限らず、学校現場でいじめっていうのは、まだ県内でも結構いろいろと見受けられるようです。で、知事としては、そういう学校現場でのいじめっていうのをなくすためには、どういう取り組みが必要であるか、お考えをお聞かせください。
 
(知 事)
 なかなか難しい問題ですが、まず、学校が被害者の立場に立って対応すると。あとは、最初の兆候があった際に、これをしっかり捉えること。ここが全国的に見ても、学校でやっぱり相当穏便にやろうというのが、一番だめなんです。だから、穏便にやるけども、しっかり現象を捉えてどうするか。あと、やっぱり、こういうことを言うと語弊がありますが、いじめる方が悪いんですから。やはり、教育の現場ですんで、教育的な配慮は必要です。ただ、両方を同等に扱うことはだめですよ。加害者が悪いんですよ。だから、私は、ひどい場合は警察を入れると。そのくらいでやらないと、いつまでもなくならないです。だから、言い分があるけども、やっぱりいじめというのは、被害者に立って考えると、加害者はピンと来なくても、ちょっとした言動で被害者は気持ちが動揺しますんで、そこを学校は捉えてもらいたいということだけども、穏便にと、学校の中で処理しようというのが、一番(だめ)なんです。だから、悪いものは悪いと。ここなんです。私は、そう思います。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(幹事社)
 ほかはよろしいですか。
 
(記 者)
 竿燈まつりが近付いてますけども、外からいらっしゃるお客さんの数というのは、コロナ前に戻りそうな人数なのかどうか、あるいは、県内観光でインバウンド、外国人旅行者が増え始める見通しなどいかがでしょう。
 
(知 事)
 まず、今のところ、うちのほうは大分(新規感染者数が)減ってますけれども、全国的に上がってるとこがあるんです。だから、7月(の新規感染者数が)どうか。この後の状況がどうなるかによって、相当変わると思いますが、まずは十分に気を付けて、竿燈、ほかのお祭りもやりますが、感染対策をどうするかを今検討中です。インバウンドはまだ全面的にオープンになってません。あとは、中国系がだめですんで、あとは台湾、あとビザの関係でそう簡単に来られませんので、インバウンドはまだ相当先です。ただ、国内観光は、国内の感染状況によって若干ぶれますが、相当数は回復すると思います。
 
(幹事社)
 ほかはよろしいですか。
 
(記 者)
 冒頭で節電の呼び掛けありましたけれども、熱中症の懸念というのもされると思うので、国の方でもマスクの活用の仕方について、状況を見て外してっていうふうな方針でもあるんですけれども、改めてその点も踏まえた熱中症対策の呼び掛けというのもお願いします。
 
(知 事)
 屋外(において)運動、あるいは密集して人があまり話をしないときには、風もありますし、まずマスクは外しても結構だと。あと、家屋の中であまり暑いときは、一定の冷房(を付けてほしい)。28度(だと)、暑いんですよ。だから、28度は目安(です)。体調が悪いときには、そこは無理なく自分に合わせて(温度設定をしてほしい)。まず、そう神経質にならずに、マスクは(外して結構です)。散歩するでしょう、散歩。外で運動、ランニング。まだこれ(マスク)をやってる人がいるんです。まず、普通、外で集会とか一般の会話がないときは、外して結構ですから。そういうように、あまり神経質にならずに、十分に臨機応変にやっていただきたいと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 もう1点なんですけども、この間、車の図柄入りナンバープレート、テーマが秋田犬に決まったということで、これ過去に県民アンケートの結果から見送ったような経緯もありましたけれども、改めてこの導入の見通しが立ったことの受け止めと、どういったデザインにしたいななんていう知事のお考えがあれば。
 
(知 事)
 今回、全県一区になるもんだから、いろんな地域性のあるものは、大分異論があると思ったけども、今の秋田犬は対外的には秋田(県)全体(のシンボル)ですから。意外と票も取ってますんで、まずは、かわいく目立つようなになってほしいなと思います。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 先ほどの県北のいじめの第三者委員会の件、最終報告まだ受けていらっしゃらないということなんですけれども、報告出た場合に、結果の公表というのは再発防止等の面で重要なことなのではないかなと思うんですが、公表については、どういうふうに考えてらっしゃいますか。
 
(知 事)
 なかなかこれも難しい面はあるね。被害者の方をあまりつまびらかにすることによって、被害者の方にまたリアクションがいけば(問題です)。ただ、一般的に、被害者の方に影響のないような形で。ただ、これは犯罪ではないですから。加害者の方も、そうつまびらかにできないです。厳しくと言ったけれども、そこなんですよ。警察が入って事件になりますと、これはいいですけど、そこの問題。公表の問題を相当厳密にやるということは、必要かなと思います。
 
(記 者)
 被害者、それから加害生徒の人権とかプライバシーに配慮した上で、再発防止につながるような部分については、情報としては。
 
(知 事)
 これは、犯罪になれば別ですから。
 
(記 者)
 分かりました。
 
(幹事社)
 時間の関係で、もう1問ぐらいに絞らせていただきますが、各社さんありますか。
 なければ、私から1つよろしいですか。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 少し先になりますが、今年の秋にミルハスで伝統的工芸品の全国的な行事があると思うんですが、私自身、秋田銀線細工とか川連漆器とか大館曲げわっぱの取材をしてきて、やっぱり一つ大事だなと思ってるのは、いかに日常の暮らしの中に落とし込めるかっていうのが大事だなと思ってて、それはマーケティングであったり、それから日常に落とし込めるようなデザインっていうのが非常に重要になってくるのかなって感じてはいるんですが、箱物ではなくてソフトの面で、そういった伝統的工芸品を支えていく上で、知事がこれから必要ではないかと思っていらっしゃることがあればお教えください。
 
(知 事)
 曲げわっぱは、フランスで相当好評なんです。よく売れる。今お話があったとおり、伝統工芸が、あまりにも工芸品ということで、まあ芸術品で(値段が)高いものはありますよ。(値段を)高くすると、これはこれでいいんですが、一般的に普通に使うと。例えば、曲げわっぱは、熱いもの食うときにいいんですよ。あと、樺細工なんかも、うちの仙北では普通に使ってますんで、そういうふうに日常的に使える値段のものを、もう少し一般的に売ると。あと、伝統工芸の工芸士が作った素晴らしいものもありますが、ああいうものを美術品にしちゃだめなんですよ。で、中に美術品になるものもありますが、一般的にそういう使い方。ショーケースの中に飾るものはありますが、手に取って使えるという感触。あとは、多用途の使い方。例えば、桶樽。あれはうまくやりますと、アイスペール、あるいは花瓶の代わりとか、アクセサリーに使えますんで、様々な日常生活、いわゆる今の生活に合わせた使い方も訴求していくということが必要かなと思います。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 よろしいですか。
 それでは、これで終わります。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 ありがとうございました。

 

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