●知事発表
 (1)第二次人事異動について
 (2)秋田県多様性に満ちた社会づくり基本条例及びパートナーシップ宣誓証明制度について

●幹事社質問
 (1)4期目の最初の1年を振り返って

●その他質問
 (1)東北電力管内の需給ひっ迫警報の発令に伴う節電について
 (2)東北新幹線の復旧について
 (3)自由民主党への要望について
 (4)洋上風力発電の公募に係る審査基準の見直しについて
 (5)夜間中学について
 (6)秋田県情報セキュリティクラウドからの不正メールの転送について
 


 

(幹事社)
 幹事社の秋田朝日放送です。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 よろしくお願いします。
 今日、発表事項二つあるということで、まずは人事異動に関してお願いします。

(知 事)
 この4月1日付けで人事異動がありますが、本庁の課長級以上の概要を発表いたします。
まず、人事異動の規模でございます。課長級以上の異動数は165名、昨年に比べ16名の減であります。これに先般発表した課長級未満の異動を加えますと、総数は1,340名、全体では昨年に比べ33名の減であります。退職者は、今年度末の対象者数は148名、このうち課長級以上の職員は51名であります。
資料の2ページでございます。
 今回の人事異動の特徴であります。4月からスタートします新秋田元気創造プランに基づく施策・事業をスピード感を持って推進するため、各分野に適材適所で職員を配置しております。
 ここに書いてございませんが、今回のプランに関して、実行の部長は、定年退職以外ほとんど留任です。
 まず、プランの総括を行う企画振興部長、また、人口対策の関係のあきた未来創造部長、あとは賃金関係の産業労働部長、農業関係の農林水産部長は、全部留任と。また、観光文化スポーツ部に、女性の見地からの観光文化スポーツというものは非常に重要ですんで、女性の次長を配置してございます。また、特に今回特徴的なのは、このコロナの問題は、まだ収束してございません。この後、コロナ対策に加えて、医師会との調整、あるいは今後感染症対策に係る県内の医療体制の整備、医療構想の策定等々、医療について重要な課題がございますので、健康福祉部の現佐々木部長を再任用で理事にということで取り扱ってございます。このほかに、新たな職として、健康福祉部に部長級の社会福祉監を置くほか、再造林関係の推進に関し、林業木材産業課に課長級の再造林推進監を置くことにします。女性の職員では、新たに、次長級が2名、課長級が9名ということで、女性管理職の割合は、今年度の7.9%から9.7%に上昇しております。
 詳細は、資料に記載のとおりであります。
 次に、パートナーシップ宣誓証明制度でございます。
 この議会において、秋田県多様性に満ちた社会づくり基本条例が可決されております。これに関し、県民が特に安心に暮らすことができます社会を実現するため、全ての県民が個人として尊重され、良好かつ平穏な生活が確保されることを基本理念として、条例を、こうした差別等の解消に向けた県民理解促進などを恒久的な取組を行っていく旗印として、4月1日からこれを施行します。
 特に、その取組の一端として、条例の施行に合わせ、性的少数者を対象としたパートナーシップ宣誓証明制度を開始いたします。これは、性的少数者の方々が日常の生活において相互に協力し合うことを宣誓した場合に、パートナーシップ関係を婚姻に準じた関係として県が認めるものであります。これによりまして、性的少数者の方々の生きづらさが少しでも解消されることを期待しており、パートナーシップ関係が認められるカップルに交付する証明書の提示により、公営住宅への入居、あるいは公的病院における入院患者への面会等の手続きが円滑に行えるようにしたいと考えております。
 県民の皆さんには、条例の趣旨と併せて、この性的少数者に対するパートナーシップ宣誓証明制度について、情報提供やセミナー等を通じて啓発をしてまいりますんで、多様性に満ちた社会づくりにご理解とご協力をお願いする次第でございます。
 以上でございます。

(幹事社)
 ありがとうございます。発表事項に関して、質問ある社いらっしゃればお願いします。

(記 者)
 知事に2点。今回の人事についてお尋ねします。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 人事というのは、やはり政策を進めていく上で肝になる部分だと思うんですが、その観点からいって、一つは、再任用で佐々木さんを理事に引き上げたっていう狙いを、先ほどまあ少しお話しされましたが、改めてその1点目と、それからもう一つが、観光文化スポーツ部長の石黒さん。石黒さん、やっぱり非常にフットワークがよくて、事業者の方ともいろいろネットワークを持ってて、いい人事だと私は思ってるんですけども、知事が今後、コロナ後、まあウィズコロナというかアフターコロナを見据えて、観光分野を進めていく、力を入れていく上で非常にいい司令塔になるんじゃないかなと思ってはいるんですけども、知事はどういうふうにお考えになってるのか、その2点お願いいたします。

(知 事)
 はい。佐々木部長は、健康福祉部で長い経験があります。また、医師会との調整をずっとやってます。また今回、コロナ(対応)の陣頭指揮もちゃんとやってます。やはりこのコロナ(対応)、医師会との調整が非常に必要です。ですから、十分に医師会と人脈というものが前からありますんで、彼がいなくなりますといろんな面で調整が難しい面もありますんで、特に彼を理事として置いたと。
 また、観光文化スポーツ部長(になる)石黒君は、前にもいたことがあるし、あのように腰が軽いと。また、業界の方にも様々にルートがあります。また、様々な観光の方の国との関係といったところも相当豊富な経験がありますんで、まずは彼が適任でないかと。で、その下に、女性の感覚というのがありますんで、あそこに初めて女性の次長を置くと。そういうことです。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかよろしいでしょうか。

(記 者)
 パートナーシップ制度について伺いたいんですけれども、改めて知事として、まあ県民への呼び掛けというか、なかなかその、まあこういうことをあまり理解がなかなか難しいっていう方もいらっしゃるかと思うんですけれども、まあそういう県民に向けて改めてこう、こういう制度をやるっていうことの意義と、あと啓発、知事どのように考えてらっしゃるかお願いいたします。

(知 事)
 実際にこういう方がいらっしゃいます。この方々も同じ県民です。様々な権利があるわけです。そういうことで、条例の方で差別の抑制をやっておいて、この方々は、現実の様々な不便さがあります。特に公的な面、公営住宅とか病院の関係です。本県は、この方々に直接意見を聞いて、相当いろんなやりとりをしながら詰めた話で、そういうことからすると、ある意味で県がこれを認証するということは、公的に県民の方も、これをしっかり見据えて差別をなくすと。またいろんな面で不便さを感じてるものについて解消すると。そういうことにつながってほしいなと。また、ほとんどの市町村と詰めてますんで、今のところ、公的病院、あるいは公営住宅(について)、ほぼ全ての市町村がこれを受け入れると。住居(県営住宅)の関係は、数町村だけ今検討中ですが、大半がこの方向に向かうと。あと、民間の病院(での面会については)、今(調整を)やってますんで、民間病院もいずれ相当理解が進むと思います。

(幹事社)
 ほかいかがですか。もしなければ、次の質問に移ります。
 すいません、今年度最後の会見ということで、4期目の最初の1期目が終わることになりますが、コロナ対策など中心になると思いますが、県政課題振り返られて、こう取り組みいかがでしょうか。

(知 事)
 昨年の選挙のときからずっと、このコロナ、コロナ。また、特にコロナに関して、様々な社会情勢、社会の変化、構造(の変化)にどう対応するか。今の元気プランを作るためには、今までと違った社会の変化を見据えながらやっていくということ。また、突然のウクライナ問題。これは相当、これから様々に影響が及ぶと。経済の問題だけで済めばまだいいけども、万が一、これが全面的な衝突になれば、今のこの様々なプランも全く飛んじゃうんですよ。私は、このパンデミックもあるけども、このウクライナの問題がどう転ぶか。これを注意深く見ていく必要があるし、一方で、そういうことがあっても、デジタル化、あるいは様々な流れは変わりませんから、そういう制約下にあっても、やることは、賃金の上昇、あるいは企業誘致、再生可能エネルギー。全て関係なく進めますんで、一方で危機管理、一方で前向きなことと。この1年間はこれにどう対応するかということで普請しましたが、これから3年間、何とか頑張っていきたいと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。この件に関して何か質問ある方いらっしゃいますか。
ないようでしたら、ほかの項目の質問お願いします。

(記 者)
 東北電力が電力の需給がひっ迫しているとして、東北電力管内、まあ東京電力管内に続いてなんですが、経産省も警報を出しています。まあ県として何か、今、まさにこのタイミングでできることとか、何かあれば教えてください。

(知 事)
 今、電力さんの方から通知があって、なるべく電気の節電(をしてほしい)ということで、県庁は今、一斉に節電をしてますが、県民の方も、暖かくなってますんで、少し暖房(の温度)を下げるとか、こまめに電灯を消すとか、少し協力をお願いしたいと思います。(復旧には)もう少し時間がかかります。幸い暖かくなって、節電が可能な温度ですんで、何とかフェードアウトしないように、これから呼び掛けることにいたします。

(記 者)
 ありがとうございます。

(知 事)
 さっき、電力さんから(連絡が)入ってます。

(記 者)
 ありがとうございます。
 ちょっと話題変わってなんですが、先日の会見でもちょっとお伺いしたんですが、東北新幹線、来月の20日前後に復旧見通しだというふうな見通しが、JRさんの方から示されました。このタイムスケジュール感について、どう考えていますか。

(知 事)
 まず20日であれば、ゴールデンウィークに間に合います。20日を越えるとキャンセルが出るんですよ。ただ、安全第一です。多分、東日本大震災で相当橋脚が傷んでると思います。安全第一ですんで、しっかり点検して、何とか20日に間に合わせてもらいたいなと思います。

(記 者)
 その20日の見通しというのは、知事としては、その連休前ということでひとまずちょっと安堵というか、光が見えたと、そういう状況ですか。

(知 事)
 うん。これは、急げば急ぐほど(安全性が損なわれます)。第一に安全性ですから。JRさんも最大限頑張ってると思いますので、まずは20日くらいだったら何とか間に合うかなと。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 今の質問に関連してなんですけども、その電力の影響とか新幹線の影響とか、春の観光とか含めて、県内の影響っていうのはどう見ていますか。

(知 事)
 3連休にやっぱり(影響が)あります。特に仙北市。、昨日もほとんど武家屋敷に(観光客が)いませんので、3連休は相当影響があったんだと思ってますし、また、転勤シーズン、あるいは学校の進入学。相当苦労してるみたいです。飛行機で全部済みません。新幹線は、やっぱりボリュームが違いますんで、様々に影響があるのかなと思ってます。

(記 者)
 ちょっと話題変わるんですけれども、今週土曜日に、自民党の茂木幹事長が来県される予定です。県から要望の場もあるみたいですけれども、今、知事としては、どんなことを一番要望の重点に据えたいと考えてらっしゃるでしょうか。

(知 事)
 そう多くの時間はないようですので、今、何を重点に絞って(要望するか)を検討中です。

(記 者)
 先般、議会の方で水田活用の交付金の議論もあったと思うんですけれども。

(知 事)
 あれも内容には入れます。要望の。

(記 者)
 要望に含まれるということですね。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 見直しを求めるお考えなんですか、そうすると。

(知 事)
 うん。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 2点ございます。萩生田経済産業大臣が今回のウクライナ侵攻を受けて、洋上風力発電の海域の公募に関して、価格重視の評価をスピード重視ということで切り替えられたんですが、知事としての今回のその受け止めはいかがでしょう。

(知 事)
 あのような考えもありますが、様々な検討事項があるんじゃないかな。あれも一つの要因ですが、いろんな意見があって、様々にもう一回基準の見直し、採択の基準(の見直し)をやるんじゃないかな。ですから、今回、早めるということもありますが、プラスアルファのいろんな意見が出ます。国会内でも様々な意見があるようですんで、これをもう一回練り直すということではないかなと思ってます。

(記 者)
 分かりました。
 あと、すいません、ちょっと話題変わるんですが、夜間中学に関してなんですが、以前、秋田市教育委員会が夜間中学の導入に関しては県教委と協議した上で検討するというふうにおっしゃっていたんですが、まあ来年、再来年度以降に東北でも仙台や福島でも、公立夜間中学が設置される見込みなんですけども、秋田県内としては、そのニーズといいますか、意義としてはどういうふうに考えておりまでしょうか。

(知 事)
 まだ詳しく聞いてませんので分かりませんけども、ニーズがあるかどうか、そこら辺でしょう。まだ教育委員会から聞いてませんので、ちょっと今ここで、答えを持ち合わせてませんで。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかございますか。

(記 者)
 1点だけなんですけど、先週、つい日曜日ですか、県の情報セキュリティクラウドに不正アクセスがあって、不正メールが一斉送信、まあ送信されたと。約43万件ほどですかね。で、秋田県以外にも同じクラウドサービスを使っている青森、新潟、福島、栃木でも同様な被害報告がありますけれども、現時点で、知事、このまあこれに関する所感ですね、一言お伺いします。

(知 事)
 あの種のプログラムは、難しいんです。あの種のものは1件ずつ作りますんで、設定上の問題があるんです。これを最初から全部完全にやるというと、逆に言えば(プロの)ハッカーの方々をスカウトして(やってもらう。)こういう方法が今日本ではないもんですから、やっぱり限界があります。まあアメリカあたりは、優秀なハッカーを逆に雇うと。これでも、そういう仕組みでもしないことには、かなり難しいなと。相当複雑なプログラムですんで、だから問題は、いかに早く察知して止めるか。これをやるには、うちの方で常に状況を把握するということも必要ですんで、24時間。まだそこまで行きませんので。だからそこら辺は、これから東北6県と新潟で少し検討課題になるかな。

(記 者)
 クラウドサービスの導入自体に何か進路変更が生じたりとか、そういうことではないんですね。

(知 事)
 うんうん。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかにいかがですか。
 ないようでしたら、これで終わりたいと思います。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 ありがとうございました。

(知 事)
 はい、どうも。 

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