●知事発表
 なし

●幹事社質問
 (1)令和4年度当初予算案の概要について

●その他質問
 (1)新型コロナウイルスの感染状況について
 (2)鹿角冬季国体の開催について
 (3)電気自動車の普及について
 (4)新型コロナウイルスに関する県民への呼び掛けの内容について
 (5)新秋田元気創造プランにおける数値目標について
 (6)新型コロナワクチンの3回目の接種への対応について
 (7)無料PCR等検査について
 (8)本県出身の冬季五輪に出場する選手等について


 (幹事社)
 1月幹事社の魁新報と申します。
 知事からの発表事項はないということなので、幹事社質問に移らせていただきます。
 2月議会も近づいてまいりましたが、来年度当初予算案の概要について、重要政策や規模感を教えてください。

(知 事)
 まず、来年度の当初予算でございますが、来週ですが、各部局から主要事業について説明を聞きます。また、査定がもうちょっと先ですが、いずれ年末に成立した国の補正予算の関係もございます。また、国の今回の来年度予算との関係等々、様々な調整がございますんで、今の時点で確定的なことは固まってございません。
 若干概要を申し上げますと、歳入でございますが、現在、精査をしている段階でございます。確定的なことは申し上げられませんが、意外と経済の方が回復基調で、これまでもお話したとおり、飲食・宿泊の方面は、そんなに税収の中でウエイトがございませんが、その他の製造業といったところについて、非常に活発な面もございまして、県税収入はある程度の増加が見込まれる様相でございます。
 また、国の方の臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税は、やはり税収の増もございますんで、当然それに反比例しますんで、一定程度減少する見込みでございます。
 そういう中でありますが、ある程度県税収入が伸びるということは、自由度も増しますんで、そういう点を踏まえまして来年度予算の査定を行いながら、ある程度選択と集中という視点でやっていきたいと思います。
 特に重要なのは、カーボンニュートラルの挑戦ということで、様々な意味で本県がいろんな産業において、これから必ず重要な視点になりますんで、そういうところの企業への様々な支援措置、あるいは洋上風力発電の事業者も決定しましたんで、そういうところには参画といったものを中心にやっていくと。
 また、もう一つ重要な視点でございます賃金水準の向上については、様々な要素がございますが、県としてどのような支援を行うのか、業種業態によって違いますんで、相当これは難しい課題ですが、今、関係部局でいろいろと知恵を絞りながら、この賃金水準の向上に結び付くような施策・事業を今検討中でございます。
 もう一つは、デジタル化の推進で、これはこれから必ず行政においても民間企業においても重要な要素でございますんで、効率的にこれを投入していくという考えで、(この)三つが重要な来年度の視点になるのかなと思ってます。特にデジタル化においては、人材の育成ということが重要でございますんで、まず日本一のIT教育先進県を目指すということで、最初は高等学校におけますIT教育の指導体制を相当程度強化するという目標を作って、教育委員会とも今調整中でございます。
 また、若者の就労、あるいは女性の地元就労といった点についても、様々な施策において、そういう風潮、あるいは県の施策・事業において、こういう視点を十分に重要な視点として取り入れていくというふうに考えてございます。
 また、カーボンニュートラルの方では、森林資源の循環利用、例えば再造林の強化、あるいは洋上風力発電の導入の拡大を、先ほど言ったとおり本県企業の振興と雇用にどう結び付けるかということが中心でございます。
当然、(2月)補正もございますんで、コロナ対策についてもしっかりと目配りしながら、予算編成を行っていきたいと思ってございます。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 関連して、何か他社から質問ありますでしょうか。
 ないようですので、自由に質問をお願いします。

(記 者)
 新型コロナの件なんですけれども、能代管内で感染の拡大が続いている状況なんですが、13日の臨時会見では、感染状況に応じて地域限定でのレベルの引き上げも検討の中にあるというふうに知事おっしゃっていましたけれども、その後の感染状況を踏まえて、今現状、お考えはどういうふうに。

(知 事)
 能代の方は、様々な分析によって、ほぼ全容が解明できました。解明できましたんで、相当な接触者を濃厚(接触者)も含めて把握してございますんで、今日あたり、どのような傾向なるか。ある意味でピークは脱したのかな。もう二、三日見てみないと分かりませんが、ピークは脱したのかなという感じもございますし、当然ほとんどの感染者のつながり(について)、全部分析が終わりましたんで、そこまではいかないのかなと思います。

(記 者)
 ありがとうございます。知事、全容が解明というふうなお話があったんですけども、これはクラスターが複数あるんですが、そのクラスターも関連があって、出ている陽性者の方もクラスター関連ということでしょうか。

(知 事)
 個別には申し上げられませんが、個人的にどうつながり、この方がこの方にいって、こうなってこうなってと。お店もみて、ほとんど全部つながりが分かってます。

(記 者)
 最後に1点だけ、そうすると、感染経路が分からない陽性者もいらっしゃるんですけれども、市中感染が広がっているという認識ではいらっしゃらないということでしょうか。

(知 事)
 最後にうつった方が、どのぐらい回ってるかはまだ分かりませんけども、その関係を追っていきますと、ある程度捕捉できると考えますんで、市中感染がそう拡大しているというふうには捉えていないと思います。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 今、全国的にも、秋田県内にもオミクロン株の感染が拡大していますけれど、来月には例えば鹿角国体を控えているかと思うんですけれど、現時点での開催の可否っていうのは、どういった状況でしょうか。お願いします。

(知 事)
 その前に、栃木県でスケートが今月末に開かれます。あの関係が来週中か今週末に結果が出ます。栃木県では、今の状況でも開催するという前提で動いているようですので、その結果を見ながら、どうなるのか。本県に比べれば、栃木県の方が相当感染も多いし、そういう状況の中でもやるという意向もございますので、ただ、最終判断が今週末か来週初めに、ということですんで、結果を見て、我々もその後の検討を行う必要があると思います。

(記 者)
 最終的な、今のこの来週末か今週中っていうのは、栃木のスケートの話ということでいいんですよね。

(知 事)
 選手が栃木県に入る前に決定するというお話です。うちの方は、2月になるかどうか。また当然、地元、あるいは地元の医療関係の方々との協議もございますんで、今、そういう周辺の影響も含めてやってますんで。
また、開催するにしても、相当な制約の中でやるということで、例えば無観客なども視野に入れながらやるという可能性もございますんで、結論は、もう少し待っていただきたいと思います。

(記 者)
 いつ頃までにその結論を出されるかってありますか。

(知 事)
 今月末か2月の初めくらいには方向性が分かりますんで。10日に(選手が)来ますんで、秋田入りする直前に中止といっても困るでしょうから、ある程度余裕をもって決断する必要があるんじゃないかなと思ってます。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 1点、カーボンニュートラルに関連して、電気自動車のちょっと話があるんですけど、電気自動車の普及に関して、なかなか今のこの寒冷地の秋田において、例えば充電スタントの普及とか、なかなか難しいのかもしれませんが、知事、何か電気自動車の普及を何か後押しするような施策のようなものをお考えになっていらっしゃるものがあるかどうか、あればどういうことをお考えになっていらっしゃるか。

(知 事)
 今、販売店協会、メーカーというよりもディーラーから、充電ポイントの増強を、まずディーラーさんが共同でやる方向であります。ただ、場所がないですから、私どもの県有地を無償で提供する、あるいはスキー場なんか駐車場に電気が来てますんで、県の施設から電源を配電するということも含めて、今、販売店協会の方と(協議をしています)。そうしますと、県有地、あるいは県の施設は相当ありますんで、充電ポイントが一気に増えると。そういうことを今、販売店協会と協議いたしてございます。

(記 者)
 知事、いつぐらいまでに、例えば充電ポイントをどれぐらいまで増やしたいというようなお考えはお持ちでしょうか。

(知 事)
 今まではディーラーが個別にやってます。今、ディーラーの集まりの販売店協会の方で共同で、全部基準が同じですんで、全メーカーのを共同でやった方がロスも少ないし、費用も少ないですから、どのぐらいをいつまで(設置するか協議しています)。また、そのうち、ディーラーの用地にやるものと、あとは県有地がどのぐらい必要かということを今協議してますんで、まだ数までは今のところ至ってません。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 コロナの話に戻るんですけれども、県民への呼び掛けに関して、政府はまた首都圏、1都3県を今週中にもまん延防止等重点措置の決定に向けて検討していくといくような流れになっていますけれども、県民への呼び掛けについては、決定以降、またこれも往来、不要不急の往来というのを控えるよう求めるというお考えになるんでしょうか。

(知 事)
 このオミクロンの場合、相当今までと違う点もございます。急激に増えてますんで、明日、医療の専門家と県との協議がございます。その結果を踏まえて、あさって、対策本部を開きまして、また対応、県民への呼び掛けを行うことになっています。明日の専門家からの意見を十分に踏まえまして、どう対応するか、まず明日の専門家会議に委ねたいと思います。

(記 者)
 分かりました。
 加えてもう1点なんですけれども、先日の対策本部の際の記者会見で、いわゆる警戒レベル、県全体の引き上げに関しては、県都秋田市の感染状況が重要になってくるという考えをおっしゃられていたと思うんですけど、目下、土日でもやっぱり感染者、秋田市でも出ています。今、知事は秋田市の感染状況に関しては、どう捉えていらっしゃいますか。

(知 事)
 実際には、ほとんどが他県との往来(によるもの)で、感染経路は分かってます。これから帰省が増えるという状況でない時に、お正月に入ったのが今でも続いていると。往来によって増えているということは少ないですから。根っこが分かってますんで。このオミクロンの場合、本当に中等症が誰もいないんですよ。ですから、医療の方も、入院患者は増えますが、現場の負担というのは違いますんで、そこら辺を踏まえて。あと、ほかの県も意外と、そんなに対応がね。前と違いますんで、もう少し様子を見る必要があるのかなと。今の警戒レベルよりも、都市部との往来は注意する必要があると。また、大きな集まりの飲食といったものは、自粛要請するかしないか、明日、あさってに決めたいと思います。

(記 者)
 ありがとうございました。

(記 者)
 県の新秋田元気創造プランについて伺います。
 県議会の方でですけれども、賃金水準の向上ですとか、人口減少対策といった重要課題について、県民に分かりやすい、伝わるような形で目標設定が必要じゃないかっていう声が高まっています。先日の年頭の記者会見で知事は、賃金向上については数値目標の設定については、そういうお考えはないという趣旨のお答えでしたけれども、その後、改めて目標を設定することを検討しているというようなことはないでしょうか。

(知 事)
 商工団体からは、額の分はなかなかそう簡単に(決められないと)。デフレ・インフレもありますんで。ただ、本県の場合、全国の平均から低いということからすると、ある程度の見えるような目標に近い、そういう何らかの指標は決めたいと思います。

(記 者)
 ありがとうございます。じゃあプランを一部見直しをされて、賃金向上に関連するような何らかの数値目標を設定するというお考えでよろしいですか。

(知 事)
 今、労働側、あるいは使用者側、様々な意見がございますんで、そういう方々の意見を十分に踏まえて、どういう決め方がいいのか検討してます。

(記 者)
 例えば順位ですとか、上昇幅ですとか、いろんな決め方があるかと思うんですけれども、どんなことを今検討されているんでしょうか。

(知 事)
 まだそこまで。これを決めるのは審議会ですから。専門家の方々にに諮らずに、うちが勝手に決められませんので。審議会が今回、今月末に開かれますんで、どういう目標がいいのか十分に検討いたします。

(記 者)
 そうしますと、審議会26日ですけれども、そこまで県としてたたき台、原案に近いようなものを考えられて示すということでしょうか。

(知 事)
 今、(全国の)様々な資料、データの分析を行ってますんで、そういうものを含めて、どういうものがいいのか、様々なプランを出したいと思います。

(記 者)
 すいません、最後にもう1点だけ。今まで一貫して賃金向上の目標に関しては設定に否定的だったと思うんですけれども、これを設定をしようというふうに、ある意味方針転換になるわけですが、そういうふうにする理由は何でしょうか。

(知 事)
 この前言ったとおり、生(の賃金額)では決めないけども、何らかの目安はあり得るということを、私は言ってますよね。だから、いろんな意見がありますんで、それに十分に応えて、意見があれば、当然うちの方も十分に踏まえるということは必要ですんで、そういう意味からすると、様々なご意見がありますんで、そういうご意見も十分に酌み取って、その経過によって様々に考えたいということです。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 すいません、またちょっとコロナの方の質問に戻ってしまうんですけれども、ワクチンの3回目の接種、これ市町村がそれぞれ取り組むべきものではあるんですけれども、県としては、いつ頃までにとか、どのような方向性でという思いがありますか。ちなみに秋田市さんは、高齢者施設で今月からということのようですが。

(知 事)
 今のところ、前倒しの準備を(している)市町村はございますが、やっぱり(国からの)供給の(スケジュール)は、まず1月中は分かりますが、相当前までないと、打ち手の手配、会場の手配が難しいもんですから、知事会の方では、なるべく早くワクチンの供給のスケジュールを明確にするように今、国に対してお話しています。そういう点が少しずつ分かってきますと、前倒しは相当進むのかなと思ってます。

(記 者)
 そうしますと、できる範囲でなるべく前倒しでと、この呼び掛け等はしていくんですか。

(知 事)
 市町村の方で準備をやってるところはあります。ただ、当然、市町村間の融通、あるいは様々な市町村の要望事項をまとめて国に対ししっかり伝えるという役割は、県の役割です。あとは総合的な配分の調整は、しっかり行っていきます。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 コロナの関係なんですけれども、知事、先ほど、今の県内での感染拡大の一端は、首都圏だったり都会との年末年始の往来があるんじゃないかっていうお考えでしたけれど、県の方で無料PCR検査始めたのは5日からでしたけれど、これが少し遅かったですとか、何かこれ、無料PCR検査との関連について考えていらっしゃることあればお聞かせください。

(知 事)
 遅かったかどうかは分かりませんが、まず、今、相当数の検査が行われていますんで、どうでしょうかね。今のところ、検査も相当増えてますんで、まずは、なるべく何か特別な事由なくても、検査を受けていただくようにということは言ってますが、なかなかそう簡単にいかないです。逆に、無症状で、自分が陽性になれば困るということで行かない人もいるんだよね。ここら辺をどう扱うか。今、PRをしてますんで、自分の身に覚えがある、なしにかかわらず、まずは受けてほしいなと。特に県外との往来(がある)方々については、帰ったらすぐやっていただきたいなと思います。

(記 者)
 すいません、それは期待したほど、無料にしたのに検査件数なかなか伸びないなっていうような思いもあるっていうことですか。

(知 事)
 若干あります。

(記 者)
 そうした裏には、その無症状だけど陽性なったらどうしようって思う気持ちがあるんじゃないかって考えていらっしゃると。

(知 事)
 うん。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 先ほどありましたけども、新プランですけれども、改めて、私の理解とすれば、人口減少対策と若者の人口流出をいかに抑えるか、これが主眼というふうな理解ですけども、知事の方も同じでよろしいですか。

(知 事)
 ええ。やはり賃金と職場、仕事と賃金が一番の大きな課題ですんで、そこら辺を中心に、県の施策・事業をどういうあり方にするか鋭意検討中です。

(記 者)
 そうすると、先ほど賃金に関しては、ある程度指標を決めたいっていう話ありましたけれども、経済界のいろいろ聞くと、入り口の部分、初任給のところで、現状、東京と秋田県と10ポイントぐらい差がありますけれども、ここをどう縮めていくとか、そこの部分はある程度その使用者サイドで決める余地も大きいので、ある程度できるんじゃないかなっていう意見も聞くんですけれども、そのあたり知事のお考えどうでしょうか。

(知 事)
 出せるとこはいいけども、やはり相当抵抗もあります。ただ、実態がどうなのかは公表できますんで、逆に実態を示すことによって、ある程度誘導する効果があるかなということもございますんで、今様々な視点から考えています。

(記 者)
 そうすると、都市部との差を何ポイント未満にするとか、いろんな考えはできるというふうなお立場ということでよろしいですか。

(知 事)
 やはり納得できるように。あとは、あまり現実から離れますと困ります。超大企業と一般企業とを一緒にしても困りますんで、企業規模といったことも含めて、地域格差も含めて、様々な視点から相当今研究しています。

(記 者)
 そうすると、中央との格差を一気に縮めれば、そこを主眼に指標も定めていきたいというお考え。

(知 事)
 中央というか、まず本県は全国でもビリに近いですから、中央まで届くかどうか別にして、まずその中間、一気に中央っていうのは無理でしょう。現実的にできる要素がどこら辺になるのかってことも十分に検討が必要だと思います。

(記 者)
 そうしますと、そういったものが必要だというふうに知事も考えて、今度の26日はお示しされるということで。

(知 事)
 さっき言ったとおり、いろんな視点から研究して、様々な出し方、表現の仕方を検討中です。

(記 者)
 北京オリンピックについてなんですけれども、先日、北秋田市出身の立崎選手がバイアスロン女子で代表入り決めましたが、激励の言葉などあればお願いします。

(知 事)
 うちの方からは、今のところ、立崎さん。旦那さんも出れればいいなと。あと、向川さん。あの方も可能性がございますんで。あの方はうちの高校の後輩ですんで、私もアルペンをやってますんで、あの方も枠が1人ですけども、できれば行ってほしいなと思っています。

(記 者)
 分かりました。既に決まっている立崎選手についてはどのように。4大会連続での出場になりますけれども。

(知 事)
 あの分野で随分努力して、年齢もなってますけれども、うちの方としては貴重な県出身(選手)ですんで、ぜひ皆さんで応援をしてほしいと思います。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 あと1問くらい、どなたかいらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、これで記者会見を終わります。ありがとうございました。

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