●知事発表
 (1)第47回(令和3年度)秋田県芸術選奨受賞者の決定について

●幹事社質問
 (1)今年一年を振り返って(今年の一文字について)

●その他質問
 (1)洋上風力発電の選定事業者に求めることについて
 (2)イージス・アショア配備計画の撤回に係る住民説明会について


(幹事社)
 今月幹事社の秋田朝日放送です。よろしくお願いします。
 まずは冒頭、知事の方から発表事項あるということで、お願いいたします。

(知 事)
 今年度の芸術選奨の受賞者が決定いたしましたので、お知らせします。
 12月1日に開催されました芸術選奨選考委員会の選考結果に基づき、2名の方に芸術選奨を、また、1団体にふるさと文化賞を贈り、表彰することにいたしてございます。
 この芸術選奨は、芸術文化の各分野において、活発な創作活動を行い、かつ優秀な作品を発表し、本県の芸術文化の振興に大きく寄与した方々を表彰するもので、昭和50年に創設され、本年で第47回目でございます。
 今回は、電気・アニメーション・地域文化において優れた作品を発表された皆さまが、受賞されております。今回の受賞を機に、ますますのご活躍を期待いたしてございます。
 詳しくは、配付資料をご覧いただければ幸いです。
 なお、表彰式は、2月4日金曜日、県正庁で行います。
 以上です。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 この件に関してご質問のある方お願いします。
 よろしいですかね。
 では、続いて、今年の漢字一字を最初に発表していただくということで、すいません、右手下に黒い印が付いております。そちらで立って、皆さん、よろしいでしょうか。

(知 事)
 大変悩みました。いろいろなことがあり過ぎたんですが、非常にこじつけの面もありますんで、ご容赦ください。ただ、こじつけでありましても、少し私なりに理屈をつけていますんでお話をいたします。
 令和3年の師走、今年の一字、「輪」(わ・りん)です。

(幹事社)
 よろしいでしょうか。
 はい、ありがとうございます。
 ではお戻りいただいて、改めて込められた思いをお聞かせください。

(知 事)
 有名なお坊さんが書いたのは「金」です。あれは、オリンピックの金メダルということで。
 ただ、そこも入ってます。オリンピック、五輪ですから、その「輪」と。このコロナ禍でいろいろありましたが、オリンピックが日本で開催されたということで、オリンピックを日本語で訳すと五輪ですから、その「輪(わ)」です。
 それから、これはあまりいいことでないですが、このコロナの方が、昨年から第1波、2波、3波、4波と来るに従って、だんだん(感染者数が)多くなったと。特に8月は非常に多くなったと。そういうことで、日本語でよく言う「輪を掛けて」と。よく「輪を掛けて悪くなった」とか(言いますが)、そういう意味の「輪を掛けて」というのは、前よりも増幅していくという意味があります。
 また、コロナを見ますと、あのコロナは、皆既日食で太陽が隠れた両縁から、ばーっと炎が出ます。あれが例のコロナウイルスの突起。コロナは王冠の突起と言われていますが、いわゆるコロナの輪です。あの光の輪もコロナなんです。コロナの顕微鏡写真もちょうど輪を掛けてますから、そういう意味もあると。
 あと、めっちゃくっちゃこじつけです。ワクチンの「わ」。あまり関係ないけども。これは、こじつけもいいとこです。
 もう一つは、時代が非常に急激に変化していると。そういう意味からすると、やっぱり時代の変化も輪を掛けてどんどんどんどん、くるくる回っていくと。そういう意味で、何となく、政治の方も全部ぐるぐるぐるぐるっと回転して、相当スピーディーに回っていくと。そういう意味も含めて、非常にこじつけですが、「輪」という字を選ばせていただきました。
 以上です。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 この件に関して、ご質問のある方お願いします。

(記 者)
 「輪」ということで、知事、今、政治の方にも言及がありましたけれども、政治もスピーディーに回っていくということで、私振り返りますと、やっぱり本県出身の菅首相が退陣されたということは大きいかなと思うんですけれども、改めて振り返りを。

(知 事)
 私も選挙があったし、菅さんの総理(在任期間が)1年間ということで短いということで、そういう意味からすると、政治の方もいろいろな面で回っていったという意味もあるかなと。
 ただ、菅さんの(総理在任期間が)1年間ということで、これは県民としては、もう少しやっていただくような状態であればよかったなとは思っています。

(記 者)
 改めて評価という点では、少し時間が経ってからですけども。

(知 事)
 辞めてから評価って出るんです。辞める辺りからコロナ(の新規感染者)がどんどん減ってきて。そういう意味からすると、コロナの関係でも、私も大分批判はいたしましたが、いろいろな面で一生懸命に取り組んで(いただいた)。ワクチンの方は、私は7月いっぱいでできるはずはないんだろうということも言いました。ただ、その結果、ものすごい神経をつかって(もらって)、全国でワクチンの配分(について)、週に3回ぐらいずつ、私のところに内閣府から特別に、直に、届いてますんで、そういう意味からすると、地元の知事の私が少し減らず口をたたいたけども、そういうことも気にしながら、一生懸命にやってもらったとも感じています。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 「輪」ということで、悩まれたということだったんですけれど、ほかに何か候補ってあったんでしょうか。

(知 事)
 コロナの冠だと、あんまり生々しくて。いずれコロナだけでなくて、いろいろなことありましたので、そういう意味からすると、この一年、私自身もいろいろと忙しかったと。忙しいということは、ぐるぐる回るということもありますんで、悩みに悩んで、この漢字ということになったんです。

(記 者)
 ごめんなさい、さらにもう1点、今年は「輪」ということだったんですけれど、来年はどんな一年になってほしい、それとも自分はどうしたいかって、何かございますでしょうか。

(知 事)
 まず、このコロナが収まらないことには、いろいろなこと(をやるの)は難しい。ただ、コロナが収まる収まらない関係なく、やっぱり県政の課題というものには、しっかり取り組んでいくと。今年がスタートですが、実質的に動き出す一年になってほしいなと。そういうことで私もあと3年ですから、最後の3年間、一生懸命に頑張ろうと思います。

(記 者)
 何か来年の抱負って、例えば具体的に何か一つでもいいので、ありますでしょうか。

(知 事)
 言ってることと、様々な施策について、なかなか分かってもらえないところ、あるいはいろいろな意見がありますが、まずは本県の目指すべき方向性をある程度県民の皆さんと意識を共有して、民も官も一生懸命に、あるいは市町村も一緒になって前に進めるようなプランも作っていますが、そういうきっかけ、あるいは題材をまず固めたいなと思ってます。

(記 者)
 来年の4月に今策定中の新しい創造プラン始まると思うんですけれども、いろいろ大事な施策あると思いますが、中でも一番知事がこれを進めたい、県民と一緒にやりたいんだという施策ありましたら教えていただいてもよろしいでしょうか。

(知 事)
 やっぱり産業構造が相当変化してます。また、多分近々、洋上風力の関係の企業の選定もあろうと思います。そうしますと、具体的に、ああいう関係の県内への経済波及、あるいは県内の企業の参加が動きますんで、そういうこと。あるいは県内産業のデジタル化、あるいは中小企業の賃金向上。こういうものを、相当根本的なこともありますが、やはりこれを時代の変化に応じて手を付けていかないと、将来非常にまずいものになりますんで、まずはそういうところについて、いろいろな議論を進めながら、県民や議会の意見も十分に踏まえながら、ある程度皆さんが頑張れるベースを作っていきたいな思ってます。

(幹事社)
 関連でほかに。

(記 者)
 今、洋上風力の話ありましたので、伺わせていただきます。
 間もなく事業者決まるということですけれども、知事の方も、知事意見の方も出されていますけれども、選定事業者に求める点、経済波及効果、あと、地元の調整、の2点で事業者側に求める点教えていただければと思います。

(知 事)
 歴史的に本県は、今まで鉱物資源、あるいは農業資源、石油資源、いろいろな面で日本に貢献してきたことは事実です。ただ、この後、地元への効果が非常に今まで薄かったと。ですから、地元の利をいかに活かして、何とかこの洋上風力(については)、単に秋田に風車が立ったというよりも、これによって本県の経済構造をどう強化するか、あるいは当然地元経済への効果を最大限高める仕組みづくりといったところには、県が積極的に関与していかなきゃならないんだと思ってます。

(記 者)
 景観含めて懸念される住民の声もありますが、その辺りとの業者との調整というのはどんなふうに。

(知 事)
 一定の景観等は、割り切りも必要です。今、原発も駄目ですし、火力発電もね。そうなりますと、いつまでも同じような状況で秋田を置くという考えもありますが、私は、やはり変わってもいいものは変えながら前に進めると。住民のいろいろな意見もあります。しかし、一定の住民の意見を尊重はしつつも、基本的な方向は絶対に変えないと。そういかないと、今まで全部それで県の大きな施策が駄目になってるんですよ。本県のいろいろな面で、他県と比べて、いいか悪いかは別にして、後進性。変わることを恐れると駄目ですよ。そういうことで、洋上(風力)の方は、いろいろな面がありますが、腹を据えて前に進めるというふうに思ってます。

(幹事社)
 関連でありますか。
 では、それ以外の質問ある社さんお願いします。

(記 者)
 昨日のイージス・アショアの説明会に関してなんですけれども、知事ご自身は説明会の様子はご覧にはなってないかもしれないんですが、住民の方から防衛省の説明が足りていないんじゃないかとか、真摯な対応が十分には望めなかったというような、結構厳しい意見もありました。改めて説明会、どういうふうに感じていらっしゃるか、お伺いできますでしょうか。

(知 事)
 限界もあります。私が前に言ったった謝罪。これは必要だと。説明は、私があの問題の最初の頃から国に行って(得た)いろいろな感触、例えば官房長官、あるいは説明に来た政務官、副大臣、大臣(の言動から)、元々の決定の時に、ほとんど綿密な検討がなかったんじゃないか。事務方は、上からの指示(で動いた)。ですから、これは事務方にいくら言っても、なぜあそこかということは、出てこないと思います。それは前に言ったとおり、官房長官に行った時も、菅さんが新屋に家があるということを全く認識してなかったんですよ。ですから、多分、日本海側の海の近くにある自衛隊の基地は、二つしかないんですよ。ちょうど山口と、山口はちょっと山の上ですが、秋田。財務省に予算を取る時に、場所が決まらないと予算要求ができませんので、たまたまここにあったから、現地の状況を全く精査しないで決めたと。これは、まさか彼ら方も言えないと思う。ですから、いくらなぜあそこかと言っても、当時、上から言われたんで非常に雑ぱくに決めたと。これは、あの方々は言えないと思う。というのは、政務官も大臣も、地元の状況を全く分かってなかったんですよ。現地に来て初めて、住宅が近いんじゃないかと。そういうことからすると、あれ以上の説明っていうのは、できないんじゃないかな。最後は、当時の安倍総理までいっちゃうんですよ。そういうことで、彼らも苦しい立場に今あると思う。ただ、説明会を何回もやった時に、そういうこともあって、非常に雑ぱくだと。本来、例の山の角度も、真面目にやるんだったら、自衛隊の測量部隊がありますから。そっちの方を何も使ってないでしょう。ですから、イージス導入ありきが一番の間違いの元であったと思う。ただ、導入は、事務方よりも、当時のトランプさんと安倍さんの会談の中で決まったということで、そこまでいっちゃうんです。

(記 者)
 住民の方々からは、説明会の中で、やっぱり説明会の時間も限られているし、開催場所も広い会場を求めてきたけど、結局会場が狭いままだとか、追加の説明会の開催を求める声もあったんですけど、防衛省の方からは今後の予定は考えていないというような発言もありました。
 知事として、今回の説明会をもって、この問題に関しては、一つの区切りがついた、そういうふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。

(知 事)
 後味は、あんまりよくないな。ただ、これ以上求めても、まず応じないと思う。というのは、山口と同じだと。条件は、全く同じなんです。回数は、たまたまあっちは、前に言ったとおり、山の上と、打った時に頭の上を通る集落である山の上と下は、ちょうど萩市と阿武町の境。四つの町内が別々のエリアにあるんですよ。そういうことからすると、うちの方は、前は海ですから、周辺は、あの新屋の一つと。それで、山口の方も、全県単位の説明会をやってませんので、あちらの方と合わせるということは、仕方がないのかなと。まず、まさか二度とあそこにああいう装備を置くということは、あり得ないですから。

(記 者)
 今の知事がおっしゃった新屋にもう二度とああいう装備を置くということはないと今おっしゃったんですが、昨日の説明会では、あくまでもそのイージス・アショアは置かないとしか防衛省側はちょっと言ってなくて、地元の方々からは、その明言がなかったという声もあったんですが、それについては知事はどういうふうに考えていらっしゃいますか。

(知 事)
 自分の方の演習場(について)、遠い将来のことまでは断言はできないと思う。ただ、今のところ、イージス・アショア以外に固定のああいう兵器は現存しませんから。昔でいけば大砲。今どき大口径の大砲を置く(ことは)、あり得ませんから、置くとするとミサイル。そうしますと、(イージス・)アショア以外にああいうものは現存しませんので。また、今の情勢からすると、防衛の正面は中国です。そうしますと、今の秋田の方よりも、沖縄、南九州の方に全部いきますから。あとは、本県にああいうものを配備するというような発想は、出てこないんじゃないかなと。

(幹事社)
 ほか、いかがでしょうか。

(記 者)
 すいません、イージスの件でもう1点なんですけれども、昨日の説明会でも住民の方から説明会の開催方法そのものについて不満の声が多かったと思うんですが、防衛省も以前と同じくですね、これ地元の自治体と調整した結果であると、県と秋田市と調整をした結果、この日程、この会場、時間になったという説明をしているんですけれども、県と市は取材に対して否定されています。

(知 事)
 県と市が説明会をセットする、あるいは、これに対して関与する。そうなれば、認めたことになるでしょう。市の方ではそう言ってるんですよ。市と県がこれに関与することは、当時の説明会を認めたことになりますんで、全部防衛省が地元の自治体、町内会と直にやってくださいと。私の方がああだこうだ言いませんよと。前もそうなんですよ。ですから今回も、そういうことからすると、地元との調整があってこの日に決めましたと。これはあったけれども、私の方から、あるいは市が、ああだこうだという内容の打ち合わせは全くしてません。

(記 者)
 そうしますと、今回の防衛省の言い分と、県と市の調整してないって否定しているわけですけれども、この食い違いについて知事はどういうふうに整理してらっしゃいますか。

(知 事)
 地元とは(調整を)やってるはずですよ。

(記 者)
 岸防衛大臣も10日の閣僚会見で地元の自治体というふうに明言していますが。

(知 事)
 いや、なかったです、これは。

(記 者)
 とすると、防衛省がやはり虚偽の説明をしているということになるんじゃないでしょうか。

(知 事)
 虚偽かどうか、どういう認識か。地元と決まってから、どこで何日にやりますと(いう連絡は)、来てます。これに対して、うちの方でいいか悪いかは言ってません。うちの方に通達、通知したと。これでもって協議と捉えたのかどうか。私の方では、うちと調整したという認識はございません。

(記 者)
 知事として問題視はされないんですか、そのことに関しては。

(知 事)
 あっちの関心事でしょうから。うちの方で、あとアクションはとりません。

(幹事社)
 ほか、いかがですか。
 よろしいでしょうか。
 では、以上となります。
 今年もありがとうございました。

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