●知事発表
 なし

●幹事社質問
 (1)12月補正予算案について

●その他質問
 (1)サッカースタジアムの建設について
 (2)高病原性鳥インフルエンザへの対応について
 (3)県外への移動に対する注意喚起について
 (4)新しい県立体育館の建設について
 (5)18歳未満の子どもへの現金給付について
 (6)県北地区の宿泊療養施設について
 (7)3回目の新型コロナワクチンの接種について
 (8)立憲民主党の代表選について
 


  

(幹事社)
 幹事社の共同通信です。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 よろしくお願いします。
 知事、冒頭発言ないということなので、私から質問させていただきます。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 本日の県政協議会で、12月補正予算案を内示されました。この補正予算案について、狙いとポイントについて改めて伺えますか。

(知 事)
 はい。12月の補正予算ですが、そんなに大きな目新しいものはございません。ただ、新型コロナウイルス感染症対策の続き。これまでやってきたやつのある程度の補完ということと、第6波があるかどうか別にして、最大限準備万端に整えるという意味合いの準備経費。あと、今回の鳥インフルエンザの関係で、予備費を充当してやってますが、予備費だけでは足りませんので、追加の経費をやってる(計上している)と。あとは、人件費。期末勤勉、ボーナスの方が減額ですので、そういう部分について、マイナスの補正ということ。あと、この後雪が降りますんで、4月から公共事業(に着手できるよう)、平準化しながらスムーズにやっていくための債務負担行為と。そういう関係が中心でございます。
 で、この後、国会が始まって、政府の方で経済対策の大型の補正予算の関係があるようでございます。燃料費の高騰、あるいは円安の関係で、相当食品、食料品だとかの値上がりもありますんで、そういうことが地方行政との関係でどういうものが出てくるか、まだ明確になってません。いずれ政府の予算の方がある程度固まってきますと、逆にそっちの方でいろんな手当があるんではないかということで、今、情報収集に努めているところでございます。


(幹事社)
 ありがとうございました。補正等に関して質問がある方は、挙手の方で質問してください。
よろしいでしょうか。
 では、それ以外に関して質問のある方は、挙手の方お願いいたします。

(記 者)
 スタジアムの方でちょっと伺いたいんですけれども、以前、知事の方、ブラウブリッツ秋田の岩瀬社長いらっしゃったときに、まあ現状、コロナの状況で厳しいということで、まあもし選挙があれば反対といった方が勝つというお話もされてましたけれども、その認識は現状もお変わりないでしょうか。

(知 事)
 これが非常に難しいのは、体育館と違って、使用形態が、相当プロ集団の活用ということで、これが中心に使用が制約されますと、自治法上の公の施設に当たるかどうかと。そうしますと、そこら辺が非常に疑問なところもございます。他県では、指定管理者になって管理から全てやってるとこがありますが、7割、8割が民間からの収入ということで、そうなりますと、県として全部負担するということについては、相当抵抗があるんじゃないかと。そういうことで、やはり民間主導で、それに県と(秋田)市が一定の補助をするという形であれば、法的にも可能ですんで、そういうことを前提に今、(秋田)市の方も公募ということになっているということです。

(記 者)
 今、公募のお話もありましたけれども、秋田市の方では民間事業パートナーの公募条件の案が出ましたけれども、その中で行政が支援して民間主導で整備する方針ということですが、まあどこが主体になって建てるかとかっていうのは、そのパートナーの方が決めるわけではないんですけれども、そのあたりの決め方に関して、あとは、その民間の方がその行政に対しての財政支出を提案してもらうと、まあそういう仕組みになってることに関して、知事のご所見を伺えればと思うんですが。

(知 事)
 (秋田)市の方とは、一定の協議をして、あれはああいうことでいいだろうと。(秋田)市の方も幾つかオファーがあるという見通しもあるようですんで、そういうこともあって、まずは提案を聞いてみて、その提案からまた行政と(意見を)すり合わせながら、段々と最終目的に近づけていくと思ってます。ですから、最初に、スタジアムだけではなくて、その周辺の様々な要素もありますんで、(秋田)市の方でまちづくり、あるいは、地域の開発を含めて、どう民間が関与するかと、それを見ながら、(秋田)市がどう対応をするかと、また県がどういう支援をするかと。これは、見てからの話で、今から中身が分かりませんので、これを出しますということは、県も(秋田)市も、そこまでは行かないと思います。

(記 者)
 そうしますと、民間の方からこのぐらい出してほしいってのを見て、それで県・市と協働で調整を図りたいと、そういうお考えですか。

(知 事)
 最終的にはそうなりますね。

(記 者)
 分かりました。

(記 者)
 鳥インフルエンザの関連でちょっと伺いたいんですけれども、職員の皆様について、確か知事、この前の第3回の対策会議の中で、その職員へのケアもしっかりやっていきたいというような趣旨のことをおっしゃってましたが、具体的にはどういう形で、県として、対応された職員の方にケアを考えてらっしゃるのか伺ってもよろしいでしょうか。

(知 事)
 私の年代では、普通に鳥を庭で飼っていて、変な話、今日は鳥鍋をやるというと、(庭に)行ってポキッと。ちょっと切って、血がタラッ。今の職員は、まずそういうの見たことがないです。あの殺処分は二酸化炭素でやりますんで、血が出ませんけど、鳥の死んでいく様は、やはり相当精神的 に負荷がかかる。ということで、精神関係の医師、あるいはうちの方に看護師がいますんで、そういう方々と相談して、すぐというよりも、ある程度期間が経ってから、この症状が出る可能性がありますんで、あれに従事した職員は職場で健康観察しながら、場合によってはカウンセリングを受けると。カウンセリング体制を、人事課も含めて常にとっておくというふうに今やってます。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 ちょうど鳥インフルエンザ発生して1週間経ちまして、初動対応なども含めて、まあちょっと総括は早いかもしれませんが、そのあたり、知事、対応、県としての対応どうであったかなどご所感をお聞かせください。

(知 事)
 今回、すぐにあの情報が入って、最悪の状況を想定して、自衛隊の方にも、事前にこういうことがあると思いますと。そういうことで、自衛隊の方も準備がある程度事前にできたと。で、最後に決めたのが午前2時です。で、もうその段階では最悪だろうということで、職員の召集、あるいは準備、バスの手配をどんどんやってましたんで、前の日の夕方から。初動は、徹夜でやってますんで、まず良かったかなと。ただ、今日、自民党の地元の議員の先生から、周囲の住民への周知(について指摘を受けたが)、現場の方に手を取られて、地元の市と十分に準備しながら、住民に広報するということは、若干欠けていたのかなと。ここら辺は初めてなもんですから、今回の経験を踏まえて、そういうこともシステマティックにやるようなマニュアル上の点検も必要かなと思ってます。

(記 者)
 今おっしゃった住民への周知って、まあ今回午前2時から動き始めて、実際に具体的にやるとなるとどういうことが中心になってくるんでしょう。防災無線とかそういうところでしょうか。

(知 事)
 住民の方の町内会とか、集落のああいうところに組織がありますんで、そういうところに(一報を入れる)。これは、市の方でなければ名簿もありませんので、そこの連携をどうするか。これは、ある程度準備をしますと、朝一番に、農村部は朝早いですから、まず一報を入れると。夜中に起こすというわけにはいきませんので、そこら辺ができるんじゃないかなと思ってます。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 予算の中に空港の利用促進があったりとか、先日、東北・新潟の旅を呼び掛けたりとかありますけども、改めて県民の県外への移動について、知事のお考えをお願いします。

(知 事)
 今の状況では、県内外の移動は十分に注意しながら行うということで、特に制約っていうか、注意喚起はいたしません。ただ、北海道は、先般の知事会議で(話があったように)、相当、今(新規感染者が)増えてます。北海道は、ちょっと違うんですね。ワクチンを打たない集団の方々がある程度いるというんですよ。そんなことで、落ち着いてるとこはいいですが、若干増加傾向にあるところ、北海道というよりも旭川とかそういうところは、注意が必要かなと思ってます。ただ、この分は、一般の県民の方も分かってますんで、今のところ、そう強い注意喚起というよりも、まずどこへ行っても十分に、マスク、手洗い、あるいは密にならないところで、騒ぐような飲食、こういうものは避けるべきだという一般的な注意喚起は引き続きやってます。

(記 者)
 県政協議会の中で、新しい県立体育館の建設について、PFIの活用も検討しながらというお話がありました。現時点で、知事、詳しいお考えを、PFIに関して今どんなお考えで臨もうとしているのか教えてください。

(知 事)
 まだ全くの構想ですが、実は、これからああいうスポーツ中継は、今の5Gが、7、8年後か、(新しい県立体育館が)できる頃に7Gに。あと、現場にいるような立体映像のメタバースも出てきますんで、単に箱物を建てるというよりも、体育館全体のそういう情報発信、あるいは中継といったものが相当違ってくると思うんですよ。そうしますと、このノウハウはありませんので、例えば、設計業者と建築業者、そして情報通信やソフトウェア開発の業者といったところで組んで、最初からそういう施設(を建てる)、こういうふうになってくると思うんですよ。そういうことで、これからの理想的なそういうものを追求するとすると、そういう方式もあるんじゃないかと。また、国の方の様々な支援の動きも、そういうところにある程度、重点的に来るような方向性もありますんで、そういう支援も受けながら、財政的な負担を低減する意味でも、PFIとか、そういうこともあり得るだろうと。だから、最初から今までの通常方式だけでなくて、様々な手法を、この後に通信、放送を踏まえながらやりましょうということで、今のところまだ具体的にはまだなってません。

(記 者)
 ありがとうございます。一般的に知事今おっしゃったように、行政の財政負担の軽減というものもPFI期待されていることだと思うんですけれども、そういったメリットについて、知事、財政面ではどんなふうに見てらっしゃいますか。

(知 事)
 そうなりますと、当然エンターテイメントの要素は情報発信と関係しますんで、ある程度利益が出ます。そうしますと、行政の負担もそこで低減すると。そう思えば、例えば欧米の放映権とセットで、体育館に資本参加してもらうということもあり得るんですね。

(記 者)
 そうしますと、県としてはそういうコスト面もそうですし、運営面で収益性の高い運営を図っていただくために、PFIという手法も含めて検討していきたいというお考えですか。

(知 事)
 うん。当然、財政負担をある程度低減しながら、本県の様々なスポーツイベント、あるいはスポーツ以外のイベントも情報発信(する)。これをどんどんやることによって知名度も上がりますし、そういうことも含めますと、単なる箱物を造るというよりも、情報発信拠点を造るという発想でいけば、民間の参加も十分考えられるのかなと考えてます。

(記 者)
 すいません、あと最後に1点だけ。PFI活用するか否かというその方針については、いつぐらいまでにこれ固められるものなんでしょうか。

(知 事)
 最終的には来年度。

(記 者)
 来年度になってから。

(知 事)
 まだ全然。検討に入ったばかりですから。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 岸田首相がコロナ対策として、18歳以下の子どもがいる世帯に子ども1人当たり10万円を給付するというような方針を発表されました。中には国民全体に給付すべきだという声ですとか、中には子どもがいるからといって収入が減少したわけではないという方も、まあ申し上げる方はいらっしゃると思いますが、知事としてのこのお考えをお願いします。

(知 事)
 なかなか難しいですね。あの目的が、困窮家庭を救うのか、利用喚起なのか。まずそこが若干不明確です。あと、スピードからいうと、今の制度、枠組み。ただ、これは全部意見が分かれるんです。半分半分、クーポン券と(現金)。でも、クーポン券をやると、印刷費や手続に(費用や時間が)かかるんです。そこら辺も問題ありますが、これがどうなるか、私もよく分かりません。ただ、こうなれば、(年収)960万(円)っていえば、(対象は)90何%です。一向に全部配った方が良かったのかな。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 新型コロナの県北地区の宿泊療養施設について、開設の場所ですとか開設の時期のめどなどは、今現状どうなってるんでしょうか。

(知 事)
 ホテルの方は難航してます。もともと県北にはビジネスホテルが少ないですから。これから冬場にお客さんの予約が入ってますんで。あと、ある総合病院のある階を完全に病棟を変えて、そこを完全にこう封鎖して、そういう方式もないのかなと。ただこれも病院側の準備がありますんで、そう簡単に、病床の患者を全部移しても、設備、あるいは動線が違いますんで、なかなか今難儀してます。まだめどが少し立ってません。

(記 者)
 分かりました。そうすれば、例えばホテルとかそういう民間の施設だけでなくて、知事おっしゃったように、病院の病床を活用するっていうことも視野に、まだ明確には決まってないけれども。

(知 事)
 そう。今、県北の方は、いろんな病院と医師会と協議をやって、何とかそういう方法もないのか。そうしますと、少し時間がかかるんです。場合によっては、設備導入とか、設備の移動もありますんで、そこら辺ができるかどうか。今、何とか年末までには方向性を出したいなと思ってますから。

(記 者)
 ちょっと県北については、難航しているというようなご認識。

(知 事)
 難航というよりも、なかなかいいところが見つからないと。

(記 者)
 分かりました。

(記 者)
 コロナワクチンの3回目接種についてお伺いしたいんですけども、この間、接種間隔6か月後っていうのも新たに選択肢になったことで、それへの対応だったり、あるいは今回2回目から3回目の間に年度をまたいでしまって、住民変更する人も多数出てくるなどの点から、地方自治体の対応について懸念材料と指摘されてますけれども、3回目接種をスムーズに進める上で知事が必要だと思うことだったり、国に求めたいことがあれば教えてください。

(知 事)
 まず原則は8か月。うちの方は、この原則でいこうと思ってます。ただ、今、まだ2回目がある。あと、場合によっては、2月から年少者も入ってくる可能性。相当現場が混乱するんです。で、2月、3月、4月ってなれば、人事異動の時期。こういうこともあります。また、接種会場は、卒業式とか入学式、様々に使いますんで、相当現場は大変なんですよ。だから、今のところ、市町村の現状を掌握しながら課題をまとめて、国に様々に要請する必要もあるし、また、どう医師会と調整しながらこれを進めるか。かなり慎重にやらないと混乱が起きますんで、あまり慌てないで、まず8か月ということで。最初の医療関係の方は、対象が限定されますんで、次の方に移るときにどういう順序にやるか。市町村によっても違いがありますんで、医師会、あるいはうちの方と市町村担当、これから十分な協議が必要かなと。また、国の方からのワクチンの供給計画、サプライの方もしっかりやってもらわないと相当混乱が起きますんで、これをしっかり示してもらいたいなと思ってます。

(記 者)
 今のご発言の中で、秋田県では原則8か月というのは、何か混乱を避けるためとかそういう意味合いもあるんでしょうか。

(知 事)
 国も原則8か月。場合によって6か月、前倒しもいいと。8か月が標準ですから、無理して6か月ということはなくてもいいんでないかと。うちの方は、まん延してませんので、そう慌ててやる必要もないのかなって。ただ、中には、3回打たないと、海外に行けないとか、そういう方が出る可能性があるんです。そういうときにどうするか。例外的に。こういうことも想定はしておく必要があるのかなと思ってます。

(記 者)
 すいません、関連でもう1点なんですけれども、3回目接種、12月から始まる中で、今回その6か月後への前倒しっていうのも選択肢で加わったのは、国の専門部会で11月15日ですかね。何かこの結構直前のタイミングな気もするんですが、このタイミングでそういうのが決まったことに対しての所感などございますか。

(知 事)
 (6か月の発言後)すぐ、次に8か月ということで、訂正発言だな。は、内閣府と厚労省は、また前と同じように調整が若干ついてない。ここの調整がやっぱり別々だから、どうしてもこうなるんです。この後も、十分に厚労省とワクチンの内閣府の調整をしっかりやってから出してもらいたいです。こっちが慌てますから。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 そのほかいかがでしょうか。
 すいません、ちょっと幹事社から最後に1問よろしいでしょうか。すいません、全然話題変わってしまうんですけれども、立憲民主党の代表選が明日から告示となります。今、名前挙がってるのが3名いらっしゃるんですけれども、知事、先日の記者会見ではあまり野党に期待するようなことはあまりない旨の発言されてたと思うんですけれども、代表選にどのようなことを期待されるかお伺いできますか。

(知 事)
 熱が入ってないね、何となく。もう少し何かこう、政党として燃え上がって。これが自民党の方は、良くも悪くも来るでしょう。何となく国民も「ああそうか」と、そんな感じかな。もう少し、あまり古いとか、年がいってるとか、年齢が若いとか関係なく、若い方もベテランも一緒になって、こう魂をバンバンぶつけて、ここが出てこないんです。だから、一般の国民もあんまり興味がないということになっちゃうんじゃないかな。

(幹事社)
 野党第一党として今回の代表選がもたらす何か意味というか、成果というものが何かあると考えてますか。

(知 事)
 逆に維新の方に相当行ったと。若い方中心に相当ね。今の日本の置かれてる状況に対し、危機感を感じてる方が多いのかなと。国際関係、特に国際的な防衛、貿易、あるいは日本の今までの日本的な体質に。そこが維新の方に行ったと。維新の方も全部受け止めるかどうかは別にして、相当過激だけども、ある程度の当たり前のことを言ってますから、そっちの方に若い方が相当行くというのは、前もって分からなかったことでないかなと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 質問よろしいでしょうか。
 それでは会見の方、こちらで終わらせていただきます。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 ありがとうございました。

 

 

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