●知事発表
   なし

●幹事社質問
 (1)新型コロナ感染者の急拡大に伴う県の対応について

●その他質問
 (1)新型コロナワクチンの接種について
 (2)県内で行う東京オリンピックの聖火リレーについて
 (3)「旅して応援!」あきた県民割キャンペーンの利用期間延長について
 (4)秋田県沖の洋上風力発電について
 (5)飲食店における新型コロナ対策に係る認証制度について
 


 

(幹事社)
 冒頭、幹事社読売新聞から。全国的に、また緊急事態宣言の発令、また、まん延防止等措置、増えております。秋田県内でも新規感染者数、増えてる傾向にありますけれども、現在のところ、知事の方でさらなる対策等、何かお考えであることがあれば教えていただきたいと思います。

(知 事)
 まず、今回の県内の増加傾向は、いわゆるゴールデンウイーク前後、ゴールデンウイークも含めて県外との往来が非常に多くなったと。一昨年に比べると少ないんですが、高速道路、あるいは飛行機、便数が少なくなってますが、あるいは新幹線を見ますと、倍から多いところでは7、8倍。全体数は少ないですが、昨年のゴールデンウイークに比べますと相当県外との往来が多くなっています。また、県内の宿泊関係を見ますと、県民割をやってますが、プレミアム(宿泊券)もあまり使われてなくて、多いところでは8割から9割が県外の方と。また、一部、川反地区、あるいは周辺の飲食店を見ても、統計はございませんが聞きますと、大分首都圏等からの旅行者が、ほとんどお客の大半だったというお店もあったようです。また、こちらから一定程度、県外に出ている方もいらっしゃって、検査結果を見ますと、そういうところが発端ではないかということ(結果)がかなり出てまして、大体ゴールデンウイークから2週間というと今週末ぐらいでどうなるか。ただ、少し落ち着いてきたのかなと。川反・大町地区はPCR(検査キットの無料配布)の関係で何名か出てますが、それがクラスターにはなってないと。逆に、若干皮肉な状況ですが、PCR(検査キットの無料配布)をやるということで、ほとんど今、お客さんがあの地区には行ってないと。そういうことで、そこら辺は少し抑制が効いてるのかなと。
 ただ、一番多いのが様々な学校、あるいは施設、病院等で職員の方、あるいはお見舞いの方か分かりませんが、そういうところから入って入院患者、あるいは入所者、あるいは学生さん、こういう方がクラスターになってると。で、秋田市を中心に、潟上(市)、あるいは男鹿(市)、ほとんどこれも秋田市辺りが発端じゃないかなと推察される例が出てます。
 そういうことで、もう少し様子を見ますが、全県的にはある程度余裕はありますが、秋田(市)から患者さんを遠くにというのはそう簡単にいきません。なるべく近くでということで、今、病床の確保を秋田市を中心にお願いして、少しずつ増えてます。やはり高齢者の場合は退院まで少し時間がかかりますので、そこら辺を十分に見極めながら、病床数の確保に努力をしてます。
 ただ、宿泊療養の方は若い方が多いですから、これは意外と早く退所するということで、これも万が一の場合に備えまして、今、もう1カ所ぐらいできないものかと物色してますが、なかなか簡単にはいきません。というのは、貸す方もある程度周辺との関係、あるいはイメージ、そしてそこに詰めるお医者さん、あるいは看護師さん(の確保)もありますので、今、最大限努力をしてございます。
 一方で、(警戒)レベルの引き上げは、秋田市、秋田市周辺以外はまずは落ち着いてますんで、今のところは「3」を維持しようということであります。
 昨日、今日、明日辺りの状況がどうなるか。で、落ち着いてくればいいんですが、これが引き続き相当数、全県にこれがもっともっと増えるようであれば、また次の段階になると思いますが、まずは今週の様子を十分見極めながら、秋田市中心に病床数を増やすと。
 あと、認証制度を可能な限り早くスタートすべく、今準備を進めてます。ただ、誤解があれば困りますが、あの認証制度は、そういう店が絶対に安全ということでないです。感染防止の色々なことをやっているという認証です。ですから、いくら(感染防止を)やっても、そこでマスクを外してお客さんが騒げば、これはどうにもなりませんから。山梨でも結構そういうところでクラスターが出てますので。あと、認証がないってことは、危険だということではないんです。全くそういうものをやってなくても、本当に静かに食べる場合はいいですから、そこら辺を誤解されれば困りますんで、相当慎重にやらないと。どうしても物理的に不可能なとこはありますので、そういうところをしっかり見極めながら、なるべく早くスタートすべく(準備を進めています)。ただ、これには専門家の様々な角度からのチェックが必要です。どういうことが必要か、あまりいい加減なものを行政がやるとだめですから、一定のエビデンスをしっかりとらまえてやる必要がありますんで、まずはそういうところについても準備を進めています。
 また当然、お店によって、そう簡単にできないところは、色々な機材、例えば換気装置、あるいはアクリル板、そういうものの助成、補助も同時にやらないと。自分のとこは金もない、お客も来ない、で、だめだと。それじゃあ困りますんで、ある程度の助成措置と同時にスタートすると今考えてございます。
いずれ昨年に比べますと、相当人出が増えてますんで、これが最大の原因です。今回全国的にも緊急事態の宣言地域が増えますんで、是非県民の皆さんには、県外との往来を最低限に控えていただきたいということが一番の感染防止の対策に通ずるんではないかなと思ってます。
 以上です。

(幹事社)
 ありがとうございました。
 では、各社さん質問あるところあれば挙手の方お願いします。

(記 者)
 コロナのワクチン接種に関して2点ほどお伺いしたいんですけれども、まず1点目、先週ぐらいからですか、神部副知事が各市町村回って、いわゆる計画、接種計画の前倒しに向けた協力の要請ですとか、あと、課題の聞き取りっていうものをされていると思うんですが、現在のところどのような課題とかが上がってきて、市町村からどういうふうな意見が上がってるか、知事の方で把握されていたらお知らせください。

(知 事)
 これは、連休前から。まず前の副知事の堀井さんが一巡してるんです。相当調整をやってます。あの時点では、国からワクチンが(いつ届くか)まだ分かりませんので、まずは基礎的な準備。医師の確保も、朝から晩までずっとやるとすると、なかなかそう簡単にいかない。そうしますと、まず自分のところで午前2時間。あと、自分のところの診療所に行って診療する。また、終わってから来ると。夜は、例えば入院患者がいますと、留守にしておくわけにいかないんです。また、今、一般の病気も、コロナの関係もあって事前予約をやってますんで、こっちを1週間、1カ月とか、2カ月ぐらい先まで予約を取ってるんですよ。これをどうするか。遊んでる暇な方はいませんので、そこが非常に困ってます。あとは大学病院なんかの協力を得てますんで、あらゆる医療資源をご協力願ってやるということで。ただ単純に考えますと、3,600万人全員をやるとすると、一日100万人やって70日、2カ月と12日。ですから、日本全国で7月末までに全部終わるとすると、明日から平均100万人。これがそう簡単にできるかどうか。あとは市町村。来るワクチン、何月何日じゃないんです。何週と何週の間、2週間なんです。2週間の先か後かで変に予約をいっぱい取ってしまって(ワクチンが)来なかったらどうするか。そういうことで、もう少し日にち、「何月何日にいくつ(届く)」までいく(分かる)と順番に予約が取れますけども、だから、前もって予約を多く取るということできないんです。そこら辺のいろいろな苦労があるようです。
 あと、電話の受付。コールセンターの方に聞いたんです。1人30分かかると。何でかというと、あのナンバー(券番号)。ナンバーを取ってる(言ってもらう)ことがあるんですよ。あのナンバーをいちいち見ても、我々世代はそう簡単に(分からない)。そこら辺で相当困ってると。あとは、あの(バーコード)リーダー。数字を読むんですが、ITを使うといって逆に手間がかかってるんですよ。
 そういうことですが、まずは早く打つことはいいことですから、可能な限り全力でやってもらうと。また、様々な面で急を要しない仕事であったら手伝ってやると。うちの方でも、様々な面で振興局の職員も、場合によっては手伝いすると。そういうことで、県と市町村が全力を挙げてなるべく早く、ということですが、ワクチンがないことにはどうしようもありませんので、まずはワクチンの配達をもっと細かくやってくれというあれ(意見)はあるようです。

(記 者)
 ワクチン接種に関して手短にもう1点だけ、先週、知事の方で国から7月末までの接種計画前倒しに対して、相当圧力があるというようなご発言もあったと思うんですけれども、そういったプレッシャーがある中でそのワクチン接種を円滑に行っていくっていう、何でしょう難しさとか、その知事の心理的面ってどういうふうに今捉えていますか。

(知 事)
 私は、圧力というよりも、国の方が気の毒。別にあの方々も圧力とか、電話なんかしたくないんですよ。皆さん全部、地方を分かってるんですよ。分かってる方がああいうことを言うのは、我々にすると、すごく嫌だろうなと。私は、はいはいって聞いて、別に反抗しませんし、また、ああだこうだ言いませんが、あの方々が一番私は嫌だろうなと。特に地方の方は分かってますから。自分がワクチンの担当でもないんですから、そういう方がものすごく(嫌だろうな)。今までこういうことはなかったです。どんなことにも。東日本大震災の時でも、担当の方は何か用件があれば(連絡してきたが)、全く関係ない省庁がああいう(ことはしなかった)。やってられないと思うんです、あの方々。と私は同情します。

(幹事社)
 ほか、ございますでしょうか。

(記 者)
 来週の8日、9日に予定されている聖火リレーのことに関してお伺いしたいんですけれど、現時点での開催の可否に関しては、どういった状況でしょうか。

(知 事)
 今のところ、予定どおり。ただ、一切セレモニーはしません。走る、あとは、せいぜい関係の方の挨拶。あと、セレブレーション、色々な祭り、ああいうものは一切やらずに淡々と走る。淡々とね。この格好でやろうかなと。ただ、もし全県的にまん延があって、感染警戒レベルが「4」になったらと。こうなるとちょっと。あとコース。今のところまだ検討中ですが、例えば秋田市内のコースで混雑するようなところはは、若干変更すると。走るコースも、人が集まりやすいところは、避けるようなルート変更も検討しています。
(記 者)
 まだ正式には決まってはいないけれど、今のところやる予定ではいるということで。

(知 事)
 これから県の協議会をいずれ開きますんで、リモートで。この状況について意見を聞いてからでないと、私一存でこれの決定はできませんので、今、そういうことで準備してます。

(記 者)
 要するに、新型コロナの感染状況も踏まえての検討ということで。

(知 事)
 少なくても今の状況でも、お祭り的なことはしないと。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 話ちょっとワクチン接種の方に戻らせていただいて質問させていただきます。
先月末に厚労省が医師、看護師に限られていたワクチン接種について、歯科医師の接種を容認しました。条件としては、集団接種会場に条件限られているということですが、既に神戸とか愛知といった大都市で行われることになっています。比較的人口が、規模が近い鳥取でも歯科医師によるその接種が行われるということですが、このことについては、現状、県の方では歯科医師による接種というのは、考えていたりするのでしょうか。いかがでしょうか。

(医務薬事課長)
 医務薬事課ですけれども、今のところ、市町村の方からそういった打ち手の確保という形で歯科医師をお願いしたいというお話は、正式なものとしては来ておらないです。今、副知事が、先ほど言ったようにいろいろな市町村を回っておりますけども、そういった中で今現段階では、スケジュール調整中で7月末というところでないところが多かったですけれども、まずは医療関係者、郡市の医師会ですとかそういったところも全面的に協力すると言っておりますし、市町村も前倒しに向けて前向きに検討すると言ってますので、まずはそういったところの調整が済んで、その上でさらに手当てが必要だということであれば、その先で考えられることだと考えております。

(記 者)
 ありがとうございます。
 すいません、引き続きもう1問だけ、先週、各全国の首長の接種に関して、医療従事者の枠で接種したり、キャンセル分で接種してたという話がありました。賛否が分かれています。ただ、危機管理上、非常に合理的だとは思うのですが、知事はどういうふうに考えてらっしゃいますか。

(知 事)
 ルールが地方によって全部違ったりしておかしいんですよ。あと、確かに私が県の責任者です。ただ、これだけ(公務ではない)普通の生活を送る中で、自分でも運転するし、そうでなきゃ生活できないでしょう。だから、当然、私に万が一のことがあったら副知事、というふうにできてるんですよ。そうなると、どこまでするか。なかなか簡単に結論は出ないんです。私は別に、確かに打つのはいいでしょうけど、自分からすると、一般の扱いでもいいんでないかなと。自分自身が最大限に気を付けてますから。(首長が)打ったからいいだろうと、ちょっとそうではないと思う。県庁の中でも感染者が出たけども、そうすると、知事、副知事、あるいは関係の部局長、課長、どこまでいく(接種する必要がある)かな。単純に言えば、火事の時、いくら市町村長が責任者でも、署長さんの方がプロでしょう。私が判断できないことがいっぱいあるんですよ。判断は、専門の職員。そうすると、そこまでいっちゃうんだな。だから、どうなのか。そう簡単に全部というわけにいかないと思う。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほか、ございますでしょうか。

(記 者)
 知事、先ほどの発言の中で、秋田県民割の観光キャンペーンのお話もあったかと思いますが、これについてまず県民の利用が今、低調だというお話もありました。月末までが期間となっていると思うんですけれども、この期限を延長して、キャンペーンを延長するというお考えはありますでしょうか。

(知 事)
 今のところ、県民の方が相当警戒して行ってませんから、延長も十分に検討します。

(記 者)
 ありがとうございます。
 延長するとすれば、期間というのは例えば年末までとか、ほかの自治体ではそういった動きもあるみたいなんですけれども。

(知 事)
 まだそこまで。どのぐらい延長するかは状況によってです。これも感染の全県の状況も見なければなりません。全部が警戒レベル「5」なったら、これは無理ですから。だから、今のところ、どんとではなくて小刻みになっていくかな。

(記 者)
 分かりました。
 あと私からもう1点だけなんですけれども、新型コロナのワクチン接種についてです。ほかの県では、市町村による接種を加速するために県が独自にというか、県が主導してワクチン接種の会場を設けるような動きもあるというふうに聞いているんですけれども、秋田県としてそういった検討というのはされていくんでしょうか。

(知 事)
 秋田市が非常に大変ですから。秋田市以外の人口は少ないですから、秋田市の問題です。そうしますと、秋田市の方は、十分に会場がありますんで。逆に言えば、うちの方のように高齢者が多い、また、交通の利便性が悪い(ところは)、1カ所でどんとやるよりも、住民からは地域にいっぱい(接種会場が)欲しいと。こっちなんですよ。どっかに集まってとなると、全部車でしょう。この交通整理。公共交通機関がないですから、なかなか東京のように1カ所に(というのは難しい)。あるいは、県域が狭くて、小さい県だったらそれもできますが、秋田市に1カ所やって(設けて)遠くから来るといっても無理なんです。だからむしろ、小刻みに、集落ごとにやってほしいという方が多いんですよ。当然、市の方から要望があれば会場の設定、あるいはそういうものは最大限協力しますけども、今のところ、その逆なんですよ、希望が。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
 ほか、ございますでしょうか。あと1人、2人ぐらいにしたいと思います。

(記 者)
 ちょっとコロナから離れます。国の方の洋上風力に関する促進区域の公募が27日にも締め切りと迫ってまいりましたが、発電事業者の選定プロセスとしては学識経験者による意見聴取もありますけれども、地元貢献について地元自治体の知事の評価も入ります。どういった点を重要視されますでしょうか。

(知 事)
 当然地元に、瞬間的でなくて相当長期に一定のインターバルで地元貢献。一発の地元貢献というよりも長い間どうやるか。あと、周辺住民がどう納得するか。そこら辺の長期、あるいは地元の納得感の二つぐらいは重要な要素です。

(記 者)
 なかなか秋田県経済の波及としては、今までの陸上風力では見出せない部分がありましたけども、洋上だと規模が大きくなるとして、そこのあたり期待する点があれば。

(知 事)
 建設は一発ですから。メンテナンスだけではなく、例えば消耗品の工場の誘致とか、自分のとこでやらなくても、そういう誘致を働きかける。あるいは、そういうメーカーの代理店を地元に設けるとか、そういうふうに長い年月、地元に関わるようなところが一番いいんじゃないかなと思ってます。いずれいろいろなアイデアがありますから、それを見ながらどう選んでいくかと。そういう意見書になりますんで、まずは長い期間、地元に恩恵があることが一番の主眼です。

(幹事社)
 じゃあ最後、ありますでしょうか。

(記 者)
 先ほど、飲食店の認証制度のお話があったかと思うんですけれど、具体的にいつまでとか、今の段階で何か言える数字ってありますでしょうか。

(知 事)
 まず、助成、補助制度の財源。あとどういうことをやるか。あと、意外と単純でないんです。様々な専門家の意見も相当違うんですよ。ものすごく厳しい方と(そうではない方)。そう厳しすぎると、どこもだめなんです。どこで線引きするか。これと関係なくやっちゃったら、単純に言えば、食品衛生とかそっちの方で店に営業許可をしてるでしょう。これを否定することなっちゃうんですよ。そこをどうやるか。ただ、なるべく早くということで、いずれ財政的な裏付けをしっかりやらなきゃだめですから。できればなるべく早く予算措置をして、それからスタートという準備を今してます。

(記 者)
 分かりました。
 あと、先ほどちょっと助成措置も一緒にスタートするというようなお話もあったかと思うんですけど、これ具体的に何か先ほど、換気装置とかアクリル板への補助っていうのもあったかと思うんですけど、それは何か具体的に何か決まってることってあるんでしょうか。

(知 事)
 それも、どうやるか。財源の問題と、あと、どういうことを中に入れるかによって(違ってくる)。まさか店を全面改修は(対象に)できませんから。一定の備品とかそういうものは必要かなと思ってます。

(記 者)
 まあそういった補助を、まあ検討して、財源との兼ね合いもあって検討していく、時期もじゃあそういうことでということでいいですか。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 じゃあ時間になりましたので以上とさせていただきます。
 ありがとうございました。

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