令和3年4月6日知事記者会見
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●知事発表
なし
●幹事社質問
(1)4期目に向けての抱負について
●その他質問
(1)人口減少対策について
(2)新型コロナワクチンの接種について
(3)副知事の人選について
(4)新たな飲食店への支援策について
(5)今後の県政運営について
(6)差別禁止条例について
(7)東北DC期間中の県の取組について
(幹事社)
北羽新報と申します。
(知 事)
はい。
(幹事社)
よろしくお願いします。
幹事社からは、4期目となる今後4年間への思いを改めてお伺いします。
(知 事)
はい。今日、職員に対する訓示を行いましたが、コロナの方は、今もニュースを見てますと、しばらくかかると。そう簡単に収まらないと。ただ、本県のみが、感染の歯止め(がかかっている)ということで、いろんなことをやっても、周辺が収まらないと、まさかロックダウンというわけにいきませんので、それに付き合いながらも、なるべく県内の感染を防ぎながら経済活動をどう維持するか。これが今のところ1年以上重点(課題になる)と。
ただ一方で、先ほどお話したとおり、様々な根本課題(がある)。選挙では、選挙活動が制限されますんで、実は1か月ぐらい前から、いろんな県内の経営者、あるいは識者、あるいは市町村長から、最近の県政についてざっくばらんに語ってほしいということで情報を得たところです。県政の人口減対策ということは分かるけども、散漫だと。幅の広げ方が少し。ですから、何が重点か、県民に対して何を機軸にするかが分かりにくいと。若干時流に乗り過ぎると。あれは厳しいですね。「スポーツ立県とか観光県立とか、あんなのやめちまえ。」と。一部ですよ。というのは、やっぱり県内の雇用の場はもっともっとベーシックな産業。ベーシックな産業は、実は正規職員が多いし、給料も高いけれども、さっぱり集まらないと。で、例えば観光にしても、本当の意味の稼げるところに重点を置いて、25市町村が全部観光ってないだろうと。市町村ごとに、重点を決めるとか、あるいは地域ごとに重点投資をやった方がいいとか、あるいは、ある意味で成功している方々には逆に不満なんです。成功している事業者は、給料もいいし、また規模も拡大してますんで、そっちの方が何となくやってるようだけども、何か救済策。切り捨てというのはないけども、業種転換とか、そっちの方を中心に県の力を注ぐべきだと。でないと昔と同じだと。やっぱり最後は地元企業の賃金。これがところによってはんですよ。ただ一般に、全県的に余り良くないもんだから、すぐ誘致と。でも誘致もそう簡単じゃないでしょ。ですから、そこら辺の問題が非常に厳しい言葉と。あと、さっき言ったとおり、雪害でも事前防災の方に力を入れたら無駄金がないだろうと。これは非常に厳しい意見でした。
そういうことで、今までやってきた様々な施策、事業の1回仕切り直しが必要かなと。仕切り直しをした上で何に集中するか、何を重点にするか、また、予算との兼ね合い、ここら辺を十分に洗い直し。これを今、当面夏頃まで1回やろうかなと思ってます。
(幹事社)
分かりました。ありがとうございます。幹事社からは以上です。あとは各社の方があればよろしくお願いします。
(記 者)
先ほどの午前中の訓示でもあったかと思うんですけれど、人口減少の対策にももちろん力を入れるというお話もあったかと思うんですけど、それ以上に賃金の方が大事だっていうようなお話があったかと思うんですけど、具体的な何か政策とかは何か決まっているのでしょうか。
(知 事)
人口減少対策はまさに賃金なんですよ。人口減少は、賃金安いから。単純に言えばね。今、学歴が高いでしょ。戻ってこないのは賃金が安いからです。今、進学率が高いですから、それが戻ってこないってことは、賃金の高い方に行くと。ですから、経済界の方々、あるいは親御さん、保護者から言うと、人口減対策っていうのは賃金対策だと。で、子どもに対する給付の満足度は割といいんですよ。アンケートでも7割以上の満足感があるんです。これ(賃金)が全国でやっぱり低いんですよ。これをどうするか。地元企業でも高いところには集まるんですよ。だから、これを今どうするかってすぐに回答は出ないけども、規模の論理、スケールメリット。県内は、他県に比べて、小規模企業が多過ぎると。ここら辺をどうするか。ただ、これを強引にやるというわけにいかないですから、何となく守りに入ると。商工団体も守りに入るという風潮があるんです。山形県なんかは、商工団体のトップが誘致企業なんですよ。多いんですよ。ですから、地元企業が引っ張れる。そこら辺が山形と違う、大分。誘致企業も、30年にもなっても、いつも誘致だと。だから地元の商工団体の幹部になかなかなれないと。そういう意見もあったんですよ。
(記 者)
すいません、分かりました。ちょっとそれに関連してなんですけれど、賃金のベースアップというようなことを中心に考えるというようなニュアンス。
(知 事)
そうはいっても、利益がないとできませんから、どう生産性を上げるか。ここなんですよ。これをどうするかというのは単純ではないんです。そこをどう施策、事業に反映させるかが一番難しいんです。ただ、そっちの方の施策、事業は、意外と散発的なんです。だから、業界ともコンセンサスをとって、どう重点化するか。全部これにかかってるんです。
あとは、女性の職場。女性の職場にほとんど正規(職員)がいないんですよ。非正規が多いから、この部分に非常にシビアな意見もあったようです。
(記 者)
分かりました。すいません、あともう一点。今、新型コロナウイルスが、先日は山形とか宮城とかでも、今、東北でも感染が広がっていて、秋田は比較的少なく抑えられてるかと思うんですけど、そんな中でも、今後ワクチンの接種も始まりますし、その政策っていう部分がすごい重要になるかと思います。次の一手というのは何かございますでしょうか。
(知 事)
ワクチンの接種をいかにスムーズに。ただ問題は、国からのワクチンが今のところ6月末でないと全部揃わないから、まず今、混乱が起きないように。八王子とか東京は、相当混乱が起きてますから。あと、ワクチン接種の医師の方がまだ打たないうちに、高齢者が入るから、この混乱をどうするか。今日も医師会とこれから協議しますけど、どうやっていくかが非常に問題なのかなと。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
17日間の選挙戦でお疲れかと思いますけれども、改めて今の体調はいかがでしょうか。
(知 事)
体調は、どこも何とも。足がね。
(記 者)
足以外は大丈夫ということですかね。
(知 事)
うん。顔面神経は疲れがあって。もうちょっとで治ると思うけども。
(記 者)
肉体的な疲労とかはいかがですかね。
(知 事)
うん、何でもない。今週ゴルフに行きます。
(記 者)
分かりました。あともう一点、副知事の人事についてお尋ねします。先月末に川原副知事が退任されまして、来月には堀井副知事の任期満了も迫っているかと思います。新しい県政を進めていく上で要のポジションかと思いますけれども、この2人の副知事の人事についてどう対応していく方針か、お考えを聞かせてください。
(知 事)
今のところ、まだ。もう少しまだ任期がありますから。今、調整中です。
(記 者)
国からの方に関しては、経済産業省から招く方針。
(知 事)
今のところ、ないかもしれない、国から。
(記 者)
国からないかもしれないっていうのは、国から招かないかもしれないっていう意味合いでしょうか。
(知 事)
うん。
(記 者)
その場合は空席にされる予定ですかね。
(知 事)
言えば分かるじゃない。言ったらあと分かっちゃう。
(記 者)
国から招かないことも含めて検討されてるということですか。
(知 事)
はい。やっぱり2人体制。これは時期的に少しずれても、2人体制はとろうと思う。でも、同時にすぐ2人かどうか。若干時期がずれるということもあるんだな。
(記 者)
まあ今現在1人内部登用という形ですけれども、2人とも内部登用で進めていくという可能性もあり得るという。
(知 事)
あり得ます。
(記 者)
その場合に重視する資質というのはどんな部分を見て決めるんでしょうか。
(知 事)
内部管理。あとは、やっぱり今の重大事項。分担をうまくこの適性に応じてやるというふうになっちゃうかな。
(記 者)
すいません、堀井副知事は続投の方向性とかあるんでしょうか。
(知 事)
今のところは、ノーコメント。
(記 者)
あ、分かりました。
(記 者)
選挙戦お疲れさまでした。
お伺いしたかったのは、知事冒頭のご発言でもおっしゃっていましたが、様々な施策を一回洗い直すというご発言ありましたけれども、これ具体的に何か重点的にこういう施策は見直した方がいいなとかっていうものは具体的にあるんでしょうか。
(知 事)
声の大きい、力の強い(方に)、つい行っちゃうんです。これがどうかと。これは非常に疑問ですよ。どうしてもその辺が今のところ、、行政ってなりやすいんだね。ところが、本当にベーシックなこれから必要なもの(は残し)、今の緊急時にふさわしくないものは当分先送りではないかなと。
(記 者)
ありがとうございました。あと、知事、先月の記者会見の中で、新年度にも飲食の支援策を講じていきたいというような趣旨のご発言あったと思うんですけど、現時点でどのようなものを描いてらっしゃいますか。
(知 事)
今月中に決めます。で、国の資金(のこと)もあるし、ただ問題は財源をどうするか。財源がそうないんですよ。、県単部分で基金を取り崩してやるかどうか。これが非常に難しいんです。だから、今までのとおりもやるけれども、飲食(業界)も相当変化する。今後、存続が余りできないようなところに(投資するのは)無駄金なるんだよな。だからそれを思い切って、業態変容とか業種転換の方に逆に持っていくというものも中にあってもいいかなと思います。
(記 者)
といいますと、いわゆる消費者が何かクーポン券を使うというもの以外にも、まあ業態転換向けに、いわゆる事業所側に向けた支援策っていうのも含まれる。
(知 事)
うん。今すぐできるかどうかは別。ある程度のスパンでは、そっちの方が重要かなと。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
今回の知事選で県民の方から県政継続っていう選択をされたわけですけれども、一方で昨日ご自身でもおっしゃっていらっしゃいましたけども、秋田市長時代も含めて20年間トップにいることへの飽きの声だったりとか、停滞感を感じて変化を求める県民の声っていうものも、すごく知事選で取材をしている中でよく聞かれたなっていう印象を個人的に受けてます。何かそのような変化を求める声に対して、これからいかに県政運営の中で向き合っていきたいというお考えでしょうか。
(知 事)
単純に言えば、こういうものをやめて、こっちの方をって(やっても)、なかなか変化って出ないんですよ。思いは分かる、相当。さっき言ったとおり、どうも県政が散漫だと。何でもかんでも(やる)。例えば、何かに重点を置く。その代わりにこっちはやめる。その統制が難しいんです。これはまさにリーダーシップになる。相当ハレーションを起こすんだ。だからそうなると、腹を決めて、その代わり、これは重点的に。で、だめだったら責任をとると。このくらい腹を決める。あっちもこっちも(やって)、ちょっと自分も反省してる。あれもこれも。ちょっと総花。結局、いっぱいやってるから変化が見えないわけだ。だから変化が見れるってことになると、何か重点化して突っ込むと変わるんですよ。そうすると変化になるんです。だからそこが反省点かなと。
(記 者)
そうすると、これまでの佐竹県政から大きく方針変えるとしたら、何か選択と集中をかなり強めていくっていう。
(知 事)
方向性はそう変わらないけども、手法(を変える)。だから、要望を単に聞いて、これに応えると。これではだめだと思うんだ。だから要望があっても、前に進むようなのはいいけども、現状を守る要望、こういうものはは厳しく。でも、これは捨てるという意味じゃない。これをどう変えるか。どっちに持っていくか。ここなんです。だから意外と難しいんですよ。物をつくるとかでないんですから。あの、態様をを変化させる。単純に言えば、、いつも言うけれども、バブルの崩壊のときに、飲食もキャバレーってなくなったでしょ。30年前の役所の空出張問題。あのときに料亭がなくなったでしょ。そこなんですよ。なくなるものを救おうとすると、無駄金になる。だからこれを別の態様に。こっちの方に。これが本県は非常に遅れてる。東京はばんばん変わるでしょ。もうぼんぼん変わるんですよ。これが変化なんです。だから(県内で)若い方に変化が見えねえんだな。だからそこで若い感性も必要だし、だから県庁の若手が物を言える(環境が必要)。どうも途中で止まっちゃうんだな。これをどうするか。これは私の責任ですから。
(記 者)
分かりました。すいません、もう一点ありますけども、4年前の3選果たされたときは圧倒的な票差で勝たれて、でもその約3カ月に例のゴルフ問題で大きな批判を浴びるという経緯がありました。その辺の反省から、県民の信任を得たこの直後っていうタイミングだからこそ、いかに気を引き締めて県政運営に臨まなければいけないんだと考えていらっしゃるか教えてください。
(知 事)
4年前の選挙に元の知事(が立候補したが)、前例がないでしょ。だからあの選挙と今回は違うんです。今回は1回目の選挙のくらいの緊張感があった。あの1回目は本当にどうなるか。あの気持ちですよ。だから、当然、相手は選挙のベテランですから、ある程度ポイントを離したけれども、途中で相当緊張があった。だから、逆に言えば、緊張のあった後ですから、しっかり自分で認識して、緊張感を持って進めると。これでしょうね。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
選挙戦入るに当たってのところでも、その次4年間という中ではなかなかその具体的な数字を公約に掲げるのは期限も考えると適当ではないというようなお話をおっしゃっていましたが、改めてこの次の4年間で、これだけでも達成したいというよう何かこう数字で見えるような指標になるようなもので、ご自身描いてらっしゃるものはありますでしょうか。
(知 事)
農業の生産は、できます。あと、例えば今言ったとおり、人口は自然減もあるから難しいけれども、例えばさっき言ったとおり、(中小)企業の統合、統廃合の目標をつくるというのはできます。これはやっぱり、成果が見えないと何ともならないから。そういうものは、施策、事業の中身の目標は作ろうと思ってます。
(記 者)
具体的に言っていただくと、例えば中小企業の数をどのぐらいにするとか、規模をどのぐらいの企業をどのぐらいにするとか、そういったあたり。
(知 事)
どんどん出てきますから、全体というよりも県で支援して統合、統廃合の数が何ぼだと。これによって雇用をどう守るか、雇用の数をどうするかとか、賃金ベースを何ぼ上げるかって、これはできると思うんだよ。
(記 者)
分かりました。もう一点なんですが、まあ従前から差別を禁止する条例をつくるんだと。今回選挙に向けても街頭演説などでもおっしゃってる部分ありましたが、改めてその再選を果たされて具体的にこの条例のスケジュールどのように組みますか。
(知 事)
6月議会で準備経費を予算化します。で、すぐ委員会をつくります。
(記 者)
そうすると成立については、その先の9月の議会だったり。
(知 事)
今年度末。
(記 者)
はい、ありがとうございます。
(記 者)
先ほど若い感性で物が言えるような組織づくりをというようなお話されていましたけれども、やはりこう若い者がこう上に物を言うっていうのはなかなか難しいところがありますけれども、こう組織づくりとして、実際にこういう若い者が物を言えるようなシステムづくりみたいなそういったところは考えてらっしゃいますか。
(知 事)
昔やったことがあるんですよ。意見をまっすぐ、中間を通さない。職員からまっすぐ当時の三役に。だから課長、部長が見ないもの。逆に言えば、私自身、中間管理職を入れないで、若い連中とフリーで話し合った。それがあってもいいと思うんだ。無礼講でトーキング。こういうものをやろうかなと思うんです。
(記 者)
これからやっていくっていうことですかね。
(知 事)
うん。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
選挙期間中に緊急会見で東北デスティネーションキャンペーンについてお話しされましたけれども、改めて知事としては、今後デスティネーションキャンペーンに県としてどのように取り組んでいくとお考えか、お聞かせください。
(知 事)
まずは県内流動。東北6県の全部で流動は無理です。宮城がああいう状態でしょ。だから、まずは今度の宿泊支援もあくまで県内。まずは県内です。東京もそう簡単じゃないから。東京の方がまた(飲食店などへ時短要請)でしょ。これを何回もやってると、収まらないです。これを政府がどう考えるか。思い切って半年なら半年、全部(休業)。あと人的流動があるうちは、いつまでたっても収まらない。ワクチンの接種が終わるまで収まりませんよ。2年この状態でいったら、財政的に大変ですよ。だから、このワクチンが本当に6月末までに来るかどうか。これにかかってるんじゃないかな。それが見えるまでは県内流動ということで、半分なくなったような感じじゃないかな。キャンペーンがね。
(幹事社)
時間の都合上、最後のお一人とさせていただきます。いただきたいんですが、ほかにどなたかいらっしゃいませんか。
あ、すいません、そうすれば私から最後に一点だけ。副知事人事について、調整中ということだったんですけれども、女性を登用されるという可能性は現状ではお考えはありますでしょうか。
(知 事)
そこも含めて調整中。
(幹事社)
分かりました。ありがとうございます。
では、以上で終了させていただきます。
(知 事)
はい。
(幹事社)
ありがとうございました。