●知事臨時記者会見

 「新型コロナウイルス感染症の患者発生について」 


 (菅生広報広聴課長)
 それでは、ただいまから知事の記者会見を開催いたします。
 概要については、知事の方からご説明いたします。知事お願いします。

(知 事)
 はい。今、全国的に拡散してございます新型コロナウイルスの感染者の疑いの方について、環境センターにおいて本日検査したところ、1名の方が陽性と判定されたところであります。県内で初めての事例です。
 概要について申し上げます。
 患者は県内の在住者で、秋田市に居住の60歳代の男性で、職業は無職でございます。症状と経過でございますが、この患者は例のダイヤモンド・プリンセス号の乗船客です。
 2月17日に乗船中に1回目の検査を実施したところ、19日に陽性と確認され、その日の夜に東京都内のA医療機関に入院したところでございます。
 なお、本人に、せき、熱などの症状は全くございません。入院中に2回目、3回目の検査を実施し、いずれも陰性が確認され、また、28日の胸部のレントゲン検査でも異常がなく、そういうことで同日28日にA医療機関を退院してございます。
 退院日は都内に宿泊し、翌日、自宅の秋田に移動してございます。帰宅後につきましては、入院していた都内の医療機関の医師から、2回目の検査を実施した2月22日から2週間、14日を経過した時点で胸部レントゲン検査を実施するように指示されていたことから、今日、県内のB医療機関を受診したところでございます。
本人に発熱やせきの症状はございませんでしたが、そのB医療機関から帰国者・接触者外来の県内のC医療機関に相談がございまして、これは秋田市の在住ですが、このC医療機関については、かつてかかったことがあるということです。
   
(知 事)
 Bの医療機関をかつてかかったことがあるということで、由利保健所の方にまいって、PCR検査実施した結果、陽性であることが確認されたところです。
行動のこれまでの経緯ですが、2月28日に東京都内のA医療機関を退院した日は羽田空港近くのホテルにタクシーで移動し、そこに宿泊したところでございます。翌29日は羽田空港から飛行機で秋田空港に戻って、タクシーで帰宅したところです。
 現在、帰宅後の行動歴、濃厚接触者などの疫学的調査を行ってございます。状況の確認を現在本人から聞き取り、急いでいるところでございます。そういうことでございますが、県民の皆さんにおかれましては、過剰に心配することなく、これまでのように手洗いやせきエチケットの徹底など、基本的な感染症対策に努力していただくようにお願いしたいと思います。
 また、こういう事態でございますので、様々な集会等については、従前以上にその目的等についてよく検討し、できるだけ多人数の集会等については避けていただきたいと思います。
いずれ、これから本人に様々な面で確認をしながらフォローをしていくということになりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

(菅生広報広聴課長)
 それでは、ご質問をお受けしたいと思いますが、この記者会見終了後に危機管理対策本部会議を開催いたしますので、記者会見の終了予定時間を9時半頃とさせていただきますので、ご了承願います。
 ご質問のある方は挙手をお願いします。

(記 者)
 無職の男性ということですけれども、同居する家族については確認はされているのかということと、あと症状がないというのは、一番最初の19日から一貫した本人の自覚なんでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 同居の家族は、現在確認しているところではいないというふうに確認しております。また、症状につきましては、確認できる限りは途中症状が出たということは、本人に確認する限りはないということになっております。

(記 者)
 ご本人、症状は今のところないということですけれども、今現在は入院をしておられるような状況なのか。それとも現在のご本人の状況はどうなんでしょう。

(諸冨健康福祉部長)
 現在陽性が確認されましたので、今後、感染症指定医療機関に入院することになろうかと思いますけれども、今は、どこの病院に入院するかについて調整しているところです。

(記 者)
 今現時点で入院されてはいない。

(健康福祉部長)
 今現時点ではしていないということです。少なくとも、この記者会見始まる前までには入院していないということです。

(記 者)
 今後症状がなくとも、入院するということになりますか。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。いずれにせよ、今回初めての症例でございますので、まず無症状の病原体保有者の方ではありますけれども、現時点ではそういう方でも入院していただくという状態になっております。
 これにつきましては、患者さんの発生の状態などによって今後変わってくることはあろうかと思いますけれども、いずれにせよ、現時点では入院していただくという調整になっております。


(記 者)
 行動歴のところで、29日に航空機で県内入りということですが、もし可能であれば午前午後程度でもいいですけども、何時くらいに帰られてたか教えてください。

(諸冨健康福祉部長)
 今のところ調査中ですので、分かっておりません。

(記 者)
 分かりました。

(諸冨健康福祉部長)
 これから調べることになります。

(記 者)
 知事がおっしゃってた由利保健所というのは、医療機関Bですか、Cですか。

(諸冨健康福祉部長)
 Bです。

(記 者)
 最初に行ったのが由利本荘保健所管内の医療機関だと。

(諸冨健康福祉部長)
 そうですね。BもCも由利本荘保健所管内のところで、まずはもともと、先ほど申し上げたようにBの医療機関にかかってたのでBに行ったんですけれども、そこから帰国者・接触者外来の方に相談という形で。

(記 者)
 分かりました。入院はしていないということでしたが、自宅にいらっしゃるっていうことで、現段階で、あくまで会見前の段階では。

(諸冨健康福祉部長)
 これから入院に向けて調整していくことになろうかと思いますので、現時点では入院までしていないという状態になってます。

(記 者)
 どっかの病院に今のところいるとかではなくて、自宅にいらっしゃるってことでいいでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 そこ、まだちょっとそこのところ、今後入院していくことになろうかと思いますので、それまだ調整中という段階です。

(記 者)
 分かりました。

(記 者)
 男性は一人でダイヤモンド・プリンセスに乗船したんですか。それとも家族と。

(健康福祉部長)
 そこのところはまだ、ほかに一緒に乗船した方がいるということについては、まだ確認がとれていないところです。

(記 者)
 今、秋田では家族と一緒ではないんですか。

(諸冨健康福祉部長)
 同居している家族の方はおられないということなので、恐らく一人ではないかと思いますが。

(記 者)
 分かりました。

(記 者)
 いわゆる行動歴のところで、現在調査中ということですけれども、少なくともここに立ち寄ったというふうに確認できてるところが分かっていれば教えてください。

(諸冨健康福祉部長)
 それはちょっと今現在調査中ですので、まだちょっとここで発表できるほどしっかり裏付けがとれてるところではないので、それについてはまだ今調査中というところでしかお答えできません。

(記 者)
 1カ所も今のところは分からないということですか。

(諸冨健康福祉部長)
 今のところまだ発表できるようなところはまだないです。

(記 者)
 あと、濃厚接触者についても現在調査中ということですけれども、それについても、例えば少なくとも何名、どういう方がいるっていう。

(諸冨健康福祉部長)
 まだ全然そこまで、ここでお答えできるほどしっかりとした情報とまではできていないところです。

(記 者)
 秋田空港からタクシーを利用したということですけれども、タクシーの運転手さんは濃厚接触者には当たらないのでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 濃厚接触者については、もう少し詳しく調べないと分からない部分があろうかと思いますけれども、いずれにせよ、そこのところも今後濃厚接触者に該当するかどうかというのもしっかり調べた上で、漏れのないように対応していきたいと考えております。

(記 者)
 タクシーの運転手は特定はしてるのでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 それもまだできてないと思いますので、いずれにせよ、そこも含めて今後の調査をしっかりやっていきたいと考えております。

(記 者)
 部長にお伺いしたいのですけれども、最初19日の段階で陽性が判明したと。その後2回陰性を経てまた陽性ということですけども、医師というお立場から、これをどのようにとらえてますか。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。同じように陰性が確認されて、最初陽性、それから陰性が確認された後にもう一回陽性になるような事例というのが、今のところ1週間前、2月の27日だったと思うのですけれど、大阪府で同じような症例といったものが確認されているところでございます。
 これは大阪府の方で吉村知事が発表されているのですけれども、それに近いのではないかと思います。
 ただ、今回の事例は症状はない。前回、大阪府の事例は、2回目陽性になったときには症状があって受診して調べて陽性になったというところの違いはあろうかと思います。
 いずれにしましても、一度陰性になったものが陽性になるということについては、2回かかったという可能性も否定できないんですけれども、もともと体の中にウイルスがいて、これがいわゆる再燃という状態で、調べても出てこない、奥底にいるようなところがまた表に出てたというような可能性で再燃したというふうに考える方が医学的には妥当ではないかというふうに考えておりますが、いずれにせよ、大阪府の事例につきましても、なかなか国内では今のところ大阪府の事例と恐らく今回くらいしかない。恐らく海外にはもうちょっとそういった事例があるというのは、私もちょっと確認はとれてないんですけど聞いたことがあるので、ここら辺は、厚生労働省を通じて国立感染症研究所などとも連携して、しっかり原因の解明や対策については考えていきたいと思います。

 

(記 者)
 知事に伺いたいのですけれども、今回は明らかにダイヤモンド・プリンセスへの乗船が発症の原因というふうになってると思うんですけども、そういう方が第1号になったという今の現状をどうとらえてますか。

(知 事) 
 例の陰性で帰宅した方については情報があったのですが、国からは全く情報がないものですから、この行動歴も、今検査をして陽性になったものですから、まず最大限、ヒアリングできる範囲でお示ししてます。全て本人から今聞いた範囲です。
 まず、全く国から情報がほとんどというか、こういう情報がないもんですから、非常に、前から言っているとおりにやりにくいという。
 そういうことで、我々も情報があれば、ある程度フォローができますが、非常にこのようなパターンが、まだ日本国内で相当あると思うんです。それをどうするかということで、やはりそこら辺について、国の方でどういう考え方があるか。
 いずれ国にも報告しますが、そういう点が非常に、県内のみならず、ほかの県でもこういう事例が出てくると思うんです。そこが非常に今、課題ではないかと思います。

(記 者)
 改めて、今後調査が進んで足取りなどが分かってきた後で、分かってきたら、県としてはまずどういうふうな手立てを打つのかというのはある程度整理して、これからできる対応策みたいなところを教えていただけますか。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。まずは積極的疫学調査を進めて、濃厚接触者がどれぐらいいるかということ。その濃厚接触のぐあいによって、ある程度、健康観察をしたりとか、発症しないかというのはしっかり見ていく必要があろうかと思います。
ですので、そういった対応をして、今回の事例につきましては、もともと陽性になって入院されて、それから退院された後というものですので、もうちょっと積極的疫学調査の結果を見てみないと分からない部分はあろうかと思いますけれども、ある程度行動歴を含めて、本人もかなり気を付けて過ごされていたということもありますので、そういう点では全くその思いもよらないところで感染した方よりは、少し、どれぐらいまで広がってるのか、広がってないのかという追い方はできるのではないかと考えておりますが、いずれにしましても、積極的疫学調査の結果を踏まえてしっかりと対応していきたいと考えております。

(記 者)
 確実に空港などは利用されているわけですが、消毒とかそういうことはしないのでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 そこについても、しっかりどういう状態で利用されたのかということも踏まえて、対応というのは少し変わってくる可能性もあるかと思いますので、そこら辺もしっかり調べて対応したいと思います。

(記 者)
 今後、この男性は、どこの病院に入院されるか決まってるんですか。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。まず最初の事例でございますので、感染症指定医療機関に入院することになろうかと思います。今のところ9つ病院に30床ございますので、そこのいずれかのところになってくるかと思います。ですけれども、どこの病院に入院されるかということにつきましては、そこは病院の状態とかもしっかり確認した上で対応していきたいと考えております。
 極端に言えば、基本的には居住地だったりとか、あるいは届け出の出ている保健所の所管の感染症医療機関というところの可能性が、まず原則的にはそういったところで考えるんですけれども、その時その時の医療提供体制が、極端な言い方をすれば、医師が突然そこのところだけみんなけがしていないと、ちょっと極端な話ですけど、そういった状況によってちょっと違う可能性もあるので、どこの医療機関に入るかということについては、しっかり医療機関の状態というものを見極めた上で適切に対応していきたいと考えております。

(記 者)
 県内9つの医療機関は、そういった対策は整っているんでしょうか。今現段階として。

(諸冨健康福祉部長)
 いわゆる9つの医療機関、2種の感染病床を持っているところは対応できるというところの準備はしていただいておりますので、基本的には対応できるはずですけれども、先ほど申し上げたように直接になって急に何かアクシデントが起こるという可能性ももちろんゼロではないので、そこのところをしっかり把握した上で、しかるべき医療機関に入院していただくということになるかと思います。

(記 者)
 由利保健所管内にはそういった病院があると。

(諸冨健康福祉部長)
 これは公表されてるものだと思う。感染症指定医療機関は公表されてるものですので、そのいずれかになってくるかと思います。

(記 者)
 3月6日の動向のところで、先ほど知事が、A医療機関の医師から胸部レントゲン検査を受けるように指示を受けていたというお話があったかと思うのですけれども、県内のB医療機関で3月7日に胸部レントゲン検査を受けた。そのBの医療機関で何か疑わしい点とかがあって、C医療機関に相談したということでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 そこのところはもう少し確認が必要ではあるのですけれども、聞く限りでは、B医療機関というのがもともと、ここに書いてありますようにBからCに、Cが帰国者・接触者外来のC医療機関でございますので、B医療機関は帰国者・接触者外来はやっていないはずなんですけれども、ですので、そこのところでBからCに最初から相談があって、そこで検査をされたというふうに認識しております。

(記 者)
 ごめんなさい。検査はB医療機関で実施した。

(諸冨健康福祉部長)
 いや、C医療機関です。

(記 者)
 C医療機関で。

(諸冨健康福祉部長)
 レントゲンも。はい、そうです。

(記 者)
 レントゲンはC医療機関で。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。

(記 者)
 B医療機関というのは、じゃあ何、診察とかは。

(諸冨健康福祉部長)
 私もそこのところについては、まだ確認しないと予測だけでお話しすることは難しい面もあろうかと思うんですけれども、恐らく考えられるのは、先ほど知事が申し上げたとおり、B医療機関がかかりつけだったというところで、A医療機関から、かかりつけでっていうところで多分指示があったんだろうと思うのですけれども、結局そこの指示自体が余り適切だったのかというのはちょっと私の方でもちょっと疑問に思う点もあろうかと思うのですけれども、この方もう既に、無症状病原体保有者ではあるのですけれども、感染してるとていうもともとの履歴があるので、そういう方に関しては最初から帰国者・接触者外来受診された方がよかったのではないかなとは思うのですけれど、ここら辺はちょっと連絡調整については、あくまでもともとのA病院と本人との間っていうところしかなかったですので、そういうことになったのではないかと思いますけれども。

(記 者)
 じゃあB医療機関としては、分からないところがあるのかもしれないけれども、感染の履歴があるということを把握して、診察とかはしないでそのまままず帰国者・接触者外来のC医療機関に連絡したと。

(諸冨健康福祉部長)
 多分本人がいきなり行って受診したんじゃないかな。ちょっと診察の有無までは、すいません、ちょっとここでは、今把握してる情報では受診したかどうかまでは分からないですけれど、いずれにせよ、Bのところに行くように言われたところから、Bから連絡があってCに受診したというところは確実ではあります。

(記 者)
 知事にお伺いしたいのですが、県として、このダイヤモンド・プリンセス号に県人・関係者何人ぐらいが乗っていたとていうことは把握されてますか。

(知 事)
 全くございません。そこの点についても、国から情報は出てませんので。

(記 者)
 情報を把握してない中で、今回陽性、陰性で県内に戻って、また陽性になったと。

(知 事)
 うん。

(記 者)
 それで結果的に県内初の感染確認ということになった現状を踏まえて、国に今後何かこういう情報提供を求めたいとか具体的な何かありますか。

(知 事)
 そこら辺を、どのように国が考えるのか。プライバシーの問題もあるものですから。ただ、陰性で下船された方の情報は来たんですね。陽性、この情報はないんです。あのご夫婦の方の情報はあって、こっちはないということは、非常におかしいなということで、ここら辺について国に少し、この後の情報をあるのかどうか、それを確認したいと思います。

(記 者)
 関連で。

(記 者)
 今の知事のお話。県の方でも下船したのは2人だという情報提供は受けたと思いますけれども、この今日のこの感染者はその2人とは別の方だという理解でよろしいでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 別の方です。下船後の方について、連絡が国から来ているのは健康観察を帰宅したところで行わないといけないといった側面があろうかと思います。今回の事例に関しては、基本的には退院、ここの2回のPCRの結果をもって退院してるという状態ですので、これについては少なくとも今の仕組みでは健康観察の対象にはならないということになろうかと思います。
 ただ、念のためというところで2週間後に検査をというところになってるので、そこのところのフォローアップのところというのは仕組み上違いがありますので、そういった点で連絡が来たり来なかったりという側面があるのかなと考えております。

(記 者)
 下船した2人は健康観察の対象だったけれども、今日のこの感染者は健康観察の対象、県としては対象でなかったということですか。

(諸冨健康福祉部長)
 そうです。もう既に無症状病原体保有者の方は、原則まず最初に入院されて、ここの経過のところに記載のとおり、このタイミングで2回検査をして陰性を確認したら退院といったところはもう決まっているので、そういう点では、仕組み上で県でフォローアップするというものにはならないのかと思います。
 ただ、先ほど申し上げたとおり再燃の事例が大阪含めてこれで2例目ですので、そこを含めてちょっとフォローアップの仕方をどうするのか。これについては、ちょっと秋田県だけでは判断つかない内容になってきますので、いずれにせよ、国と相談の上で、国のところで何らかの判断がなされるのではないかというふうに考えております。

(記 者)
 Bはこれ診療所で、Cは病院ということでいいでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 ちょっとそこまで確認が。後でちょっと改めて。Cは病院で間違いないと。Cは病院です。Cは帰国者・接触者外来を行ってた。ただ、帰国者・接触者外来がどこの医療機関でやってるのかというところについては公表していないので、公式には医療機関か、診療所か病院かということについては公表はしておりません。Bについては、そのかかりつけっていうところですので、それが病院なのか診療所なのかというのは、我々としてもまだ把握できてない。

(記 者)
 入院先は由利保健所管内のCになるか、それともまた別の医療機関になるか、それはまだ分からないということですか。

(諸冨健康福祉部長)
 それは今調整中ですので、これからになろうかと思います。

(記 者)
 1点だけ。今の話の流れ大体分かるんですけれども。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。

(記 者)
 29日に帰県した際は、県に対しては情報が入ってなかったと。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。29日に自宅に帰った時点では、県の方には情報入っておりません。

(記 者)
 でも今日になって初めて、ダイヤモンド・プリンセス号に乗っていた県内居住者が陽性というふうに一度確認されて、その後陰性となって戻ってきていたということを今日になって初めて知ったと。

(諸冨健康福祉部長)
 そうです、はい。

(記 者)
 であれば、こういうケースで県内初の感染確認が確認されたんであれば、今後やっぱりそうした一次陽性者というか、そういうことについてもっと情報提供を求めていくっていうことが考えられると思うんですが、その点の考えいかがですか。

(諸冨健康福祉部長)
 そうです。その点も踏まえ、いずれにせよ、今回の事例というのが陰性になった後に陽性になったというところでも、私は確認できる限りでは大阪の事例とこれしかないっていうところと、プラスアルファ、ダイヤモンド・プリンセス号のクルーズ船の事例だというところという意味では、ある意味初めてなのかなと考えているので、こういったところについては、大阪の事例と合わせて、その陰性、いわゆる再燃事例についての対応をどうするのかというところと、これがクルーズ船によるものだったというところなので、こういうものを含めて国とちょっと対応についてはしっかりと相談していきたいと考えております。

(記 者)
 はい。

(記 者)
 先ほど、本人は気を付けて過ごされていたというのは、これは本人が言っているということでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。本人からはそういうふうに伺っております。

(記 者)
 気を付けてというのは、どの程度気を付けて。

(諸冨健康福祉部長)
 気を付けているというところでしかまだ聞いてはおりませんので、具体的に、我々が考えているような、肺菌というか、ウイルス、病原体を排出する可能性があるので、例えばマスクを付けてたのかといったところについては、今後もうちょっとしっかり調査した上で、これも積極的疫学調査の一環で調べていくことになろうかと思いますけれども、本人の記憶頼りになる部分もあるので、そこのところについては本人の協力も得ながらしっかり対応していきたいと思います。

(記 者)
 今の段階では、本人は気を付けて過ごしていたということしか言ってないということですか。

(諸冨健康福祉部長)
 あとは気を付けて過ごしていたということはおっしゃられてますけれども、具体的なところは今聞きながら、ただ本人がしゃべってることと本当にそれが実際どうなのかというところは、ある程度裏付けとれる部分もあろうかと思いますので、そういったところは様々な調査の中で、もうちょっと聞き方によっては本人がおっしゃってるところがどれぐらい医学的には妥当なのかそうじゃないのかということを見極めながら、本人から聞き出せる情報の精度というか確度というか、そういったものはしっかり把握していきたいと考えております。

(記 者)
 今日時点の聞き取りでそうおっしゃってたってことですか。

(諸冨健康福祉部長)
 そうです。

(記 者)
 これは保健所が聞き取りしたんですか。

(諸冨健康福祉部長)
 保健所が聞き取りして。

(記 者)
 由利本荘保健所。

(諸冨健康福祉部長)
 由利本荘保健所です。はい。

(記 者)
 これからも積極的疫学調査は由利本荘保健所の職員がやるということでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 すいません、そうです。

(記 者)
 それでいいですか。

(諸冨健康福祉部長)
 はい。

(記 者)
 ありがとうございます。

(菅生広報広聴課長)
 そろそろ時間なのであと1問でお願いします。

(記 者)
 男性が帰国して確認まで1週間近くあったわけですけれども、先ほど独り暮らしだということで、生活するためには買い物とかもせざるを得なかったと思いますが、そういう近隣の予防体制を敷くためにも、秋田市内でもどの辺に住んでいたとか、その辺の情報提供をすることは考えておられないでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 それは今後の積極的疫学調査の結果で、どれぐらい、先ほど気を付けてるって言っても、本当にほかの人にうつすリスクはあるのかないのかというのは、もうちょっとしっかり調査した上で、それで例えば、先ほど来言われてるような非常に換気の悪いような施設に入っていたりとかそういうことがないかというのをしっかり把握した上で、ここはしっかり情報提供をしないといけないというところなのか、基本的には非常に風通しのいい屋外とかにいた場合というのは、一定程度距離をとってるような場合というのは、これは情報提供をする必要はないだろうと判断するというのは、そこら辺の結果というのは積極的疫学調査の結果を踏まえた上で、しっかり必要な方々に情報提供できるような形にしてまいりたいと思います。

(記 者)
 分かりました。


(菅生広報広聴課長)   
 最後の質問といたします。
 この後質問がある方は、対策本部会議終了後にも取材対応をしますので、お願いいたします。

(記 者)
 すいません、29日に航空機で羽田空港から秋田に戻ってきたと言いますけれども、乗っていたその航空機は特定はされてらっしゃるのでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
 現時点ではまだこの特定にまでは至ってはいないところですので、まあいずれにせよ、ご本人が覚えてらっしゃると思いますので、まあ調べてみないと分からない部分もありますけれども、いずれにせよ、なるべく特定できるような形でしっかり調査は進めていきたいと考えております。

(記 者)
 一般の乗客の方が利用するような一般の航空機の便だというふうに想像してるんですけれども。

(諸冨健康福祉部長)
 だと思いますけれども。

(記 者)
 そういった場合に、同乗してた乗客の方々に要は接触されてる可能性というのは非常に高いと思うのですが、今後そういった方々、一緒に乗ってた方々に対して検査を行う対応については検討はされてますか。

(諸冨健康福祉部長)
 今まで他県での事例でも航空機利用をされてる方もおられるかと思いますので、そういった他県の積極的疫学調査の後の対応といったものについて参考にしていきながら、国とも相談していきながら、どういった方についてどれまで、検査を行うのかとか、あるいは健康観察期間を設けるのかといったところも含めて今後しっかり対応していきたいと考えております。

(菅生広報広聴課長)
 それでは、ここで記者会見の方を終了させていただきます。隣の部屋で危機管理対策本部会議を開催いたしますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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