●知事発表
  なし

●幹事社質問
 (1)イージス・アショアについて

●その他質問
 (1)令和2年度当初予算について
 (2)サッカースタジアムの整備について 


 (幹事社)
 幹事社の秋田テレビ田中です。よろしくお願いします。
 知事からの発表事項はないということでよろしいでしょうか。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 それでは、幹事社質問に入らせていただきます。
 イージス・アショアについてです。先週、河野大臣がハワイのイージス・アショアの実験施設を視察されて、その際に、イージス・アショアそのものについて安全性に問題がないということと、あと、近くに保育施設があるけれども安全性に問題はないという発言をされました。知事はどのように受け止めていらっしゃいますか。

(知 事)
 まだお会いしてませんので、お会いして、真意をお聞きするということでしょうけれども、ただ、あそこの施設は実験施設です。
 ですから、多分実験のときだけレーダーに火が入る、あるいは、様々な設備が動くという。あのときもレーダーが動いているでしょうけれども、その状況、あるいは照射方向、あるいは出力、そういうことは分かりませんし、当然、ハワイは制空権、制海権とも全部米軍が握ってますので、日本の日本海とは大分違うということで、あの実験施設を見ることに意味がないということではないですけれども、若干ものの考え方として、私は理系の人間ですので、何かを判断する場合は前提条件、あるいはその運用状況、データ、そういうものをある程度、例えば、どういう方向にレーダーを照射して、どのような出力で、そういうことがはっきり分かって、それでどの位置であればどうだというのが、理系の人間の評価の仕方ですが、一般的にああいうふうにまあ何となくという評価はちょっと、私のように理系の人間は、普通は考えないですね。
 ただ、あの後で、やや河野大臣も少しニュアンスを変えて言ってますので。本当から言えば、米軍のアラスカ州のフォート・グリーリーというところに基地があるんです。あと、カリフォルニアのヴァンデンバーグ(空軍基地)に米本土の迎撃ミサイル基地があります。あれは全く荒野です。
 ですから、本当はああいうところを見れば一番分かる。ただ、ああいうアラスカとか、砂漠地帯のように日本に無人の荒野があるわけでないですので、それをそっくりそういうところを選ぶといっても無理ですが、あの一般的には、実践装備を置く場合については、ミサイルの基地というのは、ある意味で周辺に都市、人家がないというのは普通だと思います。

(幹事社)
 米軍が使用してるレーダーと日本採用のレーダーは異なるものですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

(知 事)
 要するに照射方向と出力、これで決まりますので、変な話、案内する方も、自分で危ないところに案内するはずないでしょ。その時は当然、見学する人に向けて照射してませんから。多分、どんなに近くに行っても照射の方向は全然別だとか、これはそう影響ないですから、危険だったら、あの案内する人は一緒に行くはずないですよ。
 ですから、そういう面で、さっきから言ってますけど理系の人間としては、そういう前提状況がしっかりあって初めて判断するというのが普通なんです、ええ。

(幹事社)
 関連で質問ある社さんありましたらお願いします。

(記 者)
 先日の記者会見の中で、交付金が実はない、全く出すという意味合いが非常に薄いというご発言があったかと思うんですけれども、この交付金という 具体的な内容とか、どういった話し合いがあったのかというのを教えていただければ。

(知 事)
 あれちょっと誤解を受けてる。あれ条件というよりも、要するに基地があれば、そういうものがあるのかどうかという。条件というよりも、最初の段階で、一番最初、当時、地元は自衛隊が、人数もまだはっきりしてませんでしたので、一定の部隊が来ると地元で買い物をするだと、そんなことがあって、全面的に反対という話がまだ出てない段階で、例えばの話で、そういう時にどうなのかということを、条件というよりも、つくるとすれば、交付金のような、そういう制度がありますかとか、例えば官舎をつくるとすれば、新屋の近郊につくりますかというそのつくる可能性がありますかという、そういう問いかけです。
 ですから、あくまでも、要するに、こういう一般的な話し合いの中でこんなことがありますかという、ただそういう話で、それが条件でこれを出したという、そういうことでなくて、基地であれば例えば狭ければ周辺を買う場合がありますかとか、そういう話でああいう話をしたもので、その話は、その当時結構出てるんです、そういう地域からも。色々なところからそういう話が出てます。
 ですから、そういう話でしたということで、別にギリギリとした話ではなくて、立ち話と同じですよ。

(記 者)
 そうなると、事務方同士のその中で、何かその条件として求めたというよりも、各ケース・ケースでその該当することについて・・。

(知 事)
 当然基地があれば、何らかのそういう交付金があるというのは聞いてますので、そういうことは、ああいう基地の場合はありますかとか、例えば今でも少し出てるんです、市の方に。あれは増えますかとか。市の方では交付金のことは言ってますから。
 どのぐらい増えるのかという話もあったんですよ。ですから、これを県の方で、そういう話もあったから、交付金の制度そのものを聞いたということです。そういう制度的なことを事務レベルで聞いたということです。公文書とか何にもないですから。

(記 者)
 それで、そこでの回答としては、ほとんどゼロに近かったと。

(知 事)
 何か、その種の問題は、全くその回答というよりも、無回答というか、ほとんどそういうことについて、交付金は別に出さないし、今の制度の内容のとおりですとか、そういうことで、例えば周辺の買い取りについても、あれだけあれば十分ですというそういう話を、間接的に聞いてますので、例えば何か条件を出した時にこれに応ずるのかなという、そういう疑問は、強く持ったということです。

(記 者)
 ありがとうございます。

(記 者)
 先ほど知事もまだ大臣とお会いしてないというお話がございましたが、1月20日の通常国会も開会してしまいましたが、防衛省との面会の方の交渉の状況については現状いかがでしょうか。

(知 事)
 いずれ今日から国会が始まったんですが、日程的に、もめてるというか。あと、あの例の様々な問題があって、防衛問題も結構、中東への派遣とか様々あって、今週中は無理でしょうと。何とか来週中にでも時間を、うちの方は是非とってくださいと。だから何とかなるかもしれないといって、まず国会の方は非常にああいう状況ですので、「今から」と言われても行けませんから、少なくとも前の日に言ってもらわないと。
 今のところうちの方では、是非とも来週中には会わせてくれということを言ってます。いずれ日程が決まっても、国会の関係で時間まではもしかしたらずっと待機する状況ということ、それでもいいですからといって、いずれ日にちが決まればすぐに皆さんにお知らせします。

(記 者)
 仮の話で恐縮なんですが、その来週中というのが防衛省側の返答として無理だっていう話になった場合は、引き続き2月上旬という形で求めていくのか、それとも仕切り直しにするのか。

(知 事)
 いずれ私の方も予算査定があるでしょう。もう色々な行事もありますので、防衛問題で重要な問題がたくさんあるとは思いますが、これも防衛省からすると1パーツかもしれないけれども、うちからすると重大問題ですよ。是非議会とのやりとりがありますので、(2月)議会の前には、これそんなこと言ってると、また遅くなりますので、我々は是非今月中に何とかということで強く言ってます。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
 その防衛省の交渉の内容ですけれども、そうすると何か手応えがあって来週中にはということでしょうか。

(知 事)
 はい。来週中には時間がとれるかもしれないと。

(記 者)
 防衛省の方から、確保できそうだという話が来てるということですか。

(知 事)
 はい。ただ、日時は非常に不明確だと。今日から国会が始まったのですが、国会日程が全部決まらないと。大分もめてますから。

(記 者)
 それから、この防衛大臣との面会については、去年の秋ぐらいからそういった県側の希望というのを伝えてきたかと思うのですけども、ここまでこう引っ張られてるということに対して、秋田県側が軽視されてるというか、そういった感情というのはありますか。

(知 事)
 大臣が大分海外の出張が多いですし、ただ、先ほど言ったとおり、防衛省としては一事案でしょうけれども、こちらの方としては重要事案ですので、そういう意味からすると、何となくもう少し慎重に大事に扱ってほしいなというふうに思ってます。

(記 者)
 ありがとうございます。

 


(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。
 その他あればお願いします。

(記 者)
 県の新年度の当初予算案についてですが、今もお話しがありました知事査定を控えて編成作業が大詰めを迎えているかと思いますが、現段階での予算の規模感と、あと重要事業、重点事業の見通しやお考えを教えていただけますか。

(知 事)
 財源的にも相当厳しい状況です。ですから、大分スクラップ・アンド・ビルド、従来から続けている事業についても、もう一度根本から見直して選択と集中ということで、やはり相当、例えば前から言ってるとおり産業振興、雇用、こういうものにある程度重点を置いて絞り込むと。
 また、公共事業の方も、県単の方は、必要なものはやりますけれども、これも全て借金になりますので、減少するという。大分、国の交付金事業も増えてますので、増えてというかありますので、全ての項目について、相当絞り込んでやるということでやってます。
 やはりあの規模感は小さくなるのかな。どうしても減りますから。県単のかさ上げ等は、ほかの県に比べると相当手厚いんです。ただ、その分成果が上がってるもの、これは成果のやっぱり上がってるものは、進めるということですが、成果が余り見えないものは、やはり相当これ慎重に扱うという、そういうふうになると思います。

(記 者)
 規模感のところで、その小さくならざるを得ないみたいな話、それは前年度の比較、まあ本年度の比較でということで、そういう理解でよろしいでしょうか。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 本年度の当初が5,740億円ぐらいかと思うんですが、これは下回るであろうと。

(知 事)
 はい。まだ少し、どのぐらいのレベルになるか、まだちょっと、まだ最終的に計数整理できてませんので。これからです。

(記 者)
 あと重点事業についてですが、新年の最初の会見でも、来年が事実上の3期目の最終年度ということで、幾つか喫緊の課題として事業名が挙げられていたかと思うのですが、これらについての予算での対応っていうのはいかがでしょうか。

(知 事)
 国の事業についても、産業振興の関係、あるいは企業誘致の関係でかなり成果が上がってますし、国の方の効果がいい事業で、国からの支援も、今、企業誘致関係、あるいは新規、新商品・新製品の開発、こういうもので相当高度なものの、そういうふうな方向性も受けてますので、そういう、将来的に発展するそういう部門の分野にある程度手厚くするという状況は、つくりたいなと思ってます。


(記 者)
 この前の会見で、サッカースタジアムについての言及もありました。その後に秋田市長が、八橋は難しいよというふうな発言をして、外旭川というものが一つの新しい候補地として名前に挙がったりとかそうした動きがありますが、サッカースタジアムの関係では、県の新年度の予算案の中で何か対応というのは考えられてますか。

(知 事)
 今のところ、秋田市が都市計画を新年度の1年間でつくりあげますので、またその中に入れ込むということで、そうなればまず秋田市の方の都市計画が決まらない限り、民有地なのか、市有地なのか、あの市場のあそこを使うとなると土地代がかかりませんから、そういうことがあって、県の方で今のところ来年度実施する事業は無いと思います。
 まず1年間、秋田市の方の来年度の動向を見て、場所が秋田市で、場所の選定は今度は秋田市に移りますので、秋田市でそれが決まって初めてど県もどういうふうなはまり方をするのかということになると思います。

(記 者)
 最後に1点だけ今の関連で、外旭川を一つの候補地とするという秋田市長の、候補地の一つになるという考え方についての知事としてのお考えはいかがですか。

(知 事)
 やはり都市計画、街づくりですので、秋田市の方でそういうことであれば、それはそれで県の方で別な候補地を探すということはないです。秋田市の方でやってもらうというだけです。

(記 者)
 繰り返しごめんなさい。外旭川の一つの候補地にするっていうことについての知事ご自身としての考えはありますか。

(知 事)
 どこやっても必ず、街づくりですので、ポンと田んぼの真ん中に一つつくれというよりも、あの周辺は、高速道路や、あるいは駅、あるいはインターチェンジもあるし、港からの道路もできますので、結構まちの近接してますので、また、卸売市場、あの活用もこう絡めると、まあそういうこともあるのかなと思います。

(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。よろしいですか。
 ありがとうございました。

 

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