●知事発表
  な し

●幹事社質問
 (1)イージス・アショアについて

●その他質問
 (1)政府主催の桜を見る会について
 (2)医療機関の再編・統合問題について
 (3)12月定例会における論点について
 


 (幹事社)
 幹事社のNHKです。よろしくお願いします。
 知事から発表事項は無いということですので、幹事者質問をさせていただきます
 イージス・アショアに関してですが、2点お伺いいたします。
 まず1点目ですけれども、先日、菅官房長官が会見の中で、再調査に関してゼロベースというのは、住宅地からの距離というものを要素として含むという発言ありましたけども、改めてこの発言どのように受け止められたかお願いいたします。

(知 事)
 従前からこの問題が一番ですが、新屋の場合、(住宅地に)近いということで、県民の反対運動も、イージスそのものについての反対というよりも住宅地に近いということで、そういう(反対の)動きもございまして、様々なルートで官邸にも、また、事務的なルートを通して防衛省にも、その旨、今の状況では県としても秋田市としても、新屋の場合は近すぎるのでないかと伝えてます。
 また、例えばできる限り海岸線の方に寄せても、あれは県有地を売却して、また道路を付け替えるというそういう想定です。今の状況で県民感情を踏まえると、とても県有地を売却するというような、そういう発議を県ができる状況ではございません。
 また、ちょうど都市計画の関係は秋田市ですので、道路の大幅な変更になりますと、秋田市の都市計画にも係ります。秋田市の方でもそういう都市計画の変更を簡単に認めるということはできません。
 また、県有地の処分は、県議会の議決案件ですので、それが今の状況で、今のメンバーの中で、たとえ自民党が多くなったとしても、これがすべて賛成するということは想定ができないわけです。
 ですから、もしあれを今の場所でやるとすると、今度は250メートルから300メーターぐらいしか離れないということで、地元の国会議員を通じて、こうした状況を防衛省、あるいは官邸の方に、なるべく伝えてもらうように私からもお願いして、そういうものは事前にかなり官房長官にも耳に入って、官房長官も多分地元のことですので、その後様々に調べたのではないかと思います。
実は、一番最初に行った時に、最初の段階で、多分上層部に新屋の演習場は住宅地に近いということを、多分話してないと思うんです。ですから、最初の福田政務官、あるいは副大臣が来た時も、意外と近いんだなということで、そういうふうな感触がありました。
 また、官房長官も地元を離れていますので、特に秋田市の方でありませんので、あそこら辺の事情はよくわからないと思います。ですから、もしグーグルアースの図面でもしっかり見せてやっていれば、当時、そういう色々な疑問が出てくるのでしょうけれども、最初の段階で上の方に、多分そういう情報は上がってなかったと思います。こういうものが次第に明らかになっていくことによって、やはり常識的にそういう考えに至ったということではないかと思います。

(幹事社)
 もう一点ですが、河野防衛大臣への申し入れに関してなんですが、これまでその中身の部分では、住宅地からの近さというものを重点的に伝えたいというお話がありましたけど、これについては今の官房長官もこのように発言された中で、改めて申し入れではどんなところを重点的におっしゃられたいと。

(知 事)
 いずれ今のゼロベース、これは完全ゼロベースということを、特にその中で新屋に対してゼロベースといっても住宅地から一定の距離、あるいは住宅密集地の近くは、これは理解を得ることは難しいのではないかと、これはこういうふうな伝え方をする予定ですが、ご承知のとおり国会が始まって大臣の方は、しょっちゅう海外へ行ってますので、私の方もやはり10月から11月にかけて、皇室関係の行事があって、また、お互いに議会の関係等もあって、なかなか日程調整が難しいということで、いずれこの後、大臣の時間が確実に取れるような状況下でお会いしたいということで申し入れております。

(幹事社)
 具体的に年内であるとか、あるいはその後、次の国会が始まる前とか、ありますでしょうか。

(知 事)
 今の状況では、年内は、私も来月20日まで議会がありますので、議会中はちょっと動けませんので、20日過ぎますと、防衛大臣の方も予算の関係で様々あるでしょうから、ちょっと今年中は無理かなと思います。
 ただ、1月に入って、特に少なくても2月議会の前には是非ということです。ただ、先般も大臣が会える可能性があるという返事もあったのですけれども、国会情勢の関係で、場合によっては時間が制限、あるいは政務官とか副大臣などの政務三役の誰でも良ければということで、これでは意味がありませんので、是非大臣と直接、一定の時間を取って欲しいということで、ですからなかなか、私と秋田市長の日程もございますし、この三者がきっちり、一定の確実な日程が取れる時にセットしたいということで、少し慌てずに幾つかの案をこれからも防衛省の方に投げかけて、是非しっかりお話をしたいと思います。
 ただ、住宅地に近いことについて問題意識は初めて今の大臣が持ってもらったと、これはやはり地元の国会議員の先生から相当情報が伝わっているということであろうと思います。

(幹事社)
 幹事社からは以上ですが、イージス・アショアに関連して各社さんいかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、その他の質問で各社さん自由にいかがでしょうか。


(記 者)
 今、国会では安倍首相主催の「桜を見る会」の招待者の基準であるとか、あとは公費負担のあり方をめぐって議論になっていますが、この問題について知事はどのような所見を持たれていますか。

(知 事)
 私も1回行ってるんです。3、4年に1回、招待が来ます。日程もそう取れませんので、園遊会とは違いますので行ってなかったのですけれども、たまたま3年前ですか、私の選挙が終わってすぐ全国知事会があって、その知事会があって状況視察その次の日にあって、招待があったと。ですから、知事会に行ったついでに初めて出た感じ、平成17年(平成29年4月の誤り)4月の中旬初めて出席いたしました。
 ただ、私自身は内容はよくわからないので、モーニングではないけれども、正装に近い、園遊会は何回か出てますので、園遊会に準ずるようなそういう服装で厳かに行ったら、何かガヤガヤして、食べる物も何も奪い合いという状況で、焼き鳥2本ぐらい食べたかなというぐらいで、非常に人数が多くガヤガヤ、相当騒がしいという状況で、特に要人とも会うような場面もなくて、すぐに帰ってきたという記憶がございます。
 いずれにしても私自身は桜を見る会ということで、園遊会のように厳かな、そういうふうに感じていたのとは、(実際に)行った感じとは全く違っていたということです。また、今に思えば、あの時に会った方の相当数は、おじいさん、おばあさんが多かったということです。一般の方を別にああだこうだというわけでないですけれども、団体さんで揃って参加されてるというニュアンスの方が多くて、ちょっと違和感を感じていたわけです。
 それが今回こういうことになって、そういうことからすると、人数の多さ、あるいは(選定の)基準、少なくとも、県ではこういうことはやっておりませんからわかりませんけれども、何か、県でも公式行事がある場合は、例えば文化章の表彰式での傍聴でも、一定のルールがあってやっていますので、今の桜を見る会そのものに、どのぐらいの意義があるのか、また、今のような形態であれば、やはり少し、単なる物見遊山ということで、あまり意味がないのではないかなというふうな感じもします。(桜を見る会に行ったのは、)平成29年、2017年です。

(記 者)
 知事が行かれた時は、招待状というのは、どちらから来たんですか。

(知 事)
 政府か?総務省か?分からないので、後で確認して。

(記 者)
 わかりました。国会では、やはりそうした首相の枠が多かったりとか、また、自民党の国会議員の皆さんにも招待枠というものが振り分けられたりとか、そういったあたりが例えば私物化とか、そういう批判の声も上がっていますが、その点については。

(知 事)
 私は、招待は、多分どこかで一元化して出てるのかなと思います。招待状を見てませんので、うん。多分総務省かどこかからかな。何年かに1回来ますから、あれは多分知事会でこう順番に回っているのかなという、園遊会なんかもそうなんです。

(記 者)
 知事自身がどこから招待を受けたかとかということはちょっと置いといて、今の国会でやはり首相の招待枠が大きいとか、あとは自民党の国会議員の皆さんに1人何組までとか、そういう招待枠が振り分けられたりとかそういったところがあって、その後援会関係者だとかがかなり集まってきたりとか、そういった現状が一定の批判をちょっと浴びているのかなと思うのですが、その点について知事はどう思われますか。

(知 事)
 やはり税金を使ってやりますので、色々な公職のある人、あるいは功績、基準がしっかりしていればいいでしょうけれども、何となく後援会活動の一環ということになれば、これは本末転倒だと思います。
まさか、そういうふうになってるとは思わなかったですね。ただ、先程言ったとおり、意外とその団体のおじいさん、おばあさん方が多かったということで、これどういう基準かなと、そういう疑問は当時持ったことは確かです。

(記 者)
 わかりました。
 すいません、あともう1点だけ、今後のあり方をめぐって、政府は来年のものは中止ということで、その後についてというのはまだ結論は出てないかなと思うんです。知事としてはどうするべきだというふうなお考えはありますか。

(知 事)
 私は、園遊会がちゃんとあって、あれはものすごい厳格に選ばれていますから、桜を観るに、例えばあそこを一般に開放して、そうすれば勝手に観れますから、別に美味くもない焼き鳥を、焼き鳥かたくて食えなかった、うん。
そういうものを用意してまでやるというよりも、例えば新宿御苑とか、ああいうところの桜を一般開放して、そっちの方がいいんじゃないかなと思います。 
 わざわざああいうふうに政治家が、ともすればほら、どんな基準を作っても、そこに完全な計数的な基準というのはないですから、そうしますと、どっかで選定にあれが出ますから、まさか、あの選定委員会を作って何千人も選定するということできませんので、別にあれは無くても、私は行って何も感激もしませんから、桜も終わってるんですね。ですから、やはり、別に税金を使ってまでやる必要はないのではないかなと思います。

(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。

(知 事)
 私に来たのは、全国知事会から枠で、多分全国知事会の方で何人か枠あると思うんです。これは、多分順番に公平に、1人に偏らずに、ですから3、4年に1回というのは、ちょうど枠ですから。

(記 者)
 わかりました。


(記 者)
 先程イージス・アショアの関係で、様々なルートで官邸の方にもお話をされたというようなことをおっしゃっていたと思うのですけれども、これは知事ご自身としていろいろな手段を使ってということでよろしいのであれば、いつ頃どういうような形でメッセージを届けたかというのを教えていただければと。

(知 事)
 様々な防衛族の国会議員の先生も覚えている人はいますから、そういう方にお会いする機会もあって、また、東京に行った際に色々なルートがありますので、これは昨年の秋頃からずっとそういう機会を捉えて、なるべく知ってる国会議員の方がいれば、ちょっとちょっとということで、こういうことで困っているという話を、そんな何十人とかではありませんけど、少なくても地元の国会議員の先生以外には数人の有力な国会議員には、この話をお願いしてました。

(記 者)
 そういった中で政府、官邸、防衛省のこの配置場所に対する感触って何か変化が生じてきているというような思われる部分はありますか。

(知 事)
 やはりまず、この年に2回官邸に行って、官房長官にもいってますけども、今回はしっかり完全に私の方から新屋については、これ厳しいですと、極めて厳しいと。これを、まず県としても非常にこれは困っていると、そういうことをいったら、大臣の方から逆に完全にゼロベースと。距離も十分考慮するという話があったものですから、今まではお話をして、まず中身について、はいということで、わかったということでしたが、初めてそういう具体的な発言が、官房長官からあったということは、当然官邸サイドでも動いているということだと思います。

(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。

 


(幹事社)
 その他、質問いかがでしょうか。

(記 者)
 ちょっと時間が経ってしまったのですが、厚生労働省から、再編統合の検討が必要な病院名が公表されたのですが、知事、当時の議会でも地方創生に逆行するというご発言があったのですが、改めてその受け止めと今後の再編統合の動きに関して、知事としてはどういうふうに見据えられていますでしょうか。

(知 事)
 人口減少、また、医療費の抑制から病院の経営もありますんで、今のまま全部の病院を、このまま維持するということは、医療関係者、あるいは自治体、住民の方も、あればいいけれども、逆にいえば赤字で突然なくなるというような、交通手段も良くなっていますので、医療機関の再編そのものは一般的に必要かなと思います。
 ただ、名指しについては非常に東京都も反発してます。東京都も23区以外は過疎ですから、これほど、知事会でも何かあれば首都圏と周辺の過疎県とで意外と対立が多いです。
これだけは、大都市圏、東京、大阪、名古屋、また、そのほかの知事も一斉に反発してます。すぐに地方六団体で協議して、国へ協議を申し込んで、医療関係の委員会の方で相当抗議をしながら、やはり地元の意見、あるいは地元主体でこれを、地元主体でやるということはそう簡単にはいきませんから、なかなかまどろっこしいということはあるけれども、これ、強制的にやっては絶対的におかしなことになりますので、これはやはり地元の様々な関係者が一定程度集まって、合意形成の上で一定の方向性を出すということは、今やっていますから、今の段階でああいう公表をされて、その後、何も反応されないということは、やはりあれを公表したことで反発が国会からも出ていますので、公表した内容を強行することはないと思います。強行する手段も、権限も、そう簡単にないんです。
 あと、民間病院とどのように棲み分けするかということもありますので、公表した内容のように、病院が今すぐなくなるということはないということで、地域の方も安心して欲しいですし、また、逆にいえば我々も関係者が真剣にこの後10年、20年先を見据えて、一番良い形をセットするということが必要だと思います。

(記 者)
 関連して、今、各医療圏域で県内で調整会議をやられていると思うのですが、進捗状況に関してはどのように受け止められていますか。

(知 事)
 今すぐに病院の統廃合というよりも、すべての病院に同じような科を置くということは、なかなか無理です。高度医療になればなるほど、何人かのチームで処置しますから。そのバランス、あるいは周辺との時間距離、あるいは搬送体制、こういうものを踏まえて、まずは病院連携が必要です。
 8ブロックの二次医療圏は全部そのままというよりも、これは8ブロックに医療圏があったとしても、二次医療は、高度な医療は3ブロックで何とかするとか、そういうことまで検討されてますので、相当具体的にいってますが、ただ、これも、そうはいってもこれを進めるということはお金もかかります。ですから、ここら辺が非常に弱いところで、厚生労働省の一定の支援があって、ベッドの再編や医療機器の導入ができますので、厚生労働省に対しては、知事会を通じて、自分たちもしっかり責任を持ってやるので、バックアップしてくれということはいってます。


(記 者)
 そのほか、あと1問ということですが、いかがでしょうか。

(記 者)
 イージス・アショアの話に戻ってしまうのですけれども、知事、住宅地からの距離が考慮された場合、新屋というのはちょっと難しいのではないかという所感を述べたことがあるのですけれども、県内のほかの候補地が選ばれる可能性についてどのようにご覧になっているのかということと、もしそのほかの候補地の名前が出てきた場合、県としてどのような対応をとられる予定なのかということをお聞かせください。

(知 事)
 ほかのところについて詳しく知見がございませんので、いいのか悪いのかということは言えませんけれども、いずれそういうところが県内に出てきた場合には、これも一定の評価を県と地元でやるということは必要です。ただ、新屋のように、例えば(周辺に)ものすごく何百軒も(住宅が)ある所と、ほとんど1軒2軒しかない所は違いますから、そういうときに防衛省がどういうふうに考えるか。
 また、民有地を場合によっては購入しながら、一定の距離を出すことはできますので、新屋は民有地を買うということはできませんから、ですからそれは場合によって色々なことがありますので、今のところ予断をもってああだこうだという材料は持ってません。


(幹事社)
 それではよろしいでしょうか。

(記 者)
 再びすいません、明日から12月県議会が始まりますが、どういうあたりが議論の焦点になると知事としてはお考えでしょうか。

(知 事)
 一般的には、イージスの問題はあるようだけれども、これは議会の方に出されている陳情、請願の方。あとは、地方創生の次期総合戦略もありますので、そういう目標の数値などの方が県政にかなり大きな影響与えますので、地方創生に関連するような、あるいは産業振興、こうした方が重要な問題かなと思います。あと若干、スポーツ施設、サッカー場とかあるのかなと思います。

(記 者)
 サッカー場に関しては、今の候補地について、年内に一定の議論の結論を出されると、知事、前に発言されたかと思うのですが、その点について今のお考え方は。

(知 事)
 秋田市の方で、この場所が良いのか悪いのかということについて、今盛んに議論しています。これ、議会とも協議が必要ですので、また、秋田市の場合、ここが駄目だとすると全体の都市計画の問題が出てきますので、市長に聞いたら年内の議会中には完全な結論はまだ出ないだろうと。
 ただ、いずれ年度を越えることはないと。2月頃までは何とか秋田市の方の態度をはっきりさせたいということで、私の方からも確かに秋田市も議会がありますので、議会を無視して勝手に言えませんから、市の議会も年末までありますので、市の方でしっかり悔いのないような議論をして、駄目であれば都市計画上、どのような扱いになるとかという、そこまでやってもらうと、県の判断で都市計画を変えらせませんので、市の方の都市計画も踏まえて考慮するようにお願いしてます。

(記 者)
 わかりました。ありがとうございました。

(幹事社)
 では、よろしいでしょうか。では、ありがとうございました。

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