●知事発表
 (1)第22回北海道・北東北知事サミットの本県開催について

●幹事社質問
 (1)イージス・アショアについて 


 (幹事社)
 9月幹事社、河北新報の鈴木です。よろしくお願いします。
 知事から発表があるとのことなので、よろしくお願いします。

(知 事)
 まず最初に、いよいよ今週末の7日・8日の両日、「天皇陛下御即位記念第39回全国豊かな海づくり大会あきた大会」が本県で開催されます。
 水産業に携わる方々を中心に、全国から多くの関係者がご来県なさるほか、(陛下にとっては)御即位後初めての海づくり大会への御臨席ということもあって、例年以上に注目される大会になるのではないかと思っております。
 こうした機会に、ハタハタやしょっつる、飯寿司などといった本県の特色ある水産物や加工品、漁村で育まれてきた食文化など、秋田の魅力を全国に発信してまいりたいと考えております。
 また、来県されます皆様に秋田らしさを満喫していただけるよう、県民の皆さんをはじめ関係団体の皆さんとともに、最大限のおもてなしの心で臨みたいと思っております。
 皆さんにも、よろしくご協力を賜りたいと存じます。

 県からの発表でございます。
 ちょっと先の事ですが、9月議会があって、知事会見が少しの間ありませんので、北海道・北東北の4道県の知事が一堂に会し、共通する課題等について意見交換を行うことによって、相互の連携や交流の促進を図るため、毎年各道県が持ち回りで開催してございます「北海道・北東北知事サミット」を、この10月9日、水曜日に本県で開かれます。
 本県での開催は、平成26年度に横手市で開いて以来6回目でございます。
 今回は、「多文化共生社会の実現に向けて」をテーマに、外国人の受け入れ環境整備のほか、北海道・北東北の住環境等の優位性の情報発信や外国人材の定着支援などについて、秋田市を会場に意見交換を行う予定としております。
 また、意見交換に先立ち、「道の駅おが」なまはげの里オガーレやなまはげ館、男鹿真山伝承館などを視察していただくことになっております。
詳細については、総合政策課にお聞き願いたいと思います。
私から以上です。

(幹事社)
 この件に関して質問がある社は、いらっしゃいますでしょうか。
 それでは、幹事社質問の方に移らせていただきます。
 先週末に地上イージスに関して、防衛省側から県に説明がありました。知事はご不在でしたけれども、改めて今の受け止めと今後の方針などがあれば、お話お伺いします。

(知 事)
 少しこの問題について、最初から少しおさらいをしながら、皆さんに、報道機関としての、我々の力が及ばない点についても、皆さんがそういうところについて、ある程度そういう能力を持っておられると思いますので、少し最初からお話したいと思います。
 まず今回の調査でありますが、私どもについては、要するに(調査に)ミスがあったと。あれを正確に測るということですが、ただ、これがそんなに意味があるのかどうか。
 もともとこの問題については、最初から色々な面が小出しにされております。一番最初からずっと辿ってみますと、途中で最初に全く説明がなかったことが後で出てきたり、また、我々が何回も国に対し、防衛省に対して求めていることについ ては、全く回答がないという状況もございます。
 あくまでも私の推測ですが、今までの状況で考察しますと、多分そういうことでないかなと思います。まず、イージス・アショアを当初導入する際に防衛省では、これは最初からまず予期していない、稲田さん(当時の防衛大臣)の時に一定の考察はしてますが、全く突然出てきた話だと。
 そういう中で、当然財務省に予算要求するとなれば(配備)場所を特定しなければならない。ただ、場所の特定に当たっては、本当にある程度の詳細な検討が行われたかどうかということについては非常に疑問があります。
というのは、最初に福田政務官がおいでになって、その後に大臣、副大臣、がおいでになってます。いずれの方もあの周辺が住宅地に近いということは、初めて知ったというような感触です。要するに、そういう状況を政治マターについて全く下から(上に報告・説明がなされないまま)、単にあそこに演習場があるということで単純に決めたのではないかと。
 確かに陸上自衛隊の新屋演習場、日本海側に面した所は2つしかないんです。たまたま。
 普通政治マターの皆さん方が演習場というと、ほとんど富士の裾野の超広大な、あそこを国会議員が視察してますので、あのイメージがあったのではないかと思います。
ですから、演習場だから広いだろうと。例えば岩手なんかも岩手山麓、あそこも非常に広いです。ところが、ここは実弾が打てないです。ということは実弾、鳥獣の銃さえも打てないということは大変狭いんです。ですから、そういうことを全く上に上げないで、あそこを決めたと。上の方は、当然そういう所は広いだろうと。ただ、その後、実際に政務官や副大臣、大臣が、(実際に現場を)見て、最初の政務官の時は、あんなに近い所にあるとびっくりしたような話です。ですから、最初にまず、非常に本来はこういうものは、国防上の大変重要な問題です。しっかりそういうところは精査をしながら決めるというのが本当は普通であろう思います。 
 ただ、残念ながらそういうような状況で決まったと。今になって、これを防衛省の内局は、これを覆すということはできないというその自分たちが言い出したものですから、この点について非常にそういう意味で私どもは不信感を持っているということです。
ですから秋田県と山口県、あの地図では、そこに配備すると全部こういうふうにカバーできる。あれ、素人が見ると、あそこまで届くと思う。でも、北海道の一番北、あれは、あそこは何だっけ、北海道の先っこ。

(渡辺広報監)
 宗谷岬。

(知 事)
 宗谷岬まで届く、あっちに飛ばすことはないんです。あっちに飛ばすことないですから。あれは非常に曖昧な円なんです。
 また、最初はレーダーの照射は日本海側のみということであったけれども、途中から後ろの方に、四面にと。これも、私の感覚では、実は、あの内局の説明した方が、そう思ってるんです。ところがある時に私が、たまたま小耳にしたの。私がレーダーは当然一般の、イージス艦と違って日本海側に二面だろうと。そしたら確かに事務官は、そうですと。ところが後ろの方から、多分制服組でしょう。「違う」、「こうこう、違う」という。その時に事務官は、びっくりした、「えっ?」という表情をなされた。
 ですから、全く、そういう内部の意思疎通、あるいは正確な情報によって我々に物事を伝えていないと。ですから、それが今度は仰角10度、あれも何の根拠か全く分からない。本来ならば、先になぜ仰角が10度なのか、その基準、あるいは許容範囲、10度から13度までとか、例えば、一般にものを決めるときは、こういう状況の範囲であればいいと。あれいきなり10度は、多分新屋が10度だから、それに合わせたふうにしか感じられない。
 あとは、あのように近い場合、どのように住民の安全を守るか。あれが安全を守るといったら、多分今の説明では、対空機関砲探索、あれは航空機の対抗なんです。要するに小型ミサイルが打ち込まれても、これは対抗できないです。
 また、ああいうものを、今の1平方キロに置くとするとどのように置くのか、あの1平方キロというのは、例のアセット全部を最低限置ける範囲なんです。そういうことからいっても、非常に論理的にも物理的にも不明瞭だと。しかも、全くその状況について説明がないと。 
 再三再四、これを防衛省にぶつけても全く(回答が)ないと。そういうことで私どもは、、やり方が非常に秋田ありきということではないのかと(思ってしまう)。非常にそういう意味で、最初の多分決定時点で、非常に雑な決定をしたということが、今に及んでいると思います。
 また、今に及ベば、地元で反対運動というものがあれば、他県でそう簡単にオーケーするということはないと思う。そういう意味で、例えば今回、山形県、岩手県(青森県の言い間違い)は予備的調査だと。あれは、青森県、山形県を秋田県と同じベースで調査するとなると、あっちの方でまで騒ぎが起きるということを想定で話されたのかなと。
 本来、私は防衛力増強論者だけれども、非常に本当の意味で、あのイージスを置くとすると、やはり、日本の中の例えば東京、大阪、ああいう所を全国を一律完全に平等に守るということはできないです。重点的に守る、それについて、そういう場所に置くべきだと。ただ、それを全く無視して置くということは、万が一東京に打たれたときに、どういうふうに対応できるかと。東京に打たれたときに対応が難しい可能性があると。
 また、これはあくまでも推測ですが、仰角10度ということは、場合によって陸側に打つ可能性があるのかと。そうしますと、ブースターはどのように落ちるのかと。確かに、海側に打ったら、海に落ちます。ただ、例えば一般的に2発打つんです。まずは朝鮮半島から飛んできたと。あっちに打つ。こう飛んでくる。こういうふうに飛んできます。これを、横の方からこう打ちます。最終的に、こう(直線的)はいきませんから、こういうふうに回り込んで正対します。もう一発、撃ち落としができなかったときに、もう一回チャンスということで、こういうふうに(回り込む軌道)打つ可能性がある。このように打つと、一旦東京というか、内陸部に、海でもって、新潟の方に打って、迂回させるという。
 そうしますと、陸の方にブースターが落ちる可能性があると。あれが、一旦海の方に打って、これをぐるっと、こういうことがSM-3ブロック2Aができるかどうか、これは甚だ疑問です。普通、ミサイルにそんな時間かかるんですよ。何秒を争いますから。そういう意味からすると、今度は、あの仰角10度、あれにこだわるということは、場合によっては内陸部に打つという。内陸部はすぐ住宅ですよ。これにブースター、これをコントロールして、あの1平方キロの中に誘導して落ちるということは、空力上、ほとんどないと思います。ハワイで実験した時に、こう(垂直下方には)落ちないんです。ブースターというのは、一端垂直に上げると。ここで少し角度があって、海の方に打って落とすと。1段目は、ブースター、こう出て。こう飛んでいくんです。慣性モーメントが出ていますから、これがブースターだとすると、こう飛ぶんです。こう(垂直下方には)は落ちない。こう飛びますから、これは、少しの距離があるんです。
 ですから、もし内陸部に打ったら、完全に、あの基地から出てしまうんです。これは憶測かもしれませんが、ただ、10度に、そんなにこだわるということは、場合によってそういうこともあり得ると。それが絶対ないという保証をしてくれない限り、私どもの方はやはりこれは非常に無理があるだろうと。
 そういうことで、総体的には今のところ、この問題について、これからどのように対応をするのか、市とも一緒になって対応を考えております。
 ただ、問題は、最近の北朝鮮情勢、非常にまた厳しいと。他県はどこの県も受けるところがないと。最終的には私ども自治体に拒否する権限がないと。最近の防衛大臣の、非常に強行な発言からすると、何となく我々が拒否してもやってしまうぞというふうに感じられると。そのときにどうするか。笑い話ですが、昔のように、私の首を差し出したら、やめるとなれば、私いつでも首出せますよ。でも、それで済まないですから、非常にそういう意味で悩ましいというと、悩ましいし、また、当然そういう疑問はしっかり解消されない限り、我々としては、これについては非常に否定的に考えざるを得ないという、今のところそういうことです。

(幹事社)
 この件に関しまして、各社、質問がある各社はありますでしょうか。

(記 者)

 イージスについてですけれども、山形県と青森県は予備的な位置付けということでしたけれども、ゼロベースという知事がおっしゃった全部同じ目線で調べて欲しいということと、ちょっと相違があったのではないかと思うのですが、そういった面ではどうでしたか。

(知 事)
 ですから、ゼロベースと言っておいて、そういう言い方するということは、最終的に色々なことがあっても秋田に決めますよという防衛大臣の意思でもあろうと思う。ですから、これはゼロベースではないですよ。

(記 者)
 ゼロベースでないという認識でありながら、一部報道で知事が、このままでは協議に応じられないということをおっしゃってましたけれども、それはそういう認識で合っているのでしょうか。

(知 事)
 最初から新屋ありきで、ゼロベースでないですから、これでもう最後にやはり新屋でしたと。これでは、話にならないでしょ。ですから当然、6か月ぐらいかかるというから、その前にどういうアクションを起こすのか。
残念ながら国の今までの色々な政策を見てますと、そう簡単にこれを覆すということは難しいと思います。
 ただ、我々として、どこまで抵抗できるかと。しかし、いくら抵抗してもどうにもならないという場合もあり得ます。ただ、それをどのように対応するかというのは、非常に難しいです。まさに、その最初の決め方、これからして、まさにあなた方報道機関が、ある意味で、そういうところをしっかり掘り下げるということも逆に私の方からお願いしたいんですよ。

(記 者)
 最後ですけれども、これから、この間、審議官が知事がいらっしゃらない時に県庁にいらっしゃって、それからこの6カ月半かけて、これから公示して調査を始めるということですけれども、それまでの間というお話があったと思うのですけれど、それまでの間にそういう方針ではなくて、結果が出たら全部ゼロベースからやるべきだという申し入れなどは、これからやっていくつもりはあるんでしょうか。

(知 事)
 いずれ全然ゼロベースでないですから、それは何らかの意思表示は、今、秋田市の穂積市長とも打ち合わせをしていますので、一定の時期に。ただ、これから、それを簡単にあの方々が受けるかどうか、そこも非常に強行になってます。一番なのは、選挙期間中、ゼロベースといっておいて、やはり秋田県だと。大臣が。 
 これは、我々からすると挑戦ですよ。もう、力でねじ伏せようとする、そういうふうに我々感じざるを得ないと。
ただ、我々自身に完全な拒否権がないわけですから、これをどのようにするかというのは、我々も一緒になって最大限努力しますが、やはりどこの県も、これ嫌なんですよ。そうしますと、やはり、この一番先に手をつけたところに、例えば秋田県がだめで、そうすると山口県もだめ。そうすると、そういうことができるかどうか。ただ、今までの最初の決め方からすると、非常に今回、雑ぱくな決め方をしたのが、これが今に、この問題がこういうふうにこじれたと思ってます。

(記 者)
 すいません、最後ですけれども、先程我々に拒否権がないような感じが最近はするということでしたけれども、防衛省の方は当初から住民の理解というものが配備の前提としてずっと言ってきたことだと思うのですけれども、これ、最近の情勢からいうと、そういう何か住民の不安とか理解というのが前提条件になっているっていうのは、知事はお考えになりますか。

(知 事)
 口では、言うこと言うでしょうけれども、実際の行動は、そうでないでしょ。そうなれば我々も、それに非常に、不愉快というか、その言葉の、住民、地元の理解といっておいて理解が全然ない状況で、やはり秋田だと。これは、やはり非常に我々としては、怒りを禁じ得ないです。

(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。

(記 者)
 知事、青森県、山形県、ほかの県は受けるような状況にないという知事自身のお考えをおっしゃっていますけれども、そういうことであれば、名指しをされている秋田県として、新屋以外のどこかを提案するとか、そういったようなことというのは考えていらっしゃるのでしょうか。

(知 事)
 幾つか、あの中でもあるんです。あの今の候補地。逆にいえば、そういうところで、本当に人家から遠い、非常にそういうとこであって、地域があって、それである程度住民の密集地から離れていれば、これはもう一回、地元の市町村も含めて検討の余地はありますが、どうも、それがどうかなと。そこは(再調査結果が)出てみないと、そこら辺があり得るのかどうか。ただ、専門的な要素ですから、我々から、ここのこの場所がいいでしょうとは言えないですよ。選定の基準が分かりませんから。

(記 者)
 そういった選定の基準が出てくれば、その基準にこちら側で当てはめて、こういう土地はどうですかみたいなことというのもあり得ると。

(知 事)
 状況によってでしょう。ただ、今の段階では、要するに民有地、あるいはできるだけ国有地であっても予算をかけたくないというのが、みえみえなんです。ですから、はたして、そういうところを出してくるかどうか。いずれあの新屋が、陸上自衛隊の基地すぐですから、そういうことで、山口も陸上自衛隊の駐屯地がありますから、この関係で選んだと思うんです。
 そこら辺、どのように出してくるか。いずれただ、やはりゼロベースということは、県内も、県内のほかのところも含めてゼロベースですから、そこら辺が非常に、他県の国会議員もいますので、そこら辺のある程度斟酌しているのかなと思います。

(幹事社)
 ほかに。

(記 者)
 先程知事がイージスの範囲、東日本に配備するイージス・アショアの範囲として、北海道の北端は狙うことがないから入れなくていいということをおっしゃいましたけれども、それはつまり北海道の北端、東端は、イージスの防護範囲に入れる必要がないということでしょうか。

(知 事)
 こういうこと。あそこにイージスが、SM-3を打つことはないです。あれに打ったら、あと届いてますから。ですから、イージスは、前方展開なんです。前方展開。一番いいのは、あれこう見ると、防御範囲という、何となくあれ、あそこが射程の範囲のような感覚で、そのように見えるんです。でないと、ハワイへの範囲をここでやるとちょうど軌道上です。ですから、あの円は、もっと中に入ってもいいんですよ。射程上であそこに届くような錯覚なんだ、あれ。射程上は、もっと前なんです。

(記 者)
 それはもちろん射程上は後ろになりますけれども、事前に察知した、早く察知した場合には、前の角度で迎撃することはできるのではないですか。

(知 事)
 それ専門的な話だけれども、要は、あの図面の書き方、あれが何を意味してるか分からないでしょ。あれ一般の方が見ると、あれが射程の範囲に見えるんですよ。射程の範囲は、ずっと前にあってもいい。ですから、逆にいえば、あれを守るためには、一番いいのは、能登半島にあったら一番いいんですよ。これは旭川も、北海道も、一番、ちょうど新潟、あれ、近くになればなるほど、最終段階ですから、撃ち落としにくいんです。
 ですから、確かに秋田県にあれば、あれはいけます。ただ、あの図面の書き方自身が何となく、あれで全部守れるというふうに錯覚できるんです。そこら辺の説明が全くないんです。ただ、ちょうど、逆にいえば東京辺りを狙えば一番、あれ非常に、最も撃ち落としにくい場所になってしまうのではないか。

(記 者)
 もう一つお伺いしますけれども、先程実際にミサイルが撃ち込まれ、飛んできた場合に、迎撃してブースターが落ちるという話をされましたけれども、それはその日本の領土内に照準を合わせたミサイルが飛んでくるという前提でお話になっていると思うのですが、日本の領土に照準を合わせたミサイルが飛んでくるというのは、どういう事態を考えておられるのでしょうか。

(知 事)
 SM-3ブロック2Aのブースターです。これが海に落ちる場合はいいですけれど、これが人家の上に落ちるということは、米軍も、そんなことはやってないですよ。ブースターは、イージスのブースターです。ですから、あれはせいぜい3キロか4キロ内に落ちます。ですから、あれが海の方に撃った場合はいいけれども、陸に撃ったら、陸上に落ちるでしょ。

(記 者)
 いえ、そうではなくて、イージスが稼働するという事態を、どういう状態だというふうに認識されてお話になってるんでしょう。

(知 事)
 当然、戦時ですよ。戦時。ただ、アメリカ軍は、例えば、軍用飛行場の滑走路からね900メーターある、人家まで。これが最低基準。そういう基準があるんです。でも、ミサイル基地には、あるかもしれないけれども、私は今まで見付けることはできないけれども、ミサイル基地には、やはりないんです。ところが、これは少なくともね3、400メートルの所に、住家があるということは、米軍も考えてもいないと思うんだ。ですから、ポーランド、ああいうところはやはり相当広いでしょ。あれは後ろに撃つことはないんですよ。これは横ですから。1発目をこう(直線軌道)で、2発目をこう(迂回軌道)撃つんです。そうすると、陸にかかる可能性があるんだ。
 ただ、いくら、米軍でも、戦時でも、最大限国民を守る、国民の生命を守るため、これは米軍は相当それはしっかりしてるんです。例えば戦争だから、自国の方の兵器で自国民に少しぐらい犠牲が出たっていいだろうとは、これはないでしょ。


(幹事社)
 すいません、時間の関係もあるので、次で最後の質問になりますが。

(知 事)
 是非、ヨーイドンの決定の経緯、これはねマスコミさん方、探るべきですよ。

(記 者)
 先程の発言で、知事、東京とか大阪とかそういった都市の名前を出して、重点的に守るところに置くべきだと。東京を撃たれたときに対応難しい可能性があるというふうな形でお話されたと思うのですが、防衛省が秋田県が適地だと、そして日本の国土を守る上では秋田県が適地だといってるのですけれども、知事のお話だと、秋田がその適地なのかということについて疑問を持たれているというふうに、こうニュアンスとして感じたのですが。

(知 事)
 稲田防衛大臣の時には、場所違うんです。2基おいても。これやはり、均等に、全部をしっかり守るということは、これ4基、5基。2基で守ると、これはやはり、重点的に一番効率がいいところに置くというのは、これは普通の戦略です。ところが、突然に、稲田防衛大臣の時のをガラッと変わってるんです。ですから、これは、陸上自衛隊の装備にするということで陸自の場所を、あの駐屯地を選んだのではないか。

(記 者)
 すいません、繰り返しになってしまうかもしれないですけど、イージス・アショアを2基置くとすると、秋田県は適地だというふうに知事はお考えですか。

(知 事)
 要するに、適地のその基準です。場所があるから、自分の土地があるから適地ということか、本当に色々な地域のね危険性、自国、地域の危険性を最小限にしながら効率よく撃ち落とせるという場所があるかどうかという。
それで、あの方々は、なるべく安くやろうと。ですから、例えば民有地はそう買えないだろうと。国有地も、用途変更、非常に煩わしいと、そういう発想が若干あるんですよ。でも、これが本当の日本を守るということは、まだ5、6年先のことです。
 本当の意味の一番のそういうことを考えてやるとすると、はたして秋田県が、住家から近いという点においても適地といえるかどうか。決して、秋田県がだめだという意味ではないけれど、本当に全ての面から秋田しかないとなれば、これはこれである程度納得するけれども、それにしても、地元の安全策が、全く出てこない。これは、国民保護法で守ります。これだけでは、どうするんですか。ここが非常に乱暴です。

(記 者)
 すいません、最後の質問にします。知事は、どういう場所が、どういう基準の場所がイージス・アショアを置く適地だと思いますか。

(知 事)
 少なくても半径でいえば、2キロから3キロぐらいは、ほとんど人家がない場所。核弾頭は、別だよ。一般弾頭であっても、この破片は飛びませんから。ポーランドのような、ああいうところは大体3キロぐらいでしょ。日本であるかないか別にして、必ずしも海岸部でなくてもいいんです。海岸部が前提でなくても、ブースターを海に落とすという。ただ、山口県は、あれ陸に落ちるでしょ。あの700メートルの範囲というのも疑問があるんですよ。

(記 者)
 ありがとうございました。

(幹事社)
 時間なので、ありがとうございました。

このページに関するお問い合わせ

総務部 広報広聴課
TEL:018-860-1076
FAX:018-860-1072
E-mail:joukai@pref.akita.lg.jp