●知事発表
  なし

●幹事社質問
 (1)参議院議員選挙の結果の受け止めについて 

●その他質問
 (1)イージス・アショアについて
 (2)日韓関係悪化による本県への影響について
 (3)県庁舎前で行われた選挙演説への職員参加について


 (幹事社)
 7月幹事社のABS秋田放送です。よろしくお願いします。
 本日、県からの発表事項は無いということですので、早速、幹事社質問に移らせていただきます。
 今月21日に投開票が行われました参議院議員選挙の結果の受け止めについて、知事の所感をお聞かせください。

(知 事)
 はい。前評判があって、その後いろいろな若干の流れの変化もあったようですが、最終的には公示前のマスコミ報道、あるいは、ある意味で選挙通の予想にほぼ、それに沿ったというふうな感じで受け止めています。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 この点に関しまして、質問のある社は、挙手の上、質問お願いします。

(知 事)
 もうちょっと詳しく?

(幹事社)
 そうですね、もう少しよろしいでしょうか。

(知 事)
 はい。私自身も選挙を何回もやってますし、色々な選挙を見てます。今回の選挙で1区、2区、3区とも、N国党は別にして、静さんと中泉君の票の比率、そう違いはないんです。あれをどう見るか。やはり私自身が色々な方とお会いして、あるいは色々な所でのお話を聞きますと、一つはやはり静さん、女性、しかも私も何回も会っていますが、非常に感じのいい、うん、女性の政治家というか、候補者には色々なタイプがおりますが、あの方は割りと感じがいい、非常に優しい感じがします。ですから女性の票は相当流れているでしょう。
 一方で、中泉君の方は、現役ですけれども知名度は、秋田市ではあるでしょうけれども、例えば県南に行きますと、やはり、これは今までも参議院の選挙二期目というのは非常に鬼門で、なかなか全県一区の選挙ですので、参議院議員の場合、名前はあっちこっち出るということないし、個別に後援会も無いというのが普通ですので、そういう意味からすると知名度不足。それとやはり底辺には、特に1区を中心にイージスの問題、これが一方、寺田さんの方が女性の優しい感じで、一方でイージスの問題というのは、男女共同参画というけれども、例えばイージスは男性社会の象徴みたいな、非常に男っぽいそういうイメージで、色々なマイナスの要素が広まっておりますので、そういう点が複合的に働いて、結局は全県的になかなか支持が広まらなかったと。
 逆に私もいつも見て、自民党の選挙で、あの後の方ね、中央から大物いっぱい入るとね、ああいう時は反感買うんです。私も自民党の党員でもないし、公認を受けたこともないけれども、私の選挙はいつも一切応援は呼ばないと。応援を呼びますと、反感買うんですよ。やはりあそこら辺は、自民党の選挙のやはり仕方の一つの、ああいう場合についてどうなのかなという、これは自民党のことでしょうけれども。
そういうことで総括すると、やはり女性票の行方と、底辺に1区を中心にイージスの問題があって、自民党の方は守りの選挙で、寺田さんの方は攻めの選挙というふうな状況の結果かなと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 では、質問のある社は、この点に関して挙手の上、質問をお願いいたします。

(記 者)
 知事、選挙前に中泉さんを応援することを明言されていたと思うのですが、応援した中泉さんが負けてしまったということについては、どのように受け止めていらっしゃいますか。

(知 事)
 自分で応援した方が負けるということは残念ですけれども、ただ、やはり相当選挙の戦術、あるいは仕方、日常活動、そういうものも反映してますので、残念だけれども、あれはそういう結果ということで、素直に受け止めるということが必要かなと思います。

(幹事社)
 質問のある方は、挙手の上、お願いします。

(記 者)
 野党の陣営、寺田さんの陣営の方は、選挙戦の段階から今回の選挙はイージスの事実上の住民投票だというような趣旨の発言を繰り返していました。その中で実際に寺田さんが勝たれたわけですけれども、その点については知事はどのようにとらえられてらっしゃいますか。

(知 事)
 秋田市の結果を見ますと、やはり従来から相当減らしてます。同じ相手と選挙をやったことがないですから比べる数字はありませんけれども、やはり秋田市の西部の方は、これ大分その影響があったと思います。
ただ、全県的に見た場合、私は、それも一部にありますけれども、やはり女性の、何ですか、最近ではほら、なかなか秋田で女性の候補者がないという中で非常に感じのいい静さんが表面に出てくると。
 一方で、今、イージスを含めて年金の2千万問題とか、色々な面で若干その自民党のバックグラウンド、そこに対する反発もやはり出てきてますので、そういう点は複合的に左右した結果かなと思います。

(記 者)
 それに関連してですけれども、知事は選挙前の段階から重ねて今のこのイージスに関しては、白紙だというような考えを述べられていたかと思いますけれども、この今回の選挙の結果を受けて、知事の考えに、お変わり等はありましたでしょうか。

(知 事)
 もともと白紙ということは、「新屋ありき」という状況でおいでになっても、これはうちはもう協議に応じませんということを言ってますから、これはもう全く同じです。

(幹事社)
 それでは、その他の質問でも結構です。

(記 者)
 弊社が参院選にあわせて県内有権者を対象に世論調査を行いまして、その結果、イージス・アショアについて「反対」「どちらかといえば反対」が60.7%、「賛成」「どちらかといえば賛成」が28%、反対の方が賛成を大きく上回った結果が出ておりますけれども、この結果についてどのように受け止めていらっしゃいますか。

(知 事)
 あまりいうとしかられるけれども、やはり選挙中の防衛大臣の発言、あれも非常に刺激的、何回か発言して、防衛大臣が発言の中で、非常に我々も反発を覚える、住民にお会いしてもいいという話があったのに、私と秋田市長に(謝罪に)行ったから、後は会わないとか、やはり色々なことがあっても秋田が適地に変わらない、変わりはないという、そういう非常に挑戦的なあの発言があって、そういうこともあって、だんだんそのイージスに対する反発、これは選挙中に増えていったと思う。
 その結果がこういう世論調査の結果につながったのかなと思われます。

(記 者)
 反対が賛成の2倍超になったことについて、重く受け止めるべきだと思うんですけれども、この今回の選挙の結果とあわせて、国の方にこうした(世論)調査の結果ですとか、選挙の結果というのを突き付けて、何か考えを変えるように迫っていくというようなことというのはございますか。

(知 事)
 ただ、それが全てで、国防上の問題というのは、大体その反対というのは多くなりますが、それが全てで国に対するということはあまり考えてません。ただ、私自身も選挙中に色々な時間もあって、ある程度色々な分析を、さらに重ねた結果ですが、やはりこの次にどのような調査をするのか、新聞報道でしかわかりませんが、根本的にイージスそのものに反対する人と、やはり新屋の地域、前から私が言ってるとおり、住宅地にあれだけ近い所で、どのような安全対策をとるかという、ここは非常にわかりにくいと。
 また、明確な、そういう方針が出ていないということで、そこについては県民のそういう意味というのは真っ当な意見だというふうに思います。ですから、そこら辺は私と同じ意見ですので、そういう点は、これから防衛省と協議があるとすれば、やはりそこら辺を県や市の中心の意見になるのかなというふうに思います。

(記 者)
 私と同じ意見というのは、反対というのが、新屋への配備が反対というのがご自身と同じ意見だということですか。

(知 事)
 行政機関は、まず国と色々な協議をやっている最中、協議が終わるまでは反対、賛成は、私は言わないタイプです。
 ただ、許容するかしないか、その結果、どこまでも押し込んでくるとすると、これは反対と言わざるを得ない。
 ですから、まずは、議論の上で、これをいかにあそこが非常に設置が、そんな適地ではないということを防衛省に説得するということがまずあって、その後で強行するとなると、これはやはり、イエスかノーかになる。ですから、まだその段階ではないかなと。
 いずれ、専門的な調査をして、調査そのものが、あれどう、何を調査するんだか。私どもの観点と、あの調査の観点は、ずれてるんだな。  
我々は、山の角度が、間違っていたのは、あれは遺憾だけれども、あの問題だけで、ああだこうだ言ってるわけではないんですよ。先程言ったとおり、住民の安全対策については一回も説明を受けてないんです。
あの調査の結果が、精密に測って、10度とか、11度とか、そんな正確であっても、それとこれは全く違いますから、あの調査は何のためにする調査かという、そこが全くずれてるんです。
 ですから、そこでどういうことを考えてるのかなという、そこら辺を我々は伝えてありますけど、あの角度が問題であるのでないという、そもそも、色々なことをやるときに、物理的に普通は最低の基準、あるいは許容できる基準を作るんです。あの10度という角度は、何から出てきてるのか、そこが説明ないでしょ。我々としては、そういう基本的な基準、これがないものだから判断のしようがないけれども、この基準をしっかり示してもらわないと、いいか悪いかは、それは非常に疑問なんです。次の段階は、あのときにミスを発見してああなったけれども、私はあのミスも遺憾だけれども、もともとの仰角とか、ああいうものが何の基本か、それが非常に疑問なんです。  
 それから、私もMIL、アメリカ軍の色々な安全基準、あれを見ても、確かミサイルの項はなかったけれども、例えば軍用機、軍用飛行場は、滑走路の端から900m、これが安全保安基準。あそこで250m、ミサイル、あれは、人家との安全距離じゃないんです。
 あれは、装備の間の安保距離、ですから、あれをあたかも人家との、そういうふうにすると、もし真ん中にあったら250mぐらいになっちゃう場合あるんだな。
そういう基準が全くあちらから出てこないから、それをこの後は質すつもりであったけれども、今のようになっちゃったから、ですから白紙に戻しますと。この後来たときには、これはやはりある程度の、反対という言葉をするかどうかは別にして、許容できるかできないかという場合は我々はやはり、そういう言葉を使わざるを得なくなるのかなというふうに思います。

(記 者)
 防衛省は、その再調査に関して、外部の専門業者に委託して調査をするということで、その調査が数箇月ぐらいかかるということが見込まれているようですけれども、まずこの数箇月かかるということと、今おっしゃっている話を聞く限り、この外部に委託して調査をするということが、あまり意味のないものだと思っていらっしゃるということでよろしいですか。

(知 事)
 うん。だって、基準が、あれが10度が正確かどうかって、その調査をしても、何で10度なのかと。どういう基準で10度でなければできないのかという、これがあって初めて、この10度が出てくるでしょ。
穿った見方をすると、たまたまあそこが10度だから、あれにあわせて10度以上はだめだと、そうなると、これ本末転倒でしょ。
 私は前から、なかなかその米軍のMILを見てもなかなかわからないけれども、何かのそういう、米軍の場合、ロケットの発射装置、あるいはレーダー、あの保安距離はあるけれども、そもそもミサイル基地を人家と近い所に置くということは、考えてないんだ。それと、イージス・アショアは、もともと船舶用。陸上用でないですから、ですからその基準は、多分何百メートル以内に人家があるということは、米軍の方では想定してないと思うんだよ。そういうところでどのような説明を防衛省がするのか、それがまだないでしょ。
 山の角度を測っても、これは意味がないのではないかな。ただ、ほかの地域、例えば造成すれば出てくるとか、あるいは道路がなくても、造ることによって別の使える用地があるのかという、そういう調査があれば、それはそれで一定の判断になるのでしょうけれども、それを全部総合した場合にどのように判断するかという。
だって、調査する前に(岩屋防衛)大臣が、やはり適地だということはないでしょ、そんなこと言われたら、こっちは反発しますよ。あれは、調査をしてみてから、もう一回考えるという、調査をするって言っておいて、やはり新屋が適地だと、これではおかしいでしょ。だからますます、これは我々としては、態度が堅くなっちゃうんですよ。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかに質問のある社は、挙手の上、お願いいたします。

(記 者)
 全然関係ない話ですけれども、日韓関係が悪化している中で、秋田県との交流関係に何か影響はありますでしょうか。

(知 事)
 今のところ、まだ統計を取っておりませんが、やはりインバウンド、これはやはり仙台経由ですから、仙台、あるいは青森、これは減ってくると思います。少しそういう傾向が出ているのかなと思います。
 あと、コンテナの部分は、やはり貿易が減れば、秋田港のコンテナに、やはり少し影響が出てきます。その2つでしょう、大きな影響は。
 あと、学校交流とか、姉妹交流、これはやはり少し今、あちらの方がああいう状況ですので、逆に言えば学生の交流なんか、保護者がむしろストップをかけているという、ですから、いずれ秋田の場合、大韓航空は飛んでおりませんので、今すぐに目に見えたその影響があるのかどうかは別にして、じわじわとこれは広がってくるのかなと思います。
 また、半導体関係、ああいうところの企業もありますので、そういうところには、少しずつ影響が出てくるのかなという感じがします。

(記 者)
 交流事業に関しては、安全面を考えて秋田県の方からキャンセルというか、こちらからそういう申し出をするという考えはありますか。

(知 事)
 民間の交流に、我々行政がああだこうだというのは、これ、政府があれだけれども、民間交流まで全部あまりこうやっちゃうと、これはやはり両国の、国民も含めて完全な対立というのは、これはあまりいいことでないから、そこまでは制限というのはないけれども、もし、日本人の子供が行って、何かそういうことがありそうだとすると、それはやはりそういうふうな措置をとらざるを得ないけれども、何とかそういう日本人に対する危害、そういうものが生じないように願っています。

(記 者)
 ありがとうございます。
 あと、もう一点違う話題ですけれども、8月2日に、3年前に秋田市の小学4年生が殺害された件に関する民事裁判がありますが、県としての立場を改めて教えていただけますか。

(知 事)
 色々な見方がありますので、裁判になってますので、弁護士にお任せしていますので、詳細なことについては、差し控えさせていただきます。

(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。


(記 者)
 選挙戦の話に戻るのですが、知事は選挙戦が始まる前から応援に駆けつけて、野党共闘をかなり批判的に論じられたと思うのですけれども、今回当選された寺田さんは野党統一候補ということで、改めて寺田さんもこれから秋田県民のために働かれると思いますし、秋田県にとっても国とのパイプ役として非常に重要な存在だと思うのですが、知事として今後どのような関係構築をされていくお考えでしょうか。

(知 事)
 やはり要望事項、これ全て議員の先生にいきます。ただ、やはり予算要望、具体的な要望、これはやはり与党ですから、それを重視です。だから、今のところ色々な要望は、お伝えしますが、まだパイプになるかならないか、どこの党になるか。野党でも、ある程度パイプがあるところあるから。立憲民主党の枝野さんなんか、同窓だから、そういう、個人的に、プライベートで、パイプがあるところはある程度こう行き、何もないところは、なかなか難しい。

(記 者)
 じゃあ知事としては、立憲に入って欲しいっていう。

(知 事)
 まあ、あまり、私がこれ言ったら・・・。

(記 者)
 関連してですが、寺田さん今回、イージスの配備は反対を鮮明にされて当選されました。全て寺田さんがイージス反対票で勝ったということではないとは思うのですけれども、その上で、少し気になったのが前回の県議会で自民会派と野党会派から意見書がそれぞれ出て、自民会派はゼロベースからということで、野党会派は配備の撤回ということを訴えて意見書を出されました。
 その上で、自民会派の方が結局通ったんですけれども、あの後、知事が中身にそんな違いはないんだということをおっしゃっておりました。知事として、知事も議論白紙だと前々から、マイナスベースからのスタートだとおっしゃっていますが、寺田さんと今の知事の方向性といいますかベクトルは、一緒だという考えでよろしいんでしょうか。

(知 事)
 いや、全くこうでは(同じ方向では)ないですよ。こう(全く違う方向)ではないけれどもね、このぐらい(若干違う方向)かな。
手法です、手法。要するに、政治レベル、国会の政治レベルでは賛成反対、ただ、行政は、賛成反対の前に、一旦協議を尽くして、その結果で賛成反対するかどうか。それとも強行するなら、やはり反対になるという、賛成反対のどっちか、この段取りがやはり政治の場と行政の執行機関の場は違うんですよ。
 ですから、私の方は、反対といえばいいでしょうけれども、その前に議論を尽くさずに賛成反対というのは、行き先がわかってても、結果がわかってても、防衛省の信頼関係は別にしても、国全体との信頼関係の中でやってますから、それは一定の協議が、その結果どうするかという、多分自民党や公明党は、党であの予算を賛成していますから、国会で。これを地方機関がモロに反対賛成というのは言いかねると思うんだよな。だから、そこと行政の我々、ちょっと違うんです。

(記 者)
 最後に、党として予算に賛成している自民と公明があるんですけれども、その上で知事としてはまだ配備の可否については言う時期ではないという段階だと思うんですけれども、その中で選挙戦で政権与党を全面的に支援するということに対して、かなり野党などからも批判があると思うのですが、それについて今後の県議会の中での知事の立ち位置といいますか、バランスはどのように考えられていますか。

(知 事)
 あまり考えてない。そんなに違わない。

(記 者)
 その違わないというのはどういう理由で。

(知 事)
 そんなおかしくならない。

(記 者)
 それは全く影響はないということでいいですか。

(知 事)
 ないでしょうな。うん。ないよ。

(幹事社)
 これで最後の質問にさせていただきます。

(記 者)
 選挙期間中に県庁前の正面玄関の前の敷地内で特定の候補者の応援演説があった際に、知事をはじめとする県職員の方々がそこで参集してお話を聞いて、頑張ろうというコールに対して必勝コール、皆さんでなさった。
このことの記事、私たち報じたんですけれども、年間の私どもの記事、インターネット経由で見られた記事の2番目に今なっていまして、1番目がちなみに防衛省の調査報告書の問題なんですけれども、非常に様々な批判の声がインターネット上で散見されるんですが、そういった厳しい目があの場面には注がれているということについては、どういうふうにお受け止めになりますか。

(知 事)
 一つ、休み時間を超過して、あれは私言ったとおり、あれはやはり帰るか、あるいは、その前に休みを取る、これはやはり休み時間のあれを守るという、あれは、批判されるべき。
 ただ、憲法上、公務員の政治活動は自由、原則自由なんです。これ、みんなが意外と間違っているの。制限ない。地方公務員法上は、禁止事項は、公職選挙法上の地位利用、あとは制限。制限には罰則ない。しかも、制限ということは、より政治活動を抑制する方にならないように、なるべくその抑え込みは少なくすべきだというのが憲法の、だから条項には違反してないんだよ。
 ただ、そうはいいながらも、もう少し(詳しく)書けばいいの。比例区で農水省の土地改良、今、うちの方で土地改良の予算の要求、要望が一番多いんです。あの方を、特に、あそこに出たのは農水関係の職員が多かったと思う。あそこに奥さんが来たけれども、顔見知りだし、ある程度、自分たちのそういう予算を多く取りたいという気持ちもあって自主的に(応援演説に)出たという。
 ですから、そのことに批判があったとしても、あれがあまり農林部全体がその集団的に、組織的に、そうなれば問題だけれども、ほとんどあれ個人的に、私も、あれが来るまで誰が来るかわからなかった。音がしたから出たんです。ですから、 色々な意見もあるけれども、確かになるべく、誤解される動きは、これは気をつけなければならないけれども、原則は表現は自由ですから、そこはあんまりこれ責めると、逆に言えば別の条例で組合活動で、そっちの方を縛る、そういう条例を作ってるとこあるんです、大阪のように。
 逆に、横浜はそれを許容するような条例なんです。ですから、あの見方によって色々あると思うけれども、確かに勤務時間に食い込んだのは、あれはあまりよくない。ただ、個人的な表現まで全部押え込むということは、なかなかこれ憲法上の問題と、そこら辺の整合性をどうとるか、程度の問題でしょう。

(記 者)
 公務員に対しては、全体の奉仕者という期待も一方ではあると思うんです。公務員の方、個々人の政治的な態度の表明についてどうこういってるつもりは全くなくてですね、公示日にも同じ党の方の演説がお昼休みにありまして、同じように必勝コールをされていて、知事を先頭にああやって数十人単位の職員の方々が一斉に頑張ろう、必勝を期して頑張ろうというのにエイエイオーをやるというのは、それは私は公務員に対する政治的な中立性、全体の期待、つまり秋田県庁の公務員の方々は、全体として特定の人たちを応援するんですかというふうに見られてしまう、そこが問題ではないかといってるんですけれども。

(知 事)
 問題視する人もいるでしょう。あとは、考え方だ。うん。

(記 者)
 例えば、中央省庁で財務省とか外務省とか同じようなことがあったときには、どういうふうに受け止められますか。

(知 事)
 あれは、国家公務員法と地方公務員法は違うんですよ。

(記 者)
 ここでは法律云々の話ではなくて、公務員に対する世間の期待という意味で申し上げているんですけれども、別に秋田県庁の職員の方は・・・

(知 事)
 過度に、過度に組織的に、あれが、明日来るから、お前ら出ろと。あるいは全体に、上から指示すると。これはだめですよ。自発的に出るものについて、少なくとも、それを抑制するということはできない。
 ただ、やはり程度の問題ですから、そこは、あまりそういうふうに見られることは、これは好ましくないですから、そこら辺の注意は、やはりこれから少し、注意喚起というか、そこはする必要があるかなと思います。

(記 者)
 別に演説を聞くことが悪いとは私申し上げているつもりは全くなくてですね、頑張ろう、必勝を期して頑張ろうというものに、みんなでエイエイオーというのは、これはやはりちょっと集団としての秋田県庁の職員のふるまいとしてどうかと、そこを申し上げております。

(知 事)
 それ個人的な問題と集団とか、なかなか難しい。あと、あなたの考えは、それはそれで正しいけれども、正しいことはいっぱいあるんですよ。だから、どういうふうにとらえるか、さっき言った、あまりにも統率とれて、全体を統括して、これはやはり避けるべきです。
 ですから、個人個人のそういうことは、どういうふうに抑えるかとなると、これはまた難しい問題なんだな、うん。

(記 者)
 わかりました。ただ、エイエイオーに関しては、県庁内からも少なからず、どんなものだろう、よくないのではないかという声を個人的に聞いているということは申し上げておきます。

(知 事)
 色々な考えがあるでしょ。人間の考えは、千人いれば千人違うんだから。

(記 者)
 ありがとうございます。

(知 事)
 私はいくら悪くやあやあ言われてもいいけれども。

(幹事社)
 では、この後、知事、公務がありますので、ここで会見終了とさせていただきます。

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