●知事発表
  なし

●幹事社質問
 (1)参議院議員通常選挙の争点等について 


 (幹事社)
 それでは知事会見を始めさせていただきます。
 7月幹事社の秋田魁です。よろしくお願いします。
 本日、知事からの発表事項はないということで、早速幹事社からの質問です。
 まず、4日に参議院選挙が公示されました。知事として、今回の選挙について何が争点になるというふうにお考えでしょうか。

(知 事)
 幾つかあると思います。まず、これは全国共通の問題として、やはり年金の2千万円という生々しい数字が、あの2千万円の数字の持つ意味がどうかは別にして、何となく、2千万円を貯めておかなければならない、老後、非常に苦しくなるというような、そのように捉えかねない発言、あるいはそういう資料が公表されたということで、これはやはりお年寄りに関しては、特に年金をしっかり支払っている方については、国民年金と厚生年金は違うけれども、何となく年金全体の問題として不安感というか、そう簡単に2千万円を貯めておけといってもそう簡単にはできませんから、そういうこともあろうかと思います。
 また、TPPの関係で少し、TPPそのものはよかったんですけれども、この後、アメリカとの関係で何となく農業分野について、かなり押し込まれるのではないかという論調、あるいは動きもありますので、農業が盛んなところではそういうふうな感じに捉えている方もいるのではないかと思います。
 また、秋田市を中心にやはりイージス・アショアの問題、これは当然、かなり私も不満ですし、岩屋防衛大臣が謝罪に来てから、こちら側は白紙でということを言ってますが、やはり秋田が適地だという発言があったりして、そこら辺で非常に、新屋地区のみならず、やはり秋田一区を中心に、相当、そういう反発があるのではないかなと思います。
 あとは政策的な問題としてではなくて、参議院の二期目というのは、みんな鬼門なんです。参議院というのは、全県一区です。そういうことで、知事も全県一区だけれども、知事の場合はしょっちゅうニュースにも出るし、仕事は県内で色々な所に行って、県民の皆さんと会って意見を聞くのが仕事ですので、顔が見えると。
 参議院の場合は、全県一区ですので、なかなか顔が見えないという、そのほかに衆議院の場合は、しょっちゅう自分の選挙区で色々な会をやっていますが、やはり参議院は全県的に非常にきめ細かく集会はできません。
 土曜日に大仙・仙北でちょっと言われたのですけれども、何と選挙のあった6年前から1回も見たことないとか、そういう話が聞こえますので、やはりそういう点で、参議院議員というのは、候補者と身近な関係というんですか、候補者についての印象が残らないという、そういうことで新人も現役も、どちらも同じような認知度というふうになっていますので、そういう点はあるのかなと思います。そこら辺ですね。

(幹事社)
 関連で、土曜日、大仙市で中泉さんの選挙カーに乗られたということだと思うんですけれども、知事ご自身が過去の国政選挙で、そこまで1人の候補を応援したということはあったのしょうか。

(知 事)
 前回の衆議院議員選挙は、金田さんと富樫さんに2日か3日ずつ乗ったんです。今回、たまたま土曜日空いてましたので。これからは、時間的に公務が入っていますので、ほとんど無理かなと思います。

(幹事社)
 各社さん、関連で何か質問があればどうぞ。

(記 者)
 争点ではないですけれども、、参院選も含めて、これまでの統一地方選もそうですし、前回の衆院選もそうですけれど、投票率が下降の傾向があると思います。これについて、どう受け止めているのかということと、今度の参院選に向けて県民に対してよびかけることがあればよろしくお願いします。

(知 事)
 投票率が下がるというのは、政治に興味がないということよりも、要するにかつての昭和の時代、特に県や市町村、あるいは国、こういうところの財政に対する弾性値といいますか、要するに全体の民間の活力が少ないときには、やはり行政がたいへん効くんです。ですから今、公共事業も一定のその効果測定をしますと、昔のように大きな事業そのものは建設、あるいは建築、資材、周辺産業には非常に一定の恩恵ありますが、それがその経済規模の中で相当占めるということになってるんです。
 ですから、やはり民間の、例えば中央企業の大手、社員の人は、要するに会社の方がでかいと。
例えばトヨタ自動車は、日本の政府よりも大きい、そういうイメージですので、あと、国際的に展開してますので、そういうところで、意外ともう企業文化になって、簡単に行政に対して依頼するというところが、特に都市部になればなるほど少ないという、多分農村部になればやはり農業なんか、まさにかなり政治行政  で動きますので、そういうところはやはり高いという。
 ですから、秋田県で、県や国の行政施策と、全く別の世界もいっぱいあるということで、それが(投票率が低い理由の)中心ではないかな。だから大企業に行っている人ほどよく言われるんです。大企業の社員は県庁って何してるのって、県庁って何するところかわからないんです。そういうことが一つあるのではないかなと思います。
あとは、やはり55年体制、あれまでは、非常に体制の選択ですね。ですが、今は、別に与野党が変わっても、根本的な社会構造が変わるということはないですから、そこら辺。
 あと、私、前にも言ったんですけれど、中選挙区のときは、同じ自民党でも、同じ社民党でも、同じ党内で競うんです。ですから、相当熱が入るんです。やはり保守系でも、二つ、三つに分かれますので、色々な運動も激しいし、また、同じ保守系でも、同じ自民党でも選択肢があるんです。そうしますと、今、参議院はちょっと違うけれども、最近は選択肢がそうないという、また、衆議院も参議院も、全く同じパターンだと思う。
 参議院と衆議院はもともと性格が違うけれども、何となく衆議院の延長線上だと。ですから、そうなれば、何というか選択肢が非常に少ないということから、あまり投票に行かないという層も出てくるのかなと思います。

(記 者)
 投票率の下がる分析だったのですけれども、県民にとってみると意思表示の機会だと思うんですけれども、これに対しては、投票に向けた呼びかけというものはございますでしょうか。

(知 事) :
 当然、投票しないということは、意思表示がないということです。ですから、(選挙結果が)どのように転んでも、自分の意思表示がないことは、文句が言えないということです。
 ですから、やはり政治や行政に物言うためには、やはり投票に行って自分の意思をやっておかない限り、ああだこうだ言っても、あんたは白紙委任だろうとなりますからね、そこはやはり、それがあまり広がれば、逆に言えば選挙の意味がないと思います。10%、20%、30%、こうした投票率では意味がないですよ。
 やはり最低でも、50%でも低いんだけれども、やはり大学の単位でもないけれども、CかD、60%、70%、このぐらいはいって、ほんとはいくべきなんです。海外のオーストラリアのように、行かなければ罰金とか、課せば90数%になりますけれど、そこまでいかなくとも、やはり都市部が、そういうふうになってるんだなと思います。
 それから、最近、過疎によって農村部にも投票所が少なくなったと。昔は、すぐ、近くにあったと。これがやはりお年寄りが、投票所が遠いと、足がないものですから、やはりそういうことで、期日前投票はあるけれども行きにくいという話も幾つか出てます。

(記 者)
 知事が土曜日に中泉さんの方に応援に行かれて、なかなか参議院議員というのは顔が見えにくいという話があったと思うんですが、中泉さんについて6年前から顔を一度も見たことがないと言われたのは、知事が県民の方から直接聞かれたのかという確認と、あともう一つ、新人も現役も同じような認知度という中で、21日の投票日まで、今後どういう戦いがこれから予想されるか、各社、序盤情勢で接戦だということが出てますけれども、展望のようなものがあったら教えてください。

(知 事)
 選挙以来初めてというのはよく言われます。例えば現職の中泉君も、あっちこっちの集会には行ってるけれども、やはり自分の主催の集会ないんですよ。ですから、県会議員とか国会議員の集会に行って話すという、そうすればその支持者には会ってますけれども、逆に言えば、そこの支持者以外には会わないということになります。これ、知事は、得意なんですね。知事は二期目が強いという。黙ってても、別に支持者でなくても、色々な集会に行けば色々な人がいますから、色々話す機会はあるという。
 あと、選挙は、やはりとにかく、走り回って、若いうちは、私はもうそんなことできませんけれども、知名度もあるし、やはり走り回って顔を売ると。
 それから、やはり周辺の応援団、この動きがあるか、ちゃんとあるかどうか、これが参議院の場合、後援会がないと同じなんです。ですから、衆議院の先生方、あるいは県会議員の先生方の後援会を使うという、これ、どちらも同じです。
 ただ、やはり自前の組織がないというのは、参議院でいつも、やはり二期目が非常に危ない。前の石井さんの場合、これやはり、石井さんの知名度は大きいんですよ。地方行っても、やはりプロ野球の大スターです。ですから結構石井さんのことは、人が寄ってくるんですね。変な話、私と石井さんには人が来ます、いっぱい。候補者素通りで。これ困るんですよ。候補者を素通りで、私と石井さんには来るんだよ。これ、やはり顔わかってるからですよ。
 ですから、両候補とも、最後まで必死に、あとは訴えるという、あとは自分の応援団を、いかに応援団に動いてもらうかって、これが勝ち負けのやはり一つの大きな要素かなというふうに思います。

(記 者)
  中泉さんと一緒に回られて、大仙・仙北地域でイージス・アショアについては、知事に直接何か県民の方からお声というのがあったものでしょうか。

(知 事)
 その話は1回も聞かないね。主に農村部ですから、やはり農業の振興と、人口減少、あるいはよく言われるのが交通体系、これは結構高齢化が進んでますので、やはりああいうところに行けば行くほど、農業地帯へ行けば過疎ですから、やはり県の本来的な課題、この問題は非常に強く出ます。

(記 者)
 もう一問よろしいでしょうか。中泉さんの応援をされるということですけれども、中泉さんから佐竹知事に対しては、イージス・アショアについては何か気にしていたりとか、直接お話はありますか。

(知 事)
 前にも言ったとおり、ゼロベース、あるいはマイナスと言ってます。ですから、4日の日は、あそこで聞いたと思います。秋田市の新屋だけを候補地ということで再調査で来ても、これは協議には応じないということを防衛省にも伝えてます。
 要するに新屋も候補地であってもいいけれども、新屋以外は全部駄目だという、これでは、新屋が仮に色々な基準からして、ある程度上の方であっても、ほかの所も色々な課題があっても解決策があれば、そういうことも含めて、やはり最初の段階ということで、新屋だけに絞って再調査したからこれでいいですかというのは、これでは、別にあの山の角度を専門家に測って貰ってももどうでもいいんです。
 あれをもう一回計算し直して、別に専門家が測って、ものすごい、少数点何桁まで正確に出してとか、そんなことを言ってるわけではないんです。ですから、そもそも論も含めて、そこは私も言ってますし、政府の方はそういってませんけれど、自民党の昨日の加藤総務会長なんかはそんなイメージで話してますよ。当然私が発言してますので、私がそうでなければ駄目だと言ってますから、まさか、選挙の最中に、いやいや知事の言うことは違うとは言わないでしょう。

(記 者)
 先週、村岡敏英さんが中泉候補の支援を表明しましたけれども、これについてはどう受け止めていらっしゃるものでしょうか。

(知 事)
 個人的には言えないけれども、そもそも歴史観からいって、あの方は保守本流なんです。もともと、おやじさんも、保守本流で、また、梶山静六さんなんかと非常に仲が良くて。ですから、村岡家は、政治の流れはそのまま、全く保守本流ですから、これはやはり野党共闘ということで、そこら辺は本人も、そっちの方に乗るというのは、やはりあまりにも、由利本荘の支持者は、ほとんど自民党員ですから。
 あと、私がここで言うのはなんだけれども、村岡家と寺田家は2回戦っているんです。かつて。知事選挙と衆議院選挙で。やはり、人情として、2回戦って、その同士が、3回目でそっちを応援するという心境にはならないんじゃないか。ただ、もし寺田さんの家族でなければわからなかったと思う。そんなことも、彼は言わないけれども、やはり心の中であるでしょう。

(幹事社)
 それでは、関連以外の質問も含めて何かありましたらどうぞ。

(知 事)
 選挙が終わらなければわからないな。

(幹事社)
 ないようでしたらここで終わります。ありがとうございました。

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