~春よこい~「手這坂の地域・景観再生は続く」

平成21年9月から行われた手這坂等での様々な取組を紹介します。
春には菜の花と桃の花が咲き乱れ、また民家の再生が行われます。

マップが完成しました。下記のダウンロードから見ることができます。

※より詳細な内容は、手這坂活用研究会事務局の嶋津さんまで!
電話 0185-76-2111

平成22年3月の活動

3月6~7日には、恒例の「ふゆまつり」のミニかまくらづくりが行われました。7日には、ボランティアのご協力もあり、2000個を越えるミニかまくらが完成しました。また、13日には菅江真澄研究会の田口昌樹会長による講演会に加え、県立大の荒樋豊教授による「手這坂の景観形成について」のご教授をいただきました。

景観に係る講演会

  • 平成22年3月13日(土)
  • 峰栄館にて

写真:講習会の様子 [55KB]

 

「真澄が見た江戸時代後期の農村」講師 田口昌樹氏
当時の状況が今につながっている部分もあり、参加者から驚嘆の声が響いていた。また、様々な質問が飛び交い、熱心な議論が繰り広げられた。

手這坂の育ての親で、日本型グリーンツーリズムの提唱者でもある故・山崎光博氏(県立農短教授)が手這坂に寄せた想いなどを、親友である県立大教授・荒樋豊氏が語る。また、今後の手這坂のあり方にも提言をいただき、次へのステップとなった。

手這坂ふゆまつり

  • 平成22年3月7日(日)
写真:手這坂ふゆまつりの様子1写真:手這坂ふゆまつりの様子2

当日(7日)は、秋田市、能代市、地元等からかけつけてくれたボランティアにより2200個近いミニかまくらが完成しました。

午後4時過ぎに、ミニかまくらへ順次灯火され、刻一刻と幻想的な景観へと変化していきました。

写真:手這坂ふゆまつりの様子3
灯火を終えほっと一息!
活用研究会とボランティアのみなさん

手這坂

写真:手這坂の様子1

景観モデル地域とは、景観ふるさとづくりに意欲のある地区や集落での取組を集中的に支援するために選定した地域です。地域での取組を行う団体を公募し、今年度は、4団体の中から手這坂集落をモデル地域に選定しています。取組団体は、「手這坂活用研究会」です。

写真:手這坂の様子2

手這坂集落とは、江戸時代の紀行家・菅江真澄が文化4年(1807)にこの地を訪れて、その風景が中国の武陵「桃源」のようだと記録していたことから、今日でも「桃源郷」として知られています。平成12年に無人の集落となりましたが、築百数十年を経た4軒の茅葺き民家と周囲の田畑、樹木が醸し出す景観は、まさしく秋田の原風景として親しまれています。

写真:手這坂の様子3

手這坂活用研究会(会長 大高孝雄氏)は、この集落の修復を図りながら、茅葺き民家等の活用を研究することを目的に、平成13年に設立されました。これまでに、茅葺き屋根や家屋の修理に加え、桃の植樹、周辺の草刈り、イベントなどを行ってきています。

写真:手這坂の様子4写真:手這坂の様子5

しかし、課題や問題はまだまだ解決していません。

写真:手這坂の様子6
茅葺き屋根に草が生えてきた
写真:手這坂の様子7
周辺の土地が利用されていない
写真:手這坂の様子8
家屋の外壁も痛みが激しい

再生に向けた取組内容(予定)

  1. 景観マップ・看板作成(集落、各戸等の説明)
  2. 景観計画づくり(大学生等の多様な主体の参画)
  3. 講演会(江戸時代の農村景観について)
  4. ワークショップ(景観保全の体験)
  5. 景観整備(桃の植樹、草刈り、水路整備他)

 

具体的な活動

  • 平成21年9月21日(祝)晴れ
  • 午前9時~午後4時

田んぼの草刈り、菜の花の種蒔き、庭木の伐採等

シルバーウィーク中でもあり、近所の方や、東京から実家に帰省していた方々が、ボランティアとして活動に参加していました。

写真:活動の様子1
無人の集落で、子供たちのはしゃぐ声が作業に彩りを添えていました。
写真:活動の様子2
雑草を刈り取った後、それらを除去し、トラクターでの田おこしが行われました。
写真:活動の様子3写真:活動の様子4
雑木や蔓がきれいに取り払われ家屋間の見通しが良くなりました。
写真:活動の様子5
さっそく菜の花の種が蒔かれました。この種は、地元産のもので環境や生態系にも配慮しています。
写真:活動の様子6
活動前は田んぼが雑草だらけ
写真:活動の様子7
活動後は、きれいになりました。

茅葺きワークショップ

  • 平成21年10月18日(日)
  • 曇り時々雨
  • 午前9時~午後4時

茅屋根の傷みの激しい部分の補修(茅のふき替え)を行いました。講師には、秋田市在住の茅葺き職人・風間崇氏を招き、実技指導を受けました。時折、雨による中断もありましたが、最も痛みの激しい部分は、無事修復することができました。

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茅葺き民家の修復

  • 平成21年10月25日(日)
    午前9時~午後4時
  • 天気 晴れ

前回(10月18日)に引き続き、茅屋根の傷みの激しい所の補修を行いました。多忙の中、日程の都合を付けて風間崇氏(茅葺き職人)が再度修復を実施。しかも、自前の茅を持参するという心遣い!
茅葺きに興味を持っていると言う青森県からのボランティア4名も加わり、作業は予想以上の進み具合でした。
また、研究会女性部による、手作り昼食のふるまいなどもあり、参加者は晴天の中でここちよい汗と笑顔に包まれていました。

写真:活動の様子16写真:活動の様子17写真:活動の様子18写真:活動の様子19写真:活動の様子20写真:活動の様子21写真:活動の様子22写真:活動の様子23

  • 11月1日(日)
  • 晴れ

活用研究会のメンバーに加え、羽後町の茅葺き職人とそのお弟子さん、弘前市等からのボランティアの方々などたくさんの協力により、茅葺き、茅刈り、桃の植樹などが行われました。

写真:活動の様子24写真:活動の様子25写真:活動の様子26

  • 11月15日(日)
  • 雨時々曇り

小雨の中、桃の植樹を行いました。昼食時は、囲炉裏を囲んでの団欒。松橋さんの手作りのプルーンジャムが大好評!

写真:活動の様子27写真:活動の様子28写真:活動の様子29

ルーテル学院大学のみなさん

  • 11月22日(日)
  • 晴れ

東京三鷹市にある、ルーテル学院大学の社会福祉学科の学生等による桃の植樹と茅刈りが行われました。来春に向けて、たくさんの茅がストックされました。また昼食時、囲炉裏では炭火によるハタハタの串焼きが造られた他、タケノコ、煮物、ハム、ガッコなどなど、全て地元食材のご馳走がふるまわれました!学生達も大感激(^_^)

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古民家の活用

  • 12月13日(日)
  • 晴れ

午前中は、茅刈りを行ない、午後からは茅葺きの民家を活用したイベントを行った。音楽関係者を呼んでのミニコンサート。古民家で聞くフォルクローレは、どこか懐かしい雰囲気を醸し出し、来訪者もたいへんな盛り上がりでした。

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