●知事発表
  な し

●幹事社質問
 (1)イージス・アショアの配備について 

●その他質問
 (1)知事3期目1年を振り返っての成果と課題について
 (2)「第3期ふるさと秋田元気創造プラン」を進めるにあたって
 (3)能代市長選の結果を踏まえた今後の県と能代市との連携について
 (4)市町村との協働政策について
 (5)大分県で発生した土砂災害を踏まえての県の対応について


 (幹事社)
 4月幹事社の北羽新報社と申します。
 今日は、県からの発表事項はないということなので、幹事社の方から、前回4月2日の会見以降、一部紙面報道の方で防衛省から県に、事務レベルで連絡があったとか、防衛省が近く秋田市に説明するという報道が一部ありましたけれども、そちらに対しての対応というのはどのように受け止めていらっしゃいますか。

(知 事)
 いや、全くございません。

(幹事社)
 ありませんか。

(知 事)
 はい。音沙汰もない。

(幹事社)
 音沙汰もないと。今後、県としての防衛省側に対して、何かアクションとかは、どのようにお考えでしょうか。

(知 事)
 いや、別に私の方から誘致する立場でもないし、いずれ私の方からアクションを起こすつもりはございません。

(幹事社)
 はい。ほかに各社さん、このイージス・アショアに関しては何かありますか。

(記 者)
 一部報道に対して、今、「全くない」、「音沙汰もない」ということでしたけれども、それはどういうふうな確認を庁内でされましたでしょうか。

(知 事)
 いや、事務方に話をしたけれども、全くそういう話は無かったと。
 ただ、一部マスコミの方の取材で、例えば来るとすればこういうふうな形で来るのではないのかなという想定の話をしたのを、想定ではなく受けとられたというふうに当人は感じているようです。
 ですから、言葉の行き違いですので、特に私の方から補足することもないし、その記者の方の捉え方もあるでしょうけれど、特に別に問題にするつもりもございません。
 いずれ、この種のことには、県民の皆さんも非常に不安もありますし、逆に私どもの方でコソコソ隠して、隠してというか、内々に物事を進めることによって、逆に疑心暗鬼を県民の方に抱かせますので、私の考えとしては、相手がどういうふうに、いつ来るかわかりませんけれども、相手の方がどういう意向かどうかは別にして、そういう話があれば、私はつまびらかに、防衛上のことですので、細かい、具体的に国防上のことで相手から私の方に伝えられないこともあるかもしれませんけれども、いずれこういう事実はリアルタイムで皆さんにしっかりご報告したいと思います。そうでなければ、逆に県民の不安が生じますので、出来るだけこれはオープンにしてやりたいというのが私の考え方です。

(記 者)
 念のための確認です。今、リアルタイムで報告したいということでしたけれども、連絡が来たタイミングにもよろうかと思いますけれども、来たら即日発表されるという、ご説明されるという、そういう意向ということでしょうか。

(知 事)
 即日かどうかは別にして、いずれ内容をしっかり確認しなければなりませんので、そういう点で内容の確認ができたときには、私の方から、相手もあることですけれども、できればその細かい内容の協議が、これは公開になるかは別にしても、それはしっかり事実はやはり県民に伝えるべきだということで、そういう話があったときには、可能な限りオープンにするように、私の方から要請するつもりです。もしそれがあったときには。

(記 者)
 最後1つ、念押しの確認ですけれども、一部報道があって、あれが事実だとすると、知事は今否定されましたけれども、事実だとすると、知事がこれまでご説明していた、まだ連絡は来てないということと整合性がとれなくなるので、もう一度念のためで、あれは事実誤認であったということで。

(知 事)
 そうです。

(記 者)
 あれは事実無根であるということでよろしいでしょうか。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 ほかにございますか。

(記 者)
 今、日報問題で、イージスの話が、ちょっと防衛省の方で滞っているのかなという印象ですけれども、このことについて知事の見解を。

(知 事)
 日報も含めて、いずれ文書の問題は、(記者の)皆さん方ほとんどの方は、その頃まだ生まれてない方はいないかな、ただ、その頃に記者であった方はいないと思います。
 今から25年くらい前、県で公文書の改ざん、あるいは書き換え、あるいは不存在ということで大変な問題が起きて、当時の知事が辞任に至るということにもなったわけです。そういう意味からすると、我々その経験がございますので、非常に文書に関しては神経質に当たっております。
 そういうことからしますと、やはり国の、今のすべての、防衛省のみならず、少し我々も非常にどうなっているんだと、相当ほかの問題も含めて、いずれ地方との関係も出ていますけれども、何となく、やはり国のそういうシステム、あるいは仕事の仕方、ちょっと旧来の、昔の官僚の矜持というかそういうもの、あるいはプライド、こういうものについて少し以上に疑問を今感じざるを得ないと。
 これは別に自民系だろうが、保守系だろうが、一般の特に奥様方などは非常に厳しい見方をしているのではないかなと。常識的に考えても、少し国の説明が何となく幼稚っぽいというか、何か、最近少しおかしくなっているなというふうな感じはいたします。

(幹事社)
ほかにイージス・アショア関連で、なければほかの質問どうぞ。


(記 者)
 今月の20日で、昨年の知事選で当選されてから1年経つということなんですが、この1年を振り返って、出来たこと、出来なかったことを含めて、この1年の総括をお願いします。

(知 事)
 やはり人口減少問題は、非常に深刻な問題で、なかなかこれについて特効薬もないし、そう大きな成果ということがなかなか見えにくいですけれども、色々手を打って、いずれ色々な面、産業振興の面、あるいは農業も含めて一定の部分については動き出しているという。そういうところのいい動きを、いかにこれから加速させるかということ。
 また、今、特にソフトウエアの関係で県内進出の話がかなりあるということ、あるいは観光関係の大規模プロジェクト、県外資本、こういうものも、なかなかこれは土地の問題、あるいは地元の受け入れの問題等々で相当インフラも絡みますので、そう簡単にはいきませんけれども、ある程度、今までにないような色々なところに当たった結果、そういうものも少し机の上に乗りつつあります。そういうことで、いずれ職員にも頑張ってもらっていますし、色々な面で、前とは少し潮目が変わってきたのかなという。
 ただ、これからそれが実現するためには、相当やはり県も努力しなければならないし、地域の理解、あるいは色々な面での周辺のバックアップ、そういうものも必要ですので、今、そういうものは非常に細かく詰めてやらないと、昔のリゾート法の時、皆さんはわからないでしょうけれども、あの時、どんどんやれやどんどんでやったら、非常にまずい結果になったということもございますので、慎重なところもございます。
 そういう点で、いずれ芽のあるものについては、とにかく食らいついて、これをものにしようということで、今一生懸命皆さん頑張っているところでありますので、なかなかこの1年でということではございませんけれども、何とか、この1年間、少し色々な新しいファクターの前向きの産業振興の基盤づくりについては、少しずつ進んでいるのかなという感じがいたします。
 ただ、昨日も市長選挙、あるいは町長選挙、色々な市町村の体制も、固まってきていますので、市町村の特に過疎市町村の人口減少問題、これをもう少し掘り下げて、これからどういうふうに県と市町村が住民生活の維持のために、特に守りの部分について、もっともっと前を向いて、やはり地域のエゴを捨ててもらってやっていかないと、非常に、地元だけではなかなか調整がつきにくいものがたくさんあるようです。
そういう点について、今朝の部長会議でも指示いたしまして、6月議会、あるいは6月議会の前に市町村長との協働政策会議がありますので、この人口減少問題について、特に小規模町村の住民サービスの維持、あるいは住民生活の維持のために、もう一歩踏み出すべきだということで、色々な知恵を出しながら、市町村とも事前に情報交換をするように指示しております。

(記 者)
 6月議会までに何をする。

(知 事)
 場合によっては、6月議会で、そういう点について、例えば予算措置があるのかどうか別にして、新たな取り組み、こういうものも必要になる可能性、今まで色々な面で市町村との機能合体の研究会はありますけれども、その中でさらに掘り下げて、研究から実践へというものも、中にはやはりそろそろ研究だけでは済みませんので、ものによっては研究から実践へという、そういうものも想定しながら6月議会に、場合によっては予算措置をしようということで今もう1回そこら辺、全体の、特に市町村との問題については練り直しをするようにということで言っております。

(記 者)
 先日の会見でもありましたその例えば企業誘致を隣接町村でやるとか、そういった具体的な実証実験を6月から始めたいということでしょうか。

(知 事)
 すぐ6月にできるかどうかは別として、6月から色々な仕組みを検討しながら、色々な事務を協働的にいくつかの市町村で窓口を一本化するとか、そういうことも必要だと思います。


(記 者)
 わかりました。すいません、あと、もう2つお願いしたいのですが、3期プラン(第3期ふるさと秋田元気創造プラン)が、今月からスタートしましたけれども、その実現に向けた意気込み、今のお話とちょっと重複する部分もあるかと思いますが。

(知 事)
 やはり県民の皆さんに、色々な面で人口減少の問題は自分の問題だということをしっかり認識していただくこと、また、これ幾分リンクしますけれども、健康寿命の問題、健康の問題、これも、これこそ県庁がいかに旗を振っても、やはり県民の皆さんが自分のこととして、様々なその健康問題を自分に置き換えて実践するということをしていただかないとなかなか出来ませんので、この健康寿命の問題も、やはり相当まだまだ県民の皆さんに根っこから理解をしていただいているという状況にはなってないと思いますので、もっともっと広報、あるいは地域にきめ細かく入り込んで、市町村とともに、そういう運動をしっかりやらなければならないです。
 また、特に中小企業の問題については、相当今色々な面で、給与も秋田の給与のアップは、東北でもかなり大きい方だという情報もあります。そういうことで、逆に言いますと、払えないところには人が来ないという、そこら辺をどうするのかという、事業承継の問題もそうですけれども、いずれこの健康寿命の問題と地元企業の対策と、この人口問題は県民の皆さん、自分自身のこと、将来のこと、特に若い方、自分で一定の年代になった時に、そういうふうになるということをしっかり、教育の現場でも認識をしてもらって、この3点ぐらいで、やはり県民の皆さんと私ども、同じスタンス、同じような共通認識を持ってやらないと、なかなかこのプランも進みませんので、ここら辺の広報、あるいは情報提供、これを今、ますますしっかりやらないと、ただプラン作ってやりましょうでは、(県民の皆さんも)わかりませんので、そこら辺を、やはりもう少し深堀りして、プランの目指すところを理解していただくような努力が県の方にも必要かなと思っています。



(記 者)
 最後1点だけ、能代市長選で齊藤市長が4期目果たされましたけれども、知事ご自身のお考えも含めて、首長の任期とか期数というところで、もし今現在何かお考えとかあれば、イメージを。
(知 事)
 まあ、年齢にもよるでしょう。別に私、首長の任期が何年、何期でいいとか悪いとかはありません。ただ、今の時代、ある程度、昔のように7期、8期というのは、普通飽きというのがくる。いくらいいことをやっても、飽きがくれば信頼性が薄らぐんです。それから、やはり年齢とともに、今の若い新しい考え方というのは、どうしても、いくら頑張っても感覚的に入らないものもありますので、やはり限界はあると思います。
(記 者)
 ご自身についても、そういうふうなことは考えていかなければいけないということですか。
(知 事)
 そうそうそう、やはり自分でそのファイトがなくなれば、もう終わりですね。
(記 者)
 ありがとうございます。


(幹事社)
 ほかにいらっしゃいますか。
 私からも1点ですけれども、首長選に関連して、能代市議選の方で26歳の方が新人で初当選されましたけれども、若い世代の政治への参加をどのようにお考えかというのと、齊藤市長が今回4選目ということで、これから県政推進に当たっての能代市とどのように関わっていきたいかをお話しください。

(知 事)
 能代市も、県北の木材産業、あるいは再生可能エネルギーの非常に要の都市です。ただ、どちらかというと、能代市については、独特の政治風土がありますので、県との連携という面からすると、今のところ再生可能エネルギー関係はございますが、直接的にはあまり大きな政策の提携というのはない状況です。
 ただ、今まで、どちらかというと手堅くやってきていますが、県北の中で非常に地盤沈下が激しいところですので、やはりそこでどういうふうにこれから食い止めるか、これはやはり市長の手腕もございますので、いずれ市長が一生懸命頑張ってやることについて、県も必要に応じてバックアップしながら、やはりあそこの地域というのは、特に私がお願いしたいのは、リゾート白神、五能線の終点でありますけれども、能代地域、八峰あたりは別にしても、観光、あるいはインバウンド、そういう点について余り実績もないし、特にインバウンド対策なんかについては、北秋田市、あるいは男鹿市が今一生懸命やっていますので、是非そういうところとも連携をしながら、ああいういい鉄道(JR五能線)もありますし、様々な資源、白神山地もありますので、もう少しインバウンド対策にも取り組んでいただければなというふうに希望しております。
 それから、最近は20代の方も市議会議員、町議会議員に立っています。一部で、27歳で前回当選されて今回落選された方もいますが、やはり若い力も必要ですけれども、若さだけではなかなか難しい点もございますので、逆に言えば、今、私の出身の仙北市では42歳の、ちょうどこのクラスがトップ当選、あるいは2位という、やはり40歳代前後の人に一生懸命頑張ってもらうというのが、一番現実味のある政策も出来るし、県内の有力企業でも40歳前後で社長をやって、非常にいい成績を収めていますので、そういう意味からすると、やはり40歳代ぐらいの政治のプレイヤーに大いに頑張っていただきたいなと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 確認ですけれど、「地盤沈下」と言われたのは、「地域の活力が低迷している」とか、そういう認識でよろしいですか。

(知 事)
 やはりシャッター街も多いし、うん。能代というイメージが、木都というイメージはありますけれども、やはり街づくりの面で、もう少し頑張ってもらってもいいのかなと。今回、中心市街地の活性化も、新しい政策ということで挙げておられるようですので、そういう点についても具体的に何をやるか、例えば大仙市は非常に成功していますし、今、横手市も一部やっています。湯沢市も、中心市街地の活性化で今やろうとしていますので、そういう意味からすると、能代市がどういうふうな対応をとるのか。八峰町と三種町が、割と元気がいいですから、元気のいい町に挟まれていますので、そこら辺を含めて、地域全体のリーダーシップをとっていただくような、そういう街づくりをして欲しいと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。ほかに質問はございますか。


(記 者)
 先程知事が、人口減少が進む中で市町村との協働政策会議で研究から実践への進展というのを図ろうということで指示を出したというようなことをおっしゃられましたけれども、確かその協働政策会議では、上水道とか下水道とか公営住宅とかそういうもので部会ができていると思うんですけれども、知事は具体的にどの分野で一歩前に、統合とかを進めていきたいなというふうに考えてらっしゃいますか。

(知 事)
 やはり産業政策だとか、あとは福祉関係、同じような町がその二つ三つ同じエリアにあって、道路関係もほとんど一体的になっている中で、道路一本で全く制度が違うと。住民は非常に行ったり来たりしているんです。ですから、そこら辺の一体感のあるところは、なるべく色々な面で一体感を出しながら、事務の共同化を図ると。  
例えばなかなか難しいのは、建設行政、発注権限をなかなか一本化はないでしょうけれども、やはり何かそういう活用、あるいは施設の相互活用、一方の町でいい体育館があって一方で無いと。すぐ行けば使えるのに、なかなかそれを共同活用しようということがない。前にもある市とある市がそういう話があったけれども、やはりエリア意識があって、なかなかよその町の人が同じような使い方というのは、なかなか拒まれるということで、そういう例もありましたので、これやはりもったいないんですよ。
 一方の町、毎日満員で使っているのであればいいんだけれども半分以上空いているという。一方でまた、新しい体育館が欲しいとか、今までの体育館が古くなってまた建てかえようという動きが、なきにしもあらずというんです。
 ですから、合併前に本来は5町村が合併すると5つのものを3つにする、2つにするというのが合併町村の中でもできていたんです。これが合併町村ですら同じ町の中でそういう効率化ができていませんので、これが財政の足をどんどん引っ張っているんです。なかなか難しいけれど、合併のときに戻って、やはり整理するものは整理して、その時に自分の町以外の町村のそういうものを活用することによって、一方を整理しても、こっちの方が使えることによって住民の方にある程度この一方が無くなった分をここでカバーできるという点もあるんです。
 ここが非常に進んでいないという、どちらかというと市町村長が、逆に悩んでいると。そこら辺について、もう少し県も、余り言うと内政干渉ですけれども、少なくても、合併計画にあるようなものについて、半分も整理されてないんです。
 結局、それは当時決めた議員の先生方が合併によっていなくなっていますから、また新しい議員の方が、これは合併計画によって、ここを廃止しましょうというと、いや、うちの方の集落のものを廃止しては駄目だという、結局、市町村長が非常にそこで困っているんです。
 そこら辺をもう1回やらないと、どこまでも、今、合併特例がまだありますけれども、これもいずれかなり国の財政の関係から、相当、特に小規模市町村、これ(財政の)圧迫になりますので、そこら辺を住民サービスをある程度維持しながらやるとすると、もう少し市町村の枠を超えて広域的にものを考える必要があるのではないのかなということもございます。

(記 者)
 今の話で市町村が悩んでいるというようなお話をされていて、例えば具体例として横手市で温泉施設を、今、数を減らそうとしているとか、そういう具体例があると思うのですけれども、ただなかなかそこまで乗り出せるところは、そんなに多くはないのもまたそれはそれで事実で、そうすると、事実としてやってもらいたいなというふうに言うと、内政干渉かもしれないですけれど、県がリーダーシップをとってどんどん指示することはもちろんできないですけども、導いていくような形にしていかないと、多分やはり負の再分配の話に繋がるので、なかなか前に進まないのかなと思うんですけれども、それについてどういうふうに考えてらっしゃいますでしょうか。

(知 事)
 やはり地元の意向というのは、非常に無視できませんけども、逆に言えば、ある程度そこら辺の再検証、こういうことをきっかけとして黙っていれば出来ませんので、県がある程度、合併後の再々検証ですか、そこら辺まである程度、そういう意向を出しながら、そういうふうにもう1回地元でしっかり再検討してもらうというきっかけづくりを県がリーダーシップをとってやるということも必要であろうと思います。

(記 者)
 関連なんですけれども、これに関して県有施設に関しては、県民にとって影響がある施設と影響がそれほどない施設ということで検討というのをやっていると思うんですけれども、これ、市町村の施設も加味して物事というのは見てないと思うんですけれども、それについて市町村の同様の施設とかも加味して、この地域には数がありすぎだよみたいな、そういうような検討というのは。

(知 事)
 県の場合、あまり住民サービス、住民活用施設が、地方に無いものですから。ただ、幾つかあるものもございます。ただ、そういう点について、やはりいずれその地域のものについて、今あるものは、広域交流センターなんかは広域で活用するということで造って、まだそんなに年数が経っていませんので使えるというところについては、県が造って地元が管理ということで、ある意味で市町村の施設と同様の扱いになっているものもありますけれども、そのほかの施設、例えば学校、今、大館市の高等学校の廃校を活用して別の施設にするという、だから新しいものを造らなくてもいいという、そういうこともあったものですから、やはりこれから主に学校施設、こういうものは市町村で活用するとなれば、県では無償でこれを活用してもらうということで、これから市町村との様々な施設構想、こういうものを、もう1回、少し見直しすることも必要なのかなという感じもします。


(記 者)
 すいません、もう1点だけ、別の件です。大分県中津市でがけ崩れで複数の方が今も未発見の状態になっている痛ましい災害が起きているんですけれども、秋田県も山間部というところをたくさん抱えていて、大分県の例で言えば、今回、地震もなかったですし、大雨もなかった状態の中、突然ああいうことが起きました。
 秋田県でも同じような場所、同じような環境にあるような住宅というのは、多分たくさんあると思うのですけれども、今回の大分県の災害についてどういうふうに受け止めていらっしゃるかということと、それに対応して何らかの指示、呼びかけ、そういうのを知事が何か考えていらっしゃるのであれば教えてください。

(知 事)
 大分県の場合は、雨も(降って)なかったし、乾いた状態で、やはり火山灰、火山灰地特有の現象という言われ方もしていますけれども、県内で火山灰地というところは余りありませんけれども、いずれ今、土砂災害区域、これについて、ここ5年ぐらいで全部チェックをしながら、これにすぐ工事というわけにいきませんけれども、今、すべてのところに場所の特定と看板の設置、あるいは地元への万が一のときの避難等々はやっています。ただ、あのような事例がありますので、いずれ建設部の方では、色々な面で、これまでも危険度を調べていますので、そういう点について地元に情報をいかに提供するかということであろうと思います。
 ただ、今回の事例は、いずれ詳細にどういう原因かが出ると思います。そういう点で、ああいう地層が県内にあるとすれば、そこはもう1回チェックをする必要があるのかなと。そこら辺まだ情報が来ていませんので、いずれああいう乾燥した状態で崩れたというのは、県内でも無いと思います。
 ただ、ああいうこともございますので、注意は必要でありますし、あの情報が、国土交通省からいずれ出されるでしょうから、それについては、建設部の方で、その情報を捉えた上で県内をもう1回チェックするということも必要ではあると思います。

(幹事社)
 すいませんが、もう時間ですので、これで今日の会見を終わります。ありがとうございました。

 

 

このページに関するお問い合わせ

総務部 広報広聴課
TEL:018-860-1076
FAX:018-860-1072
E-mail:joukai@pref.akita.lg.jp