●知事発表
 (1)冬季国際チャーター便の運航について
 (2)第42回(平成29年度)秋田県芸術選奨受賞者の決定について

●幹事社質問
 (1)今年一年を振り返って(今年の一文字について) 

●その他質問
 (1)サッカースタジアムの整備について


 (幹事社)
 12月幹事社の秋田朝日放送です。よろしくお願いします。今日は、知事から2点発表事項あるということで、お願いします。

(知 事)
 発表に先立ちまして1点ご報告を申し上げます。
 先日、バドミントンの世界大会スーパーシリーズ・ファイナルの女子ダブルスで北都銀行の米元・田中選手が見事優勝しました。県民栄誉章を授与することについては、ご本人たちにもお伝えしてございますが、この度、顕彰式の日程が決まりましたのでお知らせいたします。
 何かの大きな試合の中で豪風のようにやりたかったのですけれども、ご本人たち非常に国際試合が多くて、ほとんど秋田にいるときがないと。遅くなりますと、少し時期を失しますので、ご本人たちが1月30日秋田に戻られるということで、オーソドックスですけれども、1月30日の午後3時から県正庁で行うことにいたしてございます。詳細については、今後、準備を進めて、改めて皆様にご案内をいたします。


(知 事)
 今日は発表事項が2つございます。
 まず、冬季チャーター便ですが、台湾で中華航空が2往復4便、いわゆるツーウェイチャーターで、17日の台北発の便には台湾からの乗客が、折り返しには日本からの乗客が搭乗し、21日の便で帰るというものです。
 また、エバー航空が4往復8便で、こちらもツーウェイチャーターです。
 また、遠東航空、これが5往復10便で、2月5日から21日まで運航ということです。
 この3社は8月に私が各会社を訪れまして、トップセールスでお願いしてきた結果であろうと思います。この結果、今年度の台湾からのチャーター便は計120便で過去最高となります。3日に1回、週に2回という平均です。
 また、韓国の大韓航空が撤退した後にアシアナ航空、ここと接触してまいりました。アシアナ航空が、この2月に5往復10便、これはインバウンドチャーターが主体でございます。韓国からは今まで大韓航空でしたけれども、アシアナ航空が、今回5往復10便を飛ばすということで決定をいたしてございます。
いずれ台湾、韓国、タイ等からのインバウンドが増えておりますので、我々もこれにしっかり対応しながら、さらにこれを増やしながら、今、台湾から120便となりますと、週2日ですので、すぐにではないですけども定期便も視野に入ってくるのかなという状況でございます。

 もう1つが、県の芸術選奨の受賞者が決定いたしましたのでお知らせをいたします。
11月22日に開催されました選考委員会の結果に基づきまして、2名の方に芸術選奨、また、1団体に特別賞のふるさと文化賞をお贈りいたします。この芸術選奨は、昭和50年に創設され、芸術文化の各分野において活発な創作活動を続けてこられた方の優秀な作品を発表し、本県の芸術文化の振興に大きく寄与するという趣旨でございます。今年で43回目でございます。
 今回は文学部門と音楽部門において芸術性に優れ、地域の文化発展に大きく寄与した作品が受賞されております。今回の受賞を機に、益々のご活躍を期待いたしてございます。詳しくは配布資料にあるとおりです。なお、表彰式は、2月2日金曜日、県正庁で行います。私からは以上です。


(幹事社)
 ありがとうございます。発表事項に関してご質問ございますでしょうか。

(記 者)
 先程、大韓航空が撤退したというふうにおっしゃっていたんですけれども、もう完全に撤退して廃線になったということなんですか。

(知 事)
 まだ大韓航空とは、接触を続けています。ただ、大韓航空の方で色々な社内事情もあって、チャーター便について明確な表現がないものですから、アシアナ航空の方が秋田の冬季のスキー、あるいは、冬季の様々な行事、これは韓国でも非常に評判がいいですので、アシアナ航空の方に接触いたしましたら、アシアナ航空が飛ばすということで、いずれアシアナ航空とも接触した結果です。

(記 者)
 アシアナとの定期便を目指すのか、それとも台湾の方の定期便を目指していくのか。

(知 事)
 今のところ、やはりアシアナ航空の方は、まず秋田の足掛りとしてチャーター便で。やはり定期便となりますと、年間通じて120便だと、1週間に2便ですので、台湾の方は3社で120ですので、定期便になりますと、そのうち1社ですから、そこら辺が東北全体の割り振り、あるいは各空港の他社の就航もありますので、そう簡単ではないですけれども、年間120便のお客があるということは、週2便飛ばしてもペイするということですから、そういうことでいずれ定期便についての折衝、あるいは需要が、このように固まってきていますので、我々もそれに対応しながら各社と今後折衝できるというふうになってくると思います。

(記 者)
 ありがとうございます。


(幹事社)
 ほかにございますでしょうか。ないようですので、幹事社質問に入らせていただきます。
 今年最後の定例会見ということで、恒例になっておりますが、今年1年を振り返っていただいて、今年の一文字というのも準備していただいているようなので、あわせてお願いいたします。

(知 事)
 今年1年を振り返りますと、知事になってから、これほどまず色々なことが動いた年はない。まず、1月にトランプさんが大統領になって、その後に日本の外交、あるいは様々な日本が絡むような海外との関係、これも非常に今までと違った問題が出ていると。
また、今年、いいことではスポーツ、冬の国体で男女総合優勝、それから、その後に、ブラウブリッツも優勝、あるいはハピネッツが2部に降格したとはいえ、1部昇格への視野が見えていると。また、バドミントンの米元・田中組が初優勝、これ、世界一ですので。あるいはバスケットの秋田銀行、あとは9月のねんりんピック、スポーツのいい話題がたくさんあった年かなということであります。
 ただ、全体を通してみますと、春の気候の状況が、寒くて6月まで農業の方が大分心配をしたと。また、7月に豪雨、それから、そうしているうちに北朝鮮の漂流、そしてミサイルの問題、さらには国家的な危機管理という状況の中でイージス・アショアの問題等々あります。
 それで、もう1つは、そういう県内の動きに加え私自身も7月に大変皆さんにご迷惑というか不信感を負うような反省すべき対応をしてしまって、そういうことで実は今年、それこそ1年を通して、秋田にとって非常に危機的な状況の水害、また、(北朝鮮船の)漂流、ミサイル、あとは国家的な危機管理に対応するイージス・アショア、これについても秋田の今までにないことで、これも国の危機管理との関連です。
 最後に7月には自分自身の危機管理、これを非常におろそかにしたと。そういうことで自分自身の危機管理がなってなかったという、そういう反省も含めて、今年はやはり頭の中からこの危機管理の「危」、この字は離れない。毎年これを書くときは非常に悩むんですが、今年は自分のこともありましたので、自分の危機管理がなってないという反省も含めて、すぐこの字が出てまいりました。そういうことで、今年は、この「危」です。

(幹事社)
 ありがとうございます。幹事社質問に関して各社さんご質問いかがでしょうか。

(記 者)
 ただいま危機管理の「危」、危険の「危」ということで挙げていただきましたけれども、今年は自分のこともあってすぐ浮かんだということですが、知事自身にとって7月のゴルフ旅行問題というのは、今振り返るとどういうふうなことでありましたか。

(知 事)
 今でもあの当時のことが非常に私の頭の中にしっかり残って、あれは知事にある間というよりも、私が死ぬまで一生、頭の中というか胸の中に染み込んだ自らの失態、人生最大の私の危機意識の欠如ということで、いずれ自分自身へも悔やんでいますし、また、非常に恥ずかしいという思いもしてもございます。ですから、逆にそれを処して自らの危機管理がなってなかったという反省は、これは知事の職を離れても永久に残ると思います。
 ですから、これをしっかり胸に刻んで、あれ以来、携帯電話もそばに置いていますし、常に何かあれば出動するという、すぐ着替えて、空振りであってもすぐ色々なことに対応できるようなそういう日常の生活を送ってますので、あの問題については非常に私自身、恥じいてます。

(記 者)
 あわせて、今、自らの処分ということで無給の期間が続いているかと思うのですが、その対価を得ずに働くというところの意味合いも含めて、今の期間というのはどういうふうに受け止めていますか。

(知 事)
 ある程度蓄えもありますので、貯金を取り崩してカミさんにやってますけれども、あれはあれとして当然で、あれで足りるのかというと、あれはあれで自らのケジメを示すという、ですから、あれで足りるというよりも、あれをもって最低限で、逆に言えば県政にしっかり向き合って、常に県民に寄り添いながらしっかり働くという気持ちで、別にこの無給の期間は、意識しないで全力でやってきたと思います。

(幹事社)
 ほかにございますでしょうか。

(記 者)
 知事、年始も漢字を出されていて、今年は「進」という字を出されたと思うのですけれども、それについてはどのように今年1年を総括されますでしょうか。

(知 事)
 今言ったとおり、私の不始末もあったのですけれども、例えば輸送機や自動車関係、ジェイテクトの誘致、大橋鉄工、あるいは航空機産業の山本精機、あと、県内企業の研究開発、そういうことも含めれば、産業政策そのものはある程度進んだのかなと。
 あとはスポーツ、まだ様々な課題はありますけれども、スポーツ立県ということで、スポーツにも力を入れてきた結果が、ようやくこのように実を結んだということで、今年、県体協(秋田県体育協会)の会長さんも非常に今年は、今までにないくらい、アマ・プロともにスポーツで盛り上がったということで、こういうものも県を元気にする一つのパターンということ、あとは農業の方も、災害があったけれども、まず色々な面で成果も出ています。
 ただ、人口(減少)の問題、あるいは出生率、こういうものは、なかなか簡単にはいきませんけれども、一応産業政策の目玉の部分については少しずつ前進しているという意識を持ってます。

(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかにございますでしょうか。ないようですので、そのほかの質問がございましたらお願いいたします。


(記 者)
 サッカースタジアムについて何点かお尋ねいたします。最初に確認したいのが、現時点で知事、県としてサッカースタジアムを新設するという決断はされてらっしゃいますでしょうか。

(知 事)
 J2(昇格)への(条件である)観客動員はまだ(未達成)ですけれども、いずれ(現在の)ホームスタンドでは、1900席ですので、やはり外でやるゲームですので、雨が降ったりして寒いと(集客に影響があると)ある程度屋根がついた、フルでなくても観客席が屋根に覆われた席であれば、まず3000人は、何とか集まるのではないかと。
 ですから、暫定的な措置もあるでしょうけれども、いずれ皆さんから色々な意見がございますが、マスコミの皆さんのトップの方も何人か、現地のトップの方も含めて、あれはやるべきでないかと。 サッカーはメジャーのスポーツで、子どものチームもたくさんございます。野球もございますけれども、野球場があれほど多くあるということは、逆に言えばサッカーが世界最大のメジャーなスポーツ、これからも日本のプロスポーツとして、もっともっと発展していくという状況であれば、やはりしっかりしたサッカー専用ではないかもしれないけれども、ある程度サッカーをメインにしたスタジアム、これは一定規模のものがあっていいということで私は何とか、これを実現したいという思いです。

(記 者)
 決断というふうな言い切る段階ではないでしょうか。

(知 事)
 いや、決断というか、完成は私の任期中でないかもしれないけれども、スタートは、その新設のための具体的な計画のスタートは、穂積秋田市長とも意見交換をしてますけれども、何とか目途をつけて。ですから決断に近い思いです。

(記 者)
 来年6月のライセンス申請の際には、恐らく知事、あるいは穂積市長の行政としてしっかりやっていくんだという明言が必要だというのがブラウブリッツ側の認識かと思われます。そういった明言するタイミングというのは、今後いつかのタイミングであるというふうに受け止めてよろしいでしょうか。

(知 事)
 何をもって新設の条件なのか、事前のそういうことも今、チームの方が、今まで暫定で、どうしてもすぐやるとしても、最低4、5年はかかりますので、来シーズンからやるとすると、やはり八橋競技場の改修と。ですから、チームを通じて3つの(昇格)条件は掌握したということで、あれに合わせてこれをどういうふうにセットするか。
 ただ、新設のための約束、これをどういう形で、どういうものを具体的にという点については盛んにチームと探ってますので、できれば6月の申請時には、その条件を満たすことができるような状況にもっていきたいと思っています。

(記 者)
 現在、(スタジアム整備のあり方)検討委員会の中であり方が話し合われているわけですが、まだ財源に関する議論が不足しているのかなという印象をもっておりましたけれども、知事はその点、財源については、どのようなお考えを持っていましたでしょうか。

(知 事)
 北九州とか他のところを見ても、例えばトヨタみたいなところは別として、やはり民間が全部(負担する)というのは無理です。ですから、やはり県と市が相当数(の負担)、あとは、ブラウブリッツ側も言っておりますので、私のとこにも(寄附をするための)口座番号を教えてくれということで来ているんですよ。(ブラウブリッツの)岩瀬社長にも民間企業、個人からの寄附の仕組みをどうするのか、やはりそれも含めて考えるべきだと。
 ですから、大いに民間の力を資金も。やはり秋田の企業の場合、黒字でなければだめですから、あと、個人も、そんなに秋田に何億円も出せるようなお金持ちがいるとも思いませんので、やはりそんな極端なお金にはならないと思う。でも、やはり、県民の盛り上りだとすると、そういう募金運動、県・市、そしてチーム一体になってやるという。あとは例えば、公設民営、逆に言えば行政が主体であっても一部民間が入って、運営ということもあります。ですから、その辺を含めて、これから詰めなければならない。
 ただ、幾らぐらいのものを造るかによって違ってくるんです。やはり県も市も、これから財政状況は悪くなりますので、県民に別の面のしわ寄せが多くいくようなことはできませんし、あるいは、日本で1番豊かなトヨタ、あのドームスタジアム、あれ、ドームの開閉、あるいはメンテナンスに費用があまりかかって、あれ外したんです。ですから、トヨタでもあれを運営できなかったんです。ですから、そこら辺は、現実的にやはりやらないと、理想論でやっても、これはちょっと無理でしょう。
 ですから、チームも理想論よりも現実論、ただ、場所は、できるだけ市街地に近い、あるいは市街地の中だと使用頻度が増えますので、やはり公設民営になりますと経営という面からすると、あまり郊外は好ましくないというのはチーム、あるいは識者の意見のようです。ですから、位置あるいは規模、そういうものによって財政の状況が違いますので、そこら辺を2月まである程度概略を詰めて、6月の申請の際にどういうふうなプランニングを出せばオーケーなのか、それを今度は詰めるということになると思います。

(記 者)
 お話を伺っていると、もういよいよ本当に造るんだというような印象を受けるんですけれども、知事として造りたいと今日もおっしゃっていますけれども、造るというふうにはまだおっしゃられないでしょうか。

(知 事)
 いずれ、課題はありますけれども、先程言ったとおり、メジャーなスポーツで、やはり秋田の身の丈に合った以上のものはできませんけれども、身の丈に合ったもので、そういうものを造る決意でいます。

(記 者)
 すみません、最後にします。身の丈に合ったとおっしゃいますけれども、検討委員会の中では、極めて理想論が先行して、いいもの、いいもの、いいものというような理屈で話し合われているように思いますけれども、何をもって知事は最後決断されるということになるんでしょうか。

(知 事)
 我々、自分の家を建てる時、家族と奥さんと、ボンボンボンボン(理想が先行する)。ただ、やはり懐具合をみて、これはちょっと無理でしょうとか、ここはやりましょうとか、まず、一番最初は、みんなものを造る、あるいは買うときに、1番いいものが欲しいんです。ただ、その後のメンテナンス、あるいは維持修繕にお金がかかる。ですから、そのとおり全部(理想どおり)だと、それは県民・市民に過度の負担がかかる。これは今度逆に、そういう大きな反対論が出るような、それはまずいと思うんです。やはり身の丈に合った、これは一般的な考え方です。


(幹事社)
 時間が来ているようですので、あと1問で終わりにしたいと思いますが、何かございますでしょうか。

(記 者)
 最初の質問に戻るかもしれませんけれど、例のゴルフ問題の後、県外にゴルフに行かれたことは、その後あるのでしょうか。

(知 事)
 県内、県外とも、まだ1回も行ってません。あの、やる気しない。バッグとか、倉庫にしまっちゃった。来年の夏ぐらいになったら、気持ちが収まると思うけど、まず今のところ、ゴルフの練習にも行く気もしないし、ゴルフというとゾッとするんです。

(記 者)
 もう1点。特定の部長さんとゴルフに行ったというのがどうなのかっていう問題もありましたけど。

(知 事)
 それはやはり私がうかつであったと。コンペとか、県庁のコンペ、そういうときは、これは別に職員でしょう。ただ、やはり私が抜かったのは、昔、県庁職員だったものだから、職員時代から、若い職員と一緒にやってましたので、どうしても職員気質で、そこら辺のケジメ悪かったと。
 ですから、コンペとかそういうときはいいでしょうけれども、プライベートでは、なるべくというよりも今後、それはきっちり気をつけたいと思います。

(記 者)
 それはこの夏からは行ってないと。

(知 事)
 1回も行ってませんから。

(記 者)
 わかりました。

(幹事社)
 これで終わりたいと思います。ありがとうございました。

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