●知事発表
 (1)平成29年 秋田県文化功労者について

●幹事社質問
 (1)9月議会に向けての所信と自身の減給処分について 

●その他質問
 (1)県・市連携文化施設について
 (2)全国和牛能力共進会の結果について
 (3)ソウル便の期間運休について


 (幹事社)
 今月幹事社の時事通信です。知事から発表事項があるということなのでお願いします。

(知 事)
 今日は、平成29年の県の文化功労者の表彰についてでございます。
 日頃のたゆまぬご精進によりまして本県の文化の向上に多大なる寄与をされました方を表彰するもので、今年は7名の方々に決定をいたしてございます。
 受章者については、既に配付をしている資料のとおりでございます。なお、表彰式は、10月26日に県の正庁で行うことにいたしてございます。
 表彰者の実績等については、担当課へお問い合わせ願いたいと思います。私からは以上です。


(幹事社)
 ありがとうございます。今の事項に関連して質問ある社、お願いします。なさそうですので、幹事社質問に移らせていただきます。
 幹事社から1点です。9月議会が開催されますけれども、自身の減給処分も含めて、議会への所感をお願いいたします。
(知 事)
 9月議会でございますが、まず、予算的には、多くはないです。8月補正予算に163億円の災害対策、既にこれを計上してございます。これに加え、国の制度等による農業施設に対する国の補助の増額、あるいは国からの地域医療介護総合交付金の配分がございましたので、それに伴う基金の積み立て及びそれを活用した医療関係の事業でございます。
 もう一つは、積み残しになって、結果が出てからということで、5月にひょうの被害がございましたが、リンゴ、あるいはブドウ等被害に対するその再生産のための支援等でございます。
 もう一つ、163億円の7月の水害に対する復旧関係の予算は盛ってございますが、その後に判明したところの若干のプラス面、あるいは特に中小河川の河道の狭隘さというか、川の河道が狭くなってまして、砂利が積もったり、あるいは河道の中に大きな木が入っているということで、流れが非常に悪いということで、その河道の改修費など、7月の災害に対する積み残し分を計上してございます。
 また、8月24日の被害については、現在精査中です。その額がある程度見積りができますと、9月議会中に追加提案をしたいということで、今、作業を急がせております。
 また、今日から災害査定が本格的に入っています。かなりの箇所に及びますので、議会対応と、特に農林水産部、建設部は、かなり人手が取られますが、できるだけ災害査定をしっかりやって、国からの助成についてできるだけ確保したいということでございます。
 あと、9月議会で幾つか、例えば県・市連携文化施設、あるいはサッカースタジアムの整備についてはまだ中間ですけれども、あるいは新しい元気創造プランの骨子、こういうものについても議論になるのかなと思います。
最後に、私の7月の災害の際の非常に不適正な行動に対する減給処分については、現在も熟慮中でございまして、ぎりぎり13日開会の本会議の場で具体的にお示しをしたいと考えております。以上です。

(幹事社)
 ありがとうございます。今の事項に関連して質問ある社はお願いします。


(記 者)
 先程の県・市連携文化施設のことで、和洋女子高校の土地の買収が進んで、一歩前進したという印象ですが、それも含めまして知事の文化施設に関する所感を。

(知 事)
 現在、県・市連携文化施設のワークショップが今まで4回行ってございます。主にその機能について様々な提案が出されています。例えば、高機能ホール、あるいは舞台芸術ホール、それについては「秋田らしさ」、これを例えば秋田の木をたくさん活用して秋田らしさを出すようにという、また、リハーサル室、あれもリハーサルのみならず一定の小規模なそういう芸術発表、これに活用できるように例えば音響、あるいは椅子、そういうものの設備、こういうものも、ある程度今の市の文化会館の小ホールクラスに使えますので、そういうことも言われてございます。
 また、様々な意見について、最終的に集約した形で、機能設計の概略ができてますので、この後、第5回は、この施設の管理運営、これについての意見交換と最後は第6回目、これは全体のもう一回おさらいということになろうと思います。
それと並行して、地主の方と買収について、土地について交渉を続けてきた結果、最終的に2つの鑑定評価、土地の鑑定評価の結果、最初はあの周辺の土地の実勢価格から2億円程度であろうということでありましたけれども、やはりあそこの場所は、使いにくく狭い細い場所ですので、そういうことで意外と鑑定評価が安く出ました。1億4千万円台、ただ、そういうことでありますが、地権者の方はそれで納得したということで、地権者との関係は、その値段で売却をするという一応合意を得ております。
 もう一つ、抵当権抹消の件ですけれども、抵当権者と地権者の間で交渉をいたした結果、引渡し時まで抵当権を抹消するという合意もできております。
あとは、これを具体的に書面等にいたしまして、いずれ仮契約を確定するための色々な法律的な手続にこれから入るということで、そういうことで設計の方も非常に、あそこを使えますので、例えば奥の方は保存樹でないところは、土手を崩すというか平らにできますので、かなりあちらの方に建物をもっていけますので、前のエントランスの方が広く取れると。また、ずっと押していくことによって、最初の基本設計案ですけれども、車、トラック、資材搬入、あれは地下に入れようということでしたが、ところがそれが地下でなくて1階の平面でできますので、そういうところでかなり建設費がその分減ずられると。
 ただ一方で、最終的に基本設計ができた段階で最終の事業費の目安が出ますけれども、かなり県の伝統工芸、ああいうものを多用するとなりますと、時期とああいうものは非常に高いものですから、その分のかかり増し、また、あの額は平成26年時点での建築の額で算出してますので、例えば人件費、そういうことも含めますと、もう一回再算定を行う必要がございます。
 和洋高校のところにできて非常に高さ制限、あとは余裕がある設計になりますので、費用の減ずるものと、そういうところでプラスになるものもありますので、再度またこれを、基本設計ができる段階にはお示ししながら、それが実施設計のもとになるのかなと。
ただ、いずれ土地の問題が一定の目処がつきましたので、事業の確実性が高まったということで、これから鋭意努力しながら、いいものをつくるように皆さんと一緒に頑張っていきたいなと思ってございます。


(幹事社)
 ほかに質問ある社は。

(記 者)
 先程、知事、ご自身の処分案については熟慮中ということでしたけれども、県政協議会の際に、同行された2部長に関しても何らかのという形の言及はあったかと思うんですが、そこら辺の検討状況等はどうなっていますでしょうか。

(知 事)
 当然部長についても今検討してございます。私の場合と一般職ですから違いますので、そこら辺も含めて今、色々な厳重注意とか戒告とかありますけれども、やはり減給処分、いわゆる最も重い懲戒処分です。これには相当するだろうということで、そういうことでどのぐらいの減給処分になるか、、これの減給処分の一般職はたくさん事例がありますので、そういう点も含めて今検討させてございます。

(記 者)
 今回の一連の大雨の絡みで言うと、知事ご自身と今お話された2部長の3人が処分対象になるということでいいんでしょうか。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 わかりました。明後日、本会議で知事ご自身の説明があるということでしたけれども、2部長も同時というイメージ。

(知 事)
 ちょっとそこはまだ、私の場合と一般職員は、違いますので、同時かどうかは、これはまだ検討中です。

(記 者)
 なるほど。いずれにしても今回の事案での処分者は3人で、3人ともいずれも減給処分になるということで。

(知 事)
 はい。

(記 者)
 わかりました。あと、熟慮中ということではありますけれども、一般的に議会の時は、予算案も含めて1週間前に内示して、議員の方々が当日臨むに当たって色々と思いをめぐらせることはできると思うのですが、今回の知事の処分のみに関して当日ぎりぎりまで出ないというのは、どういう意味合いでしょうか。

(知 事)
 特殊な例で、単行議案ということで出しますので、一般的な条例は、例えば国の法律等に基づきますので、これはやはり様々な波及もございますので、慎重にかつ重要な問題ですので、ぎりぎり私自身も色々な意見を聞きながら最後の最後まで今、熟慮していますけれども、いずれこういう大きな問題は、一部の議員からも、やはり本会議場で話すべきだというご意見もなきにしもあらずということもありまして、一般の条例とはちょっと違うのかなということで自分の口からしっかりその内容を、ほかの条例は条例の条文だけあそこで読みますけれども、今回は自分の処分は、内容についても、知事の減給処分という条例でなくて、内容及びまた反省点も含めてしっかり説明を必要とするものでありますので、13日に、本会議場で私の口からじかに話させていただきたいと思います。

(記 者)
 そうすると、いずれにしても決まっているけど言えないということではなくて、今現在決めてないということに・・・。

(知 事)
 今日も検討しましたけれど、まだ幾つか様々議論もありますので、ぎりぎり明日の夜まで考えます。

(記 者)
 わかりました。あと、先日ぶら下がりでお話を聞かせていただいて、ちょっと違和感というか、私の一存では決められないというお話があったかと思うのですが、何か捉えようによっては、何か議会の動向というお話もあったのですけれども、この何か落とし処を探りつつ、何か通るものを出したいみたいなところがちょっと感じられなくもなかったのですが・・・。

(知 事)
 やはりこの種のものは、何回もやったりとったりというものではないですから、これはやるとすれば、できるだけ理解を得られるようにと。それから、色々な話の中で県民からも少しそういう色々なご意見もありますので、私も全部ではありませんけれども、目を通しながら、県民がどういうふうに思っているかという、そういうことも自分なりに斟酌するというか、そういうものも必要だと思いますので、そこら辺を見ながら、あるいは色々な識者の中からも意見も、なきにしもあらずでございますので、最終的には自分の責任で決定することですけれども、やはり、いわゆる行政のミス、あるいは損害賠償、こういうものとは違いますので、やはり非常に決めにくいというか、取り用によってはどうでも取れますので、そこのところである程度自分も納得するし、これ全員に納得してもらうということはできないと思いますけれども、議会、あるいは市町村の首長さん方が、そういうある程度の、そういうところの同意まででないですけれども、理解も得られる範疇というのはどういうものかなということで、実はほかの県のこういうことも今かなり情報を取って、色々な場合にどういうふうになっているのかということも調べながら自分で最後に判断したいと思います。

(記 者)
 わかりました。そういう意味で、やはり私個人の意見とすれば、自分の今回の事件、問題に対する覚悟がこうだというのをバンと何か早めに示すのも一つの手じゃないかなと思うのですが、そこら辺は…。

(知 事)
 いずれ議会に対する提案ですので、まあわかってよ。議会の前にここで話すと、やはりそれは公の場で最初に話すことではないのかなという意見が多いですから、皆さんの気持ちも十分わかります。ただ、やはり私としては、そういうところで、それを尊重すべきだなというふうに思っています。

(記 者)
 わかりました。最後1点だけ、県政協議会の場とかで、県民の理解を得られるのであれば処分案を出してというふうなお話があったかと思うのですが、もちろん有権者全員に今回の事案が許してもらえるかどうかというのを聞くのは現実的ではないと思うんですが、知事ご自身の中で県民の理解とかお許しをいただけたというふうに判断するポイントというのは、どういうふうな形で。

(知 事)
 大変、非常に厳しいご意見もあります。これは電話、あるいは手紙、あと私のホームページにも入っています。これに、できるだけ目を通し、つらいですけれど目を通していますと、かなり厳しい意見もございます。
ただ、これは一部に、一定のけじめをつけて、そのかわり任期中は死にものぐるいで頑張れという意見もございますので、地域によって、あるいは年代層によって、また、様々な方によって色々な意見もございますので、そこら辺をどうくむか。あとは、やはり非常に厳しい意見は、すぐ辞めろという意見。
 あとは、意外と同じ人から何十回とありますので、そういうものもあるし、逆に県外からも結構あるんです。だから県外の場合、非常に真っ当な意見と、逆に色々な真っ当でない、そういう意味でないけれども、逆に県外に対する、非常に恥しいところを見られたということで、秋田県のイメージが落ちたということもございますので、そういう点も、そういうふうにとらえられるものと、マニアックなそういうものもあるようですので、そこら辺を区別しながら、いずれ大半が厳しい意見ですので、やはりそこら辺は、厳しい意見の中で非常にある意味で、こういう言い方がいいかどうか、茶化しながらと見えるものもありますけれども、非常にしっかり論理的にそういう説明をしながら私を叱責する人もいますので、そういう点はきっちりとらえながら、やはりやらざるを得ないと、そういうふうに思っています。

(記 者)
ありがとうございます。


(記 者)
 知事は、知事選の出馬表明前に健康面を結構気にされて、色々検査もされていたようですけれど、最近大雨とか北朝鮮のミサイルとか地震で多忙が続いていると思うのですけれども、体調の方はいかがでしょうか。

(知 事)
 9月3日が、ちょうど検査日で検査いたしました。飲酒は、あれ以来、幾つか公的なところの会があって、そのときに2,3回はやりましたけれども、かなり抑えていますので、逆に健康的な数値の面はほとんどクリアということで、今のところ特に問題はないという結論が出ています。
昨日、一昨日も大変でした。あの暑い中、あそこに約45分、立っていました、うん。大丈夫。


(記 者)
 7日からの和牛五輪、全共(第11回全国和牛能力共進会宮城大会)の結果、県内産の結果を受けて、知事としてどういうふうに今回の結果を受け止めているかというのが1点。
 あともう1つ、ソウル便の運休の関係ですけれども、お隣青森は週3便から週5便に増えてて、完全に水をあけられている状況になっているかと思います。ただ一方で、東北のインバウンドだったり、あるいは隣県との広域連携という意味では、決してマイナスな要素ではないのかなというふうに思うんですけれども、知事として現状をどういうふうに考えられているのかということと、今後の見通しを教えてもらってよろしいですか。

(知 事)
 和牛の方は、担当部長からすぐに電話が入って、非常に残念だったと。ただ、やはりあの種のものはね。かなり私も県内の農家の方、あるいは畜産農家、また、試験場の皆さん、大変頑張ったと(思う)。
 ただ、特賞のいわゆる上位には入れなかったということで、ただ、総合の方で一定の成績、初めて一番上のランクに入りましたので、ただ、やはり、前回5年前、あれは九州地方が口蹄疫、BSEで非常に九州など、西日本の有名な産地がかなり混乱の時期で、そういうときに秋田県が銀メダルと。
 あれ以来、3番目に入っているのは、東北でもないんです。今回は、残念な結果ですけれども、相当今までずっと、結果の積み重ねで、極端に悪いというものでもないし、いずれ十何番目とか、7番目とか、そういう結果ですので、私自身は、この種のものは、そう簡単に九州のように、相当その歴史があるところと違って、まず秋田は歴史がまだ始まったばかりですので、あまり悲観しないで、この次また頑張ろうということで、非常に農家の方も残念がっていましたけれども、せっかくここまできてますので、紙一重ですので、そういう意味で和牛の方へもこれからも県として力を入れていきますので、まず農家の方や関係者の皆さんに、まずは残念だけど、あまり力を落とさずに、また常にいいものを作るようにということで、県もこの旗を降ろすことなくやりますのでということで激励をしてございます。

 また、ソウル便ですけれども、やはり青森は完全に新幹線、やはり青森から出るアウトバウンドは少ないですけれども、インバウンドがやはり青森というよりも函館、あそこに集中していますので、そういう意味で新幹線の効果が非常に北海道まで延びた、これが非常に大きく寄与しています。
秋田の方は、やはり冬期の状況を見ますと、インバウンドは、ある程度望めますけれど、これは日本全国そうですけれど、アウトバウンド、今の北朝鮮の関係等々見ますと、まずアウトバウンドはほとんど望めない状況です。
 そういうことで、青森とは隣の県ですけれども、やはりそういう新幹線、あるいは様々な面の北海道との距離感の問題もあって、そういうことで水をあけられたということで、残念ですけれども、これはしょうがないなと。ただ、その分、何とか冬のチャーター便、この運航については増えてますので、その分また台湾、あるいはタイ、こっちの方で頑張ろうと。また、中国についても今やっていますので、やはり韓国の落ち込み、ソウル便が、大韓航空の経営の問題があって、やはり相当乗降率が良くなければ飛ばさないということですので、なかなかそこまで無理して県費をさらにこれ以上注ぎ込むということについては、県民の理解も得られるような状況でないですから、逆に台湾の方に注ぎ込めという声も非常に大きいものですから、そういう意味で当面、大韓航空については、いずれ平和になったとき、北朝鮮問題等が片付いたときには、また復活があると思いますけれども、当面は冬を中心にインバウンドのチャーター便のお願いを中心にやっていきたいと思います。


(記 者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかに質問ある社はいらっしゃいますか。

(記 者)
 先程の部長2人を含め、3人の処分ということでしたけれども、部長2人の処分理由というのはどういった感じになるのでしょうか。

(知 事)
 やはり部長クラスになりますと、私も当然メールの受信が設定になってから、これは確かに部長が直接悪いわけではないけれども、部長の場合、何かあればということで、これは必須条件ではなくても、今は必須条件ですけれども、やはりメールの受信というものは設定しておくべきだということと、いわゆる私がある程度、これやってるとき(メールの確認)も、飲んでいる時も、彼ら方、あまり気にしなかったのか、自分の自宅がたまたま水害に関係ないようなところでしたので、ただ、それは自分のことですので、やはり仕事とすれば、水害の施設に、観光なんかそういうところありますから、それを全く気がつかなかったというのは、私がそのことを言えばよかったんですけれど、私も悪いのですけれども、やはりちょっと、ほかの部長では、しっかりやっていた人もいますので、やはりそういうこともあるのかなと。そういうことも含めて全体的な責任というのはあろうということです。

(記 者)
 何というんですか、気象情報が入るかどうかのメールの受信設定というので言うと、任意だったということを考えれば、していない人もほかにいっぱいいるのではないかなと思うのですが、それでも2人だけというのは何かこう…。

(知 事)
 結果論で、なかなかそこは難しいところです。ただ、やはり県民からの色々な世論を見ますと、やはり常に自分のところに、職務ですから、県内の状況をある程度、雨が降ってるところわかりますから、そこに全く気が至らなかったということは、やはり最高の管理職として非常に非難されるべきだという意見は非常に多かったです。

(記 者)
 そもそも本来部長職であれば把握すべきであった県内の雨に関する情報というのを入手する部分を怠ったという…。

(知 事)
 少なくても自分の、例えば産業労働部長であれば、中小企業、それは当然、水害  もありますし、特に観光の方は、土砂崩れ情報が出ていますので、そこも全く見過ごしているという、これも私がいなかったらどうなのかと。多分いなくてもそうだった、いたからたまたま、私が帰りましょうと言って、彼らが帰ろうとなって、帰ったと。
 そこら辺難しいけれども、やはり県民の皆さんの納得を得るには、やはり同行した、当然私よりは重いはずはないですけれども、私はずっとそれよりも重いはずですけれども、一定のけじめというものは、やはり結果論ですから、こういうものは、つけざるを得ないというふうに思います。

(記 者)
 知事ご自身に関しては、県政の信用失墜ということと、お二人にもその部分はかかってくるというか…。

(知 事)
 やはり最高幹部ですから、民間でいけば役員ですから。

(記 者)
 わかりました。今回、雨に関しては知事ご自身がゴルフに行かれてたということとあわせて、県庁内の連絡のあり方とか、そのメールの設定とか、色々なことが出てきたかと思うのですが、その3人にとどめたというか、3人のみになった理由はなんでしょうか。

(知 事)
 これは、危機管理監からはメールが入っていますから、電話しなかったというのは、これ逆に言えば、私が会議を開くというのは私の発議で、たまたま私が間に合うと思って11時、それが3時間遅れた。
ただ、今までも、たまたま私がいた時もこのような状況、例えば25、8月、あの時も、同じような、やはりないんですよね、全く。逆にあの時はたまたま私がいたもので、県庁にいたから、私が、ちょっと寄ってみたということもあったけれども、やはりそれは前からそういうふうになっていますので、今の危機管理監、あの防災のルールが今までと全く違ったというよりも、今までを踏襲したということで、ここまでは責められないだろうと。
 逆に言えば、そこら辺は見届けもしなかった私も悪いけれども、そういう意味で今回からは課長以上は気象情報、あるいは重要なものについては、今後悪くなるような場合は待機、あるいは連絡場所をしっかりするようにと。
 それから、重要なメールは、見たという返信、これを出すようにとか、色々な面で相当そういう面では情報連絡、それからやはり臨場感が必要ですので、いつでも電話について、当然メールプラス電話ということで、メールだけに頼らないということで、本人が電話に出なくても次長に連絡するとか、いずれそういう点はかなり直したはずです。
 それから、当然三役の所在情報、これは秋田市を出るときには、おおよその予定と、帰る日程、あるいは場所、これは秘書課等で共有するようにと。いつでもすぐ帰ってこられるようにということで、ただ、朝や夜中の場合は、公舎で公用車が来るまで待つというのは、難しいです。
 自分で運転してくる場合、たまたま(飲酒を伴う)会があって、その時は、家族がいない場合がありますから、首相官邸のように、ああいうふうにはいかないけれども、まず情報があったら、最大限努力するという必要性はありますので、ミサイルは別にして、特に自然災害の場合、地震、台風、水害、あるいは雪、これはやはり常に何かあってもいいような状況で幹部職員は心構えをしておけば、スピーディーに対応できるのかなと思って、そこら辺を今回、単にシステムだけではなくて、心構えの問題も含めて、やはり相当直すべきところは直さなければならないということで意識を共有したということです。

(記 者)
 今の関連なんですけれども、7月の大雨の時の対応で知事なりに多分大きな教訓があったと思うのですけれども、それが3日前の金曜日の夜に起きた震度5強の地震にどのように生きたかという部分で、知事のお考えと、あと生きた部分があったのであれば、今後それを続けていく必要があると思うんですけれども、それを県庁、知事だけではなくて、県庁職員も共有しないといけないと思うんですが、それについてどういうふうに考えていらっしゃるか教えてください。

(知 事)
 あの震度では、今の基準では三役の知事、副知事は出勤の必要性はない。ただ、あの時は、震度5強です。(三役の出動は)震度6からですから。ただ、震度5強でもねんりんピックの開催前だから、万が一、ねんりんピック等の施設に関係があればということで、私と副知事が出勤した。ちょうど(報道機関の)皆さんが来る前に、一番に私が言ったのは、ねんりんピックの施設が心配だなということで、危機管理監はまだ来てませんでしたけれど、それは総合防災課の職員に、それについて一番情報がほしかったということで、その後は特別そう(被害が)無いということで、あとは通常の体制でということでやりました。
 今までも、例えば連絡室(災害警戒部や災害対策部)の場合に、たまたまそばにいたときは、私、昼とか日中だったりすると、顔を出すときは、危機管理監、あるいは総合防災課へ、足りないところはプラスして(指示して)います。
 そういうことで、いない場合もありますから、やはりそこら辺、その前に危機管理監とも電話をしていますので、その時に、明日からねんりんピックで何かあったら大変だなということは、危機管理監とも意識を共有していますので、そういう時は、やはり私が行かなくてもいい場合、あるいは行けない状況の時は、通常のシステムプラスその時の色々な派生する問題、これについて私が気がついた事は、やはり電話等で危機管理監に意識を共有して、そこについて注意をしてもらうと。これはやはりプラスアルファで必要だと思います。各部局は自分のところで手がいっぱいですので、やはり全体を見回して、いつでも、常にルール通りでやっていればいいという訳ではないですから、プラスアルファがありますから、そこはやはり知事、副知事が気がついて、その指示をするということは必要だと思います。
 幸い、(ねんりんピック関係者が)20人ほど泊まっていた場所も、ガラスが落ちたけれども、被害が無かったということで、それでよかったと思いますけれど、もしお客さんや選手がけがしたりすると、困りますので、それはたまたまねんりんピックがあったものだから、私もちょうど震度5強であっても、(震度)6でなくても何かあれば困るなということで来たということです。

(記 者)
 おっしゃるように、ルール通りでやっていれば最低限の部分は保たれるのでいいんですけれども、そのルール通りじゃない部分にどれだけ対応しようと思うかというところが災害対応の要諦なのかなと思うんですけれども、今回それに関しては、知事は自らの行動で示された部分もあると思うのですけれども、そもそも来れない時に来るのはもちろん無理ですけれども、ルールで知事が参集する基準じゃない時でも、やはり知事が先頭を切って姿を見せてみんなに目を光らせていると、やはりそれは職員たちの行動というのがピリッとするというと、ちょっと平たい言葉過ぎますけど、そういうような効果は必ずあると思うので、今後その必ずやってくださいと意味ではないですけれども、何かどういうふうな災害に対して取り組んでいこうと思っているか教えてください。

(知 事)
 今までも、私が逆に一番早かったんだ。たまたま、夜、寝間着に着替える前に、車がありますから、すぐ一番最初が私で、逆にほかの人が困ったということがある。ただ、あなたの言うとおり、やはりできるだけ何かあれば、そう軽微なものは別にして、震度5強にもなると、やはり被害はありますから、状況によって来られる時は、ある程度顔を出すと。
 何も被害がなかったら、すぐ帰ってもいいですけれども、やはりそういう意味で、皆さんを激励するという意味、あるいは目を光らせるということよりも、しっかりやってくれという意思表示というか、そういう姿を見てもらうためにも、できるだけそういう場合によっては来るということも必要であろうし、当然、危機管理監からは私が参集対象でなくても電話をもらうことにしておりますので、その時には私が行かなくても、こういうことに十分注意するようにということは言えますので、いずれ色々な災害がありますので、常に現場と連絡、あるいは情報によっての対応、これは私が最大限必要な範囲において関与するということは、これからもやっていきたいと思います。

(幹事社)
 そろそろお時間だそうなので、ほかにあと1問ぐらい質問があれば。無ければ終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

 

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