■ 火山防災マップ |
[ 鳥海山の火山ハザードマップ(災害予想範囲の図)を見る ]
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もしも鳥海山が噴火したら、どのような災害が起きるのでしょうか。
ここでは鳥海山が噴火した場合の予想される現象(どんなことがおきるのか)とか、災害の予想範囲(どこまで被害がでそうなのか)について紹介しています。 |
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●枠の着色の意味 |
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鳥海山で被害が出やすい現象です。
とても注意が必要です。 |
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鳥海山でおきるかもしれません。
注意しておきましょう。 |
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最近の噴火の様子からは、鳥海山ではあまりおきにくいと考えられています。 |
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●水蒸気爆発 ・ マグマ水蒸気爆発 鳥海山が噴火するときにおこります。
地下深くのマグマの熱で地下水が少しずつ熱くなって水蒸気になり、地面の一部を圧力で吹き飛ばすような激しい爆発のことです。
地下水がマグマに直接ふれた場合には、もっと激しい爆発になることが多くなります。そのような爆発は、マグマ水蒸気爆発といいます。
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●噴石(火山弾)、 降灰(火山灰)
火口から噴石や火山灰が出てきます。噴石は火口から数km以内に落下する大きな岩の塊で、人に当たるととても危険です。
大きな噴石は、直径1m程度にもなります。鳥海山の約200年前の噴火では、火口の近くに噴火を見に行った人が噴石にあたって8名が亡くなっています。
火山灰は風にのって流されて風下側に積もり、野菜を枯らせたり、道路をぬかるみにして車が走れなくなるときがあります。
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●融雪による火山泥流
山に雪が積もった時期に、噴火の熱で雪が融けると、火山泥流が発生することがあります。火山泥流は、流れる途中で地面をけずり、土砂や岩、樹木をとりこみながら高速で流れます。
北海道にある十勝岳の噴火(大正15年)の噴火では、火山泥流によって144名の方が亡くなっています。
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●火山ガス
火山ガスは噴火の時に火口から噴出したり、噴気地帯で噴出したりします。二酸化硫黄、硫化水素などの有毒ガスが含まれています。
鳥海山でも、噴火が始まると火山ガスがたくさん出てくるかもしれません。
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●土石流
火山灰が降り積もった地域では、雨が降ると土石流が発生しやすくなります。噴火がおさまった後も数年間にわたり、降雨時に発生しやすくなります。
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●空振
「くうしん」と読みます。「からぶり」ではありません。
強い爆発によって火口から発生する空気の振動です(しょうげき波といいます)。
他の火山では、窓ガラスが割れたりしたことがあります。
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●溶岩流
マグマが火口からあふれて斜面を流れ下る現象です。
溶岩流はスピードが遅く、走って逃げることもできますが、800~1000℃という高温のため溶岩流の通り道にある建物や樹木は焼きつくされ、溶岩に埋もれてしまいます。
また、川や水たまりに入ると突然爆発しますので、近寄ることはとても危険です。
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●火砕流
火砕流は高温の噴出物が沢沿いなどを猛烈なスピードで流れ下るとてもおそろしい現象です。
鳥海山では、広い範囲にみられるような火砕流は、十数万年前のものしか見つかっていません。
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●地震
噴火するときには、マグマが地中を移動します。このときに地震が起き、ゆれを感じるような「有感地震」も起こるかもしれません。
他の火山では、噴火の前後で、震度5弱以上の大きな地震も起こっています。
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●山体崩壊・岩なだれ
噴火や地震がきっかけとなり、山が一気にくずれる現象で、山体崩壊といいます。山体崩壊によって崩れ落ちた大量の岩石や土砂が、とても速いスピードで流れ下る現象を岩なだれ(岩屑なだれ、ともいいます)と呼びます。
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